日刊IWJガイド 「TPP反対派だったはずの石原伸晃・新経済財政相が所信表明で『TPPは大きなチャンスになる』と掌返し! 最後は金目ですか? 大臣。『マイナス金利、百害あって、一利なし』!「統治行為論」がある日本で緊急事態条項は無理!」2016.2.3日号~No.1238号~


■■■ 日刊IWJガイド 「TPP反対派だったはずの石原伸晃・新経済財政相が所信表明で『TPPは大きなチャンスになる』と掌返し! 最後は金目ですか? 大臣。『マイナス金利、百害あって、一利なし』!「統治行為論」がある日本で緊急事態条項は無理!」2016.2.3日号~No.1238号~ ■■■
(2016.2.3 8時00分)

 おはようございます! IWJの原です。

今日は節分ですね。今夜は恵方巻きを食べる方も多いことでしょう。もちろん、お止めはしません。しかし!

 僕からは、あえて皆さんの健康のために、「豚キムチ鍋」をオススメしたいと思います!

 豚肉には大量のビタミンB1が含まれています(牛肉の約10倍)。疲労回復や集中力の向上にも効果があると言われており、肌荒れの改善などにも効果があるということです。ただしビタミンB1は水溶性なので、ちゃんとスープまで飲むことが大事です。

 他方のキムチは「ヨーグルトの100倍」ともいわれる乳酸菌を含み、腸内の有害菌を抑制し、腸を整えてくれます。また、ビタミンC1、A、B1、B2、B12、Kも豊富で、粉唐辛子に含まれるカプサイシンは代謝を高め、身体の免疫力も高めてくれます。他にもミネラル、タウリン、食物繊維も豊富だとか。

 他にも人参やら大根やらネギやら、あれこれ放り込んだ栄養満点の豚キムチ鍋を食べて、今流行りの風邪やインフルエンザをぶっ飛ばしちゃってください。ちなみに、キムチと納豆の栄養素としての相性はマジで最高で、免疫力を高め、血をサラサラにしてくれるそうです。節分と言えば大豆、大豆と言えば納豆。鍋に納豆を入れるのも、コクが出て美味いですよ。

 では、豚、キムチ、納豆で免疫力を高めていただくとして、今日も目をそらしてはいけない重大ニュースの数々をご紹介していきたいと思います。まずは平山茂樹記者より、昨日の石原伸晃・新経済財政担当相による所信表明演説に関してご報告です。

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■石原伸晃新経済財政担当大臣が衆院本会議で所信表明演説――「TPPは中小企業にとり大きなチャンスになる」・・・あれ、TPPには反対だったのでは?(平山茂樹)
┠【中継番組表】
┠■「マイナス金利、百害あって、一利なし」!?早くも出始めたほころび(佐々木隼也)
┠■「統治行為論」がある日本で緊急事態条項は無理!「世界」1月号に掲載された早稲田・長谷部恭男教授の指摘に目からウロコ!(原佑介)
┠■本日18時半よりCh1で岩上さんによる「死刑弁護人」安田好弘弁護士インタビューを再配信!「IWJ特報」でも発行!ぜひご注目を(安道幹)
┠■お知らせ~「岩上安身の直近のインタビュー・講演」
┠■わとはぷ~What happened today?(原佑介)
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■石原伸晃新経済財政担当大臣が衆院本会議で所信表明演説――「TPPは中小企業にとり大きなチャンスになる」・・・あれ、TPPには反対だったのでは?

 おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山と申します。TPPの調印日がとうとう明日に迫りました。

 昨日、2月2日、辞任した甘利明氏に代わって新たに経済財政担当大臣に就任した石原伸晃氏が衆議院本会議で所信表明演説を行い、「これまでのアベノミクスの成果の上に、デフレ脱却・経済再生と財政健全化をさらに推進させる」と述べました。まずは無難な演説です。しかし・・・

 担当するTPPに関しては、「TPPを契機とした新輸出大国、農政新時代の実現に向けた提言の取りまとめに積極的に関与してきた。農家の不安を払拭するとともに、TPPは中小企業にとり大きなチャンスになると説明していく」などと語りました。

 「オイオイ!」と、私はこのくだりでは思わずツッコミを入れずにはいられませんでした。皆さん、御存知ですか? そもそも石原氏は、TPPには反対の立場だったのですよ!

 2012年末に行われた衆院選での石原氏の公約を確認すると、「輸出入関税を原則ゼロにする環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加に賛成ですか、反対ですか」という問いに、はっきりと「反対」と述べています。

※2012衆院選 自由民主党 石原伸晃

http://bit.ly/1KGTWBB

 明日、2月4日にニュージーランドでTPPの調印式が行われます。政府は昨日、高鳥修一内閣府副大臣をこの調印式に派遣することを明らかにしました。この高島さんという方は、あまり有名ではありませんが、新潟6区選出の自民党の衆議院議員です。今、3期目。しかし、驚くべきことに、この高鳥氏も自民党が下野していた時代にはTPPに反対の立場を取っていたのです!

 高鳥氏の2011年5月11日付けのブログを見ると、「私はTPPについて国家主権の放棄であり、平成の『開国』どころか平成の『売国』だと考えている」と、はっきりと記しています。この文章だけ読めば、岩上さんを筆頭に我々IWJがずっと主張し続けてきたこととまったく同じです! 思わず「同感!」と叫びたくなります!

※TPPについて(平成の売国) (高鳥修一 たかとり修一 (衆議院議員 自民党 新潟六区) 公式ブログ 2011年5月11日)

http://bit.ly/20DlQaX

 我々の立場からすれば、非の打ち所がありません。もっと前にこのブログに気づいていたら、僕などは「自民党議員にも、こんな骨のある愛国者がいるぞ!」と手放しで喜んでいたかもしれません。それが今や、署名式に臨むにあたって「甘利前大臣の示された強い交渉姿勢を胸に元気で頑張って参ります」と意気込む始末です。

 石原氏にしろ、高鳥氏にしろ、政権与党に返り咲いた途端に、あからさまな手のひら返し。正直、開いた口がふさがりません。

 「自民党の小物議員なんてそんなものでしょう」という声もあるかもしれません。しかし、「次代の総理」「日本史上初の女性総理」などと持ち上げられている(誰が持ち上げて、言いふらすんでしょうね、こんな評判)大物議員の稲田朋美氏も同じです。

 野党時代にTPP反対の急先鋒だった稲田朋美氏は、第二次安倍政権のもとで行革担当大臣に就任した途端、TPP賛成に「転向」。この点を国会で追及されると、「考えは変わっていない。状況が変わっただけだ」と答弁し、周囲を呆れさせました。

 どこがどう、状況が変わったというのでしょう? 自民党が与党になり、自分が権力の一角にポストを占めることになった、という個人的な「状況」だけです。

 しかし、稲田氏の発言は、本音を吐露したものであると考えることもできます。稲田氏は、2015年9月30日、CSIS(米戦略国際問題研究所)で講演。その際、リチャード・アーミテージ元国務副長官に対し、「安倍政権におけるTPPについては、私は推進すべきだと思っている」などと発言しました。

※CSISにおける稲田氏の発言(動画)

http://bit.ly/23GX2Bm

 アーミテージ氏といえば、露骨なまでの対日要望書とも言える「第3次アーミテージ報告書」で、日本に対し、「TPP推進」を「恫喝」した人物。石原氏にしろ稲田氏にしろ高鳥氏にしろ、自民党の議員たちは、政権与党に返り咲くや、「第3次アーミテージ報告書」を忠実に履行すると宣言し、「宗主国」米国への忠誠と恭順を恥ずかし気もなく誓いました。

 稲田氏が図らずも吐露した「状況が変わった」ためにTPPを推進することになった、ということは、米国にダイレクトにゴマをする「状況になった」ということなのでしょう。これこそが高島議員が、かつてブログで書いていた「売国」ですよね。

 自民党議員の手のひら返しを見ていると、何も悪びれた感情がなく、ここらがバツの悪そうな民主党議員との違いなのでしょう。有権者に対する「裏切り」にアマチュアとプロの違いがあるかわかりませんが、自民党は「プロの裏切り方」を見せますね。

 この「第3次アーミテージ報告書」に関しては、IWJはどこよりも早く全文を翻訳し、ホームページに掲げ続けています。安倍政権が「忠実」に履行している「対日指令書」です。一般のマスメディアはこの内容に触れようとしません。一般のマスメディアはこの内容に触れようともしません。まだ、お読みになったことがない方は、この機会にぜひ、ご一読ください!

※【IWJブログ】CSIS「第3次アーミテージレポート」全文翻訳掲載

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/56226

 米国の利益のために、米国の「エージェント」と化した自民党議員によって着々と進められていくTPP。農業に関わる皆さんが、TPPに対して反対とあれだけ抗議を繰り返してきたのに、JA全中などの巨大組織が相変わらず「反自民」を明確に打ち出せない今となっては、個々の農家、農民、そして雇用に大きな影響を受ける都市労働者の市民も、ひとりひとりが声をあげていくしかありません。

 IWJでは、昨日、首相官邸前で行われた「TPP調印式に大抗議! STOP TPP!! 官邸前アクション」の模様を中継。また、調印式当日の2月4日には、有楽町マリオン前で行われる「TPP協定調印大抗議街宣」の模様を中継する予定です。

 IWJでは、これまで、TPPの問題点を暴く、岩上さんによるインタビューシリーズを数多く配信してきました。以下、ピックアップしてご紹介いたしますので、ぜひ定額会員にご登録いただき、過去の動画アーカイブを、TPP調印式を明日に控えたこの機会にご覧ください!

※2014/10/23 「TPPはグローバル企業による侵略、国家の乗っ取り」~TPPの違憲性ついて岩月浩二弁護士に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/189222

※2015/04/17 万歳会長の突然の辞任劇は「TPP反対封じ」工作!? TPA法案提出、安倍総理の米議会演説の裏にある日米両政府の思惑を、山田正彦元農水相が岩上安身のインタビューで暴露!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242893

※2015/05/19 「TPPに反する法律は廃止され、将来にわたって立法できなくなる」 岩上安身による「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」弁護団共同代表・岩月浩二氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246065

※2015/08/11 「現在は、幕末・維新期に次ぐ第2の国難に見舞われた状態」ハワイでのTPP閣僚会合をどう見るか ~現地入りした山田正彦元農水相、内田聖子PARC事務局長に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/257318

 インタビューをぜひとも皆さんにフルバージョンでご視聴いただきたいのですが、それには会員登録が必要です!一般会員さんであれば配信後、1ヶ月間はフリーでご視聴いただけますし、サポート会員さんであればいつでもお好きなときに過去のすべての!アーカイブをご視聴いただけます!まだ会員登録がお済みでない皆さんは、ぜひIWJ会員にご登録ください!

※会員登録はこちらから!

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※一般会員からサポート会員へのお切り替えはこちらから!

https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

※ご寄付・カンパも受け付けています!

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

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 平山記者でした!

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.3 Wed.**

【Ch4】13:00~「『アベ政治を許さない』ポスターを全国一斉にかかげよう」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※澤地久枝氏の呼びかけによる「アベ政治を許さない」ポスターを全国一斉にかかげる抗議行動の模様を中継します。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【録画配信・Ch7】15:00~「生活の党と山本太郎となかまたち 代表定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=7
※昨日行われた、「生活の党と山本太郎となかまたち 代表定例記者会見」を録画配信します。電波状況の悪い会場のため、中継ではなく、録画にて収録いたしました。

【再配信・Ch5】16:00~「第58回人権擁護大会シンポジウム第3分科会『放射能とたたかう~健康被害・汚染水・汚染廃棄物~』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267939
※2015年10月1日に行われた、日本弁護士連合会の主催による「第58回人権擁護大会シンポジウム第3分科会『放射能とたたかう~健康被害・汚染水・汚染廃棄物~』」を再配信します。明日、岩上安身がインタビューさせていただく、津田敏秀・岡山大大学院教授も登壇しています。

【再配信・Ch1】18:30~「岩上安身による『死刑弁護人~生きるという権利』著者・安田好弘弁護士インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250390
※2015年6月24日に中継した、「岩上安身による『死刑弁護人~生きるという権利』著者・安田好弘弁護士インタビュー」を再配信します。メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」で最新号「社会全体が『山谷』化している現代日本~山谷争議団事件と新宿西口バス放火事件から、差別と搾取の構造を問う 安田好弘弁護士インタビュー」をお届けしています。是非、こちらもご覧下さい!

~関連記事はこちら~

・2016/01/31 「IWJ特報!」で「社会全体が『山谷』化している現代日本~山谷争議団事件と新宿西口バス放火事件から、差別と搾取の構造を問う 安田好弘弁護士インタビュー」を発行しました!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285406

【録画配信・Ch6】19:00~「ストッププルトニウム神奈川連絡会2016年総会・記念講演『東京湾に浮かぶ原子炉 ―横須賀の原子力空母への防災対策はできるのか―』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年1月26日に行われた「ストッププルトニウム神奈川連絡会」主催の記念講演を録画配信します。講師は「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の新倉裕史氏。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.2.4 Thu.**

【Ch未定】11:30~「TPP協定調印大抗議街宣」
※有楽町マリオン前で行われる、「TPP協定調印大抗議街宣」を中継予定。

【Ch未定】13:30~「―鳩山元総理が明かす『辺野古新基地』の真相― 緊迫する沖縄問題解明のための講演会」
※マスコミ九条の会・日本ジャーナリスト会議(JCJ)が主催する、鳩山由紀夫元総理の講演会を中継します。

【Ch1】15:00~「岩上安身による津田敏秀・岡山大大学院教授インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※津田敏秀・岡山大大学院教授へ、岩上安身がインタビューします。

【Ch未定】15:00~「沖縄県知事の埋立承認取消しに対する国の対抗手段に抗議する意見書提出後の緊急院内集会in国会」
※「日本環境法律家連盟(JELF)」が主催する、緊急院内集会を中継予定。沖縄県知事の埋立承認取消しに対する国の対抗手段に抗議する意見書を提出した後に行われます。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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(前半の続き)…

 続いてはIWJの斥候担当・佐々木隼也記者から、「マイナス金利の影響」について続報です。

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■「マイナス金利、百害あって、一利なし」!? 早くも出始めたほころび

 おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。

 16日にいよいよ日銀による「マイナス金利」がスタートします。日本の金融政策で初、ということで、経済紙や専門家のあいだでも、「で、どうなるんだろう…???」という先行き分からない感のある論調が目立ちます。

 「マイナス金利」とは、みずほ銀行や横浜銀行やトマト銀行など、いわゆる「民間の金融機関」が、日銀に預けている預金についてたプラス0.1%の利子が、マイナス0.1になる、ということです。民間の金融機関が日銀にお金を預けると、逆に「手数料」を取られる、という仕組みです。

 日銀にお金を預けるだけ損なのだから、きっと、民間の金融機関のお金は、企業や国民へ向かうだろう、そして景気が拡大するだろう、という「期待」を狙ってのものだと言われています。これは先日、この日刊ガイドでもお伝えしました。

 しかし、多くのメディア――安倍政権の御用新聞でありアベノミクスを礼賛してきた日経新聞に至るまで――が、この「マイナス金利」の効果に疑問符を投げかけています。

 というのも、民間の金融機関が日銀から受け取っていた利子は、年間2200億円程度だったのですが、「マイナス金利」が適用されるのは、「これから」日銀に預けられる預金だけなのです。その意味では、市中の銀行にお金を預けている一般庶民にとって、「マイナス金利」の影響はほとんどないのです。いや、ないはずなのです!

 しかし、実際には、預金者の金利がどんどん下がっています!驚くべきことです。この点は後述します。

 そんなことは政府は百も承知なのでしょう。狙ったのは、「中身のないサプライズ」によって、円安や、それによって恩恵をあずかる輸出大企業の株価が上がるという「期待感」を煽り、円安や株高を、短期的に進めることだと一応は説明されています。

 「民間の金融機関は、日銀に預けて損するよりも、ドルや米国債などを購入するだろう。そして円安、輸出大企業の株高へ」――という期待感から、多くの人が実際にそのように行動する、という誘導効果があるというのですが、本当でしょうか? はたしてそんな風にうまくいくでしょうか?

 リーマンショックを例にとるまでもなく、上がったものは、必ず下がります。しかも、今は原油安による世界同時株安の真っただ中。米国の債務は青天井で、巷には危険なジャンク債が溢れ、今にも破産寸前という状態です。

 それを日本のマネーが買い支え、生き永らえさせている、と指摘したのは、岩上さんのインタビューに応じた政治経済学者の植草一秀さんでした。植草さんは、一昨年に行われた岩上さんによるインタビューで、アベノミクスの異次元緩和で日銀から民間の金融機関にばら撒かれたお金が、日本国内にはほとんど回らずに、米国債やドルの買い支えに回っていた事実を暴きました。一昨年の時点での指摘ですよ! 鋭過ぎます! ここに驚いていただきたい。岩上さんのインタビューに応じてIWJに出演してくださる知識人の方々は、彗眼の方ばかりです!

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※この目から鱗のインタビュー全編は、サポート会員の方であれば、いつでもご覧になることができます。ぜひぜひ、サポート会員に登録のうえ、またすでに一般会員の方はサポート会員への切り替えのうえ、ご覧ください!

・2014/11/25 「財政で経済を潰す」に反転したアベノミクス!増税逆噴射で「日本の奈落」を招く財務省と安倍政権の狙いは
~岩上安身が政治経済学者・植草一秀氏に聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/208614

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 上記のインタビューなどは、今こそ見るべきインタビューだと思います! この植草さんへのインタビューを見ても分かる通り、何かの弾みで金融不安が引き起こされた時、損をするのは、虎の子の貯金を金融市場に投じた一般市民なのですね。

 一般国民の生活や富などどうなったっていいと腹をくくっている安倍政権は、アベノミクスの成功を演出するためだけに、GPIFを使って僕らの年金資金を株式市場に投入するなど「官製相場」を駆使して、一部の輸出大企業が占める日経平均株価を上げることだけにご執心です。それは何のためか。支持率を引き上げ、参院選で改憲勢力が3分の2の議席をとり、改憲によって悪魔の条項・「緊急事態条項」を憲法に書き込むためなのでしょう!

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※同志社大学大学院教授の浜矩子さんも、昨年の岩上さんのインタビューで、アベノミクス(官製相場)による株式バブルの危険性を鋭く指摘しています。IWJのサポート会員の方なら、こちらも全編ご覧になれます!こちらも全然古びていません!むしろ、岩上さんがセレクトしてきた知識人の方々の「真実を見通す眼」の確かさを今こそよくできる理解できると思います!

・2015/05/30 「バブルは必ず弾ける、それは明日かもしれない」と断言する浜矩子氏、空前の官製相場で沸きに沸く株式市場、しかし…!岩上安身が「アホノミクス恐慌」の危険性について訊く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/247279

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 安倍政権は本当に後先のことなど考えていないのでしょうね。

 その証拠に、この「マイナス金利」のほころびがすでに現れ始めています。

 日銀からの利息収入の減少を埋めるために、民間の金融機関が引き締めを始めたのです。この先は、このガイドをお読みの皆様の生活にも直結するお話なのですが、記事としてまとめますので、ぜひサイトの方を御覧ください! 「マイナス金利」はすでに一般市民に影響を与えています!

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急ぎご紹介しておきたいのは、一昨年に岩上さんがインタビューした福井県立大学経済学部教授の服部茂幸さんは、「アベノミクスによる円安誘導が招いた『輸入インフレ』による実質賃金の目減りが、個人消費を冷え込ませた」という事実を指摘しました。こちらも、今だからこそ、納得がいく、時代を先取りしすぎていたインタビューだったかもしれません。ぜひ、会員登録のうえ、全編ご覧ください!

・2014/12/05 「消費のだ停滞は増税以外の要因もある」 ~安倍政権に不都合な経済データ呈示!『アベノミクスの終焉』著者・服部茂幸氏に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/211262

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 大企業は、そうして貯めこんだカネを国民に回す(トリクルダウン)…なんてことはせず、「タックスヘイブン」を使って「税逃れ」まがいの手口で負担を回避し、内部留保をますます貯めこみます。その利ざやにあやかるのは、外資を中心とした株主・投資家だけです。

 こうしたことも、『税金を払わない巨大企業』の著者・富岡幸雄さんや、元大蔵官僚の志賀櫻さんが、岩上さんのインタビューで明らかにしています。

 驚くべきことに、全世界の富の4分の1はタックスヘイブンに流れて、徴税をまぬがれているそうです! その結果、各国とも税収不足に陥り、海外に財産をキャピタルフライトさせることができる富裕層やグローバル企業をのぞいた、大多数のドメスティックな国民が、そのツケを支払わされているわけです。これがグローバリズムのカラクリ、正体であり、安倍政権もそのひとつ――とりわけ悪質なひとつ――ということなのだと謎が解けます。

 これもサポート会員なら、全編ご覧になれます。

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・2014/12/01 【大義なき解散総選挙16】「所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい」――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287

・2013/08/14 「最低でも世界の富の4分の1は租税回避されている」 ~岩上安身による志賀櫻氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/96288

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 今後もIWJは、安倍政権による「1%による99%の富の収奪」以外の何物でもないアベノミクスの真実を突く取材や岩上さんによるインタビューを、どんどん行ってまいります!

 まさしく、損はさせないコンテンツばかりです。ぜひぜひ、IWJの会員となって、そうした動画記事の数々を、参考にしていただければ幸いです!
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 佐々木記者でした。

 さてさて、続いては、今日はまだデスクでありながら豚キムチ鍋の話しかしていない僕が本気を出します。

■「統治行為論」がある日本で緊急事態条項は無理!「世界」1月号に掲載された早稲田・長谷部恭男教授の指摘に目からウロコ!

 IWJは連日、自民党改憲草案に明記されている「緊急事態条項」の危険性に警鐘を鳴らしています。「耳にタコだわ~」などと言わず、ちょっとお耳を拝借させてください。文字なので耳ではなく目ですか。

 安倍政権は、憲法改正の際にはまっさきに「緊急事態条項」の新設に着手する方針を明らかにしています。この条項は、有事の際に総理大臣が「緊急事態宣言」を発することで、憲法を一時停止することができるというもので、内閣が法律と同等の政令を制定でき、予算を自由に設定できる一方、国民や地方自治体は国家の命令に従うことが義務づけられており、人権が著しく制限されるシロモノです。

 「国家緊急権」の問題に詳しい永井幸寿弁護士や升永英俊弁護士は、岩上さんのインタビューの中で、自民党が新設を目論む「緊急事態条項」こそが、ナチス・ドイツが権力を掌握した「ナチスの手口」そのものであると指摘されています。

※2015/12/19 2016年最大の喫緊のテーマ!「国家を守り、人権を制限するのが国家緊急権。多くの国で権力に濫用されてきた過去がある」 ~岩上安身による永井幸寿弁護士インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/279662

※2016/01/11 岩上安身による升永英俊・弁護士インタビュー ~緊急事態条項について(動画)

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281877

 僕も今、「緊急事態条項」のエゲつなさを理解するため勉強している最中ですが、『世界』1月号に掲載された長谷部恭男・早稲田大教授の文章はとても参考になったので、かいつまんでご紹介します。

 長谷部さんは憲法に緊急事態条項を置く有名な例として挙げられるドイツと日本を比較して考察。ドイツでは緊急時の権限の集中の度合いにも厳密な歯止めがかかっており、立法・司法・行政の密接な協力と相互抑止の仕組みを設けていると説きます。ドイツの多様な世論や利益を反映する議会、機動的に行動できる行政、法の支配を実現する司法が相互に協力し、緊急事態への対応をすることとなっているというのです。

 しかし日本はどうでしょう。長谷部さんは、裁判所による監視と抑制の点で「大きな障害」がある、といいます。「統治行為論」です。

 統治行為論というのは、「国家の存立に関わる高度に政治的な問題については、裁判所は違憲審査を回避する」という法理です。日本では、在日米軍基地の違憲性が問われた「砂川裁判」や、衆院解散の行使権の合憲性を問うた「苫米地裁判」で適用されました。

 ちなみに、統治行為論については、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治さんに岩上さんがインタビューし、詳しくお聞きしていますので、ご参照ください。サポート会員であれば、いつでもご覧いただけます。

※2014/10/13 「戦後再発見双書」プロデューサーが語る、日米関係に隠された「闇の奥」~岩上安身による『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』著者・矢部宏治氏インタビュー

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/181723

 「解散権の行使さえ政治部門の判断を丸飲みにしてきた裁判所が、国家の危機に瀕する緊急事態の発生の有無や、それへの対処のために何が必要かについてはなおさら、政治部門の判断を丸飲みにすることになると考えるのが自然の流れであろう」――。

 長谷部さんは拍手を送りたくなるほど真っ当な指摘をされています。緊急事態条項は国民の人権を大きく制限しますから、それが適切な範囲内での人権の制限だったのか、そもそも緊急事態宣言は妥当だったのかなど、裁判所が独自に検証し、判断する権限がなければならないことが山ほどあります。

 しかし日本の裁判所が、適切に検証し、適切な判断をくだせるのでしょうか。「統治行為論」で高度な政治的判断を避けてきた歴史をみるにつけ、とても期待できないだろう、ということです。

 長谷部さんは今週金曜日、「立憲デモクラシーの会」で緊急事態条項について講演するようです。IWJは中継する予定ですので、ご注目ください! 岩上さんは、長谷部教授に単独インタビューも行っています。この機会にぜひ、ご覧ください。

※2015/06/26 「日本が立憲主義を否定しようとしたら、米国は黙っていない」自民党推薦で安保法制を「違憲」と断じた「時の人」長谷部恭男早稲田大学教授が岩上安身のインタビューで警告!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250645

 IWJでは、緊急事態条項について加筆した、岩上さん、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による共著『前夜・増補改訂版』を販売しております!

※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』

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※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く

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 また、昨年12月20日に開催した「饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!」がDVDになりました! 先日の永井弁護士や升永弁護士も登壇し、緊急事態条項の危険性を徹底的に論じ尽くしています。IWJは「時代の危機」を先取りする「炭鉱のカナリア」として、「緊急事態条項」の危険性を、「饗宴」を通じて訴えてきました。このDVDは、全国民必見の1枚です! ぼやぼやして、参院選を漫然と迎えてしまうと、本当に日本は取り返しのつかない国になってしまいます! ぜひ、お買い求め、多くの人にお知らせ下さい!

※【岩上安身サイン入り】DVD「饗宴VI」

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※DVD「饗宴VI」通常版

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 続いては、安道幹記者から、本日注目の再配信インタビューのご案内です!必見です!

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■本日18時半よりCh1で岩上さんによる「死刑弁護人」安田好弘弁護士インタビューを再配信!「IWJ特報」でも発行!ぜひご注目を!

 おはようございます。IWJの安(あん)と申します。

 山谷争議団事件、新宿西口バス放火事件、宇都宮病院事件、あさま山荘事件、オウム真理教事件、和歌山カレー事件、光市母子殺害事件、陸山会事件など・・・。時代の転換点となったこれだけの重大事件を、安田好弘という一人の弁護士が全て引き受けてきたことを、皆さんはご存知でしょうか?

 安田氏は2008年4月には『死刑弁護人~生きるという権利』(講談社+@文庫)を刊行し、弁護士としてのこれまでの仕事を振り返っておられます。

 昨年6月に実現したインタビューでは、自身の弁護士としての原点である「山谷争議団事件」や、1980年に社会を震撼させた「新宿西口バス放火事件」の知られざる悲しい真実を語ってくださいました。

 先月31日には、このインタビューをフルテキストにして、読みやすいようにリライトし、IWJの有料メルマガ「IWJ特報!」でも発行したところです!

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから!
・まぐまぐ:http://www.mag2.com/m/0001334810.html
・ブロマガ:http://ch.nicovideo.jp/iwj
(月額864円、初月無料です!!)

 1980年代、山谷では建設業者や暴力団、警察までが結びついた「搾取」の構造に抵抗しようと、日雇い労働者たちが「山谷争議団」を結成し、激しい団体交渉を繰り返していました。安田氏は、山谷の労働者たちが置かれている不条理な現実を知るにつれ、この問題に次第に深く関わっていくようになります。

 同年8月19日に起こった「新宿西口バス放火事件」では、当初犯人とされた「Mさん」は、「日頃の鬱憤、嫉妬でバスを放火した」と信じられていました。ですが、弁護士としてご本人と信頼関係を築くなかで浮かび上がった事件の真相は、報じられていることとはまるで異なるものだったと安田氏は語っておられます。「日頃の鬱憤を晴らすための犯行」というのは、まさに検察による「ストーリーの捏造」そのものでした。

 今IWJでは日刊ガイドやツイッターや記事配信など、あらゆる方法を使って、「特報」の告知させていただいているところです。なぜなら、このインタビューが、私たちの「事件」へのとらえ方を根底からひっくり返してしまうほどディープで、重要な歴史証言を含んでいて、かつ読み応えがある内容だからです!

 会員の皆さまからはさっそくご好評もいただいています! ありがとうございます! IWJ事務所でも、「深い…」「すごい内容だな…」「人生変わるわ…」とテキストを読んだスタッフたちが皆、口を揃えて絶賛しております。

 低賃金で働く層からの収票が厳しくなり、有利子の奨学金に学端にあらわれているように努力して学び、働いても、借金が増えるばかりで報われず富む者と貧しい者との格差がどんどん拡大してしまう。そんな時代は、かつてのドヤ街「山谷」が全国化した世界なのだ、とおふたりは喝破します。まさに今、必見のインタビューです!

 IWJではさらに多くの方々に観ていただきたいと思い、本日18時半から、安田好弘氏インタビューの全編を再配信することにしました! 迫真のインタビューです。お時間のある方は、ぜひご観覧ください!

視聴チャンネルはこちら!
【IWJ Ch1】2015/06/24 全体が“山谷”化した日本――事件は「貧困と裕福」の境目で起こる? 新宿西口バス放火事件、オウム事件…「死刑弁護人」安田好弘弁護士に岩上安身が「生きる権利」を訊く!

http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php

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 安記者でした!

■岩上安身の直近のインタビュー・講演などのお知らせ

 毎回好評をいただいている、岩上さんによる各界知識人の方々へのインタビュー。今後も、「あの人にお話を聞いてみたい!」という方にお願いをして、貴重なインタビューをお届けします!

・2月4日(木)15時~ 津田敏秀さん
※岡山大大学院教授で「福島の子供の甲状腺がん発症率は20~50倍」と論文で発表した津田氏に、論文の内容や福島県の現状について、詳しくお話をお聞きします。

・2月8日(月)14時~ 本山美彦さん
※京都大学名誉教授で、『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』(岩波新書)、『人工知能と21世紀の資本主義―サイバー空間と新自由主義』(明石書店)などの著書がある本山氏に、現代世界を席巻する新自由主義の暴走についてお話をお聞きします。

・2月11日(木)14時~ 太田昌克さん(後編)
※共同通信社編集委員・論説委員で、『日本はなぜ核を手放せないのか~「非核」の死角』(岩波書店)、『日米<核>同盟~原爆、核の傘、フクシマ』(岩波新書)などの著書がある太田氏に、2018年に期限を迎える日米原子力協定(包括協定)など、日本の原子力政策についてお話をうかがいます。大好評を博したインタビューの、その続編です。ぜひ「前編」もアーカイブでご視聴ください(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281578)。

・2月13日(土)13時30分~ 水島朝穂さん
※早稲田大学法学学術院教授で憲法学が専門の水島氏に、自民党の憲法改正草案、とりわけ緊急事態条項の危険性について、水島氏の共著の『「有事法制」を診る』を参考にしつつ、お話をうかがいます。水島氏は、緊急事態条項について、安保法制を補完するものであると、その本質を見抜かれています。ドイツへ長期間行ってしまう前に、岩上さんがぜひに!と頼み込んで、ご多忙の渡欧前に、時間を作ってもらいました!必見です!

・2月15日(月)【司会】19時~20時 山本太郎氏・小林節氏 対談
※「<政治>こそ、山本太郎の天職だ!~小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS山本太郎さん(政治家)」と題したイベントの司会を岩上さんが務めます。イベントの模様は、IWJで中継します。

・2月18日(木)14時~ 中野晃一さん
※上智大学教授であり、立憲デモクラシーを牽引し、SEALDsのよき理解者であり、「市民連合」結集の立役者でもある中野晃一さんは、今のシーンのキーパーソンです。各地のデモや集会などで野党共闘の必要性を訴えている中野氏に、お話をうかがいます。中野さんは、民主党の態度をどう見ているのでしょうか?「市民連合とはよくわからない」という岡田代表の発言をどう思っているのでしょうか?

・2月23日(火)13時~ 高山佳奈子さん
※京都大学大学院教授で、国際刑事法が専門の高山先生は、「学者の会」の記者会見の際、岩上さんのインタビューに応えて、「マスコミの経営幹部と政権トップが会食を重ねることは、刑法上、贈収賄を構成する」と発言された方です!その時の記事は以下の通り(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388)。じっくりインタビューを、とお願いしても、なかなか時間の調整がつかなかったのですが、ようやく実現しました!

・2月26日(金)19時~ 蓮池透さん(後編)
※北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表で、新刊『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』を出した蓮池氏に、1月27日に引き続き、お話をお聞きします。

・3月3日(木)15時~ 施光恒さん(後編)
※新刊『英語化は愚民化~日本の国力が地に落ちる』が話題沸騰中の九州大学准教授・施光恒氏。1月26日に「前編」のインタビューを行いました。施氏は、安倍政権が「成長戦略」の名の下に進めている「グローバル化=英語化」を厳しく批判。3月3日には続編のインタビューをお届けします。

・3月1日(火)14:00~ 是枝裕和氏(映画監督)
「ワンダフルライフ」「誰も知らない」「そして父になる」などで知られる是枝監督。「クローズアップ現代」のやらせ問題に関するBPO放送倫理検証委員会の委員も務め、「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」などと自民党による報道圧力を批判されています。

■わとはぷ~What happened today?

 冒頭でも触れましたが、本日は「節分」です。各季節の始まりの日の前日のことで、寒さはこの日がピークだと言われています。節分は「季節を分ける」ことも意味しています。

 今夜、あちこちで豆が撒き散らされると思いますが、豆まきにはもちろん、邪気をはらう、という意味があります。「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰があったり、語呂合わせで「魔目(まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」を意味していたりするともいいます。

 ちなみに消費者庁は節分に向け、乳幼児が豆やナッツ類を口にすると気道に入りやすく、肺炎や気管支炎を引き起こす恐れもあるとして、「3歳ごろまでは食べさせないで」と注意を呼び掛けました。気管支に入ると、取るのに全身麻酔をかける必要があり、肺の一部を切除することもあるといいます。

※消費者庁ホームページ「ナッツ類は小さな破片も要注意!3歳頃までは与えないで!!」

http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20160128.php

 僕はあいにく撒く用の豆の味があまり好きではありませんので、今年も納豆やらで代用し、部屋中をベトベトにして災いを跳ね除けたいと思います。これはあまのじゃく(天邪鬼)? かえって逆効果?

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/