日刊IWJガイド・非会員版「本日午後6時半から、岩上安身による元文部科学事務次官・前川喜平氏インタビューを生配信します!」2022.8.24号~No.3632号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>岸田改造内閣も旧統一教会による「汚染」をまったく拭えず! オウム以来の反社会カルトに対して文化庁宗務課ができることは? 本日午後6時半から、岩上安身による元文部科学事務次官・前川喜平氏インタビューを、冒頭のみオープン、その後は会員限定で生配信します!

■【中継番組表】

■『週刊文春』が「岸田首相後援会長は統一教会系団体の議長だった」とスクープ! 一方、立憲民主党も岡田克也元外相、枝野幸男前代表、安住淳元財務相ら大物幹部が『世界日報』にインタビューが掲載されていたことが明らかに!!

■西側メディアは、ほとんど報じない大事件! ロシア国防省は、ウクライナ軍が南部ザポロジエ(ザポリージャ)州で、ロシア軍兵士に「ボツリヌストキシンB型」を用いた生物化学兵器を使用したと発表! すでにボツリヌス菌毒素が、昨年11月に米国からウクライナへ持ち込まれていた! 他方、ウクライナ軍による原発への攻撃も同じザポリージャ州! ロシアは9月11日にザポリージャ州がロシア連邦に加わるための住民投票を実施の予定!

■「ロシア軍がザポリージャ原発に近い火力発電所を攻撃している」との共同通信の記事は本当か!? ザポリージャ原発攻撃をめぐりロシアは一貫してIAEAの調査受け入れを表明! 一方国連提唱の「非武装化」案には「原発をより脆弱にする」と拒否! 国連、トルコ、米、英、仏、独がウクライナ、ロシアと会談を重ねる中、欧州最大の原発の安全の行方は!?

■<IWJ取材報告>翻訳者キリチェンコ氏が語る秘話「ずっと『原爆の世界』の中に生きて体調も悪くなり、一回入院して、でももう離れられなくなった」~8.13 第十九回平和祈念集会『原爆の子』ロシア語版の今日的意義

■<新記事紹介>ロシア・ラブロフ外相インタビュー(第3回)バイデン政権は「民主主義サミット」で「脱国連」を目指す! ウクライナの停戦提案を後退させたのは米英! ウクライナ代表団は、ゼレンスキーにロシア側提案を見せなかった!

■本日12時に【号外】を発行します! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)追及の報道第2回(その1)!「反共」を看板にしてきた文鮮明の本質は宗教でもなく、金儲けとコリアン・ナショナリズムだった!

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■はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー>岸田改造内閣も旧統一教会による「汚染」をまったく拭えず! オウム以来の反社会カルトに対して文化庁宗務課ができることは? 本日午後6時半から、岩上安身による元文部科学事務次官・前川喜平氏インタビューを、冒頭のみオープン、その後は会員限定で生配信します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は本日午後6時半から、元文部科学省事務次官の前川喜平氏にインタビューを行います。

 安倍晋三元総理の銃撃・殺害事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治、特に自民党安倍派との長年にわたるズブズブの関係が、次々に明るみに出ています。

 かつて1990年代に、霊感商法や高額献金、合同結婚式が連日テレビのワイドショーや週刊誌などで報じられ、反社会的団体として認知されていた世界基督教統一神霊協会(統一教会・統一協会)。

 その統一教会が、家庭連合へと名称の変更を希望していたことに対し、1997年に文部省(当時)の外局であり、宗教法人を所轄する文化庁宗務科長だった前川氏は、8月5日の野党合同ヒアリングで「当時、世界基督教統一神霊協会の名前で活動し、信者を獲得、社会的存在として認知され、訴訟の当事者にもなっており、この名前を安易に変えることはできない」。そのため、「『認証できないので、認証の申請は出さないでください』と伝え、教団側に納得してもらった」と証言しています。

※前川氏「統一教会名称変更に下村大臣の意志が働いたのは100%間違いない」! 報告記録など確認要請!~8.5 立憲民主党(野党合同)国対ヒアリング―内容:旧統一教会と政府与党の関係について、前川喜平氏、文部科学省より 2022.8.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509321

 しかしその後、前川氏が事務次官に次ぐ文科省ナンバー2の審議官だった2015年、前例を覆して文化庁は統一教会の名称変更を認証してしまいました。

 これについて前川氏は、8月11日放送のCBCテレビ系情報番組『ゴゴスマ』で、「当時の事務次官は科学技術庁出身。文部省の中で、文化庁の案件については、科学技術庁出身の事務次官はほとんど実質的な判断をしないんです。ですから、私の上は、実質的に(下村博文)大臣しかいなかった」と述べ、「当時の宗務課長に対しては『認証すべきじゃない』と私の考えを言いましたが、それが結局は覆されたわけです。そこにはやはり、大臣の意向があったと思っています」と語っています。

※はじめに~旧統一教会の名称変更をめぐり「受理を拒めば違法」との文科省の見解に、前川喜平元文科次官が「受理する、しないという話と、認証する、しないという話は、別。宗教法人審議会に諮問した上で、認証しないという決定をするという選択肢は、2015年の時点でもあったはず」と指摘!「当時の文科次官は科学技術庁出身。私の上は実質的に下村大臣しかいなかった」と下村氏の関与と法的責任に言及!!(日刊IWJガイド、2022年8月12日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51178#idx-1

 さらにこの間の文化庁の対応について、22日付け朝日新聞は、独自に入手した裁判資料から、文化庁が1998年からの11年間で少なくとも9回聴取を実施していたことがわかったと報じました。

 この朝日新聞の記事は「報告書などによると、聴取は教団の任意の協力を得て、98年1月~09年4月に少なくとも計9回行われていた。文化庁は『統一教会及びその信者による伝道活動、霊感商法、献金献身の強要等による被害』が指摘されているとして、『問題意識は、そのような指摘が出始めて以来、常に持っていた』と説明。『憲法上及び宗教法人法上許容される範囲内で統一教会に対する何らかの対応が必要である』などとした」と報じています。

 つまり、文化庁は2009年まで、文化庁は統一教会の反社会的な活動に厳しく目を光らせていたということです。

 しかし、2009年に元信者が教団に献金の返還を求めて起こした民事訴訟で、教団の活動を放置したとして国にも賠償を求めていたため、同一訴訟で被告同士となることから、それ以降教団への聴取をやめたのではないかと、文化庁は朝日新聞に説明したとのことです。

※文化庁、旧統一教会を9回聴取 元信者の提訴で2009年に取りやめ(朝日新聞デジタル、2022年8月22日)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ8Q728JQ8MUTIL02S.html

 前川氏は7月22日付け『日刊ゲンダイ』で、1996年のオウム真理教への解散命令請求を受け、統一教会についても「公序良俗に反する宗教法人を解散させることはできないものかと」、当時、宗務課でも議論になったと証言しています。

※前川喜平・元文科次官が明かす「統一教会」名称変更の裏側【前編】「文化庁では教団の解散が議論されていた」(日刊ゲンダイDIGITAL、2022年7月22日)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/308472

 こうした一連の経緯や、今なお被害が繰り返されている統一教会に対して何ができるのかについて、岩上安身が前川氏に詳しくお話をうかがいます。

 ぜひ本日のインタビューをご視聴ください。インタビューは冒頭のみオープン、その後は会員限定で生配信します。

 仮に、その日の都合で観られなくても、会員になっていただければ、一般会員なら2ヶ月以内、見逃し配信を自由な時間に観られますし、サポート会員ならば、いつまでも、いつでも好きな時にコンテンツを無期限で視聴できます!

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【IWJ_YouTube Live】18:30~
岩上安身による元文科事務次官 前川喜平氏インタビュー
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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◆中継番組表◆

**2022.8.24 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による元文科事務次官 前川喜平氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による前川喜平氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3

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◆中継番組表◆

**2022.8.25 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【号外】中南米諸国を、麻薬密売と投資行動で食い物にしてきた! 米国の、ロバート・パリー氏による旧統一教会の最暗部追及の報道シリーズ第1回(後編)文鮮明のダーク・サイド! 麻薬と文鮮明の関係を追及!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509745

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■『週刊文春』が「岸田首相後援会長は統一教会系団体の議長だった」とスクープ! 一方、立憲民主党も岡田克也元外相、枝野幸男前代表、安住淳元財務相ら大物幹部が『世界日報』にインタビューが掲載されていたことが明らかに!!

 本日発売の『週刊文春』9月1日号が、「岸田首相後援会長は統一教会系団体の議長だった」と、スクープを放ちました。

 これに先立って23日に公開された『文春オンライン』の記事は、「岸田首相の後援会長とは、崇城大学(熊本市)の中山峰男学長。2020年7月31日に発足した『熊本岸田会』会長を務めている」とした上で、この中山氏が「2011年から、『日韓トンネル推進熊本県民会議』の議長を務めていた」と報じています。

 「日韓トンネル」は、統一教会の文鮮明教祖が提唱した、九州と朝鮮半島をトンネルで結ぶ構想です。

 文春の記事によると、中山氏は「日韓トンネルは発起人に入っている市議に会長(議長)になってほしいと言われ、引き受けた」とのことで、韓国側では旧統一教会と関わりがあることは「聞いたことがあった」が、「熊本でそういう人が関わっている印象はまったくありません」とのこと。

 一方、岸田総理は日韓トンネル推進熊本県民会議について、「存じ上げませんし、同会議がご指摘のような関係があること(統一教会の関連団体であること)について知りません。関係について会長に確認したところ、会長もご存じないようでした」と答えているとのことです。

※「日韓トンネル建設を推進」岸田文雄首相の後援会長は「統一教会」関連団体の議長(文春オンライン、2022年8月23日)
https://bunshun.jp/articles/-/56834

 他方で、旧統一教会との関係については、自民党や日本維新の会、国民民主党など、改憲に前向きな政党ばかりでなく、立憲民主党の幹部の名前も上がってきています。

 立憲民主党の西村智奈美幹事長は、23日の定例記者会見で、旧統一教会および関連団体との関係について、全党調査の結果、7月下旬に発表した7人に加え、8月2日以降に新たに7人について接点が確認されたと発表しました。

 新たに判明したのは、古賀之士(ゆきひと)参院議員が1回、大串博志衆院議員が3回、日韓トンネルの会合に秘書が代理出席、大串議員は祝電も送っていたとのこと。

 田嶋要衆院議員は2004年に関連団体にパーティー券を購入してもらっていたとのこと。

 さらに、岡田克也元外相、枝野幸男前代表、安住淳元財務相、福田昭夫衆院議員が、旧統一教会系の新聞『世界日報』にインタビューや座談会記事が掲載されたとのことです。

※西村幹事長、国葬にあらためて反対の立場を表明。旧統一教会問題に引き続き取り組んでいくことを強調(立憲民主党、2022年8月23日)
https://cdp-japan.jp/news/20220823_4316

 立憲民主党は7月22日、泉健太代表が記者会見で、メディアで統一教会と関係があると報じられた、後藤祐一衆院議員、小宮山泰子衆院議員、篠原孝衆院議員、下条みつ衆院議員、中川正春衆院議員、松木けんこう衆院議について、党の調査結果を発表していました。

 このうち、後藤議員については、事実がなかったとして、指摘した人物が撤回しています。

 下条議員は落選中で記憶にないとのこと。

 小宮山議員、篠原議員、中川議員は、統一教会関係の団体と知らずに、祝電を送ったとのこと。

 松木議員は統一教会関連とわからず会費を払ったとのことです。

※安倍元総理国葬に「政府の決定には賛同しかねる。反対だ」と泉代表(立憲民主党、2022年7月22日)
https://cdp-japan.jp/news/20220722_4180

 また、8月2日の西村幹事長の定例会見では、笠浩史衆院議員、森田俊和衆院議員、原口一博衆院議員の3人が、関係団体の会合へ、祝電を送ったり秘書が出席していたことを明らかにしています。

※「問題山積の中、3日だけの臨時国会では不十分」会見で西村幹事長(立憲民主党、2022年8月2日)
https://cdp-japan.jp/news/20220802_4217

 西村幹事長は23日の記者会見で「すべての人が旧統一教会との関係(がある団体)だと認識していなかった。今後はしっかりと注意し、一切関係を持たぬよう徹底していく」と述べた上で、「我が党は調査をしたが、自民党は党として調査を行なっていない」と指摘。「政権与党の自民党も個人に任せるのではなく、党が前面に出て調査をし公表すべき」と語りました。

 また、西村幹事長は、8月3日に自民党の茂木幹事長に対し、国会としての対応が必要だとして、国会事故調の設置要請を申し入れようとしたが、要請の受け取り自体を拒否されたと明らかにしました。

 23日に『世界日報』にインタビューが掲載されていたことが明らかにされた岡田克也氏は、西村氏の後任幹事長として名前があげられています。

※立民の泉代表、岡田克也・元外相を幹事長に起用へ…西村氏の後任にベテランを登用(読売新聞オンライン、2022年8月20日)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220820-OYT1T50189/

■西側メディアは、ほとんど報じない大事件! ロシア国防省は、ウクライナ軍が南部ザポロジエ(ザポリージャ)州で、ロシア軍兵士に「ボツリヌストキシンB型」を用いた生物化学兵器を使用したと発表! すでにボツリヌス菌毒素が、昨年11月に米国からウクライナへ持ち込まれていた! 他方、ウクライナ軍による原発への攻撃も同じザポリージャ州! ロシアは9月11日にザポリージャ州がロシア連邦に加わるための住民投票を実施の予定!

 ロシア国防省が20日、ウクライナ軍が南部ザポロジエ(ザポリージャ)州で、ロシア軍兵士に対して有毒物質を使用したと発表しました。

※Embassy of Russia in Japan(Telegram、2022年8月21日)
https://t.me/rusembjp/3942

 ロシア国防省によると、7月31日に、ザポロジエ(ザポリージャ)州ワシリエフカ居住区周辺で任務を遂行していたロシア兵らが中毒の疑いで軍病院へ搬送され、検査の結果、兵士らの体内から有毒物質「ボツリヌストキシンB型」が見つかった、といいます。

 中毒の原因を調べるため、国防省の科学研究実験研究所(サンクトペテルブルク)の専門チームによって追加の分析が行われ、その結果でも、「ボツリヌストキシンB型」の存在が確認されたとしています。

 ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌が産生する複合体毒素のことで、ボツリヌス毒素とも呼ばれます。毒素は抗原性の違いにより、A,B,C,D,E,F,Gの7種類に分けられています。

 ヒトでは、A,B,E,F型毒素で中毒を発生する事が多く、鳥類と哺乳類ではC,D型毒素で中毒する事が多いとされます。サルへの経口投与によるデータではB型毒素への感受性が最も高いとされています。

 つまり、ロシア兵士の体内から見つかった「ボツリヌストキシンB型」は、人間に中毒症状を起こさせる生物兵器である可能性が高いということです。

 中毒症状は消化器症状(下痢・悪心・嘔吐など、ただし毒素の作用ではない)に続き、めまい・頭痛や視力低下・複視などを起こし、その後自律神経障害、四肢麻痺に至るとされます。

 毒性は極めて強く、致死量は、ヒトに対しA型毒素を経口投与した場合、体重1kgあたりの致死量が1μgと推定されています。

 米国CDC(疾病予防管理センター)は、ボツリヌス中毒(ボツリヌス菌毒素)を、バイオテロに利用される可能性がもっとも高い病原体として炭疽菌やペスト菌、野兎病菌、天然痘ウイルス、エボラウイルスなどのウイルス性出血熱と一緒に、カテゴリーAに分類しています。

※Bioterrorism Agents/Diseases(CDC、2022年8月23日閲覧)
https://emergency.cdc.gov/agent/agentlist-category.asp

 カテゴリーAの病原体の特徴として、CDCは次の点をあげています。

1. 人から人へ容易に広まる、または感染する可能性がある。

2. 高い死亡率をもたらし、公衆衛生に大きな影響を与える可能性がある。

3. 公衆パニックや社会的混乱を引き起こす可能性がある。

4. 公衆衛生上の準備のために特別な行動を必要とする。

 上記の条件は、まさに、生物兵器として理想的な条件とも言えます。

 ところが、米国自身がこのように認識しているボツリヌス菌毒素が、昨年11月に、米国からウクライナへ持ち込まれたという証言があります。

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■「ロシア軍がザポリージャ原発に近い火力発電所を攻撃している」との共同通信の記事は本当か!? ザポリージャ原発攻撃をめぐりロシアは一貫してIAEAの調査受け入れを表明! 一方国連提唱の「非武装化」案には「原発をより脆弱にする」と拒否! 国連、トルコ、米、英、仏、独がウクライナ、ロシアと会談を重ねる中、欧州最大の原発の安全の行方は!?

 ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ(ザポロジエ)原発について、23日付け共同通信は「ウクライナ原子力規制監督局は22日、欧州最大のザポロジエ原発に近い火力発電所を同日ロシア軍が砲撃したと発表した」と報じました。

 原発の近くに火力発電所が置かれるのは、ひとつのセットであり、バックアップ電源として用いられることは、3・11を経験したあとの日米国民にとっては、常識のことです。火力発電所を攻撃することは、原発の付帯設備に攻撃するようなものです。

 記事によると「原発との間の通信が4時間にわたって途絶えた」とのことです。

 また、この攻撃について、ロシア側は、ウクライナが攻撃したと主張しているとのことです。共同通信は、ロシア軍が砲撃したと報じていますが、この記事はどの程度信用できるのでしょうか?

※原発近くの火力発電所砲撃 ザポロジエ、ロシアを非難(共同通信、2022年8月23日)
https://nordot.app/934560565115273216?c=39546741839462401

 ザポリージャ原発をめぐっては、ロシア、ウクライナ双方が、相手方による攻撃だとして非難しています。

 各施設への攻撃という緊迫した状況が続く中、国連、トルコ、フランス、ドイツ、米、英などの動きが活発化しています。

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■<IWJ取材報告>翻訳者キリチェンコ氏が語る秘話「ずっと『原爆の世界』の中に生きて体調も悪くなり、一回入院して、でももう離れられなくなった」~8.13 第十九回平和祈念集会『原爆の子』ロシア語版の今日的意義

 8月13日、午後1時30分より、東京都豊島区の東京労働会館にて、「日本こどもを守る会」の主催により、「第十九回平和祈念集会『原爆の子』ロシア語版の今日的意義」が開催されました。

 『原爆の子』は、故・長田新(おさだあらた)広島大学名誉教授の編集により、1951年10月に岩波書店より刊行された、広島で被爆した少年少女の原爆体験文集です。

 集会は2部構成で、第1部は、『原爆の子』ロシア語版の翻訳者であるマリア・キリチェンコ氏と、ロシア科学アカデミー東洋学研究所内日露文化センター元代表の川村秀(すぐる)氏が講演を行いました。

 ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、核兵器使用の危機が高まっていることを念頭に、「日本こどもを守る会」の増山均会長は、「今日の世界の状況を考えますと、世界にとって、この『原爆の子』のロシア語版の意味は非常に大きいのではないかというふうに思っております」と語りました。

 親日家のキリチェンコ氏は、普段は日本風に「キリチェンコ・マリア」と名乗っているとのこと。

 講演でキリチェンコ氏は、ロシア語版の書籍を手に、その構成や内容について説明し、翻訳作業について、次のように振り返りました。

 「一番難しかった点は、やはり、精神的ダメージを受けたこと。ずっと、一年以上の作業でしたので、毎日毎日、その話を読むだけではなく、深く考えなくてはいけなかった。

 それをどうやってロシア語にしたらいいのか、ずっと、その『原爆の世界』の中に生きて、体調も悪くなり、一回入院して、でもやはり、もう離れられなくなって、なんとか無事に最後まで翻訳できたが、メンタル面ではとても難しかった。

 そして、ときどき『泣く休憩』、つまり、翻訳作業を止めて、泣いていました。

 もちろん今は、翻訳してよかったと思っているが、途中、何度かやめたいなと思ったこともあった。でも、やめなくてよかったと思っている」。

 キリチェンコ氏の講演には、ロシア外務省付属外交アカデミーの学生と教師、モスクワ教育大学、ロシア国際関係大学、モスクワ大学のアジア諸国学部の教師ら約30名が、ロシアからオンライン参加し、ロシア国内での関心の高さをうかがわせました。

 また第2部は、「東京高校生平和ゼミナール」から原水禁世界大会に参加した高校生・大学生が、その参加報告を行いました。

 紛争中のウクライナでは、ロシア軍が確保したザポリージャ原発に対し、ウクライナ軍が危険な砲撃をかけています。そんな危険きわまりない核施設への攻撃を、ウクライナはロシア軍の攻撃とし、日本を含む西側メディアは、そうしたプロパガンダをたれ流している状態です。広島・長崎の核投下による被爆も、チェルノブイリ、福島の原発事故による被曝も、過ぎ去った過去の出来事、他人事ではないのです。

 詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※翻訳者キリチェンコ氏が語る秘話「ずっと『原爆の世界』の中に生きて体調も悪くなり、一回入院して、でももう離れられなくなった」~8.13 第十九回平和祈念集会『原爆の子』ロシア語版の今日的意義
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509509

■<新記事紹介>ロシア・ラブロフ外相インタビュー(第3回)バイデン政権は「民主主義サミット」で「脱国連」を目指す! ウクライナの停戦提案を後退させたのは米英! ウクライナ代表団は、ゼレンスキーにロシア側提案を見せなかった!

 ロシア外務省が4月25日(日本時間26日)に、国営テレビ『チャンネル・ワン』の番組『ビッグゲーム』で放送されたセルゲイ・ラブロフ外相へのインタビューを、テキストにしてホームページに掲載しました。

※Интервью Министра иностранных дел Российской Федерации С.В.Лаврова программе <Большая игра> на <Первом канале>, Москва, 25 апреля 2022 года(ロシア外務省、2022年4月25日)
https://mid.ru/ru/foreign_policy/news/1810694/

 このインタビューで、ラブロフ外相が、「第三次世界大戦」「核戦争」の危機について語ったことだけは、日本も含めた西側メディアでもセンセーショナルに取り上げられました。

 しかし、IWJが独自にこのインタビュー全文を仮訳してみたところ、西側メディアが一切報じていない、米国やNATO、ウクライナにとって不都合な真実が、数多く指摘されていることがわかりました。

 もちろん、ロシア国営テレビによるロシア外務大臣へのインタビューですから、ロシア国民に向けてウクライナ侵攻を正当化するためのプロパガンダの側面があることは否定できません。

 しかし、インタビューで語られたラブロフ外相の言葉の中には、歴史的な奥行きと視野の広さがあり、新たな知見も得られます。ロシアを「敵視」するならば、なおのこと、「敵」の思考を知らなければなりません。

 既にお届けしている第1回と、第2回では、バイデン政権との間で行われてきた戦略兵器削減条約の延長に関する話し合いを、米国側が放棄したことや、米国の単独覇権主義、米国だけは自分達の「ルール」のもと、国際法や国連に拘束されず何をしても許されるという「例外的な国家」観を有していることを、ラブロフ外相が批判しています。

※ロシア・ラブロフ外相インタビュー(第1回)国営テレビで「第三次世界大戦」「核戦争」の危機発言!「今、軍備管理のルールはほとんどない」!! 米国と同盟国は国連憲章に反して自分達のルール強要、世界を分断! 2022.7.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508689

※ロシア・ラブロフ外相インタビュー(第2回)国営テレビで「第三次世界大戦」「核戦争」危機発言! バイデン政権との戦略兵器削減条約延長交渉を米国側が放棄したと述べ、米国の単独覇権主義と「例外国家」観を批判!! 2022.8.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509625

 第3回の今回は、まず、米国やNATOの主張する「民主主義」が、搾取のためのご都合主義に過ぎないことが、ラブロフ外相によって指摘されます。

 ラブロフ外相は、国連が「民主主義国家」にも「権威主義的な国」にも、国家の持つ主権的平等に差別を設けていないことを指摘しています。そして、国連安保理での常任5か国の拒否権について、「拒否権がなければ国連は国際連盟と同じ、消滅の運命にあった」と述べ、拒否権を切り下げて、大国が脅迫や強制によって多数を得ることを「危険な傾向」だと批判しています。

 また、バイデン大統領が「民主主義サミット」を通して、「反国連」組織を作ろうとしているなど、西側は国連に代わる様々な組織を「増殖」していると指摘。しかも「民主主義サミット」招待国には、民主主義的でないとされてきた国々が含まれ、彼らを米国が取り込み利用しようとしているというのです。

 一方、ウクライナとの交渉についてラブロフ外相は、3月29日にトルコのイスタンブールで行われた対面での停戦交渉の舞台裏を明かしました。

 この中でラブロフ外相は、停戦交渉にのぞんだウクライナ側代表の交渉姿勢から、米英が紛争を長引かせようとしていることを見て取ります。

 さらにウクライナ側代表団が、ゼレンスキー大統領にロシア側の提案を見せていなかったことが明らかにされるのです。

 詳しくは、下記記事を御覧ください!

※ロシア・ラブロフ外相インタビュー(第3回)バイデン政権は「民主主義サミット」で「反国連」を設立! ウクライナの停戦提案を米英が後退させた! ウクライナ代表団はゼレンスキーにロシア側提案を見せなかった!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509780

■本日12時に【号外】を発行します! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)追及の報道第2回(その1)!「反共」を看板にしてきた文鮮明の本質は宗教でもなく、金儲けとコリアン・ナショナリズムだった!

 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会追及報道を【号外】でご紹介する第2回は、4回連続シリーズでお伝えします。

 この2000年10月11日に発表された記事の総タイトルは、「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」です。

 今回は、「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」その1です。

 米国防情報局(DIA)の新資料により、DIAが文から北朝鮮指導者への秘密の金の流れを追跡していたことが明らかになり、それは、ブッシュ家を困惑させる可能性があると、ロバート・パリー氏はこの記事を要約して紹介しています。

※Rev. Moon, North Korea & the Bushes(Consortium News、2000年10月11日)
https://www.consortiumnews.com/2000/101100a.html

 米国防情報局(DIA)の文書によれば、保守的なワシントン・タイムズを含む文鮮明のビジネス帝国は、強硬派の政府が兵器開発資金を調達するために外貨を必要としていた1990年代初期に、北朝鮮の共産主義指導者に何百万ドルも送金していたといいます。

 その中には、現在(2000年当時)の共産党指導者である金正日総書記への300万ドル(現在価値で約4億円)の『誕生日プレゼント』や、共産党の前独裁者である金日成への『数千万ドル』に及ぶオフショア送金が含まれていたと、一部機密解除された文書に書かれているのです。

 現在でも、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)は、「反共」を看板にしており、北朝鮮との関係を公には語りません。

 信者の中には、この関係を知らない人も多くいるはずです。

 この記事では、文鮮明から北朝鮮へ渡った資金の名目や金額まで、詳細に記述してあり、注目されます。

 また、文鮮明が北朝鮮とビジネス取引を結んだ時期は、北朝鮮で、核ミサイル開発が進められていた時期に当たります。これは何を意味するのでしょうか。

 詳しくは本日12時に発行される【号外】をぜひ御覧ください。

■8月1日からIWJは、第13期のスタートを切りました! 第13期の今も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! ご寄付の月間の目標額は、今期は390万円としました! ご支援をよろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 第12期の収支につきましては、7月31日時点で、残念ながら299万2676円のマイナスとなりました。第12期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

 第12期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 第12期が仮に最終的に赤字となっても、休むことなく、IWJは8月1日より、新たな第13期のスタートを切っています。

 今期も、IWJにとってはまだまだ険しい道のりが続くと思われます。

 今期は、支出をさらに減らした緊縮予算にします。スタート月の8月も半ばに差し掛かりましたので、現状をご報告いたします。

 今期8月1日から22日までのご寄付額は72万5000円となっております。ご寄付いただきましたみなさま、厚く御礼申し上げます。

 第10期の月間目標額は、450万円でした。第11期も、450万円でした。

 前期の12期の月間目標額は、420万円で、途中4月から400万円に下げました。

 今期は、さらなる支出の引き締めをして、ご寄付・カンパのお願いの目標額を390万円とさせていただきます。目標額を引き下げて、未達が続き、結果として赤字になってしまうことは、なんとしても避けたいと思います。

 毎月、月間目標額に到達するよう、ご寄付・カンパによるご支援を、よろしくお願いいたします。

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して約1000万円を貸していますが、まだ全額返済されてはいません。

 個人として、IWJを経済的、物理的に底支えするのは、もはや限界です。これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい状況です。

 どうかIWJ会員の皆さま全員のお力で、IWJをお支えください!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220824

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、木原匡康、城石裕幸、中村尚貴)

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