日刊IWJガイド・非会員版「衆院選、議席増は改憲勢力の維新、国民! 議席減は立憲、共産! 立憲は執行部交代か!?」2021.11.2号~No.3337号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~衆院選明暗、議席増は改憲勢力の維新、国民! 議席減は立憲、共産! 立憲、1万票差以内で与党系候補に敗れた小選挙区30以上! 立憲は、執行部交代か!?

■11月に入りました! IWJは10月末までの第1四半期で500万円近い赤字に!! 経済的大ピンチのIWJに、どうか緊急のご支援をお願いします!!

■【中継番組表】

■自民の議席が減り、立憲が議席を増やすとしていた大半の大手メディアの「予測」は大外れに!

■「国民投票2分の1の要件をクリアして、結果につなげていきたい」! 自公維新の改憲勢力の議席で国会での改憲発議の条件である3分の2を超え、岸田総理が「精力的に取り組んでいく」と改憲に強い意欲を表明! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と「改革」を自らは標榜する維新を「保守勢力」とし、「与党補完勢力」と認定!! 他方、一連の選挙報道には大手メディアの情報操作があった!?

■11議席から41議席へ!大躍進の日本維新の会にIWJが電凸! 元・大阪府議の尾田一郎氏が大躍進の理由は「教育の無償化」と「身を切る改革」、大阪での実績だと分析! 自民党改憲案には「賛成」、無期限・無制限の緊急事態条項にも「賛成」!

■10月の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日収録「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!
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■はじめに~衆院選明暗、議席増は改憲勢力の維新、国民! 議席減は立憲、共産! 立憲、1万票差以内で与党系候補に敗れた小選挙区30以上! 立憲は、執行部交代か!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 衆院選から一夜明けた昨日11月1日、衆議院465議席の議席配分が決まりました。

 自民党は無所属の柿沢未途氏と田野瀬太道氏を追加公認し、261議席(15減)で単独過半数(233)を大きく上回りました。

 立憲民主党は96議席(14減)です。

 日本維新の会は41議席(30増)で、公明、共産を抜いて第3党になりました。

 公明党は32議席(3増)。

 日本共産党は10議席(2減)。

 国民民主党は11議席(3増)。

 れいわ新選組は3議席(2増)。

 社民党は1議席(同数)。

 NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で0議席(1減)。

 無所属10議席。無所属の10人は、茨城1区元民進党の福島伸享氏、新潟5区前新潟県知事の米山隆一氏、静岡5区自民二階派の細野豪志氏、京都4区元民進党前原グループの北神圭朗氏、岡山3区平沼赳夫元経産大臣の息子の平沼正二郎氏、徳島1区元民進党の仁木博文氏、福岡9区元民進党の緒方林太郎氏、大分1区立憲民主党会派の吉良州司氏、熊本2区保守系元財務官僚の西野太亮氏、鹿児島2区前鹿児島県知事の三反園訓氏です。

 選挙強力で多くの小選挙区で候補者の一本化をはかった立憲民主と共産は、甘利明氏(比例復活)や石原伸晃氏(比例でも落選)ら、自民の大物議員を追い落とすといった成果をあげたものの、議席数では両党ともに減らす結果となってしましました。立憲民主党は、辻元清美副代表をはじめ、平野博文氏、尾辻かな子氏、川内博史氏、屋良朝博氏らが、小選挙区で維新に敗れ、比例でも復活できずに議席を失っています。

 市民連合と政策協定を結んだ立憲、共産、社民、れいわの4野党は、れいわが2議席増やしたものの、全体では14議席減です。

 代わりに自民への批判・不満票の受け皿となって議席を伸ばしたのは、れっきとした与党の一角である公明、「野党」と称していても、事実上、自民党の「補完勢力」である維新、国民民主といった、保守系で自民党寄りの政党でした。

 1日付け日本経済新聞は、福山哲郎幹事長が「衆院選で公示前から議席を減らした結果を受けて辞任する検討に入った」と報じました。

 また、枝野代表が「2日に執行役員会を開いて対応を協議すると説明した」とも報じています。枝野氏自身の進退も判断される見通しです。

 福山幹事長によると「1万票差以内で与党系候補に敗れた小選挙区が30以上あった」とのことです。

※立民・福山幹事長が辞任検討 衆院選の議席減巡り(日本経済新聞、2021年11月1日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA011NE0R01C21A1000000/

 新たな衆議院の議席のうち、改憲勢力と考えられるのは、自民、公明、維新、国民民主の345議席と、無所属のうち比較的自民寄りな4人から5人です。岸田文雄総理が在任中の改憲に意欲を示す中、このうちの何人かが明確な改憲派ではないとしても、改憲の国会発議可能な3分の2は310議席ですから、改憲はきわめて現実的となってしまいました。

 自民と公明だけでは293議席と、3分の2の310議席に届きませんが、維新を加えれば334議席となり、十分です。これからますます維新の発言力が増してくるでしょう。

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、IWJ記者は立憲民主・枝野幸男代表、共産党・志位和夫委員長、国民民主・玉木雄一郎代表に、改憲発議が行われる可能性について質問しました。以下がその回答です。

立憲・枝野代表「現在の国民投票法は欠陥法だと思っています。与党の皆さんすら、有料広告規制が入ってないことについては、欠陥があるということを事実上認めている。欠陥法である国民投票法にもとづいた発議はできない、と思っておりますので、まずは有料広告規制について、真摯な議論を求めていく」

共産・志位委員長「改憲の危険性は(中略)、仮に来たときには、私たちは断固としてそれを阻む大闘争をします。

 緊急事態条項は、国家が個人の権利を制限するというものであって、断固反対です。今の憲法の考え方というのは、個人の人権を尊重する上で、調整の上で一定の制約をするということはあるけれども、あくまでも個人の人権の尊重なんですね。

 自民党の考え方というのは国家の利益、国益のために個人の人権を制約してしまおうというものであって、これは絶対に許さない。命をかけて戦います」

国民・玉木代表「発議されるんでしょうかね? あまり自民党にやる気を感じないんですが。我々はすでに、改憲についての考えは示しています。ただ、自民党の改憲4項目は生煮えだと思う。我々は我々の考えをしっかりお示ししたいと思っています」

■11月に入りました! IWJは10月末までの第1四半期で500万円近い赤字に!! 経済的大ピンチのIWJに、どうか緊急のご支援をお願いします!!

 いつもIWJをご支援くださり、まことにありがとうございます。

 11月になり、IWJの今期第12期は4ヶ月目に入りました。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 10月のご寄付・カンパは、現在集計中ですが、1日から27日までに、163件、182万8700円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしこの金額でも、10月の月間目標額420万円の44%にとどまり、237万1300円不足しています。

 今期第12期は8月から始まり、10月で3ヶ月目。第1四半期を終えました。しかし、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回ってしまい、2ヶ月ですでに合計272万3500円の赤字となっています。これに10月の不足分237万1300円を足すと509万4800円の赤字となります!!

 このペースで進むと、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を停止せざるをえなくなるかもしれません! スタッフも散り散りバラバラになってしまいます!

 すでにお伝えしている通り、岩上安身はこれまでに、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。岩上安身は富裕層でもなんでもなく、個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。

 岩上安身は第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間もわたって、無報酬で働くことを決めています。

 これ以上は、不足分を穴埋めすることができません! 岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。

 どうか会員の皆さま、会員ではない一般の市民の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3485人です。そのうちサポート会員は1212人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1700円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人5000円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 実際には、もうこれ以上、カンパは難しいという方もいらっしゃるでしょうから、この半数の方々から1万円ずつ今月中にカンパをしていただければ、経営破綻は避けられると思います。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、IWJのこの窮状をお助け願います!
 
 世界は今、100年に1度あるかないかの巨大な政治的経済的軍事的な地殻変動に見舞われています。いうまでもなく、日本を含む世界全体に単独覇権国として支配力と影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国として台頭してきているからです。

 地球上の力関係が、劇的に変わりつつあり、この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」である日本はモロに巻き込まれつつあります。

 米国の衰退の原因は、米国自身の奢りによるところが大きい、と言わざるをえません。自ら生み出した新自由主義とグローバリズムのために、そして単独覇権主義を徹底するために巨大な軍事力を備え、行使してきたために、米国内部で超富裕層と貧困層の格差が民主主義国と言えないほど開いてしまい、結果として国力を落としてしまっています。

 同じことが、そっくりそのまま日本でも起こっています。日本が米国のマネをしてこなかった(できなかった)のは、軍事力の行使だけでしたが、今後の行方次第ではそのタガが外れてしまうことでしょう。

 岩上安身がIWJというインターネット報道メディアを立ち上げた(会社登記)のは、正式には2010年12月のことですが、準備期間に約1年間かけました。その際、IWJという社名だけ決めて、「移行期通信」というメルマガを支持者の方々にお送りしていました。

 社名になぜIndependent(独立)という言葉を入れると決めていたのか。独立メディアである、という意味はもちろんのことですが、もう少し深い意味を込めて、日本の独立に少しでも資するように、という願いを込めたからです。それが岩上安身の志であり、一貫した「初期衝動」です。

 日本よ、独立せよ。

 米国への過度の依存から離れ、世界の国々、とりわけ隣国との友好に尽くし、独立国としてサバイバルせよ、という思いです。

 その思いを込めてスタートしたIWJですが、危機感の方が的中してしまい、日本は国力を落としながら、どんどん危うい方向に向かいつつあります。

 衆院選についての報道も連日大量に行われているのに、今回の総選挙の真の争点にマスコミはフォーカスしていません。

 大手メディアは、大っぴらに報じたり、論じたりするのを避けていましたが、今回の総選挙の真の争点は、国会から立法権を奪って空洞化させ、内閣独裁を可能とする緊急事態条項(国家緊急権)を憲法に書き入れるため、改憲勢力が、改憲発議のできる3分の2の議席を獲得するかどうかにありました。

 これは、対中国との戦争を見すえて、国民の反対を抑え込んで戦時独裁体制を築き、米国の傀儡国として、米本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な戦争に突っ込むためのものです。

 同時に、景気の回復やコロナ対策どころか、戦費調達で無制限に国債を増発して国の借金がどうにもならなくなったら、国家緊急権をもって、国民に対して大増税を強行するためでもあります。

 1946年、第二次大戦の敗戦の翌年、日本政府は国民に強制的に買わせた戦時国債がインフレで価値がなくなっている時、国家緊急権(緊急勅令)を発令して、「一回限り」という言い訳つきで全国民から財産を没収し(最高税率90%)、インフレのために額面ほどの価値のなくなった国債の形ばかりの返済にあてて、表向きデフォルトをまぬがれた「前科」があるのです。

 その恐ろしい「財産税」のために、新円切り換えと同時に預金封鎖を行うという荒業まで用いたのでした。これは国家緊急権が明治憲法に書き込まれていたからこそ、できた強硬な措置でした。

 国家緊急権は、国家が、国民の意志とは無関係に強大な権力をふるえるようになる、「悪魔の魔法の杖」の如きものです。

 しかし、IWJは、国家緊急権という万能の「魔法の杖」を国家に渡さないように、これまでもずっと、この問題に警鐘を鳴らし続けてきました! IWJはずっと「炭鉱のカナリア」のように、近づく危機を1人でも多くの方に知らせるべく、叫び続けています!

 戦後憲法は、この危険な国家緊急権を取り除きましたが、再び憲法に書き込まれれば、どうなるのでしょうか。暴力的な愚行を一度やらかした政府です。二度とやらないなどと誰が保証できるのでしょうか。

 しかし、そんな警鐘を鳴らし続けてきたIWJが、今、活動費が足りずに沈没しかけています! 市民の皆さんからの緊急のご支援がどうしても必要です!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 日本は今、歴史の大きな曲がり角に直面しています! その事実に気づいていない人もたくさんいます! 薄々気づいていても、何とかなるだろうとタカをくくっている人も少なくありません。決してそんなことはありません。

 核兵器をもたず、エネルギーも食料も自給できず、逆に日本列島中に原発を抱えている日本は、中国とミサイル戦を戦える国ではありません!

 自民党の高市政調会長が唱える、中国に対して電磁パルスで敵ミサイル基地を無力化するなど、まったくの妄想です。

 自民党も政府も、現実を直視せず、現実逃避に、ファンタジーの中に、逃げ込んでいます。

 真の愛国者であればあるほど、日本は絶対に今、戦争はしてはならない、ということが理解できるはずですし、勇気をもってそう主張すべきです。

 国家緊急権を、憲法には絶対に書き込ませない! 国家緊急権による破滅的な戦争も、国民から財産を根こそぎ巻き上げる大増税もさせない! と、政府や自民党をはじめとする改憲勢力の前に立ちふさがって声を張るべきなのです!

 米国と中国の覇権争いに、日本は巻き込まれてはならない、自主独立の道を行く! という姿勢を貫くべきなのです!

 皆さま、IWJの存続のためにぜひ、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

※会員のご登録はこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ


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◆中継番組表◆

**2021.11.2 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】11:20メド~「後藤茂之 厚生労働大臣 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 後藤茂之 厚生労働大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【IWJ・エリアCh3・京都】19:00~「学術会議問題を中心に、日本の姿をあばきだす。松宮孝明(立命館大学教授 )× 森達也(映画監督・作家)対談」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3

 「京都大学駒込研究室」主催、「自由と平和のための京大有志の会」共催の対談「学術会議問題を中心に、日本の姿をあばきだす。」を中継します。これまでIWJが報じてきた学術会議任命拒否問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%ad%a6%e8%a1%93%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e4%bb%bb%e5%91%bd%e6%8b%92%e5%90%a6%e5%95%8f%e9%a1%8c

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◆中継番組表◆

**2021.11.3 Wed.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【第527-531号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 日本は「原発を抱いたまま米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー 外交安全保障編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497656

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■自民の議席が減り、立憲が議席を増やすとしていた大半の大手メディアの「予測」は大外れに!

 投開票前、多くのメディアが「自民、大幅議席減」「自民単独過半数割れの見込み」「立憲躍進」などと報じていました。

※自民“単独過半数”は微妙な情勢 大都市圏で接戦 FNN世論調査(FNNプライムオンライン、2021年10月25日)
https://www.fnn.jp/articles/-/258728

※自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査(朝日新聞デジタル、2021年10月25日)
https://www.asahi.com/articles/ASPBT533HPBHUZPS003.html

※衆院選 自公で「絶対安定多数」視野、立憲は伸び悩み 共同通信(毎日新聞、2021年10月27日)
https://mainichi.jp/articles/20211027/k00/00m/010/013000c

※自民の単独過半数維持は微妙、立民が議席増・維新は勢い保つ…読売・衆院選終盤情勢(読売新聞オンライン、2021年10月29日)
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211028-OYT1T50171/

 大手メディアは、なぜ予測を外したのでしょうか?

 IWJは選挙期間中に、複数の大手メディアによる期日前出口共同調査(10月23日24日)を独自入手し、スクープとして報じました。

 全国の289小選挙区のうち、225選挙区について行われたこの調査報告書をIWJが分析すると、自民党の候補者が第一位だった選挙区は152選挙区、公明党の候補者が第一だった選挙区は、9選挙区、維新が第一位だった選挙区は、9選挙区でした。自民党と公明党の与党で、調査対象の225選挙区のうち161選挙区を占めていたのです。なんと約72%でした。

 これに対して立憲が第一位だった選挙区は、16%に過ぎませんでした。

※スクープ!【号外第8弾!】衆院選でIWJは複数大手メディアによる期日前投票出口共同調査(10月23日24日)独自入手! 約80%が改憲派! 対象225選挙区中161(約72%)で改憲派有利! 全選挙区データを会員限定で公開! 2021.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498587

 つまり、この複数の大手メディアは、投開票の1週間も前に、自民・公明が圧倒的に有利だという情報を持っていながら、これを報じなかったのです。

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■「国民投票2分の1の要件をクリアして、結果につなげていきたい」! 自公維新の改憲勢力の議席で国会での改憲発議の条件である3分の2を超え、岸田総理が「精力的に取り組んでいく」と改憲に強い意欲を表明! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と「改革」を自らは標榜する維新を「保守勢力」とし、「与党補完勢力」と認定!! 他方、一連の選挙報道には大手メディアの情報操作があった!?

 衆院選で単独過半数を得たことを受け、岸田文雄総理は昨日1日、自民党総裁として会見で今後の政策についての方針を発表し、憲法改正についてもあらためて強い意志を表明しました。

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■11議席から41議席へ!大躍進の日本維新の会にIWJが電凸! 元・大阪府議の尾田一郎氏が大躍進の理由は「教育の無償化」と「身を切る改革」、大阪での実績だと分析! 自民党改憲案には「賛成」、無期限・無制限の緊急事態条項にも「賛成」!

 IWJが、憲法改正がかかる天下分け目の決戦と位置づけた第49回衆議院選挙は、残念ながら改憲派の大勝利となりました。自民、公明、維新、国民の4党で345議席、これに無所属保守派から数名が加わり、およそ350議席を改憲派が占めることになりました。改選前324議席からさらに上積みしています。

 日本維新の会の大躍進はいかにしてもたらされたのでしょうか。IWJは大阪にある日本維新の会の本部に電話し、本部に詰めていた尾田一郎氏(元大阪府議)にお話をうかがいました。

IWJ「今回30議席増と、もっとも大躍進された党だと思いますが、勝因についてどのように分析されていますか?」

尾田氏「勝ったというふうには見ておりませんので。そもそも96名立ててますので、そのうち半分以上が落選していますから」

IWJ「では、大躍進の理由はなんだと思いますか?」

尾田氏「当選者が増えたということですか。それはやかはり国民の皆さま方に私どもの政策がふさわしいと選んでいただいた方が多かったという形になろうかと思います」

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■10月の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日収録「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ、まぐまぐからご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーすべて読むことができます!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をフルテキスト化し、詳細な注釈をつけて、「岩上安身のIWJ特報!」として毎月発行しています。

 10月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、7月19日に収録した「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」から、第532号(その1)、第533号(その2)、第534号(その3)の3本を発行しました。

 「アスリートは心肺機能を使うのでコロナにかかりたくない。知人の五輪関係者や選手は、お願いだからPCR検査をしてほしいと言う。(政府やJOCは)そういう選手の声を踏みにじっているんです」

 東京オリンピック開幕(7月23日)目前に行われた岩上安身によるインタビューで、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、五輪選手村でもPCR検査は抑制され、選手たちに毎日実施するのは感度の低い抗原定量検査であることに憤りを示しました。

 新型コロナウイルスに感染して症状が出ている人ならば抗原検査でも十分ですが、感染しても無症状だった場合、抗原検査はPCR検査に比べてガクンと感度が下がるというのです。

 実際、五輪の事前合宿のため6月19日に来日したウガンダ選手団から2人のコロナ感染者が出ました。1人は入国時の抗原検査で判別がつかず、PCR検査を追加して陽性がわかりました。

 もう1人は抗原検査が陰性と出たので合宿地の大阪府泉佐野市まで移動、6月22日に現地で受けたPCR検査で陽性が判明しました。

 この2人はワクチン2回を接種済みで、出発前には自国でPCR検査を受けて陰性でしたが、その後の調査で感染力の強いデルタ株にかかっていたことがわかっています。

 「選手村で最初からPCRをやればいいのに、なぜ、抗原定量検査なのか」と岩上安身がたずねると、上医師は「厚労省が去年からPCRを否定して抗原検査に予算をつけているのが理由だろう」と述べ、「科学的合理性を無視して、間違ったことを方向転換できないことが問題なのだ」と指摘しました。

 岩上安身による上医師へのインタビューはこれで6回目になりますが、2020年2月の1回目から上医師が強調してきたのが「科学的にデータを見ること」です。科学は観測であり、PCR検査をしないのは観測を放棄することに等しいと、上医師は訴えています。

 岩上安身が、「7月1日以降で五輪関係の陽性者58人。17日は1日あたり最多となる15名が陽性。18日は10名で、うち2人が選手村滞在中の海外選手。事前合宿で来日している選手らを除いた数字が、これ。そして、五輪会場や選手村に出入りするスタッフは万単位と言われている」と話すと、上医師は、「これは抗原検査で出た人たちですから、少なくとも数倍は(感染者が)いるでしょう。これは氷山の一角。今後、増えると思います」と応じました。

 その言葉通り、7月23日のオリンピック開幕以降、日本の新型コロナウイルス感染者数は急激に増加。それまで1日1万人を超えることはありませんでしたが、7月29日の1万695人から右肩上がりに上昇し、8月20日、ついに1日あたりの新規感染者数が2万5872人となって過去最多を更新しました。

 今回のインタビューでは、五輪の強行開催と感染拡大、アジアでのコロナ感染爆発を抑えていた要因「ファクターX」がデルタ株に突破される懸念、さらに、上医師が6月23日に日本外国特派員協会で行った会見「政府の新型コロナ感染症対応が迷走した理由」の動画が、「ガイドラインに抵触する」としてIWJのユーチューブページから一方的に削除された検閲的な事実についても意見をうかがいました。

 各号の大まかな内容がわかるよう、以下に目次を掲載します。ぜひ、お読みください。

(第532号の目次)
・外国特派員協会(FCCJ)の上昌広医師の会見動画、IWJだけユーチューブにBAN(禁止)される! 同じ動画がFCCJのユーチューブ・チャンネルではOKという不条理!
・アジアでコロナの感染爆発を抑えた要因「ファクターX」がデルタ株の登場で変化! 南アジアや東南アジアは突破され、日本も要注意!

(第533号の目次)
・北半球でも南半球でもコロナの感染ピークは春と夏。「オリンピックの時期に流行ることは予想がついたのに、そういう議論をしてこなかったのは問題」
・中止? 無観客開催?五輪をめぐる政治的な動きと感染拡大の懸念! 「日本人は『12歳』。IOCの奴隷だと思われてるんです」
・ワクチンがない時でも、PCR検査をしっかり実施した国は感染拡大を防いだ。日本もできることがあったはずだ!

(第534号の目次)
・感染者が増えてもPCR検査は増えず!「PCR嫌い」の厚労省は五輪直前の2021年6月、やっと「検査マニュアル」を作成! 1年半も放置状態の「異常」!
・五輪選手村ではPCR検査より感度の低い抗原定量検査を採用。上医師「政府はパニックが怖くて、PCRができないのでは?」
・本当に「選手ファースト」なら熱中症リスクもなく、国民のワクチン接種が進む秋、1964年・東京五輪と同じ10月10日に開幕すべき!
・ワクチンも打たず、PCR検査もせず。日本は「やらない選択」を!? 「危険でアンフェア」な五輪と警告したJOC理事・山口香氏にはバッシングが!

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※【第467-473号】岩上安身のIWJ特報!パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第1弾(2020年2月16日) 2020.6.30
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※【第474-477号】岩上安身のIWJ特報!新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は 帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第2弾 2020.7.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478105

※【第480号-第486号】岩上安身のIWJ特報!PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか!緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任!医療ガバナンス研究所理事長 上昌広氏インタビュー第3弾 2020.10.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482255

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 また、「岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師」の全編動画と、これまでに行われた6回のインタビューは以下のURLから御覧いただけます。こちらもぜひ、あわせて御覧ください。

※デルタ株拡大、「第5波」のなかで迎える東京五輪の開催決行 懸念される日本の脆弱な検査体制とワクチン接種の遅れ~岩上安身によるインタビュー 第1046回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2021.7.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494484

※世界累計感染者1億人超! もはや検査抑制・ワクチン頼みの菅政権は対処不能!? 抗体回避し再感染力持つ恐れあるコロナ変異株が世界で続々発生! 『第2次パンデミック』到来! ~岩上安身によるインタビュー 第1029回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2021.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/488854

※「変異株」は既に日本国内に侵入! ワクチン期待一点張りの日本政府はPCR検査抑制政策は変わらず!! なぜコロナ対策に失敗し続けるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1024回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2020.12.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486993

※PCR検査を抑えたことが感染の蔓延を招いたのは明らか! 緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任! 岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長 上昌広 医師 第3弾 2020.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473266

※新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 岩上安身によるインタビュー 第986回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・医学博士 上昌広氏 第2弾 2020.3.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469463

※パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 2月13日からフェイズが変わった!「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!~岩上安身によるインタビュー 第984回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏 2020.2.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467819

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、木原匡康、城石裕幸、富樫航、中村尚貴)

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