東京都の猪瀬直樹知事は25日(金)の定例会見で、2020年東京五輪の会場となる新国立競技場の整備費が約3000億円に膨らむとの試算について、「1500億円でできる」と述べた。新国立競技場の本体費用は当初1300億円と見込まれていたが、下村博文五輪担当相が23日(水)、整備費が最大で約3000億円にのぼるとの試算を発表。「あまりに膨大だ」として見直しを指示していた。
新国立競技場は8万人の収容規模が計画されているが、猪瀬知事は「椅子が全部8万席のわけがない」と述べ、仮設席を増やすなどして費用の圧縮が可能だとの認識を示した。政府から東京都への費用負担を求めるのではとの見方が一部で出ていることについては、「1500億円でやれば東京都に負担を求める必要はまったくない」と否定した。