報道写真家の福島菊次郎氏が21日、岩上安身のインタビューに応え、自身の戦時中の体験談やプロ写真家として活動することになった経緯などを振り返りながら、戦中・戦後における日本の政治体制を厳しく批判した。
福島氏は、山口県下松市出身の現在92歳。時計屋を営みながらアマチュアの写真家として活動していたが、被爆者の生活に密着した記録写真集『ピカドン ある原爆被災者の記録(東京中日新聞、1961年)』を40歳で発表し、高い評価を受ける。その後、プロ写真家として活動を開始し、現在までに13冊の写真集を刊行している。
福島氏は、これまで写真家として活動してきた理由を「怨念」だと語る。
福島氏の義兄は、結婚後すぐに「回天」と呼ばれる人間魚雷に乗り戦死。福島氏自身も、終戦間際に自爆攻撃の命令を受けていた。こうした自身の戦争体験を踏まえながら、福島氏は「戦争は、自分の意思とは無関係に、国家の意思によって(生死が決まる)。世界中で、あんな馬鹿馬鹿しい戦法(=特攻作戦)をとった国はない」などと語り、当時の日本政府や天皇制教育を批判した。
本当に大切なお話だと思うのですが、聞き取りづらい所が多少あるので、字幕があればよいかと思います。
明日以降、会員限定記事になってしまうのがとても残念です。
2015/07/21 むのたけじ氏、100歳「安倍晋三、あなたに政治家としての資格がありますか」――軍国体制に戻すための工作をする総理を叱り飛ばした元ジャーナリスト「安倍離れは民衆の目覚め」
2015/08/25 DAYS JAPAN 講演会「いま、戦争を考える」(動画)
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