┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 「DAYS JAPAN」初代編集長でフォトジャーナリストの広河隆一氏が複数の女性に性暴力疑惑!? 女性たちの証言を広河氏は否定するも、「DAYS JAPAN」は広河氏を代表取締役から解任!
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】歴史的な株安に直面した米国! 一方で米中貿易戦争の影響で米国産穀物がダブついている! 着々と積み重なる世界大不況の条件!?/【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第10弾!】事務・ハドル班の新人・小高由貴乃さんと小野坂元(はじめ)記者が東京大学農学部の鈴木宣弘教授に農産物貿易と漁業権開放問題をうかがいます!
┠―【2】まるで「奴隷制度」! 超長時間の残業もタダ働きに!「有給チャンス」事件で名を馳せた「ジャパンビバレッジ東京」のさらなる悪事が明らかに!
┠■IWJで記者として活躍していた松本聰(さとし)さんの急逝が語りかけてくるもの! 自覚症状と病気進行は一致しない! 心身の健康は社会的なもの!
┠■<お知らせ>
┠―■明日午後8時から【ピンチヒッター企画第9弾!】神戸学院大学の上脇博之教授にIWJ関西中継市民の北野ゆりさんが行ったインタビューを配信! 岩上さんの最前線復帰に向けて、スタッフは自らの成長を目指し切磋琢磨しています! IWJ存続の危機を乗り越えられるように力を尽くしますので、どうかご支援をよろしくお願いいたします!
┠―■「日本キック史上最高傑作」と称される「神童」、那須川天心選手と、50戦50勝無敗のレジェンド、フロイド・メイウェザー・Jr選手とのボクシングルールでの一戦が12月31日大晦日に開催! 那須川選手対メイウェザー選手の試合のチケットを、抽選で1名から2名様にプレゼント!
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが12月20日に発売!! 岩上さんによる関良基氏インタビューは『週刊金曜日』の投書欄で紹介されました! ぜひご購入をご検討ください!
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■はじめに~ 「DAYS JAPAN」初代編集長でフォトジャーナリストの広河隆一氏が複数の女性に性暴力疑惑!? 女性たちの証言を広河氏は否定するも、「DAYS JAPAN」は広河氏を代表取締役から解任!
おはようございます。IWJ編集部です。
報道写真月刊誌「DAYS JAPAN」の初代編集長でフォトジャーナリストの広河隆一氏による性暴力疑惑が報じられました。12月26日発売の週刊文春によると、証言者は7人の女性で、ヌード撮影や肉体関係を迫る発言などの被害を受けたといいます。
※世界的人権派ジャーナリストに性暴力疑惑 7人の女性が証言(週刊文春、2019年1月3日、1月10日号)
http://bunshun.jp/articles/-/10144
文春の記事によれば、証言者の中には、フォトジャーナリストを志し、アシスタントとして広河氏に師事していた女性もいるそうです。師弟関係という上下関係の立場を利用され、「ホテルへの誘いを断ったら弟子失格の烙印を押され」るのではないかと恐れ、関係を迫る広河氏を拒絶することができなかったと、記事中には書かれています。
広河氏は、性行為に及んだことは認めています。しかし、それが合意にもとづく自由な恋愛なのか、それとも強い立場を利用して性行為を強要したものなのか、その点で女性たちと広河氏の言い分は平行線をたどっています。
一方、文春には広河氏の反論も掲載されました。広河氏は、「DAYS JAPAN」に出入りしていた女性たちと性的関係は「いろいろな形であります」と認めはしましたが、性行為の強要については「断る間もなくそんなことができるなんて、普通ありえない」「望まない人間を僕は無理やりホテルに連れて行きません」と否定しています。
文春の報道を受けて「DAYS JAPAN」は昨日26日、声明を発表し、「長年にわたってDAYS JAPAN誌の編集長・発行人としてかかわってきた広河氏が、被害者の方々の尊厳を傷つけてしまったことに対して、弊社として、心からお詫び申しあげます」と謝罪しました。
続けて、広河氏を代表取締役から解任したことについて、次のように説明しています。
「弊社としては、DAYS JAPANが標榜する理念に照らしても、極めて深刻な事態だと認識し、こうした事態をふまえ、昨日、臨時取締役会を開催し、広河氏を代表取締役から解任し、また、臨時株主総会を開催し、取締役からも解任いたしました。広河氏との関係も清算中です。
弊社として、広河氏の言説を看過するわけにはいかず、これに与する立場ではないことも鮮明にいたします」
※読者のみなさまへ(DAYS JAPANホームページ、2018年12月26日)
https://daysjapan.net/2018/12/26/%E8%AA%AD%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%B8/
「DAYS JAPAN」は来年2月発売の3月号を最後に休刊することとなっています。IWJは、独立メディアとして大手マスコミが報じない事実を伝えてきた「DAYS JAPAN」の休刊を惜しむとともに、独立メディアの重要性を訴え続けてきました。それだけに文春の報道を、我々IWJとしても驚きをもって受けとめています。
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◆中継番組表◆
**2018.12.27 Thu.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh2・福島】13:30~「第33回福島県『県民健康調査』検討委員会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2
福島第一原発事故後に福島県がおこなっている「県民健康調査」の検討委員会の模様を中継します。これまでIWJが報じてきた検討委員会の模様は、以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%9C%8C%E6%B0%91%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%AA%BF%E6%9F%BB
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【IWJ・Ch5】16:00前後~「いよいよ論告、求刑へ!―福島原発刑事訴訟・第36回公判後の報告会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
福島原発刑事訴訟・第36回公判後におこなわれる報告会を中継します。※中継開始時間はおおよその時間になりますのでご了承ください。
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【IWJ・Ch2】17:45~「『中長期ロードマップの進捗状況』に関する記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch2
東京電力による記者会見を中継します。「中長期ロードマップの進捗状況」の記者会見は、毎月1回開催されています。これまでIWJが報じてきた「中長期ロードマップの進捗状況」に関する記事は以下のURLからご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/medium-to-long-term-road-map
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◆中継番組表◆
**2018.12.28 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「首都圏反原発連合」の呼びかけで開催される首相官邸前抗議を中継します。これまでIWJが報じてきた首相官邸前抗議関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A6%96%E7%9B%B8%E5%AE%98%E9%82%B8%E5%89%8D%E6%8A%97%E8%AD%B0
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【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画 第9弾!録画配信・IWJ_YouTube Live】20:00~ (予定)「改憲の目的はただ一つ!『戦争ができる憲法』だ!『安倍「4項目」改憲の建前と本音』著者・神戸学院大学 上脇博之教授にIWJ北野ゆり中継市民記者がインタビュー」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
12月24日に収録した、IWJ北野ゆり中継市民記者による神戸学院大学 上脇博之教授インタビューを録画配信します。これまでIWJが報じてきた上脇博之氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kamiwaki-hiroshi
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■<ニュース・フラッシュ>
【1】歴史的な株安に直面した米国! 一方で米中貿易戦争の影響で米国産穀物がダブついている! 着々と積み重なる世界大不況の条件!?/【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第10弾!】事務・ハドル班の新人・小高由貴乃さんと小野坂元(はじめ)記者が東京大学農学部の鈴木宣弘教授に農産物貿易と漁業権開放問題をうかがいます!
12月24日のニューヨーク株式市場は大幅続落し、歴史的な米国株安となりました。ダウ平均株価は前週末比653.17ドル安の2万1792.20ドルで取引を終えました。
ダウ平均の下げ幅はクリスマス・イブとして史上最大とのこと。S&P総合500種は2.7%、ハイテク株が多いナスダックも2.2%下落しました。
※米NYダウ大幅続落、653ドル安 米政権の不透明感で(CNN Japan、2018年12月25日)
https://www.cnn.co.jp/business/35130563.html
この株安を受け、トランプ政権は揺れています。トランプ大統領はツイッターで、米国経済にとってFRB(連邦準備理事会)が「唯一の問題」だと述べました。一方でスティーブン・ムニューシン財務長官は、投資家に落ち着くよう訴えています。
※米株安が進行、史上最悪のクリスマス・イブに トランプ氏はFRBを批判(BBC Japan、2018年12月25日)
https://www.bbc.com/japanese/46678138
※トランプ大統領ツイート(2018年12月24日)
https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1077231267559755776
景気後退局面に直面した米国ですが、懸案は株安にとどまりません。米国の穀物はここ6年豊作が続いたことで、生産コストを割り込むほど穀物価格の下落が発生しています。現在、史上最高値だった2012年9月の17.94ドルから約半分にまで落ち込んでいます。しかも、米中貿易戦争の最中、中国は国産大豆増産とともに、大豆輸入を米国産からブラジル産に転換してきました。
※柴田明夫「中国の大豆消費1億トン超 輸入先転換で交渉有利か」『週刊エコノミスト』97-1( 2019年1/1・8合併号 )(https://amzn.to/2BET58r) 43ページ
中国が米国産の石油や大豆の輸入を、他国産品に切り替えていることについては、岩上さんが中国通エコノミストの田代秀敏氏にインタビューした際に取り上げました。ぜひ下記のURLよりご視聴ください。
※米国覇権の陰りと中国の台頭、数年以内に起こる米中覇権交代は21世紀最大のテーマ! 日本のマスメディアが決して伝えない中国の真の姿とは!? 中国通のエコノミスト・田代秀敏氏に岩上安身がインタビュー! 2018.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434358
米国産余剰農産物の処分の仕方次第では、世界的な大不況の引き金を引くことにもなりかねません。実際、1929年10月の米国株価の暴落が世界大恐慌を引き起こした際も、その背景として農産物の生産過剰による農家の収入減がありました。しかも、そうした生産性の向上に先立って、化学肥料、合成農薬、そして内燃機関を積んだトラクターの導入という過剰投資が行われたことも、農家の経営を圧迫しました。
つまり、借金を背負って最新鋭の設備を導入し、増産に成功しても、農産物価格が下落してしまっては、農家は借金の返済が困難になるからです。「生産性の向上」さえ起きれば、経済問題が解決できるという「信仰」は誤りと言えましょう。
※藤原辰史『給食の歴史』(岩波書店、2018年)(https://amzn.to/2Rcycez)154ページ
零細農家の借金返済が滞り、破産が相次ぐと、今度は肥料・農薬・トラクターのメーカーの経営が不安定となり、株価下落にも直結して大規模な不況を招くことになります。
こうした歴史に見られる、農産物価格の下落と株価暴落の関連は、現在においても改めて注視する必要があります。歴史の苦い教訓に学ばない限り、何度でも繰り返すことになります。とりわけ規制緩和を極限まで推し進めたメガFTAにおける農産物貿易の行方から目が離せません。
本日、事務・ハドル班の新人・小高由貴乃さんと小野坂元(はじめ)記者が、東京大学農学部の鈴木宣弘教授に、12月30日に発効するTPP11、2019年に入って本格化すると見られる日米FTA交渉における食の安全性、そして先の国会で決まったばかりの改正漁業法と水産資源の管理の問題を中心にお話をうかがいます。収録動画は後日配信します。日時は追って告知いたします。
これまで行ってきた岩上さんによる鈴木教授へのインタビューは、下記URLよりぜひご視聴ください。
※「食料は武器、標的は日本」TPP11、日米FTA、日欧EPAで日本農業は壊滅!安倍政権に貿易政策は任せられない!~6.11岩上安身による東京大学大学院農学生命科学研究科 鈴木宣弘教授インタビュー 2018.6.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424311
※「本物の保守」がすべきことは「国を守ること!」米国側の要求に従って日本の農業を売り渡そうとする政府を痛烈に批判! 岩上安身による東京大学大学院農学生命科学研究科・鈴木宣弘教授インタビュー第2弾 2018.6.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/425083
【2】まるで「奴隷制度」! 超長時間の残業もタダ働きに!「有給チャンス」事件で名を馳せた「ジャパンビバレッジ東京」のさらなる悪事が明らかに!
「ブラック企業」という言葉が、新語・流行語大賞を受賞してから5年がたちます。その年を代表するブラック企業を決める「ブラック企業大賞」も毎年開催され、すっかりこの言葉も定着したようです。しかし、労働者を食いつぶしていくブラック企業が影をひそめたかといえば、そうではなく、残念なことに、世にブラック企業ますますはびこりつつあるようです。
リーマン・ショック後の就職難をのり切った若者が、今度は度を超えた長時間労働を残業代なしで課されるという理不尽に苦しむ様を、朝日新聞が伝えています。
※「正社員なんて肩書だけ」残業代も賞与もない過酷な現実(朝日新聞、2018年12月24日)
https://digital.asahi.com/articles/ASLDL66W4LDLULFA03N.html
埼玉県のある男性は、リーマン・ショックの翌年に就職活動を始めます。50社以上の試験を受けて、卒業直前にようやく「インターネット回線の訪問販売を手がける創業3年の会社」に内定が出ます。ところが提示された条件は、勤務時間が「午前7時~午後10時」で、給与は「月給18万円 残業代・賞与なし」というものでした。
それでもこの男性が我慢したのは「大変だったシューカツを再び経験したくない」との思いからでした。しかし、入社3年目に「会社の悪口を言っている」と糾弾され、昇進も取り消されてしまいます。それを機に男性は退職します。
次に入ったのは自動販売機の運営会社「ジャパンビバレッジ東京」です。正社員としての採用です。そこで自販機に飲料を補充してまわる仕事に就きました。ところがここでも男性は想定外の雇用条件を突き付けられます。それが「事業外みなし労働時間制」です。
この制度は、営業などの外回りの仕事で、労働時間の算定が難しい社員に、事前に決めた「みなし労働時間」により残業代込みの賃金を払う制度です。この男性では、勤務の定時が「午前9時~午後5時45分(8時間45分)」であり、そのうちの休憩時間をのぞいた「7時間45分」がみなし労働時間とされたのです。
ところが、この男性が命じられた出社時間は午前7時半でした。休憩もとらずルートを回っても帰社できるのが午後7時前後となってしまいます。実質的には12時間も働いているのに、みなし労働時間により7時間45分の賃金しか払われなかったのです。いったい何のために過酷な就職活動を耐えて正社員になったというのでしょう。
上の記事に登場する「ジャパンビバレッジ東京」という企業は、それ以外にも、「有給チャンス」事件と呼ばれているパワハラで知られています。この企業の支店長が、勤務する社員に対して「有給チャンスクイズ」という、クイズに全問正解すると有給がとれる旨のメールを送ったというものです。
結局、全員不正解となり、社員の有給休暇は消滅します。こうした人を人と思わぬ所業により、このジャパンビバレッジ東京は、2018年のブラック企業大賞で「有給ちゃんと取らせろ賞」を受賞しています。
※ジャパンビバレッジが「有休クイズ問題」を謝罪 「そのような制度はありません」(ITメディア、2018年8月21日)
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1808/21/news095.html
※2018年のブラック企業大賞、三菱電機に ジャパンビバレッジ東京は「有給ちゃんと取らせろ賞」( ねとらぼ 、2018年12月23日)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1812/23/news030.html
このジャパンビレッジ東京が悪用している「みなし労働時間制」は、労働形態によって3種類に分かれています。営業などの外回りに適用される「事業場外労働」。記事の取材、弁護士などの専門職に適用される「専門業務型裁量労働制」。いわゆるホワイトカラーに適用される「企画業務型裁量労働制」。この3つのなかで、安倍晋三政権が拡張を目論んでいるのが、管理職に適用される企画業務型裁量労働制なのです。労働者を湯水のように浪費することが可能となる法制度を、安倍政権はさらに拡充しようとしているのです。
これまでIWJは、この裁量労働制には重篤な問題があることを幾度も指摘してきました。下記の記事をぜひご覧ください。
※厚労省も裁量労働制をやりたくない!? 長時間労働が原因で労災認定された三菱電機社員が裁量労働制を適用されていた!! ~9.28働き方改革 野党合同ヒアリング 2018.9.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/432562
※【国会ハイライト】「『野党対策』で比較データが作られたのではないか」〜「働き方改革」目指す安倍政権を厚労省が「忖度」!? 法政大・上西充子(みつこ)教授が意見陳述!「裁量労働制」めぐる政府のトリックを解説! 2018.2.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/412973
※【岩上安身のツイ録】番組制作のギャラが半年がかりの作品で15万円~搾取状態の現場の上に、テレビ局の超高給は成り立っている。マスメディアはどれほどの真剣さで裁量労働制問題を伝えられるのか? 2018.2.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/413255
なお、IWJは、記者、編集者、カメラマンであっても他のメディア各社のように裁量労働制はとっていません。タイムカードで労働時間をきちんと記録し、残業代も支払い、夜10時以降は法定通り、深夜割り増しもきちんとつけています。
さらに来年度からは「高度プロフェッショナル制度」も実施されます。この制度の問題点も、IWJでは論じてきました。ぜひ、以下の岩上さんによる法政大学・上西充子教授緊急インタビューをご覧ください。
※「働かせホーダイ」改悪法案強行採決!? 高プロ制度の危険性、そして加藤勝信厚労大臣による「ご飯論法」の詭弁を暴く!5.22 岩上安身による法政大学・上西充子教授緊急インタビュー! 2018.5.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/422082
■IWJで記者として活躍していた松本聰(さとし)さんの急逝が語りかけてくるもの! 自覚症状と病気進行は一致しない! 心身の健康は社会的なもの!
12月24日、25日のイブとクリスマスに、IWJで記者として活躍していた松本聰(さとし)さんのお通夜と告別式が、東京西部の北野で執り行われました。岩上さんは体調不良のため通夜・告別式を欠席しましたが、かわりに花とともにメッセージを寄せました。IWJからは同僚の記者たちや総務からもスタッフが出席し、松本さんの早すぎる死を悼みました。
会葬の挨拶の中で奥様は、直接の死因となったのは結腸癌だったことを明かし、松本さんが本人の希望で健康診断を受けていなかったことを話されました。その理由として、松本さんの「病院嫌い」と薬漬け医療に対する強い不信感を挙げられました。奥様が初めて明かす「秘話」を聞きながら、私たちは、松本さんが健康診断を受けていなかったという事実に、衝撃を受けるとともに、残念な思いがこみ上げてくるのをこらえることができませんでした。
松本さんに自覚症状はなかった、といいます。そして、これまで病気らしい病気などしたこともない健康体だったこと、また、「自分が病院へ行くのは最期の時だ」と生前語っていたことなどが、奥様の口から語られました。
それまで自覚症状がなく、不調が自覚されて病院で検査を行った時には、すでに手遅れでした。こうした松本さんのケースから、私たちは何を学びとることができるのでしょうか。
岩上さんは「彼の死を無駄にすべきではない」と、スタッフ向けのメールで、次のように述べています。
「自覚症状だけで判断するのは、若い時はともかく、50を過ぎたら、用心が必要です。自覚症状なき疾患の拡大が体内で起こっていることはあり得るのです」
岩上さんのメールは、IWJのリーダーとして、スタッフ全員の健康維持のためにも、早期受診、早期検査の重要性を説いたものでした。自分自身が体調不良に陥って気づいた経験も踏まえています。
「自覚症状」は文字通り、自覚できる症状に限られています。体内の臓器によっては、病が進行しても、痛みを訴えることの少ない臓器もありますし、症状の感じ方にも個人差があります。仮に不調があったとしても「みんなこんなものだろう」と自覚化できない可能性もあります。岩上さんがスタッフに伝えたかったことは、この「自覚症状」と「検査」によって知りうる情報との間にはズレがある、ということであり、「自覚症状」を頼りすぎることへの危うさです。
岩上さん自身、発熱や痛み、下痢のような明らかな自覚症状がある場合は休まざるをえないと観念しますが、少しよくなるとすぐ事務所に出てきて仕事を始めてしまいがちです。今回、小康状態になる前に、総合病院を受診し、甲状腺や肝臓に数値の異常が発見されなければ、そのまま、疲労感を抱えていても、仕事を本格的に再開してしまっていたでしょう。
岩上さんの検査も、自覚症状の感じ方と、実際の検査結果にズレがあったのです。今回、岩上さんが、慎重に自重しようとしているのは、まだ本調子ではないこともありますが、この検査の結果を重く受けとめ、精密検査の段階へ進もうとしているからに他なりません。
岩上さんのもとにはたくさんのお見舞いのメールが届いていますが、その中には現役の医師の方からのメールもあり、血液検査の結果、炎症反応があることから、「悪性腫瘍の可能性もあります」と書かれていたものもありました。つまり、がんの可能性の指摘です。可能性に過ぎないとはいえ、こうした指摘を受けたらやはりきちんと検査と治療につとめなければいけません。
松本さんの早すぎた死が、我々に語りかけてくるものとは、定期的な健康診断の重要性です。そして早期の受診、早期発見、早期治療の重要性です。「自覚症状」のみを頼り素人判断しないことも重要です。
健康とは個人の問題と考えられがちですが、一人の心身の健康は実は社会的な財産でもあります。一人の早すぎた死に、残された遺族と関係者が悲しみの日々を送ります。松本さんの代わりになる人間は誰もいないのです。
松本さんは社会意識の高い人でした。「国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン」を通じて、途上国の子供たちに父親として支援も行っていました。その社会意識が自分自身の健康にも向けられていたら、と思わずにいられません。
※ワールド・ビジョン・ジャパン
https://www.worldvision.jp/
12月24日のクリスマスイブは、松本さんと奥様の19回目の結婚記念日でした。
■<お知らせ>
■明日午後8時から【ピンチヒッター企画第9弾!】神戸学院大学の上脇博之教授にIWJ関西中継市民の北野ゆりさんが行ったインタビューを配信! 岩上さんの最前線復帰に向けて、スタッフは自らの成長を目指し切磋琢磨しています! IWJ存続の危機を乗り越えられるように力を尽くしますので、どうかご支援をよろしくお願いいたします!
いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。
IWJ前期(第8期)がまさかの逆転赤字となり、今期が8月1日に始まってからも非常に厳しい経営状態です。8月1日から12月26日までのご寄付・カンパの目標達成率は76%にとどまっています。
IWJが危機を迎えている中、岩上さんは10月30日に冠攣縮(かんれんしゅく)性狭心症の発作に見舞われました。発作以降、岩上さんは自宅での静養を続けていますが、IWJのピンチに最前線に立って仕事に励むことができないのは、岩上さんにとってより大きなストレスとなっているのかもしれません。岩上さんの体調は小康状態になったかのように見えても、発熱、腹痛、のどの痛み(声がれ)といった症状はなかなか緩和しません。
昨日は夜に出社し、顔色は幾分か良さそうに見えたものの、夜10時過ぎに腹痛に見舞われはじめ、この日刊IWJガイドの校正・校閲をやり終えるまで1時間くらい粘ったあと、帰宅しました。まだまだ本調子のときほど仕事に専念できる状態ではありません。本日はエコー検査と再度の血液検査のため、病院へ向かいます。
こうした苦しい状況にある中、皆様からの温かい応援のメッセージや、ご寄付・カンパのご支援は、岩上さんにとってもスタッフにとっても大きな励みとなっています! 岩上さんは昨日、ツイッターで、ご寄付いただいた方に次のように感謝の言葉と決意を表明しました。
「ありがとうございます! 僕は必ず最前線に戻ってきます。回復が遅いのは、半年後には還暦を迎える年齢のせいもあるでしょう。一年前の人間ドック、半年前の血液検査では出なかった異常値が検出されています。ともかくも年末の精密検査と診断を待ちたい。今回ばかりはちゃんと身体と向き合います」
※岩上安身ツイート(2018年12月26日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1077788661519810561
血液検査の複数項目で異常値が見つかった岩上さんは、療養に専念する必要があります。スタッフとしては、何とか少しでも岩上さんの穴を埋められるようにと、「ピンチヒッター企画」に取り組んでいます。
これからもIWJの活動を続けていくためには、どうしても皆様からのご寄付やカンパが欠かせません。どうか、ご支援を宜しくお願いいたします。
※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。
これまでに配信してきた「ピンチヒッター企画」は以下になります。
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第1弾!】圧倒的民意を踏みにじり辺野古に土砂投入強行!? 参院会派沖縄の風伊波洋一議員に上杉英世記者が大阪から緊急スカイプ取材! 2018.12.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437530
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第2弾!】経済ジャーナリスト・井上久男氏に城石裕幸・吉田恒道記者が聞く、日産ゴーン前会長逮捕とルノー日産連合の今後 2018.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437742
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第3弾!】破局噴火の恐れがあっても「社会通念」で原発稼働!? 川内原発取消の行政訴訟が福岡地裁で結審!上杉英世記者が取材! 2018.12.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437839
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第4弾!】「明らかにクーデター!」日産自動車のカルロス・ゴーン前会長逮捕の不当性についてIWJの川上正晃記者が郷原信郎弁護士に訊く! 2018.12.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437841
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第5弾!】水道事業の民営化で雫石町のケースが続出!? 水道供給の停止を一方的に通知された岩手県雫石(しずくいし)町にIWJ八重樫拓也記者が直撃取材! 2018.12.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437885
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第6弾!】トランプばりに超上から目線でアンフェアなルールを押し付け!米国を象徴するがごとき「ザ・マネー」メイウェザー選手が、周到に張りめぐらせたワナ!果敢に挑む那須川天心選手に新米記者中村尚貴が突撃取材! 2018.12.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437890
※【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画第7弾!】はくだけでスタイルアップする「魔法」が狂気に満ちた日本社会の暴走を止める!! 女性装のIWJ小野坂元記者が安冨歩・東大教授とブローレンヂ代表の松村智世さんにインタビュー!! 2018.12.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437888
どれも他のメディアでは決して見られない、IWJならではの貴重な取材ばかりです! 中でも、八重樫拓也記者が岩手県雫石(しずくいし)町で、民間企業が水道事業を担う問題点について取材した第5弾は必見です。
雫石町の一部地域では、水道を供給している民間会社が利用者に新たな料金負担を要求し、支払わなければ水道の供給を停止すると一方的に通知していた問題が、水道民営化後の問題点を如実に表していることから、ワイドショーなどでも大きく取り上げられました。
IWJでは現地の2軒のペンションのオーナーの方にインタビューを行いました。この2軒は積極的にマスコミの取材にも応じたため、ワイドショーなどでもコメントが流れましたが、使われたのはほんの一部だったそうです。IWJのインタビューで、お話いただいたこと全部を編集なしで流すとお伝えすると、八重樫記者は2軒のオーナーさんからたいへん感謝され、喜ばれたそうです。
ぜひ、上記のURLよりご覧ください。
「ピンチヒッター企画」はこの後もまだまだ続きます。12月24日は、同月20日に新著『安倍「4項目」改憲の建前と本音』(https://amzn.to/2QNTH64)を上梓された神戸学院大学の上脇博之教授に、IWJ関西中継市民の北野ゆりさんがインタビューを行いました。上脇教授へのインタビューの録画は、明日午後8時に配信する予定ですので、ぜひご覧ください!
上脇教授にはご著書にサインを入れていただきました。こちらはIWJ書店で数量限定で販売中です。ぜひ、以下のURLよりお買い求めください。
【上脇博之さんサイン入り】安倍「4項目」改憲の建前と本音
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=431
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■「日本キック史上最高傑作」と称される「神童」、那須川天心選手と、50戦50勝無敗のレジェンド、フロイド・メイウェザー・Jr選手とのボクシングルールでの一戦が12月31日大晦日に開催! 那須川選手対メイウェザー選手の試合のチケットを、抽選で1名から2名様にプレゼント!
「日本キック史上最高傑作」と称される「神童」、那須川天心選手と、ボクシング5階級制覇の元世界チャンピオン、50戦50勝無敗のレジェンド、フロイド・メイウェザー・Jr選手とのボクシングルールでの一戦が、12月31日大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催されます。
メイウェザー選手と那須川選手の階級差は4階級で、体重にして約8kgもメイウェザー選手が重い上に、この試合はボクシングルールで行われます。那須川選手の得意の蹴り技はすべて封じられ、体重差があるというのに、グローブの重さのハンデも改められませんでした。メイウェザー陣営が、メイウェザー選手にとって圧倒的に有利なルールをゴリ押しした結果です。
プロボクサーとして、50戦50勝無敗、5階級制覇という不滅のレジェンドが、プロボクシングの試合を一度も経験したことのない、4カ月前までティーンエイジャーだった若者に対して、ここまで大人気ないルールの押しつけをするのは、今後のビジネスを考えた時に、万が一にも那須川選手のパンチをもらうわけにはいかない、という警戒心をもっているからでしょう。
こんなハンデを背負わされた上でなお、逃げずに試合に挑む那須川選手が、メイウェザー選手相手にどこまで切り結ぶことができるのか。
IWJキックボクシング部もこの一戦には非常に注目しており、大晦日には観戦にいく予定です。
そこで、IWJを応援してくださる皆様への感謝の思いを込めて、12月31日午後3時からさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN.14」のチケットを、抽選で1名から2名様にプレゼントします!ご希望の方は、下記のメールアドレスにお名前、電話番号をご記載の上、ご応募ください!
※チケットプレゼントのご応募はこちらからお願いいたします。
office@iwj.co.jp
■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが12月20日に発売!! 岩上さんによる関良基氏インタビューは『週刊金曜日』の投書欄で紹介されました! ぜひご購入をご検討ください!
大変お待たせしました! ついに、新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」の発売を開始しました! 今回、発売するのは、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者・関良基氏へのインタビューDVD全3巻と、元文部科学省事務次官・前川喜平氏へのインタビューDVD全3巻です!
DVDは1巻につき、販売価格(税込み)5184円で、数量限定販売です。関氏インタビューDVDは残りわずかとなっております。
DVDのパッケージは以下のURLからご確認いただけます。現在もご注文を承っておりますので、ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!
※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5
岩上さんによる関良基氏インタビューは、『週刊金曜日』2018年12月21日・2019年1月4日合併号(https://amzn.to/2RbEwD2)の投書欄(59ページ)で紹介されました!
※『週刊金曜日』ホームページ
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002719.php
「『明治維新』を討て!」と題した投書を書いた月山琉さんは、作家・司馬遼太郎氏などに代表される明治時代を美化する歴史観に対する批判を前提に、関氏が、男女同権普通選挙などを主張していた赤松小三郎という人物を発掘したことを高く評価した上で、岩上さんによる関氏インタビューを紹介しています。
また、岩上さんによる関氏インタビューと前川氏インタビューは、どちらも毎月末に発行している「岩上安身のIWJ特報!」で、詳細な注釈をつけたフルテキスト版として発行しました。
この「IWJ特報!」が、「まぐまぐ大賞2018」におけるジャーナリズム部門で5位に入賞しました!
どのような選考方法で選ばれたのか、まぐまぐに問い合わせてみたところ、読者からの投票、読者数、閲覧数、まぐまぐスタッフ票、内容などを総合的に判断して決定しているそうです。受賞に至った経緯の詳細は非公開とのことです。
※MAG MAG AWARDS 2018 ジャーナリズム
https://www.mag2.com/events/mag2year/2018/category/journalism.html?id=3
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※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html
「IWJ特報!」のアーカイブは、IWJサイト内から単品購入も可能です。会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円で、サポート会員の方はすべて無料でお読みいただけます。こちらもぜひご検討ください。
※シリーズ: IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch
それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!
IWJ編集部(岩上安身、小野坂元、尾内達也、池田雄一、川上正晃)
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/ 】