6月18日に都議会一般質問の場に立ったみんなの党・TOKYOの塩村文夏都議に対して、「早く結婚したらどうだ!」「産めないのか!」などの暴言が都議会自民党席から投げつけられた。党本部などから名乗り出るべきとの声があがり、「早く結婚したらどうだ!」の発言をした、都議会自民党の鈴木章浩議員が、記者会見で謝罪するに至っている。しかし、その他の野次については、都議会が全容解明に取り組まないまま、6月25日に都議会は閉会した。
6月27日夜、テレビ朝日の報道ステーションは、朝日新聞記者が録音していたICレコーダーから、新たに他の野次も確認できたと報じている。
- 2014/6/27 報道ステーションHPより「ICレコーダーから新たなやじ判明」(現在、当該ページ削除)
27日、東京都庁でおこなわれた舛添要一都知事の定例会見では、引き続きこの問題についての質問が相次いだ。
- 日時 2014年6月27日(金)
- 場所 東京都庁(東京都新宿区)
都議会野次問題、舛添都知事「メモに集中していたので聞こえなかった」
都議会野次問題で、記者会見を開いた鈴木章浩議員が塩村文夏都議に直接謝罪した。しかし、その他の野次については、いまだ誰も名乗り出ず、都議会自民党も「承知していない」と、突っぱねている。
この日の定例会見でも、野次が飛ばされた時に笑っていた舛添知事に対して、引き続き質問が相次いだ。舛添知事は、先週の会見と同様「権限が無い」を連発。メモに集中していて、野次は聞こえなかったと釈明しているものの、自民党議員と一緒に笑っていたようだ。
聞こえなかったと主張している舛添知事は、先週の会見で「つられて笑った」と説明したが、過去に女性蔑視の問題発言もあることから、この説明は苦しい言い訳との指摘もされている。
東京五輪、「葛西臨海公園のカヌー会場」は見直しへ
舛添知事は、6月10日の東京都議会所信表明演説で、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの競技会場計画の見直しを表明した。
- 平成26年第二回都議会定例会知事所信表明(2014/6/10 東京都HPより)(現在、当該ページ削除)
定例会見のあった同日、来日中のIOC(国際オリンピック委員会)の調整委員会ジョン・コーツ委員長らの記者会見も行われている。前日の舛添知事らとの会談で、東京都側は、葛西臨海公園のカヌー競技場の見直しを報告したようだ。
舛添知事は「葛西臨海公園のカヌー・スラローム会場。私が具体的に指示をして、東京都全体で取り組む。自然環境との調和が第一であろう」と話し、葛西臨海公園の見直しが確実となった。
所信表明演説の場で突如、競技会場見直しを表明した舛添知事だが、会場見直しを仮に関係団体にあらかじめ話していた場合、「全員、反対するに決まってますよ。そして、情報がどんどん漏れて、拡散されて、収拾がつかない」と、突然の表明となった事情を説明した。
付け加えて、見直しの反対派に対する説得材料として、建設資材の高騰などをあげた。
「天文学的な建設コストになった時に、建設コスト10倍になりますけど、どこからあなたお金を持ってくるのですか。都民のご理解が得られるのですか。だから、少しそこは我慢してください」。
石原元知事肝いりの「儀典長」を廃止、名称変更で新たに「外務長」に