【安保法制国会ハイライト】劣化ウラン弾も毒ガスも核ミサイルも「武器ではない」!?「要請があっても断固拒否する」と強調するも、法文上はあらゆる武器の輸送が可能に! 2015.8.4

記事公開日:2015.8.10取材地: テキスト
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特集 安保法制

 米軍への武器の提供が可能となり、米軍の武器の輸送が可能になってもなお、安倍政権は「武力行使との一体化ではない」と強弁し続けるのか。参議院審議における野党の追及により、安倍政権が、クラスター爆弾や劣化ウラン弾などの非人道兵器や毒ガスなどの生物化学兵器、果ては核兵器についても、「武器ではない」という認識を示していることが明らかになった。

 2015年7月30日の審議で社民党・福島みずほ議員の追及により、これまで他国軍への提供が禁止されていた「弾薬」について、中谷元防衛大臣が「弾薬は消耗品であり武器ではない」と答弁。これまでは「米軍のニーズ」がなかったためにあえて盛り込まなかったに過ぎず、今回の安保法制では弾薬の提供が可能になることを明かした。

 8月4日に再度質問に立った福島議員の追及に対し、中谷大臣は劣化ウラン弾やクラスター爆弾などの非人道兵器やミサイルについても、「武器ではなく弾薬だ」との認識を示した。つまり、法文上は提供が可能ということになる。ただし日本はこれら非人道兵器の禁止条約に加盟しており、所有していないため提供も不可能だ、と安倍総理は強調した。

 では、他国軍の後方支援として「輸送」を要請された場合はどうか。

 8月5日に民主党の白眞勲(はくしんくん)議員が質すと、「保有をしていないため想定していない」としつつも、法文上は「特定の物品の輸送を排除するという規定はない」と答弁。あらゆる武器・弾薬について、法文上は輸送が可能であるとの認識を明らかにした。

 さらに白議員は、「この法案によって日本の自衛隊が核兵器を運ぶことが可能になるのか?」と追及した。

 これに対し中谷大臣は、「法文上は排除はしていないが、日本には非核三原則があるので、そういうことは全く想定していないしあり得ない」と強調した。つまり他国軍から核兵器の輸送要請が来ても、非核三原則という国是に則り「政策として断固拒否する」という主張だ。

 であれば、せめて法案に「大量破壊兵器や非人道兵器は除く」と明記するべきではないだろうか。この白議員の疑問に中谷大臣は「(要請があっても)断固拒否する」と繰り返すのみだった。

 さらに白議員の追及によって、核ミサイルや核爆弾を積んだ戦闘機や爆撃機、原子力潜水艦への給油・補給も法文上は可能であることも判明した。しかしここでも中谷大臣は、「非核三原則に則り『政策判断で』拒否する」との答弁を繰り返した。

 つまり要請があっても政策判断で断固拒否すると強調しながらも、土台となる法文上は核兵器の輸送が可能となる余地を残しているのである。もし非人道兵器を禁止する条約が変更された場合、自衛隊が劣化ウラン弾を運んでも条約違反にはならない。また非核三原則に至っては法律や条約ではないため、自衛隊が核兵器を輸送したとしても、法律違反にはならない。法律としての拘束力がないため、もし仮に政府が「輸送する」と決定を下す際にスムーズ(シームレス)に反映させることができるのだ。

 安保法制によって日本の「非核三原則」が揺らぎつつある。核兵器の「提供」について、政府は「保有していないので想定していない」と繰り返すが、今後も保有することはないのか。

 白議員の質問に、横畠裕介・内閣法制局長官は「憲法上、核兵器を保有してはならないということではない」と断言した。

 以下、8月4日の福島議員の質疑と、8月5日の白議員の質疑の該当部分を抜粋する。(佐々木隼也)

8月4日参議院特別委での福島みずほ議員の質疑より

社民党・福島みずほ議員「後方支援というときに、弾薬は提供できるが武器は提供できない。それで、劣化ウラン弾やそれからクラスター爆弾は弾薬であって武器でない。本当ですか。クラスター爆弾、劣化ウラン弾は武器でしょう」

中谷元防衛大臣「劣化ウラン弾もクラスター弾も、これは弾薬でございます」

福島議員「冗談じゃないですよ。じゃ、消耗品は弾薬であるという変な定義、この間おっしゃいましたね。だったら、ミサイルそれから大砲弾、これ弾薬ですか」

中谷大臣「ミサイルにつきましては、これは日米のACSAに基づく手続の取決めにおきまして、米国の国内の理由によりまして協議をいたしているわけでございますが、あえて当てはめるとすれば、弾薬に当たると整理することができるわけでございます」

福島議員「ミサイル、人工衛星も全部、ミサイルも弾薬だとおっしゃったこれすごいことですよ。こんなインチキを許してはならないですよ。

 つまり、今までは弾薬(武器)も含んで提供できなかったんですよ。後方支援できなかった。それを、弾薬はできる、ニーズがあるからとやって、クラスター爆弾も劣化ウラン弾もミサイルも全部弾薬だなんて、定義がおかしいですよ。こんなインチキ、僕ちゃんのための僕ちゃんによる僕ちゃんのための定義を、うそついちゃ駄目ですよ。こんなあり得ない定義を言って、ミサイルも弾薬だなんて言っちゃ駄目ですよ。

 総理、いかがですか?」

安倍総理「弾薬と武器の定義についてはもう既に防衛大臣から答弁したとおりでございますが、クラスターについては、これはもう禁止条約に日本は加盟をしておりますから、クラスター爆弾については日本は所有をしておりませんから、そもそも所有をしておりませんから、このクラスター爆弾を提供するということはあり得ないわけでありまして、劣化ウラン弾もそうであります。これは、先ほど福島議員が、まるで日本がそれを提供するかのごとくおっしゃったから、今、ないということを申し上げているところでございます。

 消耗品については、これは弾薬という範囲に入っているということでございます」

福島議員「ミサイルは弾薬ですか」

中谷大臣「先ほど御説明しましたけれども、まず、ミサイルにつきましては、日米のACSA、これの手続において物品の相互提供の対象としておりません。また、重要影響事態等におきましても他国の軍隊に対する提供の対象としては想定はしていないということでありますが、先ほどお話をいたしましたように、弾薬と武器の定義にあえて当てはめるとすれば、弾薬に当たるという整理をすることができるということでござ います」

福島議員「私も法律家ですから、ミサイルも劣化ウラン弾もクラスター爆弾も弾薬だというのは驚きです。日本はクラスター禁止条約に批准をしておりますが、これまでも運び、これまでも提供できるって、こんなふうに言っていたら何だってできますよ。ミサイルは武器じゃないんですか。クラスター爆弾とそして劣化ウラン弾は武器じゃないんですか。武器と弾薬をこんなふうにやって、何でもできるとしたら駄目ですよ。まさに本当に言葉遊びをやって、何でもできるってするのは駄目ですよ」

8月5日参議院特別委での白眞勲議員の質疑より

民主党・白眞勲(はくしんくん)議員「後方支援について防衛大臣に確認したいと思いますけれども、この安保法制の中で重要影響事態安全確保法そして国際平和支援法においては、武器と弾薬の輸送は可能であるということでよろしいですね」

中谷大臣「政府といたしましては、武器と弾薬の後方支援等につきまして可能であるという認識でございます」

白議員「では、もう一つ確認なんですけれど も、7月29日の防衛大臣の御答弁で、米軍のミサイルは輸送できるのかという質問に対しまして、大臣は、法律では除外をした規定はございませんとされていますから、運べるということでよろしゅうございますね。これも確認でございます」

中谷大臣「ミサイルは弾薬に分類しておりますが、ただし、日米間のACSAによりましてミサイルは除くということになっておりますので、ミサイルを輸送するということは想定はしてないということでございます」

白議員「いや、私が聞いているのは想定ではございません。条約というのは変わります。それでなくて、法文上は可能かどうかを聞いているん ですけれども」

中谷大臣「法文上は可能でございますが、ACSAにおきましても条約でございます」

白議員「法文上はミサイルは可能だということは分かりました。それでは、日本の自衛隊が核弾頭付きのミサイルを運ぶことは法文上可能ということになりますね。早く答えてください。後ろでがちゃがちゃ言うなよ」

中谷大臣「まず、輸送については可能であり、提供においては法律上はしないということでございます。それは一般論であります。それから、核につきましては、我が国は当然核兵器は保有をしていないわけでございますし、米国もその存在を明らかにしてないわけでございまして、核兵器を輸送するということは想定もしておりません」

白議員「これからは、そうすると、日本の自衛隊は核兵器を運ぶことがこの法文上可能になるということでございますね。法文上です、私が聞いているのは。早くしてください。ミサイル可能なんだから、可能でしょう。後ろから言うなよ、がたがた」

中谷大臣「法文上は排除しておりませんが、ただし、ACSAにおきまして、ミサイル、これは含まないということになっております。また、それ以上に非核三原則というのが我が国はございますので、この原則は維持するということでございます」

白議員「これは、ACSAは条約なんです。我々今法文の審査をしていて、そうやって別の条約をあちこち持ってこないでいただきたいんですね。それから、非核三原則というのも、これは日本国内においてという話なのであって、公海上とかあるいは外国においては関係ないわけなんですよ。だから、これ大変なことなんですよ。つまり、法律をよく見たら……(発言する者あ り)もう一回確認しろということですから、じゃ、 もう一回確認しましょう。じゃ、日本の自衛隊は核兵器を運べるということでよろしいですね」

中谷大臣「先ほど、武器の輸送について法律上運ぶことができないとされているということでございましたが、これは法律上は特定の物品の輸送を排除する規定はないということでございます。ただし、核兵器につきましては非核三原則もございますし、また、米国自身もそういうことは表明をしていないわけでございますので、全く我が国としてはそういう核兵器の運搬につきましては想定をしてないということでございます」

白議員「法文上は可能かどうかだけを私は聞いているんです。想定はしてないとかそんな話じゃないんです、私は。法文上可能かどうか、イエスかノーかだけお答えいただきたいと思います。この法律によって、もう一回聞きますよ、この安保法制、11本の安保法制によって、これからは日本の自衛隊が核兵器を運ぶことが可能になるかどうか、イエスかノーかだけでお答えいただきたい」

中谷大臣「法文上は排除はしておりませんが、ただし、そういうことは全く想定もしておりませんし、非核三原則がございますのであり得ないということでございます」

白議員「大臣、これ大変なことです。大変なことなんですね。法律をよく見たら核兵器も運べることになっているということですよね。これとんでもない話ですよ。 安倍総理はこう言っていますよ。日本は70年前、長崎そして広島において、それぞれ一発の爆弾、原爆によって多くの命が失われ、そして人生も将来も失われたわけであります、生き残った方々も辛酸をなめながら塗炭の苦しみの中で人生を送ってこられたわけでございまして、我が国は世界で唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現に向けて国際社会の取組を主導していく決意でありますと言っておきながら、片や自衛隊が戦後初めて核兵器の輸送を行える法案を通そうとしている。これ、めちゃくちゃですよ。

 岸田大臣にお伺いいたします。大臣は、地元が広島でいらっしゃいます。あした、まさに広島に原爆が落とされた70年目の日に当たるわけですね。私も、あした、広島の平和祈念式に参加するつもりなんですけれども。大臣、びっくりしたような顔されているんですけれども、知らなかったのかなと思うんです、これ。知っていました、この話、つまり核兵器を持っていけるということ。これ、知っていたかどうか聞きたいんですけれども、核兵器を日本の自衛隊が輸送できる法案だということです」

岸田文雄外務大臣「知っていたかという御質問ですが、法律の解釈についてはただいま防衛大臣から説明があったとおりであります。そうした説明について、この法律の現状について、今私自身も承知をしたところであります」

白議員「つまり、外務大臣、今承知をしたということですよね。知らなかったということなんですね。私は、やっぱり被爆地出身の大臣として、私、当然これは、議員となって当然被爆地の思いを胸に、また外務大臣は国連でもNPT運用会議において演説されているわけですよね、この前。もうこの法案、広島出身の大臣としては国民に謝罪して白紙撤回すべきだと思いますが、いかがでしょ うか。大臣、お答えください」

岸田大臣「法律の解釈については防衛大臣からの説明のとおりだと理解いたしますが、これはあくまでも法律に基づいて我が国が主体的に判断し、そして対応するものであると承知をしております。我が国が主体的に判断する際に、非核三原則を始め、我が国の今日までの核に対する政策、姿勢を考えた場合に、我が国として、そうしたことを、そうした核等を運搬するということはあり得ないと私は思っております。それは決してあり得ないということだけはしっかり申し上げたいと思っています。

白議員「今外務大臣、あり得ないと言うけど、今知ったばかりの方があり得ないかどうかというのはどこかで確認されたんですか。じゃ、もう一回防衛大臣にちょっと確認したいんですけど、先ほど提供することは法文上できませんと言ったかどうか、核兵器を提供することは法文上できませんと言ったかどうか、これちょっともう一回答えていただけませんか」

中谷大臣「日本は、核兵器を持っておりません。したがいまして、提供できないということでございます」

白議員「いや、持っていないから提供できないんじゃなくて、法文上提供できるかどうかなんです、私が聞いているのは。それはどうなんでし ょうか」

中谷大臣「核兵器は三原則がありまして、持たず、造らず、持ち込ませず。事実、日本は保有をいたしておりませんので、それを提供することはあり得ないと、ないということです」

白議員「核兵器は消耗品なんでしょうか。核兵器は消耗品なんでしょうか」

鴻池祥肇委員長「中谷大臣」

白議員「核兵器は消耗品ですか。核兵器は消耗品ですかと聞いているんです。後ろからぺらぺらしゃべるから駄目なんだ。もう一回よろしいですか、委員長。(鴻池委員長「白君」)大変、委員長にちょっと申し上げたいんですけれども、後ろからぺらぺらしゃべっているから私の質問聞けなくなっているんですよ、大臣が。ちょっとこれは御注意願いたいと思います」

中谷大臣「核兵器は、核弾頭を持っております。これは、我が国は保有をしていないということでございます。分類につきましては、弾薬に当たるということでございます」

白議員「じゃ、法制局長官にちょっとお聞きしたいと思います。憲法上核兵器は持つことは可能かどうか、これを聞きたいんですけれども」

横畠裕介・内閣法制局長官「憲法上核兵器を保有してはならないということではないというふうにこれまで答弁しております」

白議員「もう本当に、今日は私もちょっと驚き驚きの大変な状況になってきているんですけれども。ちょっとここで、何でこうやって、私もこの法文いろいろと眺めていて、すごく、あれ、どうなっているんだろうなというのはあったんですよ、 私自身が。それで、原爆投下から70年ですよね。それから、今日も暑いですよ、毎日暑い中で、私が最近気になっているのは、電力不足という言葉が余り報道で私自身は聞いたことないんです、最近。だけれども、政府は原発の再稼働をやっぱりやろうとしているわけですよね。ということは、安倍政権は、もしかしたら核抑止力を、我が国の独自の核抑止力、そういったことで持ちたいのかなというふうにも思うんですけれども、その辺はどうでしょうか」

岸田大臣「我が国は、国内において非核三原則を始め様々な原則を持つと同時に、国際社会においてNPT条約、核兵器不拡散条約の締約国であります。この条約を誠実に履行するために、我が国として核兵器を持つことは決してないということは明確に申し上げておきたいと存じます」

白議員「いや、もちろんこれは今までの政府の公式な見解ですけれども、今法制局長官も憲法上は持てるんだとか、あるいはこの法律でも輸送ができるんだということを確認したわけなんですね。もう一回ちょっと聞きたいと思いますが、防衛大臣、毒ガスは運べるんでしょうか」

中谷大臣「日本は、毒ガスは持っておりませんし、またそういうこともしたことはございません」

白議員「いや、私が聞きたいのは、法文上、この法文上です、私たちはこの今法案を審議しているんです、この法文上、毒ガスは運べることになっているのかどうか、輸送ができるかどうかです」

中谷大臣「法文上は除外はしておりませんが、現在ある周辺事態法、これの輸送、この中には、そういった除外規定というのは毒ガスに関してはないということでございます」

白議員「つまり、大量破壊兵器はというか核兵器、毒ガスなどの化学兵器を含む、これ、この世にある全ての兵器、弾薬はこの法律で運べるということでよろしゅうございますね」

中谷大臣「現実に持っておりませんので、運ぶことは想定していない、また、NPT条約とか化学兵器条約につきましては、日本はこれに加盟をいたしておりますので、我が国が保有をするということはあり得ないわけでありまして、それを運ぶということは全くあり得ないということでございます」

白議員「いや、防衛大臣は分かっていておっしゃっていると思うんだけれども、頼まれて運ぶわけですよ。だから、そういう面で法文上運べるかどうかを済みませんが、後ろからぺらぺらしゃべらないでもらいたいんですよ。私早口なんだからちゃんと聞いてくれないと、後ろからぺらぺらしゃべられると、幾ら中谷大臣がいろいろな耳があったとしてもなかなか難しいと思うんです。これ、大量破壊兵器、私は、法文上、全てのこの世にある兵器、弾薬はこの法律で運べるわけですねと聞いているんです」

中谷大臣「確かに、法律上は特定の物品の輸送を排除するという規定はございません。ただし、実際の輸送に対しては、いつ、どこへ、どのような物品を輸送するかなどにつきましては、支援対象国からの具体的な輸送の要請、内容、これがございます。この地域の情勢、また自衛隊の部隊の運用状況等を踏まえまして、輸送を安全に行うことができるかについて評価をして、個々の輸送の都度、自衛隊として主体的に実施の可否を判断することでございますが、我が国は国是といたしまして非核三原則がありますし、生物化学兵器、これは保有しないという条約を結んでおりますので、それはあり得ないし、そういう場合におきましては拒否をするということでございます」

白議員「中谷大臣、それは政策上の判断、今おっしゃった中のただしから以降は、これは政策上の判断なんですね。だから、もしそういうことであるならば、最初からこの法案に、せめて大量兵器は除くとか非人道兵器は除くとか書いておくべきじゃなかったんでしょうか。それ、どうなんでしょうか」

中谷大臣「個々具体的にそういう要請に基づいて自衛隊は主体的に判断をしていくわけでございますので、我が国は非核三原則もありますし、NPT条約にも入っておりますし、生物化学兵器は保有しないという条約もありますので、そういうことはあり得ないし、また、そういうことがあっても断固拒否をするということでございます」

白議員「私、もう同じ言葉ばっかり繰り返しているので、次に行きたいと思うんですけれども、要は、簡単に言えば、大量破壊兵器、この世にある全ての兵器、弾薬はこの法文上運べるということはもうお認めになっているわけなんですよ。そういう中で、もう一つ聞きます。補給についてお聞きします。核ミサイルや核爆弾を積んだ戦闘機や爆撃機に給油はできますね」

中谷大臣「法律上、現に戦闘行為が行われていない現場でありましたら、一体化をしないということで給油はできるということでございます」

白議員「空中給油もできますね」

中谷大臣「法律上は、現に戦闘行為が行われていない現場でなければ実施はできるということですが、これはやはり、いろんな要請があって現場の状況をよく判断をする、いわゆる政策判断として実施をするということでございます」

白議員「今、中谷大臣は政策判断なんだと言ったんです。法文上は書いていないです。じゃ、もう一つ。核ミサイルを積んだ原子力潜水艦に補給はできますね。法文上だけ。イエスかノーかだけです。法文上」

中谷大臣「先ほどお答えをしたとおりでございまして、我が国は非核三原則もございますし、核に関しては全く運ぶという選択肢はないと、補給をするという選択肢もないということでございます」

白議員「いや、大臣、私、法文上を聞いてい るんです。何度も私に言わせないでいただきたいんですけれども、原子力潜水艦、核ミサイルを積んだ原子力潜水艦に補給はできますね」

中谷大臣「まず、一つ前提といたしまして、現行の周安法におきましても、武器弾薬ごとに提供が想定されないというものについては法律上除外する規定は設けていましたが、これらの項目に含まれる個別の物品のうち、提供や輸送が想定されないものについて、法律上一つ一つ明示的に除外をするという規定もありませんし、その必要があるとは考えていないということでございます」

白議員「要は全部できるんですよ。要は何でもできるんですね」

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「【安保法制国会ハイライト】劣化ウラン弾も毒ガスも核ミサイルも「武器ではない」!?「要請があっても断固拒否する」と強調するも、法文上はあらゆる武器の輸送が可能に!」への2件のフィードバック

  1. 秋山茂 より:

    「要請は断乎拒否する」という何の保証もないうそ言葉はどうでもいいと思います。

    そのことを、法文に書き込むことを断乎拒否している、そっちの方が問題なのであって、

    その、隠している意味の方を、ちゃんと、わかりやすく報道してほしいです。  会員です。

  2. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    【安保法制国会ハイライト】劣化ウラン弾も毒ガスも核ミサイルも「武器ではない」!?「要請があっても断固拒否する」と強調するも、法文上はあらゆる武器の輸送が可能に! http://iwj.co.jp/wj/open/archives/257340 … @iwakamiyasumi
    異常な日本語が飛び交う国会。あまりに酷い。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/630853939974422528

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