日刊IWJガイド・非会員版「8月も残り6日ですが、ご寄付・カンパは目標額の19%! あと314万円足りません! ご支援をお願いいたします!」2022.8.26号~No.3634号


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■はじめに~8月1日からIWJは、第13期のスタートを切りました! 第13期の今も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! ご寄付の月間の目標額は、今期は390万円としました! しかしながら8月も残り6日なのに現在目標額の19%にとどまっています! ご支援をよろしくお願いします!

■「IWJの功績は偉大ですよ、すべての大メディアにこれを送ってやりたいですね」「どこにも忖度しないIWJを支持します」「ぎりぎりではありますが心ばかりの応援金を振り込ませていただきました。」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答致します!

■【中継番組表】

■中村格(いたる)警察庁長官が辞意を表明! この辞職をもろ手をあげて歓迎する! むしろ遅過ぎたくらいではないか!? なぜ伊藤詩織氏のレイプ事件を揉み消したのか? 警察は、安倍元総理も中村氏もいなくなり、今度こそ、伊藤氏の事件の再捜査、そして統一教会の本格的な刑事事件捜査に着手すべき!「安倍一強時代に、警察OBの官邸官僚を通じて、警察がコントロールされるという仕組みが作り上げられた!!」と前川氏は断言! 岩上安身は、前日24日、前川喜平氏へのインタビューで、中村長官の辞任についてお話をうかがっていました!

■岸田政権がGX(グリーントランスフォーメーション)を口実に原発政策を大転換! 再稼働、新設・増設、次世代炉の研究に加え、運転停止中を運転期間から除外する運転期間の延長案も検討を指示!! 原子力規制委・更田委員長は「運転停止中も進む経年劣化はある」と指摘!

■「原発は自国に向けた核弾頭!」台湾有事と中国とのミサイルギャップを埋めるべく、中距離ミサイル1000発保有をうたう防衛省と、原発新増設を指示した岸田首相。「有事の際の原発への攻撃は国際法違反であり、対中国・北朝鮮戦争勃発時でもそれは遵守されるだろう」というお花畑の幻想がこの国の政治家と官僚とマスメディア幹部の頭の中を埋め尽くしている!

■沖縄県知事選告示、辺野古新基地建設反対の現職・玉城デニー知事(オール沖縄推薦)と旧統一教会関連のイベントに参加していた自公推薦・佐喜真淳氏の争いに、元維新衆院議員での下地幹郎氏が「辺野古反対」を訴えて出馬! オール沖縄は10月の那覇市長選に故・翁長雄志前知事の次男、翁長雄治(たけはる)氏擁立を決定!

■<IWJ取材報告>この国はすでに民主主義・国民主権ではなく内閣独裁なのか!?「仮に全国民が国葬反対でも、閣議決定されれば国葬可能か?」の質問に、内閣府は「内閣が決定すれば行政はその通り動く」!「全国民」を敵に回す内閣府の回答、許すまじ!! ~8.23 立憲民主党 国対ヒアリング ―内容:「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」
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■はじめに~8月1日からIWJは、第13期のスタートを切りました! 第13期の今も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! ご寄付の月間の目標額は、今期は390万円としました! しかしながら8月も残り6日なのに現在目標額の19%にとどまっています! ご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 第12期の収支につきましては、7月31日時点で、残念ながら299万2676円のマイナスとなりました。第12期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

 第12期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 第12期が仮に最終的に赤字となっても、休むことなく、IWJは8月1日より、新たな第13期のスタートを切っています。

 今期も、IWJにとってはまだまだ険しい道のりが続くと思われます。

 今期は、支出をさらに減らした緊縮予算にします。スタート月の8月も残り6日となりました。

 今期8月1日から24日までのご寄付額は75万7000円となっております。ご寄付いただきましたみなさま、厚く御礼申し上げます。

 第10期の月間目標額は、450万円でした。第11期も、450万円でした。

 前期の12期の月間目標額は、420万円で、途中4月から400万円に下げました。

 今期は、さらなる支出の引き締めをして、ご寄付・カンパのお願いの目標額を390万円とさせていただくことになりました。今月も3週間が過ぎて、月末まで本日26日を含め残り6日間となりました。390万円の目標額に対し、達成率は現時点で19%です。目標額を引き下げて、なお未達が続き、結果として赤字になってしまうことは、なんとしても避けたいと思います。

 毎月、月間目標額に到達するよう、ご寄付・カンパによるご支援を、よろしくお願いいたします。

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して約1000万円を貸していますが、まだ全額返済されてはいません。

 個人として、IWJを経済的、物理的に底支えするのは、もはや限界です。これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。

https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

■「IWJの功績は偉大ですよ、すべての大メディアにこれを送ってやりたいですね」「どこにも忖度しないIWJを支持します」「ぎりぎりではありますが心ばかりの応援金を振り込ませていただきました。」ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答致します!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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IWJさま

 今日も素晴らしいです!ボツリヌス菌の話をよくとりあげてくれました、ザポロジエのことも、ロシアの世界観も、詳しく全体像を伝えて理解し、現実的な解決策をもとめて、まともな思考をして安定を取り戻さなくては大変なことになる。IWJの功績は偉大ですよ、すべての大メディアにこれを送ってやりたいですね。

※西側メディアは、ほとんど報じない大事件! ロシア国防省は、ウクライナ軍が南部ザポロジエ(ザポリージャ)州で、ロシア軍兵士に「ボツリヌストキシンB型」を用いた生物化学兵器を使用したと発表! すでにボツリヌス菌毒素が、昨年11月に米国からウクライナへ持ち込まれていた! 他方、ウクライナ軍による原発への攻撃も同じザポリージャ州! ロシアは9月11日にザポリージャ州がロシア連邦に加わるための住民投票を実施の予定!(日刊IWJガイド、2022年8月24日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51215#idx-4

※「ロシア軍がザポリージャ原発に近い火力発電所を攻撃している」との共同通信の記事は本当か!? ザポリージャ原発攻撃をめぐりロシアは一貫してIAEAの調査受け入れを表明! 一方国連提唱の「非武装化」案には「原発をより脆弱にする」と拒否! 国連、トルコ、米、英、仏、独がウクライナ、ロシアと会談を重ねる中、欧州最大の原発の安全の行方は!?(日刊IWJガイド、2022年8月24日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51215#idx-5

 統一教会と南米の麻薬組織の関係も驚愕しました、早速読み込んで、シェアしたいと思っています。日本では「関係あった議員はどうしたら許される?」みたいな矮小化の方向へ進もうとしていますが、そんなレベルの問題ではない、絶対にありえない、これも日刊ゲンダイとかにも読み込んでほしい特集でした。

 頑張って下さい!(匿名希望 様)

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 匿名希望 様

 ありがとうございます!

 おっしゃる通りウクライナ紛争についての、西側の報道、特に日本の報道は、メディアの大小を問わず、ことごとく、ロシア軍の侵攻時点から強いバイアスがかかっており、ウクライナとその背後にいる米国の戦略を、真正面から向き合おうとしていません。

 実際には、米国では、ロシアを挑発して、彼らが不利になる「分野」に引きずり出し、国内外の威信を失わせ、弱体化する、というランド研究所がまとめた300頁にわたる戦略レポートが公開されており、米国内外の安全保障関係者は「必読」のテキストとなっています。これを、IWJでは今後ご紹介していくという告知的な記事を日刊IWJガイドに掲載しました。

※米国の最も有力な軍事シンクタンクであるランド研究所による2019年のレポート『ロシアの拡張―有利な立場からの競争』には、現在進行中のウクライナ紛争の、米国の戦略シナリオが掲載されていた!? IWJは、全300ページに及ぶ報告書の抜粋仮訳を進めています!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51210#idx-3

 これを読めば、ウクライナ紛争にロシアを引きずり込み、現在のような状況に持ち込むこと、そしてそれ以外の角度からもロシアを攻め立てて攻略し、弱体化させることを提言していることがよくわかります。現実がまさしく、この「ブループリント」に沿って動いているからです。

 しかも、ロシアの弱体化と、シリアのアサド政権を倒すために反対派へのテコ入れは一体となっています。いうまでもなく、シリアとロシアの弱体化はヒズボラに壊滅的打撃を与え、イスラエルの地政学的な利益に資することになります。米国のイスラエルへの「偏重」は何ひとつ変わらず、貫かれているのです。

 統一教会の問題はまさに「グローバル」に広がっています。南米の麻薬犯罪組織や、CIAが関与する独裁政権に関わるだけではありません。ソ連解体後と冷戦崩壊の直後、即ち、「勝共」や「反共」を叫ぶことがもはや必要がなくなった時点で、文鮮明は、金日成と会談し、のち3代にわたって交流を続けて、おそらくは日本の信者からの献金を原資に、巨額の資金提供を北朝鮮にしていることを、同じくIWJは号外で明らかにしました。

※【号外】旧統一教会=国際勝共連合とは国際麻薬連合のことだった! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリーによる旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の最暗部追及の調査報道シリーズ第1回(前編)! 文鮮明のダーク・サイドの核心! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509582

※【号外】中南米諸国を、麻薬密売と投資行動で食い物にしてきた! 米国の、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第1回(後編)文鮮明のダーク・サイド! 麻薬と文鮮明の関係を追及! 2022.8.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509745

 これはちょうど、北朝鮮が核開発を始めた時期と重なります。統一教会が、日本の信者から巻き上げた献金を、その一部であっても、この反日・反社カルトに、自民党は長年、選挙を手伝ってもらい、バーターにあれこれと庇護を与えてきたのだとしたら、北朝鮮の核ミサイルという「国難」を、自分の手で育ててきたことになります。

 これほどの大間抜け、売国集団があるでしょうか? こうした問題がすでに海外で、しかも米国の諜報機関であるDIAの公開資料にもとづいてレポートが発表されているのに、日本のメディア、知識人らは誰も指摘しません。統一教会の犯罪性は霊感商法、過剰献金の問題だけではなく(それだけでも十二分に問題ですが)、この国の安全保障の根源にかかわる問題なのです。

 日本の言論空間には、バイアスがかかっていたり、政治的圧力に忖度したり、保身を考えたりした、臆病で役に立たないジャンクな情報がスクラム化して大手に飛びかっていて、肝心要な情報が流されません。IWJはそうしたメディアスクラムから、一歩離れ、スタンドオフに位置を単にキープし、重要な情報のみを、日本の一般市民に伝えるために活動しています。

 本当に、そうした危機をもって報じるメディアが少なくなりました。我々が踏ん張り続けなければいけないと責任をひしひしと感じていますが、第13期のスタートの初月である8月のご寄付・カンパが、月末まであと6日の段階で75万7000円、月間目標額の19%しか集まっていないのは大変厳しいというのが現実です。

 どうか、励ましとともに、IWJが活動を継続できるよう、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いします!

岩上安身

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 どこにも忖度しないIWJを支持します。今後も是非継続して配信お願いします。

(アオキ カナメ 様)

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 アオキ カナメ 様

 ありがとうございます!

 今後も、何者にも忖度せず、事実にもとづく真実を報じ続けていきます!

 今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

岩上安身

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 昭和34年に生まれ、選挙も政治も反発するだけで期待せず、働きかけず生きてきたことをこんなに口惜しく思う60代になろうとは。今動いている歴史を俯瞰する姿勢は、すぐ人の話に流されがちな自分にとって、大切な視点です。気づかせてくれてありがとうございます。

 ぎりぎりではありますが心ばかりの応援金を振り込ませていただきました。在宅勤務が忙しく、なかなか目を通せないことも多いのですが、毎日送ってくださるメールを読むだけでも置いていかれずに済みます。いつもカンパのお願いがあがるたびに頭を抱えてしまいます。皆さんも応援したいのはやまやまだけれど、自分の生活で精いっぱいだと思います。

 搾り取られた税金が無駄遣いされている今、何とか生きているうちには間に合わんかもしれませんが、政権交代に向かって礫を飛ばしてまいりましょう。この経営状態で「がんばって!」というのも酷かもしれませんが、敢えて頑張る⇒我を張っていただきたいと思います。皆様の健康をまずはお祈り申し上げます。

(岡崎 佳子 様)

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 岡崎 佳子 様

 ありがとうございます!

 私と同じ昭和34年生まれなんですね。同年代からの励まし、本当に心強くおもいます。ありがとうございます!

 我々の世代は、子どもの頃は高度成長期で、元祖テレビっ子世代、マンガもアニメも我々の世代とともに成長していきました。

 70年代末、大学生になった頃は、政治闘争の季節は去っていたとはいえ、キャンパスには新左翼も、原理研(統一教会の大学内での組織)も残存していました。

 80年代に入ると消費社会ブームが巻き起こり、原理研のような存在に気づき、危うさを感じていても、差し迫った脅威には感じられず、20代最後の年である1989年にはベルリンの壁が崩壊し米ソがにらみあう東西冷戦が核の熱戦へとエスカレートする恐怖から解放され、つかの間の多幸感を味わうこともできました。

 しかしながら、バブル崩壊後の長期にわたるデフレ不況に30代はじめからの30年間、現在に至るまで塩漬けにされて、その間、東西冷戦時代に、築きあげられたイデオロギー闘争の呪縛から逃れ、米国の軍事植民地状態から脱して、真の独立と対米追従外交から全方位外交に改める機会があったのにもかかわらず、逆に対米隷属は深まる一方で手をこまねいてきました。

 80年代に様々な分野で到達した技術の優位性が失われ、少子高齢化も70年代半ばには、合計特殊出生率が人口置換水準を割り込んで以来、1度も2.0を回復しないまま、今日に至ってます。まさに戦後日本の再興とピークアウトとを両方体験した世代です。戦争を一度も体験せずにきた幸運はありながらも、次世代のため、戦後直後に作ってしまった米国の従属国としての仕組みを脱却することがついにできなかった悔いが残ります。

 米国を頼りにして、それで問題がない、と感じられた時代は、はるか昔に去りました。単独覇権に執着する米国の悪あがきが、著しくなる一方で、自分たちが背負わされている地政学的な、そして致命的なリスクに、日本人の多くはまだ、鈍感でいよう、現実を直視しないようにしようと努めているように思えます。

 こうした時代であるからこそ、そして、平和を享受してきた世代として、戦後日本の「宿題」の解決に少しでも貢献すること、次世代も平和を享受できるようつとめることは、僕らの世代の最低限の責任ではないかと思います。

 先行した世代のように、急進的な革命幻想から我々は自由でした。等身大のリアリズムの立場に立ちその上で、平和であり続ける方途を探すこと、それが我々の世代のできる最初で最後の貢献だと思います。

 今後とも、ご支援をよろしくお願いします。お互いに元気に、明るく、前を向いて生き抜きましょう。

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2022.8.26 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動(スタンディング)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆中継番組表◆

**2022.8.27 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1086・IWJ_YouTube Live】19:00~「【沖縄県知事選スペシャル】翁長雄志氏、米軍基地負担と『リンク』した沖縄振興策に強く反対 辺野古移設は『ご破算』にする意欲を岩上安身に語る~岩上安身によるインタビュー 第469回 ゲスト 翁長雄志氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2014年10月に収録した、岩上安身による翁長雄志氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた沖縄県知事選挙関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b2%96%e7%b8%84%e7%9c%8c%e7%9f%a5%e4%ba%8b%e9%81%b8%e6%8c%99

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/183153

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「原告本人の意見陳述」と「大法廷での裁判」を求める署名が8月23日現在で6395筆!! 311被爆の被害者である原告本人の苦しみの声をより多くの人々に届けるために!!~8.23「311子ども甲状腺がん裁判」署名提出後の記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509773

「仮に全国民が国葬反対でも、閣議決定されれば国葬可能か?」の質問に、内閣府は「内閣が決定すれば行政はその通り動く」!~8.23 立憲民主党 国対ヒアリング ―内容:「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509770

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■中村格(いたる)警察庁長官が辞意を表明! この辞職をもろ手をあげて歓迎する! むしろ遅過ぎたくらいではないか!? なぜ伊藤詩織氏のレイプ事件を揉み消したのか? 警察は、安倍元総理も中村氏もいなくなり、今度こそ、伊藤氏の事件の再捜査、そして統一教会の本格的な刑事事件捜査に着手すべき!「安倍一強時代に、警察OBの官邸官僚を通じて、警察がコントロールされるという仕組みが作り上げられた!!」と前川氏は断言! 岩上安身は、前日24日、前川喜平氏へのインタビューで、中村長官の辞任についてお話をうかがっていました!

 安倍元総理銃撃事件をめぐって、中村格(いたる)警察庁長官が25日、「辞職を願い出た」と、記者会見で明らかにしました。

 中村氏は、国家公安委員会に安倍元総理銃撃事件の検証結果を報告した後の記者会見で、同委員会で辞意を表明したとのことです。中村長官は、事件を防ぐことができなかったことを「極めて重く受け止めている」と発言しています。『日本経済新聞』は、「事実上の引責辞任」と評しましたが、責任を取るのは当然のことです。

 同日、安倍元総理の街頭演説警護の責任者であった、奈良県警の鬼塚友章本部長も、辞意を表明し、「重大かつ深刻な事態を招いたことに責任を痛感している」と述べました。奈良県警は、鬼塚本部長は、30日に辞職すると発表しました。

※中村警察庁長官が辞意表明 安倍元首相銃撃で引責(日本経済新聞、2022年8月25日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2532N0V20C22A8000000/

 まさに、岩上安身が前日24日に行った前川喜平氏へのインタビューの中で、中村長官の責任についてお話をうかがった直後の出来事でした。インタビュー内容については、後段で詳しくご紹介します。

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■岸田政権がGX(グリーントランスフォーメーション)を口実に原発政策を大転換! 再稼働、新設・増設、次世代炉の研究に加え、運転停止中を運転期間から除外する運転期間の延長案も検討を指示!! 原子力規制委・更田委員長は「運転停止中も進む経年劣化はある」と指摘!

 岸田政権がカーボンニュートラル(脱炭素)の取り組みの一環として掲げるGX(グリーントランスフォーメーション)を口実に、福島原発事故以来封印してきた原発の新増設や、運転期間の制限の見直しに舵を切りました。

 岸田文雄総理は24日、官邸で第2回GX実行会議を開催。コロナ感染で療養中の岸田総理は、公邸からオンラインで出席しました。

 官邸の発表によると、岸田総理は会議後「原子力発電所については、再稼働済み10機の稼働確保に加え、設置許可済みの原発再稼働に向け、国が前面に立ってあらゆる対応を採ってまいります」と述べました。

 岸田総理は再エネ導入拡大とあわせて「原子力についても、再稼働に向けた関係者の総力の結集、安全性の確保を大前提とした運転期間の延長など、既設原発の最大限の活用、新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設など、今後の政治判断を必要とする項目が示されました」と語り、「再エネや原子力はGXを進める上で不可欠な脱炭素エネルギー」だと表明しました。

※GX実行会議(首相官邸、2022年8月24日)
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202208/24gx.html

 内閣官房が24日に公表した、第2回GX会議の資料によると、西村康稔GX実行推進担当大臣が提出した「日本のエネルギーの安定供給の再構築」と題された資料には、「遅滞解消のための政治決断」として、原子力について「運転期間の延長など既設原発の最大活用」「新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設」等を検討すると書かれています。

※GX実行会議(第2回)(内閣官房、2022年8月24日)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai2/index.html

 原発の運転機関については、原発の高経年化対策、つまり、中性子による圧力容器の脆化や、プラントの起動・停止の繰り返しによる疲労などの劣化を理由に、2013年7月に改正された原子炉等規制法で、「使用前検査に合格した日から起算して40年」、原子力規制委員会規則に定める基準に適合した場合に限り、「1回に限り、20年を超えない期間延長することができる」と定められています。

※原発の「40年ルール」とその課題(参議院事務局企画調査室編集・発行『立法と調査』2016年10月No.381)
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2016pdf/20161003055.pdf

 現在、国内の原発は、廃炉が決定した24基を除き、36基です。このうち、再稼働し、運転中のものが6基、運転停止中のものが4基です。このうち、運転停止中の美浜3号機は40年超の原発です。

 また、岸田総理が「国が前面に立ってあらゆる対応を採っていく」という、原子力規制委員会の設置許可済みは7基ですが、このうち柏崎刈羽6号機と7号機は、テロ対策の不備など不祥事が相次ぎ、規制委による核燃料移動禁止命令が出されるなど、再稼働の見通しが立っていない上に新潟県の同意も得られていません。

※東電が事故直後の福島第一原発の写真を発見後3か月公表しなかったことを更田委員長が厳しく批判!「福島で信用されない組織が柏崎刈羽で信用される事はあり得ない!」~1.13原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見 2021.1.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/487634

※規制庁事務方が「報道に出る」から報告!? 東電柏崎刈羽原発で起きた昨年9月の核物質防護規定違反の可能性もあるIDカード不正使用を更田委員長が知ったのは1月19日!~1.27原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見 2021.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/488178

※柏崎刈羽原発のテロ対策施設、規制委審査に正式合格(日本経済新聞、2022年8月17日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA167590W2A810C2000000/

 また、東海第二原発は40年超の老朽原発の上、避難計画の不備をめぐって、2021年3月18日に、水戸地裁で運転差し止めの判決が出されています。

※東海第2原発運転差止訴訟の勝訴をもたらした「歴史的判決」から、政府はトリチウム汚染水の海洋放出の問題、原発×戦争リスクまで! ~岩上安身によるインタビュー第1036回 ゲスト 東海第2原発運転差止訴訟・弁護団長河合弘之弁護士 2021.4.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491024

※原告勝訴! 水戸地裁、東海第二原発の運転差し止めを命じる!! 河合弘之弁護団長「避難ができないということだけで原発を止めた最初の歴史的判決だ!」~3.18東海第2原発差し止め訴訟 判決言い渡しと記者会見および報告集会 2021.3.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490025

※「水戸地裁は『東海第二原発は運転をしてはならない』と命じました! 住民側の勝訴です!」茨城の東海第二原発差し止め訴訟団が判決文の一部を披露!~3.27 福島原発事故10年 さようなら原発 首都圏集会 2021.3.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/490406

 さらに、高浜1号機、2号機も40年超の老朽原発です。

 このほか、新規制基準に審査申請中の原発が10基(うち、2基は建設中)、未申請の原発が9基です。

※2050年カーボンニュートラル実現に向けたクリーンエネルギー戦略に対する意見(日本商工会議所、2022年5月12日)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai2/siryou3.pdf

 このGX会議の内容について、原子力規制委員会の更田豊志委員長は、24日の定例会見で、記者の質問に次のように答えています。

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■「原発は自国に向けた核弾頭!」台湾有事と中国とのミサイルギャップを埋めるべく、中距離ミサイル1000発保有をうたう防衛省と、原発新増設を指示した岸田首相。「有事の際の原発への攻撃は国際法違反であり、対中国・北朝鮮戦争勃発時でもそれは遵守されるだろう」というお花畑の幻想がこの国の政治家と官僚とマスメディア幹部の頭の中を埋め尽くしている!

 政府・防衛省は、敵の射程圏外から攻撃可能な長射程巡航ミサイルの「スタンド・オフ・ミサイル」を、来年度予算案の概算要求に盛り込む方針です。5兆5497億円は防衛費としては過去最大の要求額です。「令和のミサイル大軍拡」と言って、過言ではないでしょう。

 中国との「ミサイル・ギャップ」を埋めるべく、台湾有事を念頭においた「反撃能力」の核となる中距離ミサイルは1000発以上の保有を目指すといいますが、これだけの「ミサイル大軍拡」を行っても、中国は、中距離弾道ミサイルを2000発以上保有するといわれ、ミサイルギャップは半分程度しか埋まらず、均衡には至りません。

 しかも、問題なのは、原発へのミサイル攻撃等に対する防衛の問題が、いまだになおざりになっていることです。

 IWJは有事の際に、原発への攻撃に対するリスクをくり返し訴えてきました。2017年9月15日、北朝鮮がミサイルを発射した日に、岩上安身によるインタビューで、河合弘之弁護士は「原発は、敵国のための核弾頭。自国にのみ向けられた核兵器なんです。核攻撃されてなくても、通常兵器でも(標的にされれば)危ないんだよ」と答えています。

※「真の愛国者ならミサイル危機を案じ、原発停止を主張すべきだ」~北朝鮮のミサイル攻撃を想定し高浜原発運転停止を訴える!~岩上安身によるインタビュー 第792回 ゲスト 河合弘之弁護士
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/398232

 政府・防衛省は原発を防護していない、できないと、河合弁護士は強調しています。

 岩上安身は取材で、原子力規制庁から「安全だという通達があったので対処していない」、防衛省は「手の内を明かせない(現実には各原発へのミサイル防御網の配備も自衛隊による防護もない)」、当時の世耕弘成経済産業大臣に至っては「突発的な武力攻撃の場合は、事業者が判断する」との言質をとっています。誰も彼もが、戦時、原発への武力攻撃については、ハナから責任逃れをしているのが、この日本という国の現状なのです。

 岸田首相は今月24日、原発の「新増設」検討を指示しました。「敵国」からのミサイルやドローン等の攻撃目標を増やすが、その防護にはこれまで通り一切配慮せず、その一方では、中国・北朝鮮を「仮想敵」とするミサイル戦争への準備に入ろうと言うのです。

 原発への攻撃はジュネーブ条約に違反した国際法違反にあたるので、敵もまさか攻撃してはこないだろう? と言うのでしょうか。これはあまりにも甘い想定です。

 現下のウクライナ戦争においてザポリージャ原発が、現実に砲撃が加えられているのです。これは現在進行形の現実です。いつまでも「お花畑の幻想」に引きこもっていることは許されません。戦時に、国際法違反を訴えても「敵」が守ってくれるとは限りません。すべてが終わってから、あれは国際法違反だったじゃないかと訴え出ても、核施設の破壊というカタストロフィー、日本列島が放射能の廃墟となり果てたあとでは、時すでに遅し。何の意味もありません。

 現在、日本における原発は、稼働・定期点検中・停止をあわせると54基存在しています。

 「仮想敵」の中国側が、仮に飽和攻撃を行ったとしたら、日本国内のミサイル基地1000ヶ所すべてと、54基の原発すべてに一度に撃ち込んでなお、1000発近くのミサイルが余る余裕があります。

 日本があくまで、ミサイル戦を想定する、その準備をする、というならば何よりもまず、政府が原発の防護を最初に手がけるべきです。

※【実況ツイ録】「真の愛国者ならミサイル危機を案じ、原発停止を主張すべきだ」~北朝鮮のミサイル攻撃を想定し高浜原発運転停止を訴える! 岩上安身による河合弘之弁護士インタビュー・ダイジェスト 2017.9.15
https://iwj.co.jp/wj/open/nuclear-vs-war-risk

■沖縄県知事選告示、辺野古新基地建設反対の現職・玉城デニー知事(オール沖縄推薦)と旧統一教会関連のイベントに参加していた自公推薦・佐喜真淳氏の争いに、元維新衆院議員での下地幹郎氏が「辺野古反対」を訴えて出馬! オール沖縄は10月の那覇市長選に故・翁長雄志前知事の次男、翁長雄治(たけはる)氏擁立を決定!

 昨日25日、沖縄県知事選が告示され、元衆議院議員の下地幹郎氏、元宜野湾市長の佐喜真淳氏(自民・公明推薦)、2期目を目指す現職の玉城デニー氏(オール沖縄推薦)の3人が立候補を届け出ました。投開票は9月11日です。

※沖縄知事選、下地氏、佐喜真氏、玉城氏の3候補の争い確定 届け出締め切り(琉球新報、2022年8月25日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1572407.html

 また、オール沖縄は、故・翁長雄志前沖縄県知事の次男で沖縄県議の翁長雄治(たけはる)(35歳)氏に、10月16日告示、23日投開票の那覇市長選への立候補を要請し、翁長氏は立候補の意向を固め、22日に県議会に辞職願を提出しました。

 23日付け沖縄タイムスは「市長選直前の知事選と両輪で回る『セット戦術』を取る方針で、玉城デニー氏を推すオール沖縄からは『勝負を決する政治決戦だ』と、両選挙での勝利に気勢が上がる」と報じています。

※5年で市議→県議→那覇市長選候補に 翁長前知事の次男・雄治氏 「父の遺志を継げる」とオール沖縄(沖縄タイムス、2022年8月23日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1012087

 県知事選では、辺野古新基地建設をめぐり、玉城氏が「反対を貫く」「あらゆる手立てを講じて建設を止める」と表明しているのに対し、佐喜真氏は辺野古を容認した上で「普天間飛行場の返還を2030年までに実現する」との公約を掲げています。

 これに対する下地氏の政策について、8月18日付けの沖縄タイムスは「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に対し『軟弱地盤は埋め立てさせない』と訴え、新基地建設に事実上、反対した」と報じています。

※【沖縄県知事選挙2022】玉城氏・佐喜真氏・下地氏の政策発表(沖縄タイムス、2022年8月18日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1009804

 自民、国民新党、維新の党、日本維新の会などを渡り歩いたあと、IR汚職で維新を除名処分となった下地氏は、昨年の衆院選に無所属で出馬した際、辺野古新基地に対するスタンスを明らかにしませんでした。一方で、下地氏は、1996年、自民党公認で沖縄一区から衆院選に出馬、初当選し、国民新党、維新の党を経て、日本維新の会に入党する際には日本維新の会と辺野古への基地移設推進の政策協定を結び基地移設推進を支持していました。

 佐喜真氏が旧統一教会関連団体のUPF(天宙平和連合)の台湾での会合に参加していたことが報じられる中、下地氏の出馬が保守層の票を割るとの見方がある一方、辺野古新基地建設反対を打ち出したことは、基地建設反対票を割る可能性もあります。行方が注目されますが、下地氏の過去の言動を見ていれば、辺野古への移転についても二転三転しており、その時々の所属政党の意向をくんだ「ご都合主義」は明白です。

 また、2020年には、カジノを含む統合型複合リゾート(IR)をめぐる汚職事件で、中国企業の元幹部から現金100万円受け取り、日本維新の会から除名処分されてたことは、覚えている方も多いでしょう。前述したように旧統一教会関連団体のUPF(天宙平和連合)の台湾での会合に参加していたことに加えて、2001年、教団と関連する「世界平和連合沖縄県連合会設立準備会」の集会に出席していたことが明らかになっています。

※下地幹郎氏も旧統一教会の関連集会に出席 「現在は関係がない」(琉球新報、2022年、8月14日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1566528.html

■<IWJ取材報告>この国はすでに民主主義・国民主権ではなく内閣独裁なのか!?「仮に全国民が国葬反対でも、閣議決定されれば国葬可能か?」の質問に、内閣府は「内閣が決定すれば行政はその通り動く」!「全国民」を敵に回す内閣府の回答、許すまじ!! ~8.23 立憲民主党 国対ヒアリング ―内容:「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」

 8月23日午後3時より、衆議院本館で、立憲民主党国対ヒアリングが野党合同参加で開催されました。

 テーマは、「旧統一教会と政府与党との関係」および「国葬問題」に関する前回ヒアリングの宿題への省庁の回答です。

 前回ヒアリングは、8月18日に行われました。

※立憲民主党・小西洋之参議院議員「国葬とは何か、政府が説明できないなら、国葬なんかやってはいけないじゃないですか!」~8.18 立憲民主党 国対ヒアリング―内容:「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」2022.8.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509585

 今回の省庁出席者は、旧統一教会問題が、文部科学省の柳澤好治大臣官房総務調整官と、石崎宏明文化庁宗務課長、法務省の唐澤英城人権擁護局参事官、消費者庁の尾原知明消費政策課長。国葬問題が、内閣府の富永健嗣大臣官房安倍晋三国葬儀事務局参事官と、内閣法制局の乗越徹哉第一部参事官、河田康尚第一部参事官補。

 旧統一教会問題に関する宿題は「(名称変更の際の)2回の大臣説明の応接録を含め、2015年夏の方針変更前後の諸々の資料を、出せるだけ」でした。今回、文化庁が提出したのは、教団からの名称変更申請を受理した際の決裁文書、教団が名称変更を法務局に登記した証明書の2点。他は「確認中」ということです。申請受理決済文書の「規則変更理由」欄は墨塗りされていました。

 立憲民主党の階(しな)猛衆議院議員は、朝日新聞が報じた、文化庁が旧統一教会に1998年から11年間で9回事情聴取し、「適正な管理運営」を求めていたとの記事を提示。記事の根拠とされる、国が提出した裁判資料や、旧統一教会とのやり取りの資料の有無を質問しました。

 しかし、石崎宗務課長は、あくまで「確認中」という内容に終始しました。資料を出す気がない、出すと統一教会となれあってきた自民党・政府の実情がバレて都合が悪い、ということなのでしょうか。なお裁判とは、元信者が2009年教団側に献金返還を求めて提訴、教団の活動を放置したとして国にも賠償を求めたものです。

※文化庁、旧統一教会を9回聴取 元信者の提訴で2009年に取りやめ(朝日新聞デジタル、2022年8月22日)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ8Q728JQ8MUTIL02S.html

 日本共産党の宮本徹衆議院議員は、同記事で、2009年に聴取をやめた理由が「訴訟が提起されて以降は、無用の誤解をさけるため」とあるのは「まったく不可解」「訴訟をやっていても、事情聴取はやらなきゃ」と指摘しました。

 これに対して石崎課長は、「提訴の内容が教団と国で異なるので、一定の距離を求めたいと思ったのでは」「同じ被告の立場で聴取を続けると、まともに聴取してないと思われると懸念したのでは」と回答しました。宮本議員は「事情聴取をやめれば、逆に『なあなあ』と見られる。反対に教団を厳しく聴取すべき」と追及しました。

 国葬問題の宿題は、まず、「岸田総理発言の『国葬儀は閣議決定を根拠に、行政が国を代表して行いうる』の『国』に、国民や国会が含まれるのか? 含まれるのなら、なぜ内閣の判断だけで行えるのか?」でした。

 これに内閣府の富永参事官は、「『国の儀式』は、天皇の即位の礼や大喪の礼、また、吉田元総理や安倍元総理の国葬儀を総称する用語であり、『国』という言葉の一部分だけを切り取ってその部分の意味をお答えすることは困難」と回答しました。

 小西議員は、これを「はぐらかし」と指摘。他の宿題である、「法制局文書記載の『国の意思』は、国葬儀決定要件に入っているか?」や、「内閣府設置法4条の『国の儀式』『内閣の行う儀式』とは何か?」への回答も踏まえながら、改めて「国葬の主催者は誰か」を質問しました。

 その他、国葬の期日(9月27日)の理由、37億円とされる費用の根拠、運営業務の発注先、黙祷等弔意の要請可能性等が質問されました。

 また、立憲民主党の井坂信彦衆議院議員が、「世論の半分以上が国葬に反対しているが、仮に全国民が国葬に反対しても、閣議決定さえされれば、税金を使って国葬は可能か?」と聞くと、富永参事官は「内閣が意思決定すれば、行政はその通りに動く」と回答しました。

 これは聞き捨てならない発言です。自民党の改憲案にある緊急事態条項は議会制民主主義を停止し、内閣独裁を恒久化するものですがひと足先に、日本はすでに、民主主義でも国民主権でもなく、「内閣独裁」なのでしょうか!? 全国民を敵に回すがごとき内閣府の回答は、許すまじ、です。

※安倍氏国葬に「賛成」30%、「反対」53% 毎日新聞世論調査(毎日新聞、2022年8月22日)
https://mainichi.jp/articles/20220821/k00/00m/010/175000c

 なおヒアリング全体を通して、立憲民主党の山井和則衆議院議員や原口一博衆議院議員、社民党の福島瑞穂参議院議員、日本共産党の田村智子参議院議員はじめ、様々な野党議員が質問を行いました。

 ヒアリングについて、詳しくは、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「仮に全国民が国葬反対でも、閣議決定されれば国葬可能か?」の質問に、内閣府は「内閣が決定すれば行政はその通り動く」!~8.23 立憲民主党 国対ヒアリング ―内容:「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509770

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220826

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、木原匡康、城石裕幸、前田啓、中村尚貴)

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