8月17日(日)13時より、京都大学農学部総合館で「国際シンポジウム カンムリウミスズメと上関の生物多様性――『奇跡の海』を未来の子どもたちへ」が開催された。上関原発建設予定地である上関周辺の瀬戸内海は、ほぼ日本固有種で国際自然保護連合において危急種に指定されているカンムリウミスズメが1年を通して確認されているなど、多様な生物種の残る稀有な地域となっている。
シンポジウムでは、国内研究者とともに国際鳥学会のために来日中の海外研究者が、一般の聴衆に向けて海鳥や上関の生物多様性などをレクチャーした。シンポジウムは、上関の自然を守る会が主催し山口・京都・東京で3日間にわたり開催されている。
特集 TPP問題
唐突だが、クイズである。次の数字は何を表しているか、お分かりだろうか?
<インド60%、ナイジェリア63%、中国64%、フィリピン70%>
御覧の通り、発展途上国では、軒並み高い数値である。次に、先進国を見てみよう。
特集TPP問題
これまで我々は、本メルマガ第48号(2012年9月13日発行)で、「野田政権の『勝手に決める政治』の裏に米国の露骨な要求」と題して、「第3次アーミテージレポート」を通し、米国の、日本に対する無茶苦茶ともいえる要求の中身を報じてきた。2012年12月16日の衆議院総選挙において、自民党が圧勝した後、米国はさらに要求を強めている。
8月16日(土)、大雨に見舞われた京都市だったが、予定通り20時より順次「五山の送り火」に火がともされた。IWJ京都では、京都市北区の賀茂川堤防西岸より夜空を彩る東山如意ヶ嶽の「大文字」の模様を中継した。
原爆症は過去のことではない。東神戸診療所所長の郷地秀夫氏はそう考える。投下から何十年を経ても、原爆被害は未解明の部分が大きい。現時点の医学的通説で、すべてを語ることができないはずだ――。
郷地氏は、原爆症認定を求める訴訟の支援を通じ、この問いに向き合ってきた。被爆者の診断を35年続けてきた経験を持ち、「原告の陳述書を何度も読み、直接会ってお話を聴くうちに、この人たちは、どう考えても、原爆症であると確信した」と語る郷地氏の言葉は重い。
8月16日、郷地氏は東神戸診療所で岩上安身のインタビューに応じ、3.11後に被爆者が置かれた状況、戦争被害の補償に対する国の姿勢を中心に語り、原爆によって破壊されたものを取り戻すための戦いが、今も続くことを訴えた。
8月16日(土)12時より、岡山市のきらめきプラザで「夏休み学習会in岡山2014『放射能測定に関するワークショップ』」が開催された。4つの市民放射線測定所が合同で主催し、各測定所で実地に活動してきた4人が汚染や測定所の現状について講演するとともに、会場からの参加者らを交えてディスカッションが行われた。
特集 戦争の代償と歴史認識
敗戦から69年目を迎えた8月15日、靖国神社には多くの参拝客が訪れた。千鳥ヶ淵墓苑へ献花した安倍総理は、靖国神社への参拝は行わず、代理を通じて神社に私費で玉串料を奉納した。
閣僚からは、新藤義孝総務相、古屋圭司国家公安委員長、稲田朋美行政改革担当相の3人が参拝。国会議員では他にも、超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久自民党参院議員)の84人も参拝した。
IWJはこの日、「参拝する会」による記者会見を中継した他、靖国神社を訪れた一般の参拝客にインタビューし、それぞれの戦争に関する胸のうちを聞いた。
特集 戦争の代償と歴史認識
敗戦から69年目を迎えた8月15日。太平洋戦争中、海外で死亡した日本人のうち、身元不詳で遺骨の引き取り手がない戦没者の霊を慰めるための千鳥ヶ淵戦没者墓苑で、献花が行われた。
安倍総理はこの日、午前中に千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、献花を行った。献花場所にいた報道陣の前に、複数の護衛の人間と姿を表した安倍総理は、係の者から花束を受け取り、献花。記者からの質問には答えず、無言のまま千鳥ヶ淵戦没者墓苑を去った。この間、わずか2分にも満たなかったという。
福島での鼻血は、放射線被曝によるものなのか。漫画「美味しんぼ」でその描写がされたとき、「根拠がない」「風評被害の原因となる」との批判が巻き起こったことは記憶に新しい。
しかし、そう言い切ってはいけない、と東神戸診療所所長・郷地秀夫氏は声をあげる。「放射線の影響がまったく関係ないと否定できないかぎりは、可能性があることを前提する必要がある」。7月12日には、福島においても、放射線被曝による影響で鼻血が出る可能性があることを示唆する論文を発表。注目を集めた。
8月15日(金)、沖縄県東村高江の住民と沖縄選出の国会議員らが沖縄県庁および防衛省沖縄防衛局において、高江ヘリパッド工事に関する抗議要請と、辺野古で進められているブイ設置への抗議と基地建設の中止を要請した。
特集 戦争の代償と歴史認識|特集 中東
報道は連日ガザの惨状を伝える。しかし、そこに我々日本人がどのように関わっているかは、ほとんど知らされていない。
ヨーロッパ思想史が専門の早尾貴紀氏は、自身の研究動機を次のように記している。「近代世界において自明視され、暴力的なカテゴリー化を迫ってくる国家や国民といったものに対して、批判的な思想・視点を見いだすこと」(『ユダヤとイスラエルのあいだ』pp.339-340)。
「子どもたち8人くらいで、私の小屋めがけてロケット花火を打ち込んできました。夜になる度に不安になって、寝られなくなります」――
墨田区内で野宿をしているAさんが、8月14日に開かれた「野宿者への襲撃の実態に関する調査」の報告記者会見で、日常的に続く嫌がらせについて体験談を話した。物を使った嫌がらせのほか、Aさんは「働かない乞食」「泥棒野郎」「死ね」といった暴言も吐かれるという。
特集 戦争の代償と歴史認識
歴史修正主義がはびこっている。この傾向は1990年代から目立ち始め、今日、公人の口からも堂々と語られるようになった。
NHK会長の籾井勝人氏が、2014年1月25日のNHK会長就任記者会見において、従軍慰安婦は「どこの国にもあった」と発言した。それに続くかのように、NHK経営委員の百田尚樹氏が2014年2月の東京都知事選の応援演説で「南京大虐殺はなかった」などと公然と断言した。
終戦記念日の2014年8月15日、首相官邸前で行われた金曜反原発抗議行動は、お盆のため、スピーチエリアの国会正門前は休みとなり、首相官邸前のみとなった。
今秋にも鹿児島県の九州電力・川内原発1、2号機が再稼働されると言われており、参加者らは「川内原発再稼働反対」「原発いらない」「すべての原発廃炉」と、シュプレヒコールをあげ、原発反対を訴えた。
特集 戦争の代償と歴史認識
国連の自由権規約委員会が7月15日と16日、スイス・ジュネーブで開かれ、6年ぶりに日本の人権の保護状況を審査した。秘密保護法やヘイトスピーチ、福島原発事故など、前回の委員会ではなかったテーマが新たに加わり、委員の質問に日本政府代表団が答えるという形で審査は行われた。
2日間のセッションを終え、24日、同委員会による最終所見が公表された。その中身は、日本が抱える人権課題について日本政府を厳しく指摘するものとなった。
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