2013年3月27日14時から、『週刊金曜日』と村上正邦元参議院議員が共同主催する「第52回 日本の司法を正す会」が、都内で行われた。今回は「パソコン遠隔操作事件」の片山祐輔被告の弁護人を務める佐藤博史弁護士をゲストに迎えた。佐藤弁護士は、片山被告の無罪を訴え、「この事案では、片山被告にウイルスを作れる能力が備わっていたかが、最大の焦点」と述べた。
(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)
特集 PC遠隔操作事件
2013年3月27日14時から、『週刊金曜日』と村上正邦元参議院議員が共同主催する「第52回 日本の司法を正す会」が、都内で行われた。今回は「パソコン遠隔操作事件」の片山祐輔被告の弁護人を務める佐藤博史弁護士をゲストに迎えた。佐藤弁護士は、片山被告の無罪を訴え、「この事案では、片山被告にウイルスを作れる能力が備わっていたかが、最大の焦点」と述べた。
■ハイライト
昨年6月から9月にかけて、犯人が他人のパソコンを遠隔操作し、自治体や幼稚園のホームページなどに襲撃・殺人などの犯罪予告のメールを送った「パソコン遠隔操作事件」は、パソコン所有者4人の誤認逮捕を引き起こした。警視庁と神奈川県警などからなる合同捜査本部の、威信をかけた捜査により、今年2月、片山祐輔容疑者が逮捕された。3月22日、東京地検が片山容疑者を起訴したことで、新たな段階に突入した。しかし、片山被告は容疑を完全に否認している。
佐藤弁護士は、弁護人による、片山被告に課せられた接見禁止の一部解除要求の申し立てに対し、検察官が出した意見書の内容を読み上げ、検察側が、細かい間接事実・証拠の積み重ねによる立証を余儀なくされている点を強調した。その上で、「捜査側がつかんでいる証拠に、決定的なものは存在しないことがうかがえる」との認識を示した。
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