舛添要一東京都知事は8月15日、都庁で定例の記者会見を行なった。都内野宿者への襲撃についてや、東京五輪のトライアスロン会場の見直しの可能性などについて話した。
(IWJ・石川優)
舛添要一東京都知事は8月15日、都庁で定例の記者会見を行なった。都内野宿者への襲撃についてや、東京五輪のトライアスロン会場の見直しの可能性などについて話した。
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■ハイライト
知事定例会見の前日には、都庁で野宿者の襲撃に関する記者会見が行なわれ、4割の野宿者に襲撃された経験があることが、市民団体の調査結果で明らかになった。
舛添知事は、「誰に対しても暴力というのは決してやってはいけないこと。特に若い人たちが加害者になるというのは、教育現場の問題でもある。教育の現場でもしっかり徹底したい」などと話し、人権週間等の啓発活動を通じて、問題の改善に向けた取り組みを続ける考えを示した。
2020年の東京五輪で、東京・お台場の海浜公園がトライアスロンの会場と設定されている。会場上空が航空管制に入るため、競技を撮影するヘリコプターが自由に飛べないという理由から、見直しも考えられることについて、舛添知事は7月31日の定例会見で言及している。
「東京オリンピック・パラリンピックというのは、全世界に放映しなければなりません。そうすると、カメラの方がいれば分かりますが、なるべく良い映像を撮りたい、と。我々が船に乗る、自分で泳ぐ、自分の目線と同じで他のスイマーを映せるかといったら、無理ですね。波も起きますし、ヨットに乗っていても無理です。そうすると、これ、どういう風にIOCの皆さん方、映すのですか。
それは当然でしょう。ヘリコプターで上から映しますよ、ということをおっしゃっている。ちょっと待ってくださいと。この上は羽田の空域で、数分に一回飛行機が離発着する。それ禁止ですよと。そうしたら、その点だけ捉えても、撮影できないのではないですか」
この日の会見でも、舛添知事は、あらためてトライアスロン会場の変更を示唆。加えて、大腸菌も懸念されることから、お台場会場計画に慎重な考えを示した。
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