日刊IWJガイド「米大統領選を総ざらい! 本日午後6時30分より、岩上安身は安全保障問題の専門研究者である東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員に第2弾となるインタビューを行います!」2020.11.10号~No.2980号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~本日午後6時30分より、岩上安身は安全保障問題の専門研究者である東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員に第2弾となるインタビューを行います! バイデン新大統領が誕生して、米中の対立に変化はあるのか、日本はどのように巻き込まれる可能性があるのか、徹底的にお聞きします!
■【中継番組表】
■<ニュースフラッシュ>ニューヨークダウが急騰!バイデン政権誕生、200兆円コロナ対策などで先行き不透明感払拭、米ファイザーの新型コロナウイルス治験の成果発表へも市場が好感!! 
■<新記事紹介1.>米大統領選で当選を確実にしたバイデン候補が勝利演説! 国内の融和を訴え「分裂ではなく統一を目指す」と宣言! 新型コロナ対策が最優先課題!
■<新記事紹介2.>米大統領選バイデン氏勝利を見通し、イスラエル紙ハアレツが分析記事を掲載! バイデンはイスラエルのパレスチナ入植に反対だが大使館はテルアビブに戻さない!? イラン核合意には復帰するだろう!
■<新記事紹介3.>「人類史上最高の経済成長を遂げ、イノベーションで世界を席巻する先進国・中国に、公共の利益という概念を持たない社会経済システムで対抗する方法はない」! ロシアメディア『RT』が衰退する米国を分析!
■<IWJ取材紹介>内閣府担当者「法律上は『人事』という言葉はでてきません」!? 第9回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」取材報告!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~米大統領選を総ざらい! 本日午後6時30分より、岩上安身は安全保障問題の専門研究者である東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員に第2弾となるインタビューを行います!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 秀逸な時事川柳を目にしました。

 「外交は『問題ない』で片づかず」

 官房長官時代、記者の質問に対して、「問題ない」で一蹴してきた「鉄面皮」の菅義偉氏ですが、外交や安全保障問題に対して、対外的な交渉も、国内的な説明もなく、「問題ない」ではすまされません。覇権をかけた米中の対立という現実に直面して、日本外交・安全保障はどうあるべきか。「問題」は大ありなのです。来年2月に渡米を調整中とのことですが、果たして彼に外交・安全保障でリーダーシップをとれるのでしょうか。

 11月8日に民主党のジョー・バイデン氏が米大統領選で当選が確実となりましたが、いまだ選挙が終わっていないかのような印象を受けます。

 共和党で元大統領のジョージ・W・ブッシュ氏は、バイデン氏に電話で当選の祝意を伝えました。

 しかし、共和党の中ではこの大統領選の結果を受け止めて選挙が終了したと宣言するべきかどうかで意見が分かれています。ブッシュ元大統領は声明を発表し、「トランプ氏には投票の再集計を求める権利がある」としながらも、「結果は明らかだ」とバイデン氏の勝利を認めました。

 こうしたブッシュ元大統領の意見表明を受けて、他の共和党議員もトランプ氏に大統領選の結果を受け入れるように促す行動を取る可能性がある、とニューヨーク・タイムズは報じています。

※Republicans are split over whether to call the election over.(ニューヨーク・タイムズ、2020年11月8日)
https://www.nytimes.com/live/2020/11/08/us/trump-biden/republicans-are-split-over-whether-to-call-the-election-over

 米国大統領選には、2004年から欧州安全保障協力機構(OSCE)の国際選挙監視団による選挙監視員を受け入れています。

※U.S. elections get international monitors too(米国務省「シェアアメリカ」、2018年4月10日)
https://share.america.gov/us-elections-get-international-monitors/

 OSCE監視団は、今回トランプ氏が選挙の不正を主張していることに対し、「根拠のない主張だ」と批判しました。

※Amid dubious claims of fraud, three questions with a US election observer(FRANCE24、2020年11月7日)
https://www.france24.com/en/americas/20201107-amid-dubious-claims-of-fraud-three-questions-with-a-us-election-observer

 そんななか、岩上安身は、本日午後6時30分から、東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員に第2弾となるインタビューを行います。

 岩上安身と同年齢の須川氏は、住友銀行勤務後、シカゴ大学で国際関係論の修士号を取得。民主党に勤務して政策調査会および役員室部長代理として外交安全保障等を担当しました。

 その後、米ブルッキングス研究所客員研究員、内閣官房専門調査員、民主党の政策調査会部長等を歴任。今年4月から東アジア共同体研究所の上級研究員を務める、外交安全保障の専門家です。著書には『米朝開戦』(2007年、講談社)、『外交力を鍛える』(2008年、講談社)等があります。

 また、須川氏は現在、東アジア共同体研究所発行の『Alternative Viewpoint』に「米中対立時代の安全保障論議」と題するレポートを連載しています。

※Alternative Viewpoint(東アジア共同体研究所)
https://www.eaci.or.jp/archives/?category=17

 須川氏のレポートの内容は非常に貴重であり、重要であると岩上安身が判断して、インタビューを申し込み、前回のインタビューが実現に至りました。

※米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(1)自発的対米隷従国家・日本が対中ミサイル前線基地兼戦場に!?米国の対中戦略を読み解く!岩上安身によるインタビュー 第1013回 ゲスト東アジア共同体研究所上級研究員 須川清司氏(2020年10月14日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482747

 第2弾となる今回のインタビューでは、まずはバイデン新大統領が誕生した米大統領選と、今後の米国についてお話をうかがいます。

 トランプ現大統領の敗北を受けて、米国民は祝賀ムードに包まれましたが、依然としてコロナ・パンデミックの最中にあります。コロナ禍は経済に悪影響を、経済の悪化は安全保障に係わり、米国と、米国に従属する日本の見通しは不透明です。

 須川氏は前回のインタビューでも、米国の対中政策との関係について「トランプ大統領だから強硬な対応をしていると見ている向きもあるが、アメリカ・ファーストのトランプ政権よりも、民主党のバイデン氏が大統領になった方がさらに強硬になる可能性が高い」と指摘していました。

 インタビューの後半では、大きな脅威となった中国に対する、米軍の新軍事戦略についてお話をうかがいます。

 インタビューは冒頭のみオープンで、その後は会員限定での配信となります。この機会にぜひ、IWJ会員へご登録の上、以下のURLよりご視聴ください!

——————————————–

【IWJ_YouTube Live】18:30~
岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司氏インタビュー
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

——————————————–

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2020.11.10 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:45~「茂木敏充 外務大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 茂木敏充 外務大臣 定例記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣記者会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3%e8%a8%98%e8%80%85%e4%bc%9a%e8%a6%8b

———————-

【IWJ・Ch6】12:00~「移住連 新型コロナ『移民・難民緊急支援基金』からみえたコロナ禍における移民・難民の困窮 状況基金最終報告発表と省庁要請報告 記者会見 ―登壇: 鳥井一平氏(移住者と連帯する全国ネットワーク代表理事)、佐藤信行氏(移住者と連帯する全国ネットワーク理事)、稲葉奈々子氏(移住者と連帯する全国ネットワーク貧困対策プロジェクト・上智大学教授)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「特定非営利活動法人 移住者と連帯するネットワーク」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた移民政策関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a7%bb%e6%b0%91%e6%94%bf%e7%ad%96

———————-

【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による須川清司氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた安全保障関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/securitytreaty

========

◆中継番組表◆

**2020.11.11 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた原子力規制委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e5%ad%90%e5%8a%9b%e8%a6%8f%e5%88%b6%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a
———————-

【タイムリー再配信 792・IWJ_YouTube Live】20:00~「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(前半)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 5月24日に収録した、岩上安身による山田正彦氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた種苗法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%ae%e8%8b%97%e6%b3%95

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/475177

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

いまこそ中止だ 東京五輪!連続行動 国際体操競技「オリンピックなんていらない」!!「オリンピックの資金を人々の健康や命のために使うべき」!!~11.8いまこそ中止だ 東京五輪!連続行動 国際体操競技会への抗議アピール
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484394

米大統領選バイデン氏勝利を中国はどう見ているか!? 中国人民日報系グローバル・タイムズが米中関係の行方について詳細分析記事を報道! 本格的なデカップリングはない!? TPP再加盟は困難!? 台湾海峡衝突は回避!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484422

岩上安身とIWJ編集部による深夜の米大統領選挙速報! 日本時間11月8日午前3時23分から午前6時42分にかけて実況ツィート! バイデン氏の勝利確定までのドキュメント!バイデン氏とハリス氏の勝利の報道と世界各国首脳からの祝福が続々、それでも敗北を認めないトランプ氏の前に立ち塞がるホワイトハウスに集う群衆!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484451

【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート第3弾! ロックダウン緩和期の英国の実像!! 第2波への懸念!!~(その6)コロナが後押しする「独立」と2回目のロックダウン突入!! 編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484409

「政治権力は真ん中から腐る」2013年以降の中央省庁人事の官邸支配から始まった権力暴走! 任命拒否された岡田正則教授が語る事件の背景から違憲性まで~11.5緊急学習会「日本学術会議任命問題を考える」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484129

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<ニュースフラッシュ>ニューヨークダウが急騰!バイデン政権誕生、200兆円コロナ対策などで先行き不透明感払拭、米ファイザーの新型コロナウイルス治験の成果発表へも市場が好感!! 

 ニューヨークダウが、昨日11月9日、急騰しました。バイデン政権の誕生が確実となり、バイデン氏が早速、コロナ対策として200兆円規模の財政出動を示すなどし、先行きの不透明感が払拭されたこと、そして、ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの治験結果を公開、予想以上の好成績に市場が反応したと思われます。

※NYダウ一時1600ドル高、初の3万ドル視野 ワクチン期待で(日本経済新聞、2020年11月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66021570Z01C20A1I00000/

 バイデン氏は8日、政権移行に向けて設けたウェブサイト「BIDEN-HARRIS TRANSITION」で、早速、来年1月20日の就任式後から最優先で取り組む4つのテーマを公開しました。COVID-19、経済再生、人種の平等、気候変動、選挙戦で訴えてきた4つの課題への対処方針と具体策を示しています。

 COVID-19への対応として、「科学に耳を傾ける」こと、公衆衛生の専門家による決定過程の重視、「政府の信頼性、透明性、説明責任」を基本姿勢とすることを訴えています。まさにトランプ政権の逆の姿勢です。

 そして、検査数の桁違いの拡大、パンデミック検査委員会の立ち上げによって数千万の検査を実施可能にすること、米国公衆衛生局を設立し、高リスクにさらされているコミュニティの信頼できる地域組織の支援によって、追跡調査と高リスク集団の保護を徹底することなどが明記されています。

 こうしたバイデン氏の徹底した姿勢が市場の好感を招いたと思われます。

※RESTORING AMERICAN LEADERSHIP(BIDEN-HARRIS TRANSITION、2020年11月9日)
https://buildbackbetter.com/

 また、米ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンの治験で、発症を防ぐ有効性が90%を超えたと発表しました。まだ、副反応がないかなどの安全性を確認するとしていますが、このニュースも株価を押し上げたと思われます。

■<新記事紹介1.> 米大統領選で当選を確実にしたジョー・バイデン民主党候補は、現地時間の11月7日20時30分(日本時間11月8日午前8時30分)過ぎから約15分、デラウェア州ウィルミントンで、勝利演説に臨みました。

 米NBCがこの演説の全文を掲載しました。

※Read: President-elect Joe Biden’s full victory speech(NBC、日本時間2020年11月8日)
https://www.nbcnews.com/politics/2020-election/read-president-elect-joe-biden-s-full-victory-speech-n1247012

 バイデン氏は演説で「分裂ではなく統一を目指す大統領になることを誓う」と述べ、「共和党と民主党を合わせた合衆国の大統領になる」として、党派、政治思想、年齢、居住地域、性的指向、人種にかかわらず、米国の多様性の尊重と融和を訴えました。

 また、副大統領となるカマラ・ハリス氏を「この国の歴史において、副大統領に選ばれた初の女性、それも初の黒人女性、初の南アジア系女性、そして、初の移民の娘として、歴史に名を残すでしょう」と紹介しました。

 バイデン氏はさらに、最優先課題として新型コロナ対策に力を入れることを明らかにし、「科学の力と希望の力を結集して戦う」と宣言しました。

 IWJはバイデン氏の勝利演説の全文を独自に仮訳し、本日中にサイトにアップする予定です。URLが決まりましたらお知らせします。ご一読ください!

■<新記事紹介2.>米大統領選バイデン氏勝利を見通し、イスラエル紙ハアレツが分析記事を掲載! バイデンはイスラエルのパレスチナ入植に反対だが大使館はテルアビブに戻さない!? イラン核合意には復帰するだろう!

 
 米大統領選でバイデン候補が勝利を確実にした11月7日夜(日本時間8日朝)、イスラエルのハアレツ(Haaretz)が、「バイデン勝利が米イスラエル関係に持つ意味」と題する分析記事を出しました。この記事では、今後の中東情勢を6つの観点から予想しています。

※What a Biden Win Means for U.S. Ties With Israel(Haaretz、2020年11月7日)
https://www.haaretz.com/us-news/.premium-biden-win-us-israel-ties-after-trump-netanyahu-1.9282628

 ハアレツの示す6つの観点に関する分析を要約すると、以下のようになります。

1. イスラエル・パレスチナ紛争について:バイデンは二国家解決の強力な支持者だったし現在もそうである。イスラエル・パレスチナ紛争解決の大きな障害はイスラエルの(ヨルダン川西岸等の占領地への)入植だと考えている。

2. 米国大使館の移動について:バイデンは大使館をエルサレムからテルアビブへ戻す意志はないとすでに述べている。しかし、パレスチナ人コミュニティに長きにわたり貢献してきた米国領事館を東エルサレムにリオープンすると述べている。

3. イスラエルとほかのアラブ諸国との国交正常化協定について:バイデンはイスラエルとアラブ首長国連邦との国交正常化を称賛。ただし、前特命全権公使のゴールドによれば、バイデンは、ほかのアラブ諸国とのさらなる国交正常化を仲介する前にイスラエルにパレスチナ人への譲歩を要請するだろう。

4. イランについて:バイデンは、オバマ政権が起草したイラン、米国、他の5カ国との間の核合意である「包括的共同行動計画」の確固たる支持者である。バイデンは、トランプ政権の核合意からの離脱を「自業自得」と評した。バイデンはまた、9月に開催されたJストリート(米国の新興ユダヤ人ロビー団体)のイベントで、「もし当選すれば(イランが協定の順守に戻るならば)協定を復活させることも厭わない」と語った。

5. 米国のイスラエル支援について:バイデンはイスラエルが米国の援助を利用することは「巨大な間違い」であると述べている。オバマ政権のときの駐イスラエル米国大使のシャピロが指摘するように 「彼は二国家間の解決策を追求するつもりだ。脅しや最後通告ではなく、精力的な外交を通じてだ」

6. BDSについて:バイデンは、イスラエルに対するボイコット・投資引き揚げ・制裁(BDS)運動の猛烈な反対者であり、「BDS運動は反ユダヤ主義に陥ることがあまりにも多い」と述べている。

 IWJはこのハアレツの分析記事を独自に全文仮訳し、本日中にサイトにアップする予定です。URLが決まりましたらお知らせします。ご一読ください!

 岩上安身は、2013年10月23日、カナダのモントリオール大学教授(歴史学)で、『トーラーの名において』(平凡社)『イスラエルとは何か』(平凡社新書)などの著書で知られるヤコブ・M・ラブキン氏にインタビューを行っています。ラブキン氏はユダヤ教徒でありながら、パレスチナの地にユダヤ人の祖国建設を目指す「シオニズム」運動を批判する人物。岩上安身はその後、イスラエルがパレスチナのガザを侵攻した2014年にも、7月23日と8月5日の2回、ラブキン氏にインタビューを行っています。ぜひ、以下のURLより御覧ください。

※伝統的ユダヤ教の絶対的平和主義から逸脱した”軍事国家”イスラエル ~岩上安身によるインタビュー 第365回 ゲスト モントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏 2013.10.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/107981

※【ガザ侵攻】誰からも罰せられることのない者がいる、不均衡な世界~岩上安身によるインタビュー 第440回 ゲスト モントリオール大学教授・ヤコブ・M・ラブキン氏 2014.7.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/156099

※【ガザ侵攻】敬虔なユダヤ教徒だからこそ、現代の帝国・イスラエルを批判する~岩上安身によるインタビュー 第444回 ゲスト モントリオール大学教授ヤコブ・M・ラブキン氏 2014.8.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/159947

 また、岩上安身は2014年7月26日と2015年1月26日に、アラブ文学研究を専門とする京都大学教授で、パレスチナ情勢に詳しい岡真理氏にインタビューを行なっています。岡教授は、バイデンが反対しているという「BDS運動」についても詳しく述べています。こちらもぜひあわせて御覧ください。

※ガザ封鎖と民族浄化 「パレスチナ人は芝のように刈られる」~岩上安身によるインタビュー 第442回 ゲスト 岡真理・京都大教授 2014.7.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/157429

※「今度は、日本がガザを殺す立場になる」日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、「暴力の根源」を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏 2015.1.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/227872

■<新記事紹介3.>「人類史上最高の経済成長を遂げ、イノベーションで世界を席巻する先進国・中国に、公共の利益という概念を持たない社会経済システムで対抗する方法はない」! ロシアメディア『RT』が衰退する米国を分析!

 バイデン・民主党候補の勝利が確実になった11月7日、ロシアのニュース専門メディア『RT(旧ロシア・トゥデイ)』が、バイデン新政権の外交分析記事を掲載しました。

※Trump was a symptom of American decline that Biden is unlikely to reverse(RT、2020年11月7日)
https://www.rt.com/op-ed/506045-biden-foreign-policy-trump/

 直訳すると「トランプは米国衰退の一症状だった。バイデンがこれをひっくり返す可能性は低い」と題されたこの記事は、オバマ・バイデン政権下の「政治と経済のワシントン・コンセンサスは、国家と公的機関が企業を富ませるために略奪をしてきた」ことこそが米国の衰退の原因であると分析し、それを「社会経済システムの内部矛盾」だと指摘しています。

 RTの記事はさらに、オバマ政権が「このような矛盾に対処するために努力するのではなく、このような状況から粗雑に抜け出すために、中国を弱体化させ、分裂させて、東アジアでの軍事的、政治的な影響力を維持しようとした」として、TPPはその一環として「見事な作戦だった」と評しています。

 一方で、米国の支配力を過大評価するトランプ政権による中国への攻撃は「混乱したものであり、必死であり、多国間機関への攻撃と相まって、ワシントンの世界的な地位を弱めた」と分析しています。

 しかし、オバマ政権のOBや地政学を理解している人たちが参加するであろうバイデン新政権について、RTの記事は、「新しい世代を適切に教育する能力が衰え、競争力も低下している」米国が、「人類史上最高の経済成長を遂げ、イノベーションで世界を席巻している中国のような先進国に、公共の利益という概念を持たない社会経済システムで対抗する方法は、ない。それは不可能である」と、断定しています。

 「アメリカの衰退は避けられない」と繰り返し指摘するこの分析記事は、最後に「最も注目されるべきことは、バイデン氏が中国をどのように管理するのかである」と結んでいます。

 IWJはこのRTの分析記事を独自に全文仮訳し、本日中にサイトにアップする予定です。URLが決まりましたらお知らせします。ご一読ください!

■<IWJ取材紹介>内閣府担当者「法律上は『人事』という言葉はでてきません」!? 第9回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」取材報告!

 11月9日の15時から、第9回となる日本学術会議に関する野党合同ヒアリングが行われました。

 IWJではその様子を生中継しました。

 この日は野党側の議員、内閣府の担当者に加え、日本学術会議の元会長で東京大学の大西隆名誉教授が出席しました。

 まず最初に、大西氏が国会の答弁における菅総理の発言について整理しました。

大西氏「2017年の日本学術会議が候補者を推薦する前に行われたという『事前調整』という言葉が出てきた。私は『事前説明』という言葉を使っています。

 選考委員会が17回、18回とあって、幹事会に提案する。その間に事前説明という行為があります。官邸での選考の事前説明では、全体の構成、男女比、地域分布を説明しました。

 調整というと両者が歩み寄るというニュアンスがあるが、実際は説明ということになります」

 野党側は内閣府の担当者に対して総理に日本学術会議の人事に介入する法的根拠について内閣府の担当者に説明を求めました。

野党側「人事権と任命権の違いについて説明してもらっていいですか」

内閣府担当者「任命権というのは総理にあります」

野党側「人事権はないですよね」

内閣府担当者「法律上は『人事』という言葉はでてきません」

 「法律上は」という留保をつけながら、人事権がないことを内閣府の官僚が認めたとも受け取れる発言です。

 菅総理の6名の任命拒否の違法性については、決着がまだつきません。菅総理の、6人の任命拒否の違法性が明らかであるにもかかわらず、日本政府は、アカデミズムが軍事研究に加担するのを拒んできた、その壁をどうしても突破したいともくろんでいるからだと思われます。その背後には、激化する米中対立に伴い、日本が米国サイドに立って対中戦争の最前線に立たされる可能性がある、ということを指摘しておかなければなりません。IWJでは引き続きこの問題を報じていきます。

 前回の「第8回 学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」の記事は以下のリンクより御覧いただけます。

 この機会に是非ご一読ください。

※大西隆・元日本学術会議会長が菅総理の無責任さを批判!「6名が任命されなかった理由が説明されておらず、速やかな任命を求める要望書を提出したが回答がない!」~10.22第8回 学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング 2020.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483145

 また、岩上安身が任命を拒否された1人である立命館大学大学院法務研究科教授・松宮孝明氏にZOOMを通して行った2回のインタビューが以下のリンクより御覧いただけます。ぜひこの機会にご視聴ください。

※日本学術会議任命拒否問題(1)菅総理はナチスの授権法の代わりに憲法15条を悪用して独裁を行なっている! その先には軍事研究への誘導がある! 岩上安身によるインタビュー 第1012回 ゲスト立命館大学大学院法務研究科教授・松宮孝明氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482679

※日本学術会議任命拒否問題憲法15条を授権法の代わりに悪用し独裁を行う菅総理!! 岩上安身によるインタビュー第1016回 ゲスト 立命館大学大学院法務研究科教授 松宮孝明氏 後編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483403

それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、仲川正紀、城石裕幸、杉浦まりあ、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/