2013年8月30日(金)、都庁会見室にて、猪瀬直樹東京都知事定例記者会見が行われた。猪瀬知事は、来月9月7日に迫ったIOC総会での2020年五輪候補地決定の瞬間に立ち会うため、この会見日の翌31日に、現地ブエノスアイレスへ出発する。「何としても五輪開催を勝ち取る」と、五輪候補地決定を前に、最後の決意を述べた。
質疑応答では、五輪の候補地決定が間近となり、この点に集中。記者からは質問という形で、知事に対してエールを送るかのようなやり取りが、続出した。
一方、抜本的な解決策が見つからない福島第一原発の汚染水対策が、五輪招致に影響するのではないかと、先週に続き指摘された知事は、政府が本腰をいれ対策に乗り出していると終始強調した。政府の後手後手の汚染水対策について何ら問題視せず、きちんと方針を出せばいいと、知事の関心は低く、東京の水道・食品の放射線量についても「毎日測定し、データも開示している。全く安全である」と強調した。このことから風評が問題であるとし、英語によるデータ開示の強化に乗り出しているとした。