日刊IWJガイド「え!?『取材はIWJと日刊ゲンダイだけ』!?河井克之総理補佐官の『パワハラ疑惑』を足並みそろえて取材しない大手メディアの体たらく!さらに高市大臣発言『停波』発言に憲法学者が『違憲』と糾弾!」2016.3.4日号~No.1268号~


■■■ 日刊IWJガイド「え!?『取材はIWJと日刊ゲンダイだけ』!?河井克之総理補佐官の『パワハラ疑惑』を足並みそろえて取材しない大手メディアの体たらく!さらに高市大臣発言『停波』発言に憲法学者が『違憲』と糾弾!」2016.3.4日号~No.1268号~ ■■■
(2016.3.4 8時00分)

 おはようございます!IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。

 金銭授受、パンツ泥棒、不倫、未公開株問題、暴言失言、その他様々な「政治とカネ」「パワハラ」など、自民党議員の犯罪疑惑、素行の悪さが次々と露呈していますが、今度は、安倍総理の「地球儀外交」の一翼を担う、河井克之・総理補佐官(衆議院・広島3区)に強烈な「パワハラ」疑惑が持ち上がりました。

 スクープとして報じたのはまたも、「週刊文春」です。

・安倍首相補佐官の暴行を元秘書が実名告発(週刊文春 3月2日)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5927

 この件、さっそく昨日、IWJも河井議員の事務所へ取材をしました。その内容は、ブログ記事としてアップしましたので、こちらをご覧下さい!

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・2016/03/03 え!?「取材はIWJと日刊ゲンダイだけ」!?河井克之総理補佐官の「パワハラ疑惑」を足並みをそろえて取材しようともしない大手メディアの体たらく!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290293
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 驚いたのは、この件について河井事務所へ取材をしたのが、IWJの他には日刊ゲンダイだけだったということです。河井議員の代理人として取材に応えた弁護士も、「メディアも関心がないんでしょうね」と語りました。「メディアから取材が殺到すれば、河井議員としても会見を開くなり、コメントを出すなりしますが、みなさんご関心がないということなので…」と、IWJからの河井議員本人への取材依頼は、一切拒否されました。

 「未公開株」武藤貴也議員や「不倫」宮崎謙介議員の時には、メディアは一斉に飛びつきましたが、その時とは雲泥の差です。河井議員が総理・政権の中枢、官邸に近すぎるからでしょうか?甘利大臣の大臣辞任会見の時にも、まったく追及を行わなかった大手メディア記者たちの姿を思い出します。

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・【速報!】甘利大臣辞任で幕引き!?「『あっせん利得罪』の可能性もあり、議員の資格も問われるはず」と神戸学院大・上脇教授が指摘!安倍政権「4トップ」の一角が陥落で「ドミノ倒し」開始の可能性も!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284806
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 大手メディアがスクラムを組んで「殺到」することがなければ、不祥事を起こした、またはその疑惑が報じられた議員は会見も開かず、大多数の国民に情報が届くこともないという現実を、強調しておきたいと思います。

 高市早苗総務大臣に「電波停止」とまで言われても、「軽減税率」で恩恵を受けるからなのか、経営幹部が安倍総理と会食やゴルフをともにする仲であるからか、まったく反論・批判をせず、疑惑に対しても及び腰な大手メディアの権力べったりの姿には、唖然とさせられます。

 そんななかでも、心ある一部の放送人は、こうした権力による報道への介入・圧力に声をあげています。一昨日の3月2日には、樋口陽一さんら憲法学者たちが、「電波停止は違憲」とする見解を発表しました。この件については、後ほど原佑介記者がお伝えします。

 さらに、気になる米大統領選についてを、青木浩文記者が解説。最新の情勢や、結果的に日本にどのような影響を与えるか--トランプ氏やヒラリー氏など多くの候補者がアベノミクスを痛烈に批判していることなどを含めて、お伝えします。

 また3.11から5年が経とうとしている今、原発に関して様々な問題が続々噴出中です。これについても、葦澤記者がお伝えします。

 重要ニュースてんこ盛りの本日のガイド。以下のラインナップから、気になるニュースだけでも、ぜひぜひご覧になってみてください!!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■大手メディアが沈黙するなか自民党議員の「不祥事」への追及を緩めないIWJにぜひご支援を!ご寄付・カンパをお願い致します!(佐々木隼也)
┠■そりゃそうだ!高市大臣「停波発言」に立憲デモクラシーの会が「違憲との判断は免れがたい」と糾弾!(原佑介)
┠■普段、封じ込めている不満が噴出している米大統領選挙――他方、日本のマスメディアは言論統制状態、静かに全て封印「日本だって参院選挙がもうすぐ近づいているのに重要な事が話されていない!日本の方がもっと怖い!」(青木浩文)
┠■震災から5年を前に避難者問題も原発問題もまだまだ未解決「ひだんれん」の悲痛な叫び!来週10日には「新もんじゅ訴訟」「福島原発刑事訴訟支援団」の海渡雄一弁護士に岩上さんがインタビュー!!(葦澤美也子)
┠■今後の岩上さんのインタビュー予定をお知らせ!(山本愛穂)
┠■「緊急事態条項」にNOを、掲げよう。――IWJ作成のプラカード用の画像をご利用ください!
┠■民維の新党名も良いですが、IWJも日刊ガイドの変更に伴う「新しい名称」を大募集!(佐々木隼也)
┠■わとはぷ~What happened today?「サンダース氏ゆかりの日!」(ぎぎまき)
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◆中継番組表◆

**2016.3.4 Fri.**

【Ch4】13:30~「緊急院内集会 政権べったり報道やめろ!NHK籾井会長NO!~NHKは視聴者・市民の声を聴け~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「NHK包囲行動実行委員会」主催の緊急院内集会を中継します。講師は、上村達男氏 (早稲田大教授,前NHK経営委員長代行)、砂川浩慶氏(立教大准教授)。

【Ch6】18:30~ 「立憲デモクラシー講座 ―講師 三浦まり氏(上智大学教授、政治学)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「立憲デモクラシーの会」主催の連続講義「立憲デモクラシー講座」を中継します。

【再配信・Ch1】20:00~「『米国は日本を守らない!』 日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー(前編)」
Ustream視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284665
2016年1月28日収録の、岩上安身による『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏インタビュー(前編)を再配信します。
Twitterアカウント @IWJ_ch1 にて、本インタビューの模様を実況ツイートします。明日、5日(土)13:00から、春名幹男氏インタビューの後編を中継いたしますので、そちらもあわせてご覧ください。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_AOMORI1】17:45~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2016.3.5 Sat.**

【Ch1】13:00~「『米国は日本を守らない!』 日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー(後編)」
Ustream視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※1月28日に行われた前回のインタビューの後編として、『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身がインタビューします。

【IWJ_MIE1】13:00~「三重県における野党共闘に向けた意見交換会 呼びかけ:SEALDs TOKAI」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-mie1
※「SEALDs TOKAI」の呼びかけで開催される、三重県で野党共闘を進めるための、民主、共産、維新、社民党と三重県下の各市民団体との意見交換会。なお、会場が地下のため、電波状況により、録画収録となる場合がございます。何卒ご了承下さい。

【IWJ_HYOGO1】14:00~「九条の会.ひがしなだ戦争体験を語る会 『戦争と原爆』~今も続く放射能被害」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「九条の会.ひがしなだ」主催の戦争体験を語る会を中継します。登壇者は千葉孝子氏(芦屋市原爆被害者の会会長)。

【IWJ_KYOTO1】14:00~「沖縄を知る辺野古を考える 川口真由美弾き語りライブ&トーク」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「かもがわサロン」ほかが主催するイベントを中継します。

【録画配信・Ch6】18:00~「日本獣医生命科学大学名誉教授・松木洋一先生 × 中洞牧場・中洞正牧場長 講演会『アニマル・ウェルフェアの近未来 ー EU畜産業界の現状を踏まえて(仮題)』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2月26日に収録した「農業生産法人 株式会社 企業農業研究所」主催の講演会を録画配信します。講師は、日本獣医生命科学大学名誉教授の松木洋一氏、中洞牧場牧場長の中洞正氏。

【IWJ_OSAKA1】18:30~「戦争法廃止!豊中市民アクション講演会『民主主義ってなんだ!』~憲法が生きる社会をめざして~ ―お話 岡野八代・同志社大学教授」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「戦争法廃止!豊中市民アクション実行委員会」主催の講演会を中継します。登壇者は、同志社大学教授の岡野八代氏。

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■大手メディアが沈黙するなか自民党議員の「不祥事」への追及を揺るめないIWJにぜひご支援を!今の取材体制を維持するためにご寄付・カンパをお願い致します!

 冒頭でも紹介させていただきましたが、河井克之・総理補佐官(衆議院・広島3区)のパワハラ疑惑について、昨日、河井議員事務所側へ電話取材を行いました。

 しかしそこで知ったのは、この件について取材申込みをしたのは、新聞、テレビ、週刊誌ではただの一つもなく、唯一、IWJと日刊ゲンダイだけだった、という呆れるような事実です。

 このように、大手メディアが一斉に沈黙するなか、IWJは、自民党議員の様々な疑惑、暴言失言、スキャンダルを、精力的に追い続け、配信し続けています。3月16日には、甘利前大臣政治資金問題追及チームのリーダーとして、徹底的な追及を続けている民主党・大西健介議員へ、岩上さんがインタビューすることも決定しています!

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※これまでのIWJの追及記事は以下。

・2016/02/24 自民党・山田賢司衆議院議員の元公設秘書が謎の死~「告発」を記したブログがなぜか突然削除! IWJの取材に山田議員事務所の反応は?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288842

・2016/02/23 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288804

・またもや自民党議員の「カネ」問題!熊本選出・松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!神戸学院大学・上脇博之教授「松村議員と政党支部の共謀だろう」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285488

・2015/12/04 普天間「県外移設」の公約破棄だけではない!裏金作り?カレンダー配布?偏向ラジオ放送!?沖縄担当相の島尻安伊子参議院議員に浮かび上がった疑惑の数々!ついに刑事告発される!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277484

・【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(4)】「ゴスロリ」ファッションの中身は極右政治家! 安倍総理お気に入りの稲田朋美・新政調会長、その政治的背景
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179120
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 上記の記事は、IWJが報じた自民党議員の疑惑の、ほんの一部です。強権的な安倍政権の庇護の下、自民党議員はかつてないほど疑惑に手を染め、反面、本来はそれを追及する義務を負うマスメディアは、一様にダンマリを決め込んでいます。「権力の暴走を監視する」という民主主義国家におけるメディアの本分が、かつてないほど揺らいでいます。

 IWJは、そうした腐りきった大手メディアに代わり、みなさまの目となり耳となり、時には口となって、こうした議員たちの疑惑を取材し、報じていきます。

 そこでみなさまに、お願いがあります。IWJが追うべき(つまりメディアがほとんど報じない)重要な問題の数・量に対応するため、また昨年の安保法制の強行と反対運動の盛り上がりに対応するため、IWJは、新たに優れた資質をもつ記者、カメラマンに仲間に加わってもらいました。

 みなさまおなじみ、大学の卒論のハードな追い込みと並行してIWJで「マイナンバー」の問題などを精力的に取材している現役大学生記者の城石エマ。

その父親で、長年出版業界で活躍するプロカメラマンの城石裕幸。

育児をしつつ、出版やテレビ業界で仕事をし続け、IWJでは原発問題を中心に取材し、記事も書く葦澤美也子。

プロのライターとして医療問題を追いながら、IWJでも子宮頸がんワクチン問題やTPPの取材などに積極的に携わる太田美智子。

一年の半分は全国の農家を渡り歩いて農業に従事しながら様々な社会問題を研究し、IWJでも農業問題に深い取材と分析を行う山本愛穂。

テレビ業界でフリーのカメラマン、ディレクターとしてドキュメンタリー制作に携わる高橋敬明。

そして日大芸術学部出身で、プロの映像カメラマンである阿部洋地ーーといった面々です。

 表に立って取材も行う面々を裏方で支えるバックアップスタッフも増えています。僕らの目からみても、マンパワーは格段に増強されたと自負していますが、人件費や日々の取材活動にかかる経費もまた増えています。それに対して収入が増えていません。

 IWJの活動を支える柱は、会員のみなさまからいただく会費ですが、それだけではIWJの現在の活動規模を支えることはできません。IWJの活動費のうち会費でまかなえるのは、約6割。残りの約4割は、みなさまからのご寄付・カンパに頼っています。ご寄付・カンパが足りなくなると、IWJは立ち行かなくなります。

 IWJはそもそものスタート点から、みなさまのご寄付・カンパによって走り出しました。

 マスメディアの現状に危機感を抱いた岩上さんがネット上で一人で情報を発信し始め、それに対して「カンパをして応援したいので口座を教えてほしい。情報の発信を続けてください」といった声があちこちから岩上さんのもとに寄せられたことが、すべての出発点でした。

 IWJは市民のみなさまからのドネーションによって育まれてきたのです。本当にありがたいことです。心から感謝申し上げたいと思います。

 しかし、ドネーションに頼ることは、経営基盤がとても不安定になることを意味します。ある月はご寄付が入るが、ある月は入らない。その時々で大きな落差が生じます。

 実は、ここ数ヶ月、ご寄付・カンパの額が大きく減少しています。IWJは昨年8月から新しい期がスタートし、今年7月末に期末を迎えますが、あと残り5カ月をこの調子で推移していくと、大きな赤字が出ることになりそうだと、経営数字とにらめっこしていた岩上さんから、今日、伝えられました。

 IWJは元気に頑張っているし、大丈夫そうだと、多くのみなさまが「安心」されているのかもしれません。そうだとしたら、今期下半期はたいへん厳しい財政状況であると、お知らせしなければなりません。

 アベノミクスによる貧困政策により、みなさまの懐事情が厳しくなっているのかもしれない、と思うと、胸が痛みます。ご寄付のお願いをするのも申し訳なく思います。ですがここは、IWJの財政状況を率直にお知らせして、ご支援をお願いをしないわけにはいきません。どうか、IWJの活動を続けてゆくために、ご寄付・カンパでのご支援をよろしくお願いします!!

 僕自身も、値上がりした公共料金や税金等々の影響を日々、痛感しています。全国のみなさまがお米やラーメン、缶詰などを送っていただいているおかげで、とても助けられています。本当にありがとうございます!

 どうぞ、IWJが取材活動を続けられるよう、ご寄付・カンパによって力をお貸しください!これから、日本の命運を分ける参院選に向け、IWJは全国の野党共闘候補を可能な限りすべて取材し、その市民の声、動きを、全国に可視化したいと考えています。どうか、みなさまのお力で、そうした取り組みをお支えいただければ幸いです!

※ご寄付・カンパはこちらから受け付けております。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員登録も、どうぞよろしくお願い致します。
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/24358

 続いては原佑介記者より、萎縮しきった放送人に代わり声をあげた、勇気ある憲法学者たちの会見の模様をお伝えします!

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■そりゃそうだ!高市大臣「停波発言」に立憲デモクラシーの会が「違憲との判断は免れがたい」と糾弾!

 おはようございます。IWJの原佑介です。IWJとしたことが、不覚…!

 一昨日3月2日、立憲主義の回復を目指す学者らが立ち上げた「立憲デモクラシーの会」が記者会見し、高市早苗総務相の「停波発言」は憲法違反であるとの見解を表明しました。IWJは残念ながら、この会見の中継のためにカメラマンや記者を回せず、岩上さん以下、スタッフ一同、その日の晩は悔し涙で枕をぬらしました。

 「停波発言」とは、2月8日の衆院予算委員会で、高市早苗総務大臣が、放送局が政治的な公平性を欠いた放送を繰り返した場合、電波停止を命じる可能性があると言及したことです。この問題はIWJも追ってきましたし、記事にもまとめています。

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・2016/02/09 メディア規制を強める安倍政権・高市大臣がテレビへ「電波停止」の恫喝的発言!BPO委員長代行の是枝裕和氏が「放送法」のカラクリを暴く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286707
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 立憲デモクラシーの会は発表した「放送規制問題に関する見解」で次のように表明しています。

 「内閣に属する総務大臣に指揮命令される形で放送内容への介入がなされるならば、放送事業者の表現活動が過度に萎縮することは免れないし、権限濫用のリスクも大きい。漠然とした(政治的公平性を定めた)放送法4条の文言のみを根拠として、政党政治からの独立性が担保されていない主務大臣が放送事業者に対して処分を行えば、適用上違憲との判断は免れがたいであろう」

 会の共同代表の樋口陽一・東大名誉教授は、会見で「何人も自分自身がかかわっている事柄について裁判官になってはならないという、自由民主主義社会の基本原則が肝心な点だ」と指摘。「憲法の神様」とも呼ばれる樋口先生は先月、岩上さんのインタビューに答えたばかりです。

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・2016/02/17 憲法学の「神様」がIWJに降臨!前代未聞!樋口陽一・東京大学名誉教授が岩上安身のインタビューで自民党改憲草案の狙いを丸裸に!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287549
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 会見には立教大学特任教授の西谷修さんも参加。西谷さんにもかつて岩上さんがインタビューし、「戦争のメカニズム」などについてお聞きしました。

 「アメリカとは、『制度』の名前である。先住民を排除し、土地を占拠して『自由の領域』を作っていく。そういうシステムを『アメリカ』と呼ぶ」というご指摘にはハッとさせられた覚えがあります。「公平」を謳いながら表現の自由を犯そうとする高市大臣の姿と重なる…というのは言いすぎでしょうか?

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・2015/04/27 「自由」と「戦争」をめぐって アメリカを駆動するメカニズムの正体とは~岩上安身による立教大学特任教授・西谷修氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/243795
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 高市大臣発言に関しては、有名テレビジャーナリストの皆さんも先日、会見を開いて「私たちは怒っています!」と猛抗議。鳥越俊太郎さんは「これは政治権力とメディアの戦争だ」と気合を入れられていました。相変わらず男前です。鳥越さんも、先日、IWJの会員になってくださり、ご寄付もいただきました!鳥越さん、ありがとうございました!まもなく、岩上さんによる単独インタビューが実現するかも・・・?

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・2016/02/29 田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏、岸井成格氏、青木理氏、大谷昭宏氏らテレビ放送関係者が高市総務大臣の「電波停止」発言に「怒り」の抗議会見!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289637
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 さて、放送倫理・番組向上機構(BPO)の検証委として「クロ現」のヤラセ問題の調査をし、NHKのヤラセを批判しつつ、返す刀で「BPOは政治家たちの駆け込み寺ではない」と安倍政権をぶった斬ったのは、BPOの放送倫理検証委員会委員長代理で映画監督の是枝裕和さんです。

 是枝さんは3月1日、岩上さんのインタビューに応え、高市発言は「萎縮効果を狙っているんだろう」と分析。なぜ総務大臣が、いいように放送法を振りかざしているのか、制度的な問題も指摘したうえで、野党の追及やメディアによる批判もまだまだ足りないと憤っておられました。

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・2016/03/01 本来の「BPO」の意味は公権力が放送に介入することへの「防波堤」
政治家たちの駆け込み寺ではない!岩上安身による是枝裕和監督インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289840
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 「立憲デモクラシーの会」の記者会見の取材をし損ねてしまったわけですが、重ね重ね、悔しくてなりません。スタッフの人員を増やしたとはいっても、我々が報じなくてはならない問題は山のようにあります。マスメディアが圧力に屈して報道本来の使命を忘れてしまっているような状況下ではなおさらです。

 我々が報じなければ、「誰も知らない」ということになりかねないことが、日々増えていっています!もっともっと頑張らなくては!と思います。どうか皆さん、IWJの機動力強化のためにも、取材活動をご支援ください!市民の皆さまからのご寄付・カンパも可能であればお願いします!

※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパもお願いします!
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 …原記者でした。続いては青木記者より、気になる米大統領選の最新情報をお伝えします。「日本も米国の51番目の州に…」などという発言を口にする自民党の丸山議員のような人物もいるくらいですから、「対米従属ファシズム国家化」を目論む自民党のみなさまは、特に気が気ではないでしょう。

■普段、封じ込めている不満が噴出している米大統領選挙――他方、日本のマスメディアは言論統制状態、静かに全て封印「日本だって参院選挙がもうすぐ近づいているのに重要な事が話されていない!日本の方がもっと怖い!」

 IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。

 3月1日は、米大統領選候補の指名争いの序盤の山場で、選挙戦の大勢を決めるとも言われる「スーパーチューズデー」でした。13州と1つの準州で予備選挙・当大会が行われました。

 共和党では不動産王のドナルド・トランプ氏(69)が11州中で7州を制しました。他方、共和党の主流派で、これまでの既得権益者を代弁しているとみられている上院議員のテッド・クルーズ氏とマルコ・ルビオ氏は、それぞれ3州と1州に留まりました。

 共和党の執行部は、「イスラム教徒の米国入国を完全に禁止すべき」、「不法移民対策などでメキシコ国境沿いに壁を築くべき」などの問題発言を繰り返すトランプ氏では本選で勝てないとみて、危機感を強めています。しかし、ライバル候補が一本化する気配はまだないとのことです。

 一方、民主党では、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)が7州と1地域を確保しましたが、4州で勝利したバーニー・サンダース上院議員(74)が選挙戦続行を宣言しました。

 論戦を継続することで、指名争いに敗れても、「弱者救済」に重きを置く自身の政策をクリントン陣営が取り込まざるを得なくなることをサンダース氏は狙っているとの見方があるようです。

 さて、昨日お送りしました、岩上さんによる『英語化は愚民化』の著者で九州大学大学院比較社会文化研究院准教授の施光恒(せ・てるひさ)氏のインタビューは、ご覧になりましたでしょうか。約6時間にわたりじっくりとお話をお聞きすることができましたが、その冒頭ではこの米大統領選挙についても触れました。

 話題の中心となったのは、「米大統領選が日本に与える影響」についてでした。まず、ヒラリー・クリントン氏の次の言葉が紹介されました。

 「中国や日本、他のアジアの国々は数年にわたって通貨の価値を低く抑えることで自国の製品を人為的に安くしてきたと指摘。関税など、効果的で新たな措置を行う」

 岩上さんは、「円安、アベノミクスを俎上にあげて叩き始めてきた」と解説。さらに、「TPPは雇用を創出し、賃金を上げ、安全保障の強化につながらなければ支持しない」と、TPP反対の意向を示すクリントン氏の発言に対して、「お互いの関税を取っ払うTPPを進めているはず。アメリカの雇用創出、賃金上昇、安全保障の強化にならなければ、関税などを新たに設けるというのでは、TPPの前提が吹き飛んでしまう」と説明しました。

 施氏は、「なぜ、日本でこのようなTPPに関する議論が、大手メディアに全く出てこないのか?」と、日本のメディアの報道姿勢を批判しました。

 また、トランプ氏の「財政赤字が巨額なため、これ以上、日本、ドイツ、韓国を防衛できない」とうい安全保障に関する発言を紹介。岩上さんは、「『日米同盟って何だ?!』ってことですよ。今でもみあうような貢献をしろと言われて、負担が増えていっている。日本から、『(防衛)しないんだったらやめちゃおうか』って声が、本当はでなければならない」と指摘しました。

 施氏は、「新自由主義で、アメリカにおいても大企業と投資家が政治を乗っ取ってしまっている。普段は一般庶民を騙して政治をやっている。それが、選挙の時だけは、一般の人の関心を買って、正当性を得なければいけない形になるため、普段封じ込めている不満が噴出している形になっている」と分析しました。

 これを受けて岩上さんは、「(人種差別的発言など)ネガティブなものも出てくるので愉快ではないが、日ごろ封じ込められているものが出せるということで、様々な問題提起が政治の表舞台で俎上に上げられる面もある。他方、日本のマスメディアは言論統制状態で、静かに全て封印されている。日本だって参院選挙がもうすぐ近づいてくる。なのに本当に重要な事が話されていない。日本の状況は怖い」と懸念を示しました。

 そして、岩上さんは「僕はTPPのことを取り上げて『とくダネ!』を降ろされた…」と言うと、施氏は「その話、うかがっていません」と身を乗り出しました。

 岩上さんが12年コメンテーターを務めたフジテレビ『とくダネ!』降板の真相については、ぜひIWJのウェブでご覧ください。

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・「英語化」と「グローバル化」を警戒せよ!
大切なのは「翻訳」と「土着化」を通じた国づくり~岩上安身による『英語化は愚民化』著者・施光恒氏インタビュー 第2弾(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290109
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 全編をご覧頂くには会員登録が必要となります。まだ会員になられていない方は、この機会にぜひ会員登録を!

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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 …青木記者でした。続いては、葦澤美也子記者より、連日のように問題が明らかになるのに、なぜか見直そうとしない日本の原子力行政について、そして注目のインタビューについて、ご紹介いたします!

■震災から5年を前に避難者問題も原発問題もまだまだ未解決。「ひだんれん」の悲痛な叫び!来週10日には「新もんじゅ訴訟」「福島原発刑事訴訟支援団」の海渡雄一弁護士に岩上さんがインタビュー!!

 おはようございます。IWJで兼業記者をしております葦澤美也子です。

 3.11を前に、東日本大震災や福島第一原発事故を振り返るイベントや報道を目にする機会が増えました。

 また、原発関連の問題が山積みのなか、昨日の参議院予算委員会では原子力規制委員会の田中俊一委員長や東京電力広瀬直己社長も出席。与党補完勢力であるおおさか維新の会の清水貴之議員が、高浜原発4号機事故を引き合いに「核廃棄物の最終処分場がない状態で再稼働をするのは無責任ではないか」と発言したり、新党改革の荒井広幸議員が東京電力のマニュアル隠しを追及し、東電広瀬直己社長が謝罪をする一幕もありました。

 また、一昨日に行われた原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)による「原発事故から5年~被害者を切り捨てるな!政府交渉および集会」では、福島県内からだけでなく遠く離れた他県へ避難した方たち、避難を支援する団体等が集結し、現状の改善を訴えました。

 福島県は昨年、福島県内の避難指示区域外からの自主避難者へは住宅無償提供を17年3月末で打ち切ると発表していますが、帰還の目安とされている「年間20ミリシーベルト」の放射線量は、決して安心して住めるような数字ではありません。「ひだんれん」は昨日の政府交渉で、住宅補助の打ち切り撤回などを政府に迫りましたが、「残念なことに今まで通り。何の進展もない」というのが現状です。

 この模様は、IWJでも中継・取材しました。この動画記事には、浪江町から避難されている女性の、政府に対する力強い訴えが収められています。

 インタビュー中に不覚にも涙を流してしまった高橋カメラマンに「泣ぐでねぇ」と優しく声をかけてくださった様子からも、その方が本当に子どもたちの健康を心配し、たくさんの人の気持ちを代弁してくださっていることがうかがわれます。

 ぜひハイライト動画だけでもご覧いただき、SNSなどで拡散していただければと思います。

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・原発事故から5年 被害者を切り捨てるな!政府交渉および集会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289958

※時間が許せば、ぜひ全編動画もご覧ください。会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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 今週月曜日には高浜原発4号機が、送電のスイッチを入れたと同時に起こったトラブルで緊急停止。「点検をいくら重ねても事故は起こりうる」ということを、まざまざと見せつけたばかりです。事故時の動画には、一瞬何が起こったかわからず、気付いてサーッと血の気が引いて緊張感が走り、にわかに焦りだす現場のリアルが記録されています。

・高浜原発4号機の原子炉自動停止 変圧器と発電機の故障示す警報(2016年2月29日午後6時00分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/90432.html

 福島の教訓は、いったいどこに生かされているのでしょうか。

 これだけ問題が山積の中、今日はひっそりと「もんじゅの在り方に関する検討会」第4回も開催されます。

 2月28日の日経新聞には「もんじゅ存廃は今後議論せず~有識者会合」という記事が掲載されていました。この記事によると、上記の検討会では今後廃炉に関しては検討しない、と決まったとのこと。

 そのように重大なことが、いつ、どのようにして決まったのか疑問に思い、文部科学省に問い合わせたところ、担当者は「最近の動きとして決まったわけではなく、もともと文科省としては推進の立場から議論をしていて、最初から廃炉を検討する立場ではない」と回答しました。ということは、有識者会合というのは、何のために行われたのでしょう?文科省の意向を汲んで、はじめから推進の結論ありきだったのではないか、という疑いがぬぐえません。

 来週10日には、もんじゅの廃炉を求める「新もんじゅ訴訟」や、東電元幹部3人の有罪を求める「福島原発刑事訴訟支援団」の中心人物、海渡雄一弁護士に岩上さんがインタビューを行います!

 訴訟の現状や見通しなど、お聞きしたいことがたくさんあります!どうぞ、お見逃しなく!!

「新もんじゅ訴訟」「福島原発刑事訴訟支援団」について詳しくは、下記の記事・動画にてご確認ください!

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【福島原発刑事訴訟支援団についてはこちら!】
・日刊IWJガイド(1月19日号)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/23900

・160118「福島原発刑事訴訟支援団」発足記者会見 <東京>
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/282958

・2016/01/30 福島原発刑事訴訟支援団「1.30発足のつどい」(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285082

【新もんじゅ訴訟についてはこちら!】
・2015/12/08 “看板の架け替え”だけでは許さない!~かつてのもんじゅ訴訟原告団らが廃炉を求める提訴を予告「規制委員会の勧告を応援します」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/277897

・2015/12/25 市民106人が再度もんじゅ訴訟「廃炉にしなければ日本は笑いもの」~河合弁護士、原子力規制委の勧告に「運転主体交替はあり得ず」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280185
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 続いては、山本愛穂記者より、近日中の岩上さんのインタビュー予定ラインナップをお伝えします。

■今後の岩上さんのインタビュー予定をお知らせ!

 おはようございます。記者兼事務班の山本愛穂です。ようやく春を感じる瞬間も増えました。IWJでは、3月も初旬から、是枝裕和監督インタビュー(3月1日)、施光恒氏・再度インタビュー(3月2日)など、岩上さんによる豪華なインタビューが続き、大きな注目をいただいています。

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・本来の「BPO」の意味は公権力が放送に介入することへの「防波堤」 政治家たちの駆け込み寺ではない! 岩上安身による是枝裕和監督インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289840

・「英語化」と「グローバル化」を警戒せよ!
大切なのは「翻訳」と「土着化」を通じた国づくり~岩上安身による『英語化は愚民化』著者・施光恒氏インタビュー 第2弾(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290109
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 アベにも負けず、花粉にも負けず、この後も話題のインタビューやイベントが目白押しです。この機会に、ぜひIWJのチャンネル1で中継をご覧ください!

※サポート会員になっていただくと、こうした番組のアーカイブを全て視聴することができます。この機会に、ぜひ登録変更手続きをご検討ください。サポート会員の方が増えると経営を支える財政上も、とても助かります!サポート会員とは、賛助会員という意味もあります!ぜひ、IWJの活動をお支えください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

◆3/5(土)春名幹男・早稲田大学客員教授、インタビュー<後編>

 春名幹男さんは、『仮面の日米同盟』の著者で、早稲田大学客員教授、元共同通信記者で、外交問題に詳しい国際ジャーナリストです。岩上さんによるインタビューの後編です。今年1月28日のインタビューでは、「米軍は、日本のために中国を相手にして戦う意志は毛頭ない」との驚きの事実を、米国の公文書をもとにお話ししていただき、静かな口調で強烈なインパクトをもたらしました。まだまだ、おうかがいしたいことが山ほどあります。待望のインタビュー後編を、どうぞご覧ください。

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※予習&復習に、前回のインタビューをご覧ください。

・2016/01/28 「米国は日本を守らない!」
日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284665
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◆3/7(月)山田正彦先生 インタビュー

 元農水大臣で、岩上さんも原告をつとめる、TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会幹事長である山田正彦氏に、TPPをめぐる情勢について、岩上さんがお話をおうかがいします。

 TPP協定の署名式がニュージーランドで行われた2月4日、私はTPP交渉差止・違憲訴訟の会による「TPP協定署名に抗議する緊急記者会見」の中継を担当し、現場で山田氏にお会いしました。その際、山田氏はがっしり握手をしてIWJを激励しながら「どうしても今、岩上さんと話がしたい。そのようにどうか伝えてほしい」とお話しされていました。

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・2016/02/04 TPP交渉差止・違憲訴訟の会によるTPP協定署名に抗議する緊急記者会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286001
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 来週、3月8日には畜産農家の支援といった国内対策や、著作権保護期間の延長などを含むT11のTPP関連法案が閣議決定されようとしています。山田さんのいうように、今だからこそ、長年TPPの問題を追及してきた岩上さんによる山田正彦さんへのインタビューはとても貴重です。どうかお見逃しのないよう、ぜひご覧ください。

◆3/14(月)本山美彦氏・京都大学名誉教授<後編>インタビュー

 こちらも待望のインタビュー続編です。2月8日に行われた岩上さんによる本山氏へのインタビューでは、本山氏は安倍政権下での金融緩和政策を「貨幣数量説(マネタリズム)という、信じられないほどレベルの低い経済理論で、日本の金融政策を決定している」と痛烈に批判していました。本山氏によるお話しは分かりやすく、必見です! お時間のある方は、前回のアーカイブを視聴されたうえで、ぜひ今回の後編をご覧ください!

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・2016/02/08 岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山美彦・京都大学名誉教授インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495
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◆3/16(水)大西健介・民主党衆議員インタビュー

 甘利前大臣政治資金問題追及チームのリーダー、大西健介議員への岩上さんによるインタビューです。大西議員は、2月3日の衆議院予算委員会で、甘利明前大臣の口利き疑惑などを安倍総理らに厳しく追及しました。検察が動く気配がないまま、甘利前大臣の疑惑に対し、口を閉ざす大手のメディアを後目に、IWJでは今後も継続して甘利前大臣によるあっせん・口引き疑惑を追っていきます。ぜひ、ご覧ください。

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・2016/02/15 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287461
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■「緊急事態条項」にNOを、掲げよう。――IWJ作成のプラカード用の画像をご利用ください!

 佐々木です。IWJでは昨年から、繰り返し、繰り返し、繰り返し、報じてきましたが、やっと、野党も「緊急事態条項」について重大問題として取り上げ、国会で自民党・安倍総理を追及するようになりました。

現行憲法体系を、9条をも含めて眠らせ、その間に国家改造手術を施そうとするショッカー顔負けの恐ろしい目論みは、世間でまだその恐ろしさが理解されていません。安保法制国会の時はあんなに雄弁だった安倍総理が、この条項に関しては、一切答えない、という戦略に打って出ていることも大きいと思われます。内容を少しでも説明してしまったら、一気に国民の反発を食らうということが分かっているのでしょう。野党議員も攻めきれず、メディアの多くはこの危険な条項について取り上げることもありません。参院選が近づきつつあるのに、不気味な「スルー」と「沈黙」が続いています。

 徐々にこの条項の危険性が認知されてきてはいますが、国会前大抗議に発展した安保法制と比較すると、やはり、その認知度は圧倒的に足りないことを実感します。

 そこでIWJは今回、緊急事態条項にNO!をつきつけるプラカード用の画像を2種類つくりました!!かつて大本営発表を垂れ流し日本を戦争で破滅に導いてしまった教訓から、今こそすべてのメディア、国民が、声をあげる時だと思います。

 簡単にプラカード化していただけるように、マルチコピー機の設置された全国のセブンイレブンの店舗にて、A3サイズで簡単に、そしてきれいにカラー印刷できるようにしています!

 プリントアウトしたものを台紙に貼り付けていただくことで、プラカードとしてご利用いただけますので、ぜひぜひ、デモや集会などにお持ちいただければ、と思います!!

 また、現在アップしているプラカードはまだ、仮案ですので、「こんなプラカードがあればいいな~」と、何か良いアイディアがございましたら、ぜひぜひご意見をいただきたいです!

(※ご意見はこちらまで⇒ office@iwj.co.jp)

 どうぞふるって、ご利用ください!!!

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画像はこちらからご覧ください

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/24269

<ネットプリント方法のご案内>
1 マルチコピー機の設置された全国のセブン-イレブン店頭のマルチコピー機の操作画面より「ネットプリント」を選択します。
2 マルチコピー機に下記の対象となるプリント予約番号(8桁数字)を入力し、印刷代金を入れてプリントアウトします。
※印刷代金はA3サイズの場合、1枚100円(税込)が必要です。

<プリント予約番号一覧(有効期限2016/3/08)>

1
『NO! 緊急事態条項』(A3横)
プリント予約番号:76244964

2
『「ナチスの手口」を許すな!緊急事態条項 反対』(A3縦)
プリント予約番号:03365509

セブンイレブン店舗の検索はこちらから(マルチコピー機設置の有無もご確認ください)
http://www.sej.co.jp/shop/index.html

詳しい使い方はこちらのStep3以降をご覧ください。
http://www.sej.co.jp/services/popup/svflow_print_online.html

A3サイズ以外のサイズでプリントアウトしたい方は、こちらのページから画像をダウンロードしていただくこともできます。

http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22589

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■日刊ガイドの変更に伴う「新しい名称」を大募集!

 引き続き佐々木です。日刊のメルマガとは思えない、大容量、大ボリュームの本ガイドが、このほど4月1日、新しく生まれ変わることになりました。

 これまでIWJ定額会員(有料会員)の皆さまとサポーターズクラブ(無料サポーター)に登録している方々にお届けしてきましたが、今後は、定額会員の方のみに日刊IWJガイドの「フルバージョン」を配信。それ以外の方々は、中継番組表や岩上さんのインタビューや講演のお知らせ、IWJ物販のお知らせなどのみを掲載した「簡易バージョン」をお届けいたします。

 本ガイドは、その長さから、多くの方々から賛否両論のお声をいただいてきました。「否」の方は、「さすがに長くて一日では読み切れないよー!」というものが大部分を占め、その点は、岩上さんも僕らIWJスタッフも、重々承知しております。

 しかし「賛」の声が多いのもまた事実で、「毎朝、熱のこもったスタッフの声に勇気づけられる」というありがたいお声や、「小気味よく権力を批判してくれていて、悶々とした気持ちが晴れる」「時間がないので気になるトピックしか読めないが、メディアが伝えないニュースがまとまっていて、とても参考になる」という、書いている僕らが本当に勇気づけられるお声も、いただいています。

 先ほど原記者が紹介した「立憲デモクラシーの会」も、毎日発行しているメルマガで、時折、本ガイドの一部を転載してくれています。いずれは、本ガイドの作成で培った編集や取材のノウハウを活用し、毎日放送する岩上さんによるニュースのさっくり解説番組、のようなものができたら、と考えています。

 ぜひぜひ、今後も、本ガイドのご購読をよろしくお願い致します!!

※ぜひ会員登録をして、本ガイドを引き続きご覧ください!登録はこちら!!!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 切り替えは、4月1日配信予定の日刊IWJガイドから。無料サポーターの方、会費が未納付になっている方など、この機会に前向きにご検討いただき、ぜひ、定額会員へのご登録をお願いいたします!

 なお、リニューアルに際して、この「日刊IWJガイド」の新たな名称を大募集します!無料サポーターの方にお送りする「簡易版」はこれまで通り、「日刊IWJガイド」の名を継承しますが、新たに有料会員の方へ送る「フルバージョン」の方の名称を、新たに決めたいと思っています。

 民主と維新の合流新党が、新党名を公募するそうですが、ついでに、本ガイドの新名称もお考えいただけたら幸いです!

 僕的には、これからは野党共闘、市民連合が重要ということで、「日刊IWJ共闘」「日刊IWJ連合」などはどうでしょう。…って、2日連続でスベッていてすみません……。僕の発想力の貧相さを恨むばかりです。僕の発想力はこの程度ですので、ぜひみなさまのアイデアをお知恵をかしてください!!採用された方には岩上さんがプレゼントをお贈りする、と宣言しています!どしどしご応募ください!宛先はこちらです。

※新メルマガの名称はこちらまでお寄せ下さい
office@iwj.co.jp

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■わとはぷ~What happened today?「今日はサンダース氏の地元・バーモント州の合衆国加入記念日!米大統領選の行方は?」

 本日のわとはぷは、私、ぎぎまきが担当いたします!

 7月の共和・民主両党の候補者指名獲得に先立ち3月1日に行なわれた「スーパー・チューズデー」で、バーニー・サンダース氏が地元・バーモント州で勝利を収めました。

 今日3月4日は、バーモント州がアメリカ合衆国の14番目の州として加入した日。1791年の出来事です。それにかこつけて無理やりバーニー氏の話題を続けたいと思います(笑)。

 現在74歳で7人の子どもを持つおじいちゃんでもあるサンダース氏。若者や庶民に優しい政策を前面に打ち出し、若者たちからの支持が高く、民主党候補者の一人に残ってきました。しかし、3月1日に行なわれたスーパー・チューズデーではどうやらクリントン氏が優勢。民主党・クリントン氏、共和党・トランプ氏が指名へ一歩前進したと報じられています。

 サンダース氏の候補者脱落は確実になってしまったのでしょうか。

 私のTwitterではこのようなタイムラインが流れてきました。

 「選挙を含め、政治的運動の政治や社会に及ぼす力学はそれほど単純なものではない。一見その求める目的を達成できなかったように見えたとしても、社会的価値のヘゲモニーに対する重大な作用をもたらす場合も多い」

 今、サンダース氏が主要な公約に掲げてきた「所得格差の是正」を、クリントン氏が採用し、サンダース旋風の一端を吸収し始めていると指摘されています。

 サンダースを支持する活動家の真の狙いは、サンダース氏を大統領にさせることではない!?

 こう指摘しているのは、北海道大学大学院准教授の渡辺将人氏。「現代ビジネス」の記事で、民主党内のリベラル派でさえも、サンダース氏が大統領になる可能性は低いことを認めているといいます。つまり、大統領選を通じて、党内の主流政策を「左」に引き寄せることが真の狙い。それに適しているのがサンダース氏だという分析です。

 差別発言を繰り返し、厳しい移民政策を打ち出す共和党のトランプ旋風がまた、サンダース旋風を後押ししたとも指摘する渡辺氏。詳しくは「現代ビジネス」の記事をお読みいただきたいのですが、こうして見ると、予備選から本選までのストーリーをさらに、面白く観察できそうです。

※サンダース旋風がヒラリーに与える「党内外圧」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48069

 「日本のサンダース」の誕生が待たれるところですが、たとえ、そんな「市民のヒーロー」が現れなくても、我々は一人ひとりが「主権者」として、権力の暴走や格差、貧困と闘い続けなければなりません。IWJは、そうした国民一人ひとりの闘う姿を、全国に可視化し、IWJ自身も、まっとうなジャーナリズムの完遂のため、先陣を切って闘います。

 そんなIWJを、今日もよろしくお願い致します!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/