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2020年6月18日(木)11時より、衆議院本館第４控室にて、「野党合同国対ヒアリング ―内容：持続化給付金の遅滞問題等について」が行われた。冒頭、国民民主党原口一博国対委員長は、「国会が閉会したが、ヒアリングや委員会は休みにせず継続していく。適正な執行のために必要なチェックを続けていく」と述べた。
18日の省庁出席者は、経済産業省より大臣官房会計課課長 飯田健太氏、中小企業庁総務課課長 高倉秀和氏、商務・サービスG参事官室参事官 佐々木啓介氏、法務省より刑事局参事官 大塚雄毅氏であった。
野党側は原口一博氏、山井和則氏、阿久津幸彦氏、川内博史氏、黒岩宇洋氏、大串博志氏らが参加し、質疑を行なった。
ヒアリングでは問われた省庁側が即座に回答できない事項も多く、野党側から投げられた質問は「宿題」と称されて持ち帰られ、次回に回答される。前回の17日のヒアリングで経産省に渡され、18日に回答を求められた「宿題」は10項目。以下は質問表の全文である。
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経済産業省 御中 2020年6月17日
あす11時からの野党ヒアリングで、前回の宿題であった以下について、資料を配布して、ご回答ください。
1. 環境共創イニシアティブとサービスデザイン推進協議会の設立当初の定款を提出し、ご説明ください。
2. Go to キャンペーンの事務費が減額されなかったのはなぜですか。多すぎるのではないですか。
3. Go to キャンペーンの今後のスケジュールや公募について簡単にご説明ください。
4. 持続化給付金の入札者の決定経緯を資料を配布してご説明ください。
5. なぜ、サービスデザイン推進協議会とデロイトトーマツだけに声をかけたのですか。
6. 応札した2社が事業内容を提示した翌日に落札者が決まったのは、出来レースだったのではないですか。
7. 5月1日に持続化給付金を申請した18万人のうち、未入金は何人ですか。また、１ヵ月以上前、つまり、5月17日までの申請者は何人ですか。そのうち未入金の方は何人ですか。その未入金の方の入金のメドはいかがですか。
8. 阿久津議員から問い合わせた申請者の方々については、全員、中小企業庁のリストに載り、メールは発信済みでしたか。また、メールの返信がなく、メールが届いたか否か、確認できない方はおられましたか。
9. １ヵ月以上、未入金の方については、個別対応をするとのことであったが、いつからどのような形でするのか。こちらの要望としては、サポート会場やコールセンターに、詳しい方や税理士さんを追加配置し、不備の箇所や個別の修正について相談に乗って頂かないと、初期申請者の未入金者は、減らせないと考えますが、いかがでしょうか。
10. 雑所得や給与所得のフリーランスの方々、今年創業の事業主の持続化給付金の申請受付はいつ始まりますか。
以上
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今回のヒアリングはおおむねこの10項目に沿って行われたが、提出された定款がサービスデザイン推進協議会のみであるなど、本日に間に合わず次回に持ち越される資料や回答もあった。
回答不能や言いしぶりに対して原口一博議員が、「あなた方がそんなにわからないと言われるなら、電通の社長に来ていただくほかはない」と声を大きくする場面もあった。
そのほか実際に申請をしている事業者Aさん、Bさん(両名とも匿名。映像での顔出し、登場は了解)が来場し、生の声を伝えた。
18日の朝日新聞などによると、電通は、他の大手広告代理店が受託する可能性のある家賃支援給付金事業に関して、持続化給付金事業で下請け関係にある複数の会社に、電通以外の会社に協力しないよう圧力をかけたとされるこの問題について、大串博志議員は省庁出席者に対し、「これは独占禁止法違反。経産省はこのことを把握していたのか。これについて十分調査検討するべき」と追及した。これに対して経産省の出席者は、「私は承知していない。調査していく」と答えた。
黒岩宇洋議員は、初期申請分への対応の遅れに関する中小企業庁から進捗報告について、「申請データの消失などが起きていたのではないかと懸念していたが、そうではなかったことと、未支給の方へのフォローが進んだことは評価する。今後もさらに細かく対応していってほしい」と述べた。
山井和則議員は、「この給付金の遅滞は申請者の命の問題にもなりうる。申し込んでも、書類に不備があるのかどうかも知らされないまま消耗する方もいる。漏れのない、きめ細かい対応を。そして一秒でも早く給付されることを！」と訴えかけた。
