通算100回目を迎えた脱原発官邸前抗議「屈辱の100回、もう1回も抗議活動は増やしたくない」 2014.5.2

記事公開日:2014.5.2取材地: テキスト動画
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(IWJ・原佑介)

 毎週金曜日に恒例となった、首都圏反原発連合(反原連)による総理官邸前、国会前脱原発抗議行動は5月2日(金)、通算100回目をむかえた。

 2年以上にわたって運動を継続し、2012年の大飯原発再稼働時には10万人以上もの抗議参加者を動員した。反原連の始めた金曜抗議行動は全国に広がり、脱原発を望む国民の声を可視化し続けてきた。

 反原連をはじめとする脱原発抗議行動は、政界にも一定の影響力を与えたに違いないが、一方で、安倍総理はこの日、外遊先のロンドンで、「経済成長のためには、安定的で安いエネルギー供給の実現が必要不可欠。原子力発電所を一つひとつ慎重な手順を踏んで稼働させていく」と講演。原発再稼働を推し進めていくことを、改めて明言した。

■ハイライト

「屈辱の100回、もう1回も抗議活動は増やしたくない」

 100回の節目ということで初めて参加したという18歳の少年は、「僕の年の2倍の人もいれば、3倍、4倍の人もいると思う。だけど、こんな若い18歳の僕でも、原発がとても危険で、あってはならないものだということはわかる」と主張。「自分たちの世代のためにも、自分たちが大人になったときの孫の世代のためにも、自分の友だちなどに広げていって、原発反対を伝えていきたいと思う」と話した。

 反原連のメンバーの一人は、「今日で100回目。普通は回数を重ねて、長く続くということは素晴らしいものだが、僕はこれを屈辱の100回だと思っている。なんでこんなに何回も抗議させるんだ」と怒号を上げた。「これ以上、もう1回もこんな抗議は増やしたくない。今日で抗議をやめたいくらいだ。外遊先から日本に帰ってきたら、ここへきて、みんなの声を聞け。原発の稼働をすべて、諦めろ」と訴えた。

 反原連のミサオ・レッドウルフ氏は、「目前の川内原発再稼働が、秋に延びたと今日報道があった。このまま、まずは原発ゼロをキープしていくこと。川内原発が再稼働ラッシュの皮切りになる。ここにカウンターをかけて、阻止してゼロを続けていくことが重要。力を結集して、再稼働を阻止しよう」と呼びかけた。

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