「3.11」から3年目を目前に控えた2014年3月9日(日曜日)、全国各地の数十カ所で脱原発を訴えるデモや集会、シンポジウムが行われた。福岡県北九州市でも、三萩野公園にて「さよなら原発!3.9 北九州集会」が行われ、主催者発表で2500人が参加した。
北九州市周辺では、九州電力の玄海原発(佐賀県)と四国電力の伊方原発(愛媛県)の安全審査(※)が行われている真っ最中であり、早ければ今年中にも再稼働が強行されてしまうのではないかとの懸念が高まっている。両原発とも北九州市からは約100kmの距離に位置しているが、もし、福島第一原発事故と同等の事故が起これば、甚大な健康被害と経済損失を免れることはできない。
(※)規制委員会は「あくまで新規制基準を満たしているかどうかの適合審査であり、安全かどうかを判断するものではない」としているが、安倍政権は「規制基準に適合すると認められた原発は再稼働を進める」と明言しており、大手メディアも「安全審査」と報道している。
集会は、午前10時から、バンド演奏や大道芸などで幕を開けた。中でも、北九州市立大学のよさこいサークル「灯炎」は、圧巻の演舞をみせた。
13時から行われた本集会では、代表世話人となっている地元の大学教授などが次々に登壇し、スピーチをおこなった。以下、発言の一部を抜粋したい。