IWJは、全国の289小選挙区に関する自民党の「マル秘」調査報告書(調査実施日10月22日〜24日)を独自入手した。
自民党は2021年4月、8月、そして10月7日から10日の3回、全小選挙区で投票行動に関する調査を行い、さらに当落の行方が読めない、自民党候補と野党候補が激しく競い合うとみられる選挙区については、10月15日〜17日と、10月22日〜24日の2回、追加調査を行っている。
ここに公開するA4で51ページの調査報告書には、そのすべてのデータが記されている。
自民党調査報告書の原本は、PDFデータなので、PCでもスマートフォンでも自由に拡大して、明瞭な画像でじっくり御覧いただけるはずだ。
また、あわせてIWJがブロックごとにまとめた、自民党調査報告書(調査実施日10月22日〜24日)と複数大手メディアが共同で行なった電話調査(調査実施日10月19日〜20日)の比較表も、会員限定で添付する。
自民党の候補者には、それぞれ対抗候補者とのポイント差に応じて「A」から「D」まで10段階のランク付け評価がつけられている。自民党の候補者が勝つ可能性が高いと「A」により近く、低いと「D」により近くなる。
相手候補と15ポイント以上の差をつけていれば「A」。10ポイント以上15ポイント未満が「A-」、8ポイント以上10ポイント未満が「B+」、5ポイント以上8ポイント未満が「B」、0ポイント以上5ポイント未満が「B-」だ。
逆に相手候補より支持率が低い場合は、その差が-5ポイント以上0ポイント未満だと「C+」、-8ポイント以上-5ポイント未満が「C」、-10ポイント以上-8ポイント未満が「C-」、-15ポイント以上-10ポイント未満が「D+」、-15ポイント未満が「D」とランク付けされている。
選挙区によっては、調査時点で野党候補者共闘の統一がまだ未決定のところがある。公示前に行われた調査報告(調査実施日10月7日〜10日)での予想は絶対的なものではない。
また、各政党とも、実際の立候補者とは異なる場合がある。その後の追加調査で出馬を取りやめた想定候補者は、IWJ作成の一覧表からは削除した。
IWJ作成の一覧表では、複数大手メディアが共同で行なった電話調査(調査実施日10月19日〜20日)の中から2項目を、自民党調査との比較のために入れた。
取り入れた項目は、小選挙区に出馬している各候補者の支持率と、特定の政党を支持していない無党派層(以後「支持なし層」と呼ぶ)の候補者支持動向の2項目である。
各候補者の支持率は自民党調査との比較のために入れた。
また、日本では特定の政党を支持していない「支持なし層」が4割いるといわれ、これは自民党支持層の3割よりも多い。そのため、「支持なし層」の動向をあわせて取り上げた。
本文を見ていただければわかるが、「支持なし層」の動向は、自民党調査(調査実施日10月7日〜10日、調査実施日10月15日〜17日、調査実施日10月22日〜24日)とも、複数大手メディアによる共同の電話調査(調査実施日10月19日〜20日)ともかなり異なっている。
「支持なし層」が投票にいかなければ、強い組織力を持つ与党・改憲勢力が勝り、「支持なし層」が投票に行くと非改憲勢力が大きく躍進する。投票に行かないかもしれない「支持なし層」の、潜在的な票を可視化する項目として取り入れた。
特に、自民党調査と支持率が逆転している部分は赤字で示した。ぜひ、各選挙区の「支持なし層」の動向を見ていただきたい。
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