2021年4月21日(水)、午後1時30分頃より、東京都千代田区の衆議院第1議員会館にて、「辺野古新基地反対 遺骨を含む土砂を使うな 政府交渉&院内集会」が開催された。
開会後、まず元土木技術者で沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏より、午後2時からの政府(防衛省・厚生労働省)との交渉に向け、辺野古新基地建設のために沖縄南部地区の遺骨の混じった土砂の使用が検討されている問題について、準備された質問のポイントなどについての解説があった。
続いて、政府交渉となったが、防衛省・厚労省ともに、質問に対する回答は、「まだ検討段階で確定したものではないため、質問への回答は差し控える」といったものであった。
両省の担当官らの回答に対し、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松氏が以下のとおり、激しく詰め寄る場面もあった。
具志堅氏「今のお答え、全部納得できないです。まず、答えになってると思ってます?」
厚労省への質問に次のようなものがあった。
「戦没者の血が染み込み、今も遺骨が混じっている沖縄県南部地区の土砂を軍事基地建設のための埋立に使うのは、戦没者を冒涜し、人間の心を失った行為である。
戦没者の遺骨収集に責任を持つ厚労省として、南部地区を、辺野古新基地建設事業の埋立土砂採取の候補地から外すよう防衛省に申し入れるべきでないか?」
この質問に対し、厚労省担当官は次のように回答した。
「普天間飛行場代替施設建設費用に関しては、厚生労働省としてはコメントを差し控えさせていただきたいと存じます」
具志堅氏は、何度も「答えになってない!」と、質問の趣旨にきちんと沿った回答を迫ったが、両省担当官からの回答は、最後まで、不誠実、かつ的外れなものであった。
交渉終盤に具志堅氏は、両省の担当官らに向けて、こう訴えた。
「私は皆さんのことを『人間の心』を失ってると言ったが、『日本人の心』も失っている。どうか南部からの埋立用土砂採取は断念して下さい」。
政府との交渉、院内集会の一部始終については、全編動画でご確認いただきたい。