「守ろう!築地市場パレード実行委員会」は3月3日、都庁記者クラブで記者会見し、先月2月に実施した築地市場水産仲卸事業者を対象にした築地移転問題に関する緊急アンケートの調査結果を発表した。築地の水産仲卸業者は約640社ほどで、アンケートに回答した業者は254社、築地の仲卸業者の約4割にあたる。
アンケートの回答者は経営者(社長)で、直接アンケート用紙を手渡し、配布した翌日に回収。アンケートの形式は、設問に対して複数の選択肢から◯を選ぶもの。回答されたアンケート用紙には、意見を書く欄もあり、業者の切実な意見が書かれていたという。
※アンケート結果
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- 日時 2015年3月3日(火) 16:00~
- 場所 都庁記者クラブ(東京都新宿区)
本音は「築地」だと仲卸業者の約9割が回答、都の方針と矛盾
築地で営業する仲卸業者約640のうち、約4割の254の業者が回答したこのアンケートでは、設問の最後に、業者の本音が如実に表れた。
「本当のところ、あなたは築地と豊洲、どちらで営業を続けたいですか?」
この設問に対し、約9割の仲卸業者が築地で営業することを望んでいるとの結果が明らかとなった。
東京都は、築地市場を廃止し、来年2016年11月に豊洲新市場を開場する方針だが、現場の業者がそれを望んでいないという現実が浮き彫りとなった。
「できれば築地」という意見の中には、「100%皆そうだと思います」、「当然、築地! だけど、私には時間がない。82歳、後継ぎなし」といった意見があがった。
設問に対するアンケートの回答結果は以下の通り。
1.
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「当然、築地!」
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123社/49%
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2.
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「できれば築地」
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95社/37%
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3.
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「できれば豊洲」
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12社/5%
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4.
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「当然、豊洲」
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6社/2%
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5.
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「無回答」
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18社/7%
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都が進める豊洲移転に不満噴出「品物に転嫁せざるを得ない」「お客さんが来る?」
アンケートでは、都が進める「豊洲」移転について、多種多様な不満・不安の声があがった。