日刊IWJガイド「バイデン新大統領の誕生で米中関係は? 米中覇権交代がコロナ禍で加速か!? 自発的対米隷従国家・日本はどうする!?」2020.11.11号~No.2981号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~<昨日の岩上安身によるインタビュー>米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(2)バイデン新大統領の誕生で米中関係は? 米中覇権交代がコロナ禍で加速か!? 自発的対米隷従国家・日本はどうする!? 岩上安身による東アジア共同体研究所須川清司上級研究員インタビュー
■【中継番組表】
■<本日の再配信>種苗法改正案審議入り間近! 本日午後8時より、2020年5月24日収録「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(前半)」を再配信します!
■<IWJ取材報告>IWJ記者の「菅総理が『トランプ再選なら早期の訪米。バイデン当選なら訪米を来年の就任まで見送る方向で調整』という報道は事実か?」の質問に茂木大臣は回答せず!~11.10茂木敏充外務大臣定例記者会見
┠<ニュース・フラッシュ>
■【1】トランプ大統領が抗議デモへの米軍投入に反対したマーク・エスパー国防長官を解任!
■【2】ひと足先に冬に近づいて感染が拡大している欧米を追うように、東京都で新型コロナ新規感染者が「第2波」以降2番目に多い293人! 気温低下と空気の乾燥とともに全国で増え始めた新規感染者に新型コロナ分科会が「急速な感染拡大に至る可能性が高い」と警告! 他方大阪でも226人の新規感染者!
■【3】菓子製造・販売業で破産していた菅義偉総理の実弟が、その直後にJR東日本グループ企業役員に異例の就任!? ノンフィクション作家・森功氏が月刊『文芸春秋』誌上で明らかに!!
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■はじめに~<昨日の岩上安身によるインタビュー>米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(2)バイデン新大統領の誕生で米中関係は? 米中覇権交代がコロナ禍で加速か!? 自発的対米隷従国家・日本はどうする!? 岩上安身による東アジア共同体研究所須川清司上級研究員インタビュー

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日11月10日、岩上安身は東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員に第2弾となるインタビューを行いました。 

 インタビューの中で、岩上安身が、7日土曜日に家の近くの路上で、左足を路面の窪みにとられて転倒。左足を骨折してしまったことを明らかにしました。

 また、皆様に未報告だった、先日の総合病院における睡眠時無呼吸症候群の精密検査の結果についても、一部触れました。睡眠時にかなりの回数と長い時間、無呼吸状態になり、血中酸素飽和濃度が極端に低くなっており、CPAPという鼻から空気を送り込む装置を装着しての治療を開始していることも明らかにしました。

 これほど睡眠が取れていないのでは、体調が悪いのは当然なのですが、そこに加えての転倒、骨折。弱目に祟り目です。

 「ご心配をおかけしていますが、必ず、骨折も睡眠時無呼吸症候群も治して、また、バリバリと仕事をしますので、それまで、IWJをお支えください」と、岩上安身は、皆様にご挨拶をさせていただきました。

 どうぞ、このピンチを皆様の会費、ご寄付・カンパで、お支えください!応援をよろしくお願いします!

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 なお、このインタビューは、10月14日に行われたインタビューの続編です。

※米中戦争前夜における日本主体の安全保障論(1)自発的対米隷従国家・日本が対中ミサイル前線基地兼戦場に!?米国の対中戦略を読み解く!岩上安身によるインタビュー 第1013回 ゲスト東アジア共同体研究所上級研究員 須川清司氏 2020.10.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482747

 須川氏は、住友銀行勤務後、シカゴ大学で国際関係論の修士号を取得。民主党に勤務して政策調査会および役員室部長代理として外交・安全保障等を担当しました。その後、米ブルッキングス研究所客員研究員、内閣官房専門調査員、民主党の政策調査会部長等を歴任。今年4月から東アジア共同体研究所の上級研究員を務める、外交安全保障の専門家です。著書に『米朝開戦』(2007年、講談社)、『外交力を鍛える』(2008年、講談社)等があります。

 また、須川氏は現在、東アジア共同体研究所発行の『Alternative Viewpoint』に「米中対立時代の安全保障論議」と題するレポートを連載しています。

※Alternative Viewpoint(東アジア共同体研究所)
https://www.eaci.or.jp/archives/?category=17

 米大統領選は、民主党のバイデン前副大統領の当選が確実となりました。バイデン氏とともに注目されているのが、米国史上初の女性でマイノリティー(有色人種)の副大統領となるカマラ・ハリス氏です。バイデン・ハリス政権で、米国の安全保障政策はどう変わり、それは今後の日米同盟にどのような影響をあたえるのでしょうか?

 ハリス氏は2019年8月21日の大統領選出馬時の外交問題評議会の質問への回答で、「米国の外交政策の最大の成果は、我々がその構築を支援した国際機関・法・民主主義国家からなる戦後の共同体である」と答えています。これについて、岩上安身が「まさにトランプ氏があちこちで破壊してきたものを、尊重し直すと言っているように聞こえる」と述べると、須川氏は次のような見方を示しました。

 「これは、今から見てみないと。バイデン氏も基本はこうだと思うんです。じゃあオバマの時代に戻せるのかというと、戻せない。オバマの時代でさえ、米国は戦後の共同体から少し手を引き始めていたところがありますから、教科書的にはこういうことなんでしょうが、本当にバイデン ・ハリスコンビでこういうことを目指すのか、できるのかというと、懐疑的ですね」。

 米大統領選は、現在わかっているだけでも7500万人以上がバイデン氏に、7100万票以上がトランプ氏に投票しました。

 須川氏は「前回の大統領選と違うのは、今回はトランプがどういう大統領なのかを分かった上で、これだけの人がトランプ氏に投票した人が半分いた」と指摘。上院もまだ議席が決まっていませんが、共和党が善戦していることから、「『トランプのアメリカ』を支持する人は多い」と述べました。

 その上で須川氏は、ブルッキングス研究所のアンドレ・ペリー氏の、現在の米国は「トランプが原因ではない。トランプは、過去の政策決定者、(米国社会の)価値観、実践を反映している」という言葉を紹介し、「オバマ以前、クリントン、ブッシュ、あるいはそれ以前の過去の米国の政策の決定者が作り上げてきた、米国の価値観や社会のあり方というものを反映している」と解説し、こうした分断が今や米国だけではなく、ドイツをはじめとした欧州や日本にも広がっていると危惧しました。

 さらに須川氏は、「米中の国力が接近している中で、コロナがあった今年、中国は効率的な集権によってコロナを抑え込み、プラス成長を維持した。一方で分断の米国はコロナ感染者が跳ね上がり、経済は落ち込んだ。あとで振り返った時にコロナへの対応、あるいはその対応を左右した国の性格違いが、米中の歴史的な分岐点になるんじゃないかと思う」と指摘しました。

 また、須川氏は「中国でも、トランプからバイデンに政権が変わったからと言って米中関係が良くなるわけじゃないという論調が支配的だが、それでも貿易や安全保障面での決定的な対立を少しでも先送りするために、バイデン政権のスタート時に中国がどのような態度に出るか、注目している」と語りました。

 そして、気になる日本への影響については、トランプ大統領が在日米軍経費を4倍に増やすよう要求したことを念頭に、「バイデン政権になれば、軍も含めて官僚同士が交渉する。バイデン政権になれば、過去4年間政権から出ていた人が戻ってくる。その人たちと日本の官僚の間では、過去に『握り合い』ができている」として、「在日米軍駐留経費の負担増については、トランプよりもバイデンの方が『やさしい』だろう」と予測を述べました。

 その一方で、「米国の防衛費はトランプの時ほど増やせない。しかし近代化しなければならないところもあるので、同盟国への防衛費負担増の要求はあるだろう」と予測。さらに「第一列島線に中距離ミサイルを配備したいという国防総省の議論の積み上げを踏まえ、中距離ミサイルの日本配備はバイデンの方がむしろ対日要求を強める可能性がある」と分析しました。

 須川氏へのインタビューは休憩中に急遽、明日12日木曜日、午後6時に続編を行うことを決定しました。昨日のインタビューは、IWJのYouTubeチャンネルでアーカイブを公開していますので、ぜひ御覧ください。YouTubeのIWJチャンネルへの登録も、ぜひよろしくお願いいたします!

※冒頭オープン【11/10 18時30分~】岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビュー
https://youtu.be/zPNvNES6nXs

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◆中継番組表◆

**2020.11.11 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】14:30~「原子力規制委員会 更田豊志委員長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 原子力規制委員会 更田豊志委員長による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた原子力規制委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e5%ad%90%e5%8a%9b%e8%a6%8f%e5%88%b6%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a
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【IWJ・Ch6】17:15~「大沢真理氏(東京大学社会科学研究所名誉教授)による講演 ―内容:社会保障について」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 大沢真理東京大学社会科学研究所名誉教授の講演を中継します。これまでIWJが報じてきた大沢真理氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%A7%E6%B2%A2%E7%9C%9F%E7%90%86
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【タイムリー再配信 792・IWJ_YouTube Live】20:00~「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(前半)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 5月24日に収録した、岩上安身による山田正彦氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた種苗法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%ae%e8%8b%97%e6%b3%95

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/475177

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◆中継番組表◆

**2020.11.12 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e5%8a%9b
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【タイムリー再配信 793・IWJ_YouTube Live】20:00~「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(後半)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 5月24日に収録した、岩上安身による山田正彦氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた種苗法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%ae%e8%8b%97%e6%b3%95

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「人類史上最高の経済成長を遂げ、イノベーションで世界を席巻する先進国・中国に、公共の利益という概念を持たない社会経済システムで対抗する方法はない」! ロシアメディア『RT』が衰退する米国を分析!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484532

米大統領選で当選を確実にしたバイデン候補が勝利演説! 国内の融和を訴え「分裂ではなく統一を目指す」と宣言! 新型コロナ対策が最優先課題!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484520

米大統領選バイデン氏勝利を見通し、イスラエル紙ハアレツが分析記事を掲載! バイデンはイスラエルのパレスチナ入植に反対だが大使館はテルアビブに戻さない!? イラン核合意には復帰するだろう!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484544

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■<本日の再配信>種苗法改正案審議入り間近! 本日午後8時より、2020年5月24日収録「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(前半)」を再配信します!

 政府、与党は先の通常国会で継続審議とされた種苗法改正案を、この臨時国会で成立させる方針とみられています。

 種苗法では品種の開発者(育成者権者)の権利が保護されていますが、農家による自家採種は認められていました。改正案では開発者の権利を強化するために、農家による自家増殖を禁止し、開発者による許諾を得たものだけが自家増殖できることになります。

 農林水産省は、自家増殖に許可が必要となるのは登録品種だけであり、一般品種や在来品種は今まで通り自由に自家増殖できると説明しています。

※種苗法の一部を改正する法律案について(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/shubyoho.html

 これに対して、品種の開発者であるグローバル種子企業に、日本の農家が支配され、高額で種子を買わなければならなくなることを懸念する声が後を断ちません。特に、日本人の主食である米は、生産量の64%が登録品種であり、農家にとって種の購入の義務化は大きな負担増となります。

※わかりやすい種苗法改定Q&A【鈴木宣弘・食料・農業問題 本質と裏側】(JA、2020年6月4日)
https://www.jacom.or.jp/column/2020/06/200604-44664.php

 岩上安身は先の通常国会で種苗法改正案が審議入りするとみられていた5月17日と、継続審議となったあとの5月24日、「日本の種子を守る会」の山田正彦元農水相に連続インタビューを行いました。

 本日午後8時より、この連続インタビューの中から24日に行われた後編の前半を再配信いたします。

 インタビューでは、種苗法改正に先立ち、2018年4月に廃止された主要農産物種子法の廃止について、その背景にTPP協定があったことを指摘しました。

 山田氏は、TPP違憲訴訟の判決文、「とねのめぐみ」(日本モンサント)の契約書、つくばSD(住友化学)の契約書を写真で紹介し、種子企業の契約書は「災害の場合の損失は生産者の責任になる」といった具体例を交えて農業者に不利な規定が盛り込まれていることについて解説しました。

 さらに山田氏は、種苗法21条4項、農業競争力強化支援法、ユポフ条約、農業競争力強化支援法など、種苗法改正に関連する法律や条例の重要な規定をひとつひとつ丁寧に紐解き、農水省が主張する種苗法改正の理由の矛盾を指摘しました。

 詳しくはぜひ、本日午後8時からの再配信をご視聴ください! 再配信は冒頭のみオープンで配信し、その後は会員限定となります。まだIWJ会員でない方は、この機会にぜひ、IWJ会員へのご登録もお願いいたします! 会員のお支えなくして、IWJの活動は成り立ちません! 何とぞよろしくお願いいたします!

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【タイムリー再配信 792・IWJ_YouTube Live】20:00~
「国民の声が日本の農家と食卓を守る!『種苗法』改定を廃案へ 多国籍企業に日本の種を支配させるな!! 岩上安身によるインタビュー 第997回 ゲスト『日本の種子を守る会』元農林水産大臣 山田正彦氏 後編(前半)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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■<IWJ取材報告>IWJ記者の「菅総理が『トランプ再選なら早期の訪米。バイデン当選なら訪米を来年の就任まで見送る方向で調整』という報道は事実か?」の質問に茂木大臣は回答せず!~11.10茂木敏充外務大臣定例記者会見

 2020年11月10日(火)午前11頃から、東京都千代田区霞が関の外務省会見室にて、茂木敏充外務大臣の定例記者会見が行われ、IWJはこれを生配信しました。

※IWJ記者の「菅総理が『トランプ再選なら早期の訪米。バイデン当選なら訪米を来年の就任まで見送る方向で調整』という報道は事実か?」の質問に茂木大臣は回答せず!~11.10茂木敏充外務大臣定例記者会見
https://youtu.be/c3NfdkaYzdk

 冒頭、茂木大臣からの報告事項はなく、そのまま各社記者と大臣との質疑応答となりました。

 IWJ記者は米大統領選に関して、以下のとおり質問しました。

 「共同通信が10月27日に、『複数の政府関係者の話』として、菅総理が『トランプ氏再選ならお祝いと菅総理の就任あいさつのため早期の訪米を模索する』が、バイデン氏が当選した場合は『来年1月の就任まで初会談のための訪米を見送る方向で調整を始めた』と報じていますが、これは事実でしょうか?」

※バイデン氏なら首相訪米は見送りトランプ氏なら早期にお祝い(共同通信、2020年10月27日)
https://this.kiji.is/693756480102876257

 これに対し、茂木大臣は「様々な報道がありますが、私としては、事実関係についてはお話しするが、ひとつひとつの報道について、『これが正しい』そしてまた『間違っている』といったコメントは控えさせていただきたいと思う」と答えました。

 菅総理の訪米については、バイデン氏の当確後も、「来年1月20日の就任式以降で調整」と伝えられています。

※菅首相、早期訪米を検討 バイデン氏の就任後想定(東京新聞、2020年11月9日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/67310/

<ニュース・フラッシュ>

■【1】トランプ大統領が抗議デモへの米軍投入に反対したマーク・エスパー国防長官を解任!

 9日、米国のトランプ大統領がマーク・エスパー国防長官を解任したことを自身のツイッターで発表しました。
  
※トランプ大統領のツイッター(2020年11月9日)
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1325859406349799424?s=20

 エスパー氏は今年の6月に、ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大事だ)などの抗議デモを鎮圧するために米軍を投入するというトランプ氏の意見に反対したことで、トランプ氏と対立していました。

 今回の解任を受けて、エスパー氏は2枚に渡る手紙をトランプ大統領宛に書きました。ニューヨーク・タイムズによれば、その手紙には、以下のように記してありました。

 「私は憲法に従って米国に尽くしてきました。そのため、今回の私を解任するという大統領の決断を受け入れます」

 後任としてトランプ氏が任命されたのは国家テロ対策センターのクリストファー・ミラー所長です。

 ほかにも、FBI長官のクリストファー・レイ氏やCIA長官のジーナ・ハスペル氏が続いて解任される可能性があるとホワイトハウスの関係者が語っていることを、ニューヨーク・タイムズが報じています。

※Trump Fires Mark Esper, Defense Secretary Who Opposed Use of Troops on U.S. Streets(ニューヨーク・タイムズ、2020年11月9日)
https://www.nytimes.com/2020/11/09/us/politics/esper-defense-secretary.html

 米大統領選でバイデン氏が当選確実となった現在も、トランプ氏は敗北を認めていません。残された大統領の在任期間中にトランプ氏がどんな行動を取るのか、IWJではこれからも注視していきます。

 岩上安身とIWJ特報は米大統領選の速報をリアルタイムで連投ツイートをしました。以下よりそのツイートをまとめた記事を御覧いただけます。ぜひご一読ください。

※岩上安身とIWJ編集部による深夜の米大統領選挙速報! 日本時間11月8日午前3時23分から午前6時42分にかけて実況ツィート! バイデン氏の勝利確定までのドキュメント!バイデン氏とハリス氏の勝利の報道と世界各国首脳からの祝福が続々、それでも敗北を認めないトランプ氏の前に立ち塞がるホワイトハウスに集う群衆!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484451

■【2】ひと足先に冬に近づいて感染が拡大している欧米を追うように、東京都で新型コロナ新規感染者が「第2波」以降2番目に多い293人! 気温低下と空気の乾燥とともに全国で増え始めた新規感染者に新型コロナ分科会が「急速な感染拡大に至る可能性が高い」と警告! 他方大阪でも200人超の新規感染者!

 東京都は昨日10日、新型コロナの新規感染者が293人報告されたと明らかにしました。これは、8月の「第2波」以降、最多となった11月7日に次いで2番目の多さです。

※都内の最新感染動向(東京都、2020年11月10日)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

 また、「東京の台所」豊洲市場で感染拡大が止まりません。8月15日以降26人の新規感染者が確認され、それとは別に11月9日までに新たに19人の感染者が確認されたとのことです。東京都は、「それぞれ感染経路が異なり、クラスターではない」としていますが、人が集まり、食べ物を扱うところなので大変心配です。徹底した調査と、消毒が必要ではないかと思われます。

※豊洲市場 感染確認が45人に(NHKNEWSWEB、2020年11月10日)
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201110/1000055991.html

 日本よりもひと足先に冬に近づいた米国や欧州で、感染が急激に再拡大していますが、日本国内でも11月に入って気温が下がり、空気が乾燥するにつれ、各地で感染が再拡大しつつあります。

 冬になって気温が下がり、空気が乾燥するにつれ、ウイルスを含むエアロゾルは、より長時間空気中を漂い、遠くまで到達することがわかっています。「Go Toキャンペーン」に加えて、こうした気候の変化が感染拡大につながっているとみられています。

※GoToと冬の乾燥、コロナ拡大に拍車 研究者「行政、追いつかず」 北海道急増(毎日新聞、2020年11月10日)
https://mainichi.jp/articles/20201110/k00/00m/040/013000c

 一足早く冬が訪れている北海道では9日、新規感染者がはじめて200人台となる200人確認されました。北海道は直近7日間の新規感染者が9日時点で816人、利用病床数は376床で、どちらも道独自の警戒レベル5段階中上から2番目の4に達しています。

※北海道の新型コロナ初の200人 道が発表(日本経済新聞、2020年11月9日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65999760Z01C20A1000000/

※新しい警戒ステージについて(北海道)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ssa/0825honbukaigi22_03_2.pdf

 他方、11月1日に大阪市で「大阪都構想」住民投票を行い、大阪市民から否決されたばかりの、大阪府で、新型コロナウイルスの新規感染者が増加しています。

 昨日10日に、過去最多の255人(8月7日)に次いで2番目に多い226人の新規感染者が発生したことが明らかになりました。吉村洋文大阪府知事、松井一郎大阪市市長の対策が後手後手に回っていないかと思わずにはいられません。

※大阪府で新たに226人感染…第2波ピークの8月上旬並みの水準(読売新聞オンライン、2020年11月10日)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201110-OYT1T50175/ 

 全国の感染者数も、7月から8月のピークがいったん下がったのち、欧米と同様に10月後半から再び増加傾向に転じ、11月7日には1331人を記録。これは4月の「第1波」ピークの720人(4月11日)よりはるかに多く、8月の「第2波」のピークである1604人(8月7日)に、再び近づきつつあります。

※国内の発生状況など(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html

 IWJは11月3日、欧米での感染爆発に関して、感染者数のデータをグラフにして、いかに急激に増加しているかがわかる記事をアップしました。ぜひ、ご一読ください。

※米欧で新型コロナ再感染爆発!フランスは1日の新規感染5万人超え! 陽性20倍!! 米国は1日の新規感染10万人突破で世界最高記録を更新中! 陽性310万人と第1波の3倍!! 日本も1日の陽性者が第1波超え! 「出入国制限の新たな緩和」に踏み切るのは危険!! 2020.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483939

 また、11月6日には、感染者で世界ワースト1位を続ける米国の累計感染者数が、欧州各国と比べても桁違いに多いというデータをIWJで独自にグラフにして可視化した記事をアップしています。日本の大手メディアではまず見られないグラフです。こちらもぜひ、あわせてご一読ください。

※大統領選の真の主役は「コロナ」だった!「ただの風邪」とコロナ対策を軽視してきたトランプ大統領、コロナ第3波の渦中で大統領選を迎える!! しかし、誰が大統領になっても向き合わなくてはならない、世界ワースト1位を爆進する米国のコロナ禍の現実! 2020.11.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/484220

 こうした状況を受け、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は9日、「適切な防止策を取らなければ急速な感染拡大に至る可能性が高い」とする緊急提言をまとめました。

※感染急拡大「可能性高い」 コロナ分科会、対策強化求める緊急提言(時事ドットコム、2020年11月9日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110901052&g=pol

■【3】菓子製造・販売業で破産していた菅義偉総理の実弟が、その直後にJR東日本グループ企業役員に異例の就任!? ノンフィクション作家・森功氏が月刊『文芸春秋』誌上で明らかに!!

 ご承知の通り、菅義偉総理は、「たたき上げの苦労人」「パンケーキ好きの庶民派」「既得権益を打破する改革派」等々のイメージを振りまきながら、総理大臣に就任しました。

 しかしながら、菅総理がそうしたイメージとは全く異なる素顔の持ち主であることも、いまや広く知れわたっているところと思います。IWJもこの点について、たびたびお伝えしてきました。

※短期集中連載!!:「ポスト安倍」の本命! 「アベ政治」を支えた「菅義偉」とは何者か!? 「松本伊代」並み!? 自分が書いたはずの本の中身を知らなかった菅官房長官! 品切れの「スガ本」はアマゾンで9万9700円もの高値が!!(1)菅長官の「最側近」は真っ黒! 1.5億円疑惑で逮捕の河井克行容疑者、河井杏里容疑者、IR汚職で逮捕の秋元司容疑者、カニ・メロンで公選法疑惑の菅原一秀氏!!(日刊IWJガイド、2020年9月5日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46067#idx-7

※短期集中連載!!:「ポスト安倍」の本命! 「アベ政治」を支えた「菅義偉」とは何者か!? 「松本伊代」並み!? 自分が書いたはずの本の中身を知らなかった菅官房長官! 品切れの「スガ本」はアマゾンで9万9700円もの高値が!!(2)モリ・カケ・サクラの疑惑追及を鉄面皮の「菅話法」で一蹴し、公文書改竄や隠蔽を擁護して、政権を守ってきた男の正体!(日刊IWJガイド、2020年9月7日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46077#idx-7

※はじめに~菅内閣支持率が歴代3位の74%!?『人柄を評価』!? 総力を挙げて苦労人イメージを演出したマスコミの力わざ!? 加藤勝信官房長官が最初の官房長官会見で早速「ご飯論法」ですり替え!「桜を見る会」は総理が中止と言ったから、もう国会で菅氏が答弁した「大いに反省をして、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討」する必要はない!? (日刊IWJガイド、2020年9月18日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46151#idx-1

 そして昨日11月10日、菅総理の偽りの仮面にヒビを入れる事実が、またひとつ明らかになりました。すなわち、菅総理はかつて、JR東日本の自らのコネを駆使し、実弟の営む菓子製造・販売業をサポートしていたのみならず、弟がその後事業に失敗するや、ただちにJR東日本の傘下の優良企業の重役に就任させていたというのです!

 これを報じたのは、11月10日発売の『文藝春秋』12月号に掲載された、ノンフィクション作家の森功氏の記事「菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”」です。

※菅首相と慶應卒弟のJR“既得権益”(『文藝春秋』12月号および「文藝春秋digital」2020年11月10日)
https://bungeishunju.com/n/n7f86bbe77b5b

 同記事によれば、菅総理には菅秀介(ひですけ)氏という3歳違いの弟がいます。秀介氏は菅総理本人と同じ秋田県・湯沢高校を出て、1970年4月に慶應大学商学部に進学。74年の卒業と同時に、繊維商社の「グンゼ」に入社しました。

 その後、1989年1月に秀介氏は「グンゼ」を退社し、「ヒデ製菓」という菓子屋を起業しました。ところが、それから間もない94年、「ヒデ製菓」はすでに「東京駅構内のキオスクを、それも、八重洲中央改札近くの「銀の鈴」側のコンコース内という一等地の1店舗をまるまる借りて、自前の菓子を売り始めていたというのです。

 菅義偉総理は、小此木彦三郎元通産相の秘書時代からJR東日本との深い関係を有する政治家です。とりわけ、今年5月に亡くなった松田昌士元会長からは、強いバックアップを得てきたといいます。キオスクはご存知の通り、JRが展開する売店です。起業して日も浅い実弟に有利に便宜を図るよう、義偉氏が働きかけたのではないかとの疑惑が生じるのは当然のことです。

 「ヒデ製菓」はほどなく経営破綻に陥り、2002年10月に東京地裁から破産宣告を受けました。秀介氏はその後、半年ほど病院で介護職を務めていたそうですが、その直後、なんとJR東日本の子会社である千葉ステーションビルに営業部付きの部長として入社していたというのです!! 2010年には取締役にも就任し、2017年まで務めていたことも、森功氏は明らかにしています。

 これが極めて異例のことであるとは、誰の目にも明らかでしょう。実際、関係者は口を揃えて菅義偉氏の縁故主義に言及しているといいます。なお、秀介氏は「兄とは関係ない」と主張しているとのことです。

 「モリ・カケ・サクラ」の安倍前政権の、オトモダチ優遇政治は、菅政権でもしっかり継承されることが予想されます。IWJは皆さまとともに、今後も日本国の主権者として、政権への監視の目を光らせていきます。

それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、城石裕幸、浜本信貴、杉浦まりあ、辻部亮子、中村尚貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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