トランプばりに超上から目線でアンフェアなルールを押し付け!米国を象徴するがごとき「ザ・マネー」メイウェザー選手が、周到に張りめぐらせたワナ!果敢に挑む那須川天心選手に新米記者中村尚貴が突撃取材! 2018.12.18

記事公開日:2018.12.19取材地: テキスト動画
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(取材:中村尚貴・浜本信貴 文:中村尚貴 記事構成:IWJ編集部)

特集 岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画
※2018年12月24日、記事を加筆修正しました。

 2018年11月5日に行われた「RIZIN.14」の記者会見で、格闘技ファンを驚かせた、大晦日に行われるボクシング5階級制覇の元世界チャンピオン、50戦50勝無敗のレジェンド、フロイド・メイウェザー・Jrと「日本キック史上最高傑作」と称される「神童」、那須川天心選手とのマッチメイク。メイウェザー選手の一方的なキャンセルで一時は混乱を巻き起こしたが、無事開催されることになった。

 2018年12月18日、那須川天心選手の所属する、千葉県松戸市のTEPPEN GYMで公開練習と記者会見が行われ、岩上安身に質問を託されたIWJスタッフの中村尚貴記者が突撃取材を敢行した。

 前日ロスアンゼルスから帰国したばかりの那須川選手は、ロスで2週間みっちりボクシングのトレーニングを重ねてきたというだけあって、動きにはキレがあり、相当練習を積んできたことをうかがわせた。

 公開練習後に行われた記者会見で那須川選手は、米国で親日家のホルヘ・リナレス選手とスパーリングを数多くこなしたと語り、「メイウェザー選手の得意なL字ガード対策、ステップ、パンチの硬さを学び、非常に中身の濃い2週間で、劇的に変わったような感覚が自分にはあります」と述べた。

 その上でメイウェザーとの試合について、「楽しみにしています。せっかく拳一つで世界を変えるチャンスをいただいたので、しっかり勝ちにいって、皆様の期待に応えたいです」と抱負を語った。

 12月7日にロスのメイウェザーボクシングクラブで行われた両選手の共同記者会見では、メイウェザー選手が「俺のルールで戦うのは当たり前」、「真剣勝負ではないし、興奮もしていない」などと、まるでトランプ米大統領のように超上から目線で傲慢な言葉を連発したことも記憶に新しい。

 那須川選手は中村記者の「メイウェザー選手は真剣に勝ちにきているために、わざと挑発的な振る舞いをしているのではないか。カッとなって攻めた時に彼のカウンターに気をつける必要があるのではないか」との質問にも冷静に、「自分は決して、挑発に乗ること無く極限の集中に集中を重ねて、対処する」と力強く答えた。ディフェンスマスターと称されているくらい守りが上手く、しかもカウンターが得意なメイウェザー選手に対して、答えてくれたとおりの集中力を発揮し勝利をつかんでほしい。

 また、中村記者がメイウェザー選手との体重差についての対策を質問すると、那須川選手は「世界最強の選手ではあるけれど、パンチをもらわなければ問題ありません」と、一蹴した。メイウェザー選手と那須川天心選手の階級差は4階級で、体重にして約8kg、メイウェザー選手が重い。ボクシングの4階級差は下手をすれば、事故さえ起こるレベルだ。那須川選手は強気の発言で回答してくれたが、油断は禁物だ。

 公開練習でミット打ちのパートナーを務めた元東洋太平洋ジュニアフェザー級王座でボクシング・フィットネスジム「GLOVES」を経営する葛西裕一氏は、記者会見後の囲み取材で、キックの那須川選手がボクシングのルールで体重差のあるメイウェザー選手と対戦することについて、「ボクシング界では甘いんじゃないかと言われているが、この試合は天心にとって決して恥ずかしくない試合になると思う」と語った。

 さらに那須川選手について、「動体視力が抜群にいい」と評価し、「キナ臭いことや危険を察知する能力が人より長けている」と述べた。その上で、「メイウェザーのパンチをもらわないことが前提ですが」と前置きし、「なんとかパンチを当てること。そうすればメイウェザーもあわてるから面白い」と期待を口にした。

■公開練習

■囲み取材

  • 日時 2018年12月18日(火)16:30~
  • 場所 TEPPEN GYM (千葉県松戸市)

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