金銭授受、パンツ泥棒、不倫、未公開株問題、暴言失言、その他様々な「政治とカネ」「パワハラ」などなど、自民党議員の犯罪疑惑、素行の悪さが次々と露呈していますが、今度は、安倍総理の「地球儀外交」の一翼を担う、河井克行・総理補佐官(衆議院・広島3区)に強烈な「パワハラ」疑惑が持ち上がりました。
スクープとして報じたのはまたも、「週刊文春」です。
IWJはこのパワハラ疑惑について、2016年3月3日、河井議員事務所側へ電話取材を行いました。
現役の総理補佐官が秘書に暴行!?文春の報道に対し河井議員事務所は取材拒否!さらに足並みそろえてまったく取材をしない大手メディアの体たらくぶりも明らかに!
これは、1999年に河井議員の秘書を務めた男性が、当時、河井議員から「運転の仕方や言葉づかいが気に入らない」という理由で「ハンドルを握る腕を何度も蹴る」などの暴行を、「毎日のように」受け、さらには、当時の(河井議員の)対立候補のポスターを剥がすよう命じられた、などとして文春に告発したものです。
文春の記事には、男性が当時、診療を受けた看護師に撮ってもらった、河井議員から受けたとされる生々しい暴行の傷の写真も掲載されています。さらに、この男性の他にも多数の「元秘書」や、河井議員の送迎を行っていたタクシー会社の会長の証言として、河井議員の度を超えたパワハラ被害の数々が書かれています。
情報としては十数年前と古く、今現在、男性が告訴しているわけではありません。しかし、この「暴行」や「ポスター剥がし」などの犯罪が事実であれば、そうした政治家としての資質が疑われる人物が安倍総理の側近として政権中枢を担っている、ということになり、総理の任命責任にも関わる、たいへん重大なことです。
そこで、河井議員の事務所に電話取材したIWJは、まず単刀直入に、文春の記事は事実なのかどうかを聞きました。すると河井議員の秘書は、何を聞いても「取材等はすべて弁護士に任せている」の一点張りで、内容について具体的な回答をすることは避け、河井議員本人のコメントを出すことも拒みました。
さらに秘書の口からは、呆れるような事実が語られました。
「この件に関して、取材申込みというのは今日まったくありませんでした。(事務所に)来られる方もいないし、取材をしたいというのも、中央紙、地方紙含めて、まったくありません。日刊ゲンダイさんからあっただけで、あとはまったく(取材申込みが)入っていません」
なんと、週刊文春の記事以降、当事者である河井議員の事務所に、直接、取材を申し込んだのは、日刊ゲンダイとIWJだけだというのです!
たとえどんな些細な疑惑であっても、疑惑が出た以上、公人であるならば国民に対し説明をする責任があるはずです。直接否定も肯定もせず、コメントも出さず、取材にも応じない、会見も開かないというのでは、河井議員の「政治家としての説明責任」の認識が疑われます。それと同時に、どんな些細な疑惑であっても、その真偽を確かめるのがメディアの義務のはずです。
「記事の内容は事実無根。河井議員は暴力をふるったことはない」IWJによる河井議員の代理人弁護士への電話取材の内容を掲載!
河井事務所から紹介された代理人の芝昭彦弁護士も、「本件については、他のメディアからの取材依頼はなく、みなさんご関心をもっていないとのことなので、ご関心をもっていないところにあえて記者会見をする必要はないのかな」とのご回答。河井議員本人のコメントなども、当面は出さない予定、とのことでした。
このIWJによる芝弁護士への取材のやり取りは、次のとおりです。
河井克行議員のサイトでは、文春に記された暴力行為等に関する記事は事実無根であり通告書を出すとあります。
このあたりはどうなのでしょうか?
河井克行議員のサイトは以下
http://www.kawaikatsuyuki.com/