「TPPは国のあり方を根幹から変えてしまう」~岩上安身によるインタビュー 第90回 ゲスト 山田正彦前農林水産大臣 2011.2.8

記事公開日:2011.2.8取材地: テキスト動画独自
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(注釈と文字起こし:ボランティアスタッフ 林)

 2011年2月8日、岩上安身が、「TPPを慎重に考える会」会長の山田正彦前農林水産大臣にインタビューを行った。TPPは、主に農業の問題としてマスコミで報じられているが、山田前農水相は「TPPは、国民生活のあらゆる分野に関係しており、国のあり方を根幹から変えてしまう恐れのあるものだ」と、警鐘を鳴らした。

■ハイライト

 TPPには24の分野があり、農業はその一つにすぎない。医療の分野では、国民皆保険制度をゆるがす恐れがあり、日本医師会も本腰を入れて反対している。紛争解決の分野では、日本国内のことを日本の法律で解決できなくなるばかりでなく、公用語が英語になるかもしれない。

 政府調達も、地場の中小企業が軒並み倒れることが予想される。雇用関係では、入国管理によって規制することが不可能となり、安い労働力がどっと日本に流入。東南アジアの低い労働賃金に平準化されるまで下がることになる。TPPを推進する財界人には、250円の牛丼が50円になるというが、これは、賃金が極端に低くくなるから可能なのである。

 また、「ネガ方式」という考え方がある。これは、「規定されないものは全くの自由」というもの。これは、全く日本の国のありようを変えてしまう、恐ろしいこと。

 これから最も成長が期待される中国は、日本がTPPに加入するなら、日本との関係を考え直すともいい、中国市場から日本が切り離されてしまう。韓国もまた、TPPに加入しないと表明している。

 前農林水産大臣であった山田氏によると、日本の農業は既に十分に開かれてる。米の高い関税ばかりが報道されているが、農産物全体の平均は、EUなど諸外国と比べても十分に低い。アメリカでさえ、農家の個別保障で農業を支えている。ブッシュ前大統領は、食料を自給できないような馬鹿な国にはならないと、演説もしている。また、農業は、単に食料を生産するだけでなく、国土を保全するという意味もある。農業が破壊されることは、日本の国土を破壊することに繋がる。

 「TPPを慎重に考える会」には現在180名の議員が参加している。これから議連にして本格的に活動を開始。東京だけでなく、地方で市民と直接対話して、運動を広げていこうとしている。

【参考動画】 前原外務大臣会見 2011.2.8
岩上安身がTPPについて質問しています。(18分25秒ころから)

【インタビュー中、紹介された映画 マイケル・ムーアの『シッコ』】

 

全文文字起こし

岩上「こんばんは。ジャーナリストの岩上安身です。本日は、山田正彦(やまだ まさひこ)前農林水産大臣(*)の議員会館の事務所の方にお邪魔しております。山田先生にはTPP(*)の問題について、お語りいただこうと思ってます。山田先生、よろしくお願いいたします」

* 山田正彦氏ブログ

* TPP:環太平洋戦略的経済パートナーシップ協定(Trans Pacific Partnership)の略で、関税を原則撤廃する自由貿易協定のこと。

山田「よろしくお願いいたします」

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