福島県の元双葉町長・井戸川克隆氏が、東電と国(経産省や文科省ら)を訴えた裁判が2015年8月21日、始まった。裁判では、東電と国に対して1億4850万円の損害賠償を求めていく。この日は東京地裁での第一回口頭弁論終了後、弁護士会館で裁判の報告集会が開かれた。
(石川優)
※8月23日テキストを追加しました!
福島県の元双葉町長・井戸川克隆氏が、東電と国(経産省や文科省ら)を訴えた裁判が2015年8月21日、始まった。裁判では、東電と国に対して1億4850万円の損害賠償を求めていく。この日は東京地裁での第一回口頭弁論終了後、弁護士会館で裁判の報告集会が開かれた。
記事目次
■ハイライト
井戸川氏は、報告集会の会場に集まった多くの人を前に、涙を流しながら東電と国の冷徹な対応を批判した。
「何と言っても、許せないのは事故ですよ。(事故を)起こさないって、いくら約束したでしょうか。あの連中が。それを起こしといて、20ミリシーベルトで帰って住めとか、賠償の打ち切りとか、何だかんだ言ってますけれども、とんでもないことですよ。
国民に対して大変な被害を与えていて、核の平和利用という言葉は一気に崩れたんですよ。それを絶対訴えていきたい。人の体を壊し、心を壊し、そして、地域を壊し、日本全体を壊して暗い気持ちにさせてるんです。区域内とか外とか関係ありません」
「放射能にさらされたことをそもそも問題提起していく裁判だ」という井戸川氏は、これまでの政府とのやり取りの内容を明かし、批判した。
「(政府に対し)区域の見直し、20キロとか30キロとか誰が決めたんだと言ったら、時の政府が『時間がないから俺が決める』と言って決めただけなんです。それで外れたとか関係ないと言われている人たちを見ると、私はその会議にいた関係上、情けないし早くこういうことを皆さんに知らせたかった。
エリアというのは、勝手に加害者側が付けたもの。一番最高責任者の菅総理が決めたエリアだけなんです。何かを根拠としたわけではなくて、パニックとか混乱とか、何か今すぐやるというそういう言葉だけで決めた話です。ちゃんとそれは会議録で録ってあります。心配しないで下さい」
東電の元会長の勝俣恒久氏は社長職の時代(※)、井戸川氏に「反省しています」などと謝罪していたという。
(※)2002年に発覚した東電の原発トラブル隠しでデータの隠蔽・改ざんなどが発覚し、当時の南直哉社長が辞任すると、後任として勝俣氏が社長に就任した。
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頑張って下さい‼️
仰る通りです!私の叔母も、福島で亡くなってます(−_−;)