自民党総裁選の所信表明演説の後、河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏の4候補による共同記者会見が開催された。冒頭、幹事社から、1)総裁選の最大の争点、2)総裁になったら必ず実現したい政策、3)コロナの出口戦略の3点について質問があった。
各候補の回答の主旨は以下の通りである。
1)総裁選の最大の争点
河野氏は「国民からの支持」だとし、過去最大の税収を上げながら、豊かになったという実感が国民にないと述べた。
岸田氏は、自民党の信頼回復と党改革を挙げた。
高市氏は国民の命を守り抜くこと、感染症や災害などさまざまなリスクへの取り組みを挙げた。
野田氏は、3年の総裁任期でできることとして「コロナ有事」への対策を挙げた。
2)総裁になったら必ず実現したい政策
河野氏は、賃上げなど豊かさの実感が持てる経済政策が必要だと述べた。
岸田氏は、新自由主義政策を転換して、新しい日本型資本主義を目指すと述べた。
高市氏は、日本経済強靭化政策を挙げた。
野田氏は、人口減少を止める政策、「子ども庁」の設置を挙げた。
3)コロナの出口戦略
河野氏は、障害となっている規制の除去、デジタル技術の活用、早く検査できるキットを早期に大量に供給することを挙げた。
岸田氏は、ワクチン接種、治療薬、変異のリスクへの対応としてワクチン接種証明や検査を用いて社会活動を守ることを挙げた。
高市氏は、ワクチン接種、治療薬、急拡大時に緊急対応する法律の整備などを挙げた。
野田氏は、感染しても病院に入れないなど、コロナが医療に繋がっていない現状を指摘し、デルタ株以降子供たちの感染が進んでいるとし、子供と教育を挙げた。
各候補の回答の詳細、その後の質疑での皇位継承問題、憲法改正問題などについては、全編動画を御覧いただきたい。