「世界難民の日」に伴い、日本教育会館では難民写真展が開催され、最終日には「コロナ禍と日本に暮らすクルド難民」をテーマにオンライントークイベントが催された。
トルコ国内では、クルド人の迫害が続いているという。クルド人は母国を離れ国外に避難することを強いられている。庇護を求め、彼らは日本にも避難してくるが、日本がクルド人を難民と認定したことは一度もない。
難民認定を待つ庇護申請者は入国管理局に収容される。しかし、母国の迫害を逃れてきたはずの彼らは、日本の入管で新たな人権侵害に晒される。
排泄姿まで監視され、不衛生な隔離部屋や、本人が拒んだ精神安定剤の投与などが行われているため、精神が不安定になり、自傷行為や自殺未遂を図る収容者が絶えない。
2015年に東京オリンピックの開催が決定してから「テロ対策」を口実に、在日外国人の、入管への収容者は増え、収容が長期化した。これに留まらず、「強制退去違反罪」の導入を検討している入管の現状をお伝えする。
- 講演 大橋毅氏(弁護士、クルド難民弁護団事務局)「コロナ禍と日本に暮らすクルド難民」/デニズさん(クルド難民申請者)「長期収容の苦しみ」/平野雄吾氏(共同通信記者)「新聞報道と入管問題」
- 支援の現場から クルドを知る会
入管での生活とは? プライバシーの欠落に不衛生な環境!杜撰な収容者管理!
現在、難民申請中のデニズさんは、入管収容中の経験を赤裸々に語った。入管には隔離部屋が存在する。部屋には監視カメラが設置されており、プライバシーがまったく無い。女性も同様に扱われ、「恥ずかしい」「動物と同じ扱いだ」と屈辱を語る。
また、隔離部屋とは別に「スペシャルルーム」と呼ばれる部屋があり、そこの衛生環境は劣悪だ。スペシャル―ムにも和式トイレが設置されているが、囲いもない。靴を脱いで上がる畳もなく、収容者本人や職員が土足で出入りする地べた同然の床に寝なければいけないという。手は時に背後に縛られ、横になると地面同然の床と接触した肌が炎症を起こしてしまう。「衛生的」「健康的」とはとてもいえない。
以下はそのスペシャルルームの写真である。緑色の床の右上に見える銀色のの穴がトイレである。手錠をかけらえたままであることに注意を。この状態で用をすませなければならない。見ようによっては、トイレの個室に監禁されているともいえる。
これが現代日本の話であることをほとんどの日本人が知らない・知らされてない。
床に穴が空いただけのトイレの横に手錠をかけられて座らされる「拷問部屋」の実態!入管で24時間監視される過酷な隔離部屋! 自殺未遂続出のため向精神薬を強制! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/476830
@iwakamiyasumi
https://twitter.com/55kurosuke/status/1276825320016863232