2013/04/08 「なぜこんなワクチンを接種させるのか」接種中止を求める訴え~全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会による記者会見  

記事公開日:2013.4.8
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特集 子宮頸がんワクチン特集 2014東京都知事選

※全文文字起こしを掲載しました(6月12日)

 4月8日15時から、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会による記者会見が厚生労働省で行われ、ヒトパピローマウイルスワクチン(以下HPVワクチン)被害の現状報告と、厚労省に提出した要請書・嘆願書が読み上げられた。会見にはHPVワクチン被害者の両親も駆けつけ、実際に今起きている被害についても報告がなされ、高熱等の重篤な症状が出ているにも関わらず、医療機関がそれを軽視し、内診すらしてもらえなかったこと、歩行障害が出る中、病院をたらい回しにされたことなどが明らかになった。

※プライバシー保護のため、一部音声を割愛させていただいております。

 「自治体、国を信じ、子宮頸がんを予防できると思って接種したのに、HPVワクチンの副作用がこんなにひどいものであることは分からなかった。副作用によって起きた症状を治してほしい一心でここに来た」、「副作用があることは知っていたが、ここで報告されているような副作用の記載はなかった。現在車椅子の生活で、これが何年続くのか、(被害者本人も)落ち込み、自殺しかねない状態。なぜこんなワクチンを接種させるのか、こんな副作用が出るなら、どこの親も接種しなかったのではないか」と、会見に出席した被害者の親から切実な思いが語られた。

 連絡会によれば、問題となっているHPVワクチン2種(サーバリックス、ガーダシル)によって引き起こされたことが確認されている被害として、失神・激しい頭痛・発熱・全身の痛み・けいれん・呼吸困難・吐き気・記憶障害・計算障害・歩行障害から難病に至るまで、あらゆる症状が報告されているという。HPVワクチンの十分な抗体ができるには3回の接種が必要であると言われているが、被害者の証言では、接種をする度に症状が悪化しているようである。

 HPVワクチンは2006年に米国で初めて承認され、日本ではサーバリックスが2009年、ガーダシルが2011年に承認されたばかりのワクチンであり、現状の掌握がまだできていない。会見では、そうした状況の中で十分な検証・情報公開をせずに定期接種化に踏み切ったことを問題視した。連絡会は、この実態が医療機関に理解されていないことを訴えるとともに、HPVワクチン接種の中止と現状を踏まえた追跡調査の早期実施・公表、被害救済制度による補償等を求めた。

 さらに、4月1日に予防接種法が改正されたことにより、HPVワクチンの実施体制・勧奨については権限が国から地方自治体に移っていることを受け、不十分な情報提供を改善し、どういった勧奨を行うのかも含め、行政と地方議員が連携・協力していくことが必要であると訴えた。また、同法の改正では、ワクチン接種がこれまでの任意接種から定期接種となり、小学校6年生から高校1年生の女子が対象と定められている。

 HPVの感染率については、3月28日の参議院厚生労働委員会の質疑において、国立感染症研究所が2010年に発表した「HPVワクチンに関するファクトシート」の中に、性的活動を行う女性の50%以上が生涯で1度はHPVに感染すると推定されるとの記述があるが、日本の研究者が海外の医学系雑誌で発表した報告には、日本の一般女性がHPVに感染する割合について、16型が0.5%、18型が0.2%と、1%にも満たない感染率であるとの試算があることも明らかになった。さらに、HPVに感染しても、90%以上は自然排出され、持続感染しても適切な治療を施すことができれば、治癒率はおおむね100%であることが同委員会において示された。

 これに関して質疑を行った生活の党、はたともこ議員は「HPVワクチンの定期接種化は時期尚早であり、(ワクチンの接種よりも)定期的な検診による持続感染や病変の早期発見が重要である」と指摘した。

 3月11日に厚生労働省へ報告されたHPVワクチンによる国内での副反応の報告件数は、サーバリックスが接種回数約684万回(推定273万人)のうち1681件、ガーダシルが接種回数約145万回(推定69万人)のうち245件である。サーバリックスにおいては1名の国内死亡例も報告されている。
【IWJ・安斎さや香】

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■配布資料
厚生労働大臣宛嘆願書、要請書、被害の現状報告

■参考資料
第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会資料(2013年3月11日 厚生労働省)
・資料1-1 子宮頸がん予防ワクチン(サーバリックス)の副反応報告状況
・資料1-2 子宮頸がん予防ワクチン(ガーダシル)の副反応報告状況
・資料1-3 子宮頸がん予防ワクチン接種後の失神関連副反応について

・公益社団法人日本産婦人科医会 第57回記者懇談会「子宮頸がん検診のあり方」(2012年9月12日)

・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関するファクトシート(2010年7月7日 国立感染症研究所)

―― 以下、全文書き起こし ――

松浦芳子 杉並区 区議会議員
松藤美香 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会 代表
萩原重治 多摩市 市議会議員
池田利恵 日野市 市議会議員
そね文子 杉並区 区議会議員
奥山たえこ 杉並区 区議会議員
隈本邦彦 大学教員・科学ジャーナリスト
佐藤荘太郎 さとう内科循環器科医院 院長

松浦「ただいまより、全国子宮頸がん被害者連絡会による記者会見を始めさせていただきます。私は進行役の杉並区議会議員の松浦芳子でございます。45分間という時間ですので、皆さん簡潔にご協力お願いいたします。はじめに、この会の松藤会長よりご挨拶申し上げます」

松藤「被害者連絡会の会長の松藤美香と申します。本日はよろしくお願いいたします。私の娘の状況をお話しさせていただきたいと思います。新聞報道等でご存知の方も多いと思うのですが、娘は今年1月に復帰したものの、2月下旬から再び計算障害が起こり、体調が下降線を辿っております。去年の8月以降、治療薬などはまったく飲んでおりませんが、頭痛、身体の節々の痛みが全身に出ておりまして、食欲もなく、とてもつらい状態です。

 昨日はひどい頭痛から、解離というフリーズするような状態が何度も起こり、夜間に病院に行っております。頭痛の激しい痛みのためにそこから解離したいために起こる症状なのですが、病院では薬を出す等でしか対処できないと言われ、帰宅させました。漢方薬を飲ませて就寝させましたが、身体中が痛い状態がまだ続いております。

 話は変わりますが、大阪大学の石井健教授らのグループが、アジュバント(※)を含むワクチンによる副反応の研究を、昨年から既に着手しているという情報を得ております。厚生労働大臣のご決断によっては、ご予算をつけていただいて、治療の可能性があるのかなと考えておりますので、ぜひお願いしたいと思いながら、記者会見のご挨拶にさせていただきます」

(※)免疫増強剤(アジュバント[Adjuvant]):主剤の有効成分がもつ本来の作用を補助したり増強したり改良する目的で併用される物質。(補足 kotobankより

松浦「それでは、先ほど1時から厚生労働省に要請書をお渡ししましたので、その報告をしたいと思います」

萩原「多摩市の市議会議員の萩原と申します。先ほど1時から厚生労働省のワクチン対策専門官の方と会合し、嘆願書というかたちで、以下5点について提出しました。1:ワクチンの接種を即刻中止してください。2:副反応に対する治療体制、対応可能病院の情報提供体制を整えてください。3:貴省が収集している副反応事例の現状をすぐに追跡調査し、公表してください。4:被害を疑う保護者からの相談に応じる窓口を、自治体内に設置するべく通知し、早急に予算措置してください。5:副反応被害救済制度による補償を、早急に充実・拡充してください。こうした内容の嘆願書を提出してきました。

 いろいろな意見交換をさせていただきましたが、厚労省の見解としては、4ヶ月に1度行っている専門会議に副反応の事例がいろいろ出るようで、発表されれば検討する余地はあるとのことです。私たちは、その会合にぜひ被害者の方と一緒に出していただきたいと言ったのですが、受け入れていただけませんでした。科学的にきちんと因果関係が証明されれば(検討する)という話があり、因果関係の証明はわれわれでは非常に難しいという話もしてまいりました。簡単ですが以上です」

松浦「ワクチンを接種する前は、皆さん健康なお嬢さんだったのです。健康なお嬢様が今どのようになっているか、事実を知っていただきたく、映像で見ていただきたいと思います。ビデオ上映よろしくお願いします」

~ビデオ上映~

男性「レジュメには5分と書いてありますが、1分に作成しましたので、ご覧ください」

池田「私、説明に立ちます日野市議会議員の池田としえと申します。本会の事務局長を仰せつかっております。どうぞよろしくお願いいたします。

 ちょっと見にくいかもしれませんが、このお嬢さん、中学校1年生のとき、6月にガーダシルを打たれた方です。小学校のときはずっとスポーツをやっていて1日も休んだことのない皆勤賞の女の子でした。直前まで元気で。お母さんの『すごいね、すごいね』という声が入っているのですが、何がすごいかというと、歩けるようになったからびっくりしたのです。

 このような形で足が自然と振れるんですね。足の(指)の股が開くのが特徴です。不自然にこういう形(反り返る形)になります。ずっとこういう状態が続いている。手で押さえても、震えが止まらない。震えだけじゃなく、関節、ヒザ、肩、腰、要するに折れるところすべてが痛いそうです。

 これは高校生のお嬢さんですが、ずっとこういう形(上半身が反り返り、揺れる)で。このお嬢さんも小学校、中学校、ただの一度も休んだことがなく、ずっとスポーツをやっていました」

松浦「あまりにもかわいそうな映像でございます。ご家族がどんな思いでいらっしゃるかと思うと、本当に残念でなりません。お子さんがいらっしゃる方は、たぶん、胸のつまる思いをされたかと思います。今日は被害者の方がいらっしゃっておりますので、被害者の方より現状をお話ししていただきたいと思います。それではご自分の県名とお名前からおっしゃってください」

被害者保護者A「●●から来ました●●です。高校2年生の16歳の娘です。サーバリックスを3回接種しています。現状ですが、6月の初旬に最初に病院に行って、高熱があり、身体が痛くて病院の椅子に座ると立ち上がれなくなると言いました。立ったまま受診を待っていた娘を最初のお医者さんは軽視して、内診もせずに薬だけ出されました。これが風邪薬でした。全身が痛く、ぐったりしている娘を目の前にしても、最初のお医者さんはこんな対応でした。

 ただ、私たちが親として娘をずっと見て来た限り、このサーバリックスを接種するまではとても元気でした。2度目の接種をきっかけに、太もも、ふくらはぎの筋肉痛、肩凝り、頭痛が起きました。頭痛もガンガンという感じで常に起こっていました。疲れやすく、熱も出ました。3度目の接種の後から、それらが強まり、加えて急にだるい、眠いと言い、足がむくみ、手足、膝、足首などの関節が痛みだし、発熱も始まりました。

 やがて全身の痛みがひどく、階段も降りられなくなり、歩くことも、寝返りもできず、手首の力もまったくなくなり、ペットボトルのフタすらも開けられなくなりました。40度近い高熱が続き、このままでは死んでしまうのではないかという思いになり、急いで大学病院に連れていきました。

 検査の結果、病名が全身性エリテマトーデスという難病と診断され、2ヶ月間入院しました。それまでの娘は、小学校から中学校まで、病気ひとつせずに、一度も学校を休んだこともなく、運動部に所属し、非常に健康体だったがために、私たちも初めは症状を軽視していた部分もありました。今思うと、娘はずっと痛みを我慢していたのだとわかります。この病気は難病で、原因は他にあるのかもしれませんが、サーバリックスを打ってから具合が悪くなったのは事実です。それまで病気ひとつしない娘だったのです。

 原因がわからず、夫婦でどうしたらいいだろうかと話したときに、新聞記事で、3月25日、子宮頸がんワクチン被害者連絡会が立ち上がったことを知りました。自分の娘(の原因)もサーバリックスだという確信を持っていましたので、池田先生を知り、これしかない、ここで私の意見を聞いてもらうしかないと、本当にこれで救出してもらえるという気持ちでここに来ました。

 自治体と国を信じて、子宮頸がんが100%予防できると思って、サーバリックスを接種しました。副反応があるとは言っていましたが、こんなにひどい状態だとは全然わからず、サーバリックスを打ったのは、親として勉強不足で情けなく思っています。一個人として、娘の病気を治してほしいという気持ちで、ここに来ました。もし、情報とかありましたら、よろしくお願いいたします」

松浦「次は、今日飛行機で駆けつけてくださった方です。先ほどまではお顔を見せたくないとおっしゃっていたのですが、見せてもよいと決心され、そこに座っていただきました。●●さん、よろしくお願いいたします」

被害者保護者B「●●から来ました●●です。娘は中学1年生になりまして、6月と8月にガーダシルという子宮頸がんのワクチンを接種しました。役所から申し込みと【00:13:53学校?】から勧められ、副反応も多少は書いてありましたが、今皆さんから聞いたような副反応(の症状)は書いてありませんでした。

 11月から具合が悪くなり、最初は盲腸みたいな症状で腹痛から始まり、その後、全身の関節が痛くなり、今日は左手、明日は右手という感じで痛みが移っていきまして、車椅子でしか歩けない状態になりました。3月に入り、多少良くはなったのですが、4月からまた発病し、学校を休んでいる状態です。

 地方にある大きな病院を回り、その後、大学病院まで行って診察した結果、膠原病ではないと診断され、脳神経がおかしいのではないかという判断までされました。最終的に関節炎しかないという診断だったのですが、その後、杉並の例が取り上げられ、子宮頸がんワクチンの副反応として認知されている状態です。ただ、子供がこれから何年間、歩けない状態が続くのか、また一時的に良くなっても、また発病するか心配があり、子供にとって一回は安心しましたが、また副反応が起きて自殺しかねない状態になっています。

 このようなワクチンをなぜ注射するのか、いろいろな絡みはありますが、皆さんのほうから勧められた、制度で(奨励された)というだけです。このような副反応が出ることがわかっていれば、どこの親も注射させないと思います。ぜひ皆さん、このような状況をわかってもらって、注射する前に判断してもらったほうがいいかと思います。これから何年間、このような生活が続くのかわかりません。もしくは一生続くという残念な結果になるかもしれませんが、これからがんばっていきたいと思います」

松浦「ありがとうございます。先だって記者会見を開催しましたが、その後、多くのマスコミに取り上げていただいて、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会の情報が伝わり、池田・市議会議員の事務局長のところに200件以上の届け出がでているとお聞きしています。杉並区議会議員のそねさんより被害情報の説明をお願いします」

そね「杉並区議会議員のそね文子と申します。お手元の資料の中にもあると思いますが、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会に寄せられた声です。杉並区の被害状況は朝日新聞に報道された3月8日から昨日までに寄せられた声です。資料がありますので、1分で簡単に説明させていただきます。

 ワクチン接種直後から皆さんの共通する症状として、腕の痛み、腫れ、痺れ、力が入らなくなると訴えられています。そして、その症状が全身の至るところにあらわれ、肋骨、骨盤、足、腕、左肩に打ったのに右足とか、特に頭痛がひどくてハンマーで叩かれているような痛みが出ています。

 医師の診断では、複合性局所疼痛症候群(※1)と免疫異常(※2)で、接種数日後から同じような症状が出ている方も何人かいらっしゃいます。歩行困難、吐き気、過呼吸、光の過敏症、全身が異常だらけ、リウマチを疑われる、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(※3)、記憶障害や計算障害、全身の不随意運動、けいれん、睡眠時に暴れる障害です。

(※1)慢性的な痛みと浮腫、皮膚温の異常、発汗異常などの症状。交感神経の過剰活性化に関わっていると考えられている。
複合性局所疼痛症候群
http://ja.wikipedia.org/wiki/複合性局所疼痛症候群

(※2)免疫異常:免疫機能がうまく働かず、体の抵抗力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、自分自身の細胞を攻撃するようになったりする症状。

(※3)急性散在性脳脊髄炎:ウイルス感染後やワクチン接種後に生じるアレルギー性の脳脊髄炎。発症直後は発熱、全身倦怠感、頭痛、悪心、嘔吐などがみられる。
急性散在性脳脊髄炎(ADEM:acute disseminated encephalomyelitis)Q&A

 医者が診断できず、多くの方々が心の病だと言われ、精神科の入院を勧められるなど、大変な思いをされています。さまざまな検査をしていますが、CTでは、胸部のレントゲン300枚以上に相当する被曝の二次被害も心配だと思われます。多くの方々が学校に行けなくなっています。いつ治るのかわからない、高校受験ができないなどの状態にあります。1年以上、診断がつかずにたらい回しになったり、検査を続けたままろくな治療が受けられていない状況を報告されている方もいらっしゃいます」

松浦「それでは、皆様のお手元に届いていると思いますが、先ほど嘆願書を渡してまいりました。そこに賛同人別紙とありますが、これまで子宮頸がんワクチンに疑問を抱いて質問してきた議会の議員を中心に、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会に賛同する議員が集まっています。その報告を奥山、杉並区議よりしていただきます」

奥山「杉並区議員の奥山です。配布いたしました資料の中に嘆願書がございまして、呼びかけ人が6名、ずらりと地方議員の名前が載っております。なぜこのように地方議員の賛同を集めたかと申しますと、この4月1日から子宮頸がんワクチンは国から地方のほうに役目が移ったわけです。

 改正された予防接種法8条で、(予防接種を)勧奨することが義務になりました。勧奨する、お勧めするということですから、これをどのように行うかは、すべて自治体が決めることになります。自治義務といいます。どのような勧奨をすればよいのか、自治体の議員の方が、ぜひ自分の行政の方と話し合っていただきたい。 

 今までの任意接種のときは、副反応ありますとか、補償制度ありますとか、書いてありましたが、非常に不十分な情報提供でしかありませんでした。サーバリックスの添付文書第6版(※)が間もなく出されますが、それに基づいて正しい情報提供を行い、保護者に判断していただくためには、地方議員の力が必要で、このようなものを集めました。まだまだ賛同を集めますので、ぜひ多くの方のご協力をいただきたいと思っています。人数については、ここにお示ししていますので、ご覧ください」

(※)サーバリックス添付文書第6版

松浦「専門家の方がいらしておりますので、よろしくお願いいたします」

隈本「江戸川大学の教員で、科学ジャーナリストの隈本といいます。薬害オンブズパースン会議http://www.yakugai.gr.jp/という薬害を監視しているNGO団体のメンバーで、そのメンバーとして同席させていただきました。

 お配りしたのは、ヒトパピローマウイルスのワクチンに関するファクトシートhttp://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000bx23-att/2r9852000000byb3.pdfと呼ばれるもので、国の政策としてこのワクチンが導入されたときの審議資料です。厚生科学審議会の予防接種部会で、これを元に審議した、平成22年の段階での科学的データです。この薬を日本国民全体に打ったほうがいいという結論が出た、その元になるデータです。

 おそらく皆さんは、このデータそのものをご覧になったことがないと思うので、ネットで手に入る資料ですが、皆さんにお配りしました。その中で最も大事なところは、最後の4ページくらいにピックアップしてあります。大きくしてあるのが、その部分です。

 ぜひ皆さん、この取材をするにあたって、気をつけていただきたいことがあります。今お話しになっている接種後に起きた出来事というのは、副反応かどうか科学的にはよくわかってないのではないかとお考えになると思います。これは一般市民もそう考えるだろうし、あるいは専門家に聞いても、因果関係は科学的に証明されてないよと言うかもしれません。

 しかし、そもそも薬の副反応は、あるものをしたらこうなったというデータしか手に入らないのが当たり前なのです。同じ女の子が、接種をしなかったら起きなかったといった、実際はありえないことを証明しない限り、科学的、医学的な厳密な因果関係(の証明)は不可能です。

 すべての副反応対策というのは、接種後にこういうことが起きたというデータを大量に集めて、統計的に分析して、明らかに接種後に率が高くなっていることを証明して、初めて副反応であると言えます。世の中にその薬がなくなった瞬間にその副反応がなくなり、あるいは自然の比率になって、初めて証明されるものです。

 科学的に因果関係が証明されていないのだから、被害者がそう言っているだけだと思わないで欲しい。同じ人が接種をしなかったらどうなるか判断することがありえないわけだから、実は因果関係の証明は難しいわけです。

 接種をしなくても、同じようなことは起きるじゃないかという意見もあります。たとえばギランバレー症候群(※)やADEMといった典型的な接種後の症状は、接種をしなくても起きます。しかし、問題は、接種したことによって発生比率が増えたかどうかなのです。一般市民に起きるのだから副反応ではないとか、他の原因でも起こるのだから副反応ではないと言う人が時々いますが、それは科学的ではありません。

(※)ギランバレー症候群:筋肉を動かす運動神経の障害のため、急に手や足に力が入らなくなる病気。

 薬害問題にずっと取り組んでいる研究者も口を揃えて言いますが、接種したことによって、比率が増えたかどうかが重要です。ぜひ皆さん、この被害者の方の声に耳を傾けてください。研究しないと薬の副反応かどうかは絶対にわかりません。

 それから最後にひとつ。ファクトシートの最後のところが、このワクチンの実力です。たとえばメーカーや研究者から100%の効果があったと言われることがあります。ヒトパピローマウイルスの16型/18型に感染する場合、がんになる直前の状況で、細胞が変化してしまうのを100%防げたというデータをご覧になったことがあると思います。それがこれです。

 これ(表1-ガーダシルの有効性試験)を見ていただくとわかるように、5000人接種したらワクチン群の中には1人もいなかったのに、プラセボ群(※)のほうには28人いた。これで100%ということなのです。つまり、子宮の細胞にちょっと変化がでるということですが、プラセボ群28人に対してワクチン群はゼロだった。これで100%と言っています。4900人については、まったく結果が変わっていません。この結果をもって、予防率100%と言っている事実に皆さん気がついていただきたい。

(※)プラセボ群:被験者の思い込みによる影響を排除するために、試験物質の代わりに人体に影響の出にくい物質を配合して、試験食と区別のつかないようにしたものを摂取させたグループ。試験で得られた結果が試験食によるものなのかどうかを明らかにするために用いられる。

 次のページのこのグラフ(図12-日本のCIN患者と子宮頸がん患者に検出されるHPV遺伝子型分布)が最も重要です。これは最も信頼できるヒトパピローマウイルスの型についてのデータです。がんになった人が、HPVのどの型に感染したかというデータですが、ご覧のとおり、今ワクチンが対応する16型/18型でなっている人は日本人全体の半分です。ということは、子宮頸がんそのものが全子宮がんの7割、そしてそのうちの半分しかこのワクチンは予防できない。ガーダシルも、サーバリックスもそうです。これはしっかりしたデータですので、ぜひ注目していただきたい。

 つまり、100%の接種率という理想的な状態になったとしても、実は今子宮がんになっていらっしゃる方の3分の1も防げない。それぐらいしか防げないものを、すべての女の子に接種させる政策が今とられていることに、このファクトシートを読んで、関心をもっていただきたい。これは、薬害問題に取り組んでいる方はずっと思っていらっしゃることです」

松浦「それでは、記者の皆さんから質問をいただいて、答えていただくようにしたいと思います。手を挙げて、名前をおっしゃってから質問してください」

幹事社「幹事社の毎日新聞です。要望書と嘆願書を提出しましたが、どのような反応でしたか?」

池田「厚労省では、全般的なお話と被害者の方のお話もお聞きしていただき、好意的に、深刻に、考えていただいている様子は見えました。しかし、最も問題だと私が思いましたのは、政治の力が最終的な大きな帰着点になる、個別具体的に挙げた項目全体をとおして、政治の力をどのようにして私たちが見せていくことがこれからの被害者の拡大および救済に大きな役割を果たすのではないかということです。そこが指標だと、厚労省の方々のお話をお聞きして思いました」

そね「杉並区では救済制度で救済されない部分を、PMDA(医薬品医療機器総合機構)と自治体が入っていた保険で、定期接種化した場合と同じだけの補償をすることを決めました。厚労省では、薬剤によってだけではなくて、針刺し行為も含む救済をできるような補償制度を持つようにとこれまでも言ってきているし、これからも言うので、自治体で困っているところ、救済されないというところがあったら、厚労省の担当者に電話をしてきてほしいと言われました。厚労省の方はみな名刺交換していますので、救済されないという自治体があれば厚労省に電話をして、厚労省のほうから救済するように伝えるとおっしゃっていました」

幹事社「対応されたのは、厚労省のどのような方? 役職は?」

池田「この方は比較的一番多く語ってくださいました。厚生労働省健康局結核感染症科のキタさん。

 定期接種と任意では、救済制度が大きく異なっていきます。そこに大きな風穴を開けたのが杉並の出来事だったのです。では、各自治体によってこの格差が出てくるのが、果たしていいのだろうかと、他の自治体の方は思うわけですね。そこに関しては、何らかの手だてを努力してくださるというお話でした」

幹事社「担当科が対応したということですか?」

松浦「ワクチン対策専門官です」

記者「NHKの松井と申します。嘆願書の一番目に『ワクチンの接種を、即刻中止してください』とありますが、以前はワクチンの接種そのものには特に否定はしないという話があったと思いますが、それはお考えが変わったということでしょうか?」

池田「おっしゃるとおりで、前回の会見では、全国的な状況がわからなかったのですが、皆さんの報道のおかげで、私のほうに電話がかかってくる本数も200件を超すぐらいになりました。その中で、たとえば2度ワクチンを打ったけれど、もう一度打つべきか、自分の子供が痛がっているのだけれど、これのせいかだろうかとお話ししてくださる方もいらっしゃいます。2度目の接種で非常に状況が悪いのに、このワクチンのせいだと気がつかずに打っている事例が結構ございまして、非常に重症化している方が何人かいらっしゃいます。

 もちろんワクチンを打ってみないとそれが原因かどうかはわからないわけですが、転ばぬ先の杖じゃないですが、これだけの声があがってきている以上、もしかするとこのような事例になるやもしれませんと、お話はさせていただいています。その中で、本当にお電話してよかったですと、それと同時に報道の力というもので危険性に気がついたかもしれないので、報道の方に『ありがとうございます』と伝えてくださいとおっしゃった方々が多かった。

 (資料を手に)これだけ数多く接種してきた中で、青で書いてあるものは不明と未回復というものです。これが、何の検証もされていないのです。まず接種をするのだったら、ここの安全性を確かめてから行うという方向が、普通、国民を守る代表者の考えることだと全員思っております。

 つい先日、3月28日の厚生労働委員会で話し合われた数々の代議士の中で、たとえばこの危険性がこのように報道されているのにもかかわらず、実態を確かめようともせず、次は男子にヒトパピローマウイルスのワクチンを接種するという発言をなされている民主党の代議士、足立信也さんがいることに驚きました。

 法律の決定権は国会議員が握っています。そういう中で危険性に見向きもしないでこの現状を進めようとすることに対しては、やはり断固やめていただきたいという気持ちのあらわれとして、前回よりももう少し強い口調で、まずやめてくださいということを、表現した次第です」

松浦「補足しますと、この会は被害者連絡会ですので、被害者の方はワクチンを打ったことを後悔していると思います。もっと情報を欲しかったと必ず思っていらっしゃるので、今後、自分の娘のような被害者を出してはならないという想いがすごく強いです。被害者連絡会としては、即刻中止してくださいという文言になりました」

記者「フジテレビです。この会見の直前に、子宮頸がんを考える市民の会の報告書の会見があり、その報告書の中で、ワクチン未接種の方に積極的に接種するよう勧奨することを求めるという提言があったのですが、副反応の被害者の方としてそのような提言があることをどのように考えられますか?」

池田「本来、実は厚労省の方に(嘆願書を)お渡しするのを早くしたいと一同思っていたのですが、ちょっと長くなって(会見に)参加はできなかったのですが、最後出たときに(子宮頸がんを考える市民の会の方々と)名刺交換をさせていただいて、お話をさせていただいています。子宮頸がんを考える市民の会というまるで私たちと同じ名称の会なのですね。これが融合できないわけがないと私どもは思っています。

 問題というのは、この子宮頸がんのワクチンの効力が発揮されるのが10年、20年先です。その先に救われるか、救われないかわからない状況を前において、今ある被害者の状況を放置するということは、この方たちも、決して望むところではないと思います。だからこそ、今ある現状をしっかりと確認しながら、双方の会が子宮頸がんを考える会なのですから、ぜひ合同でディスカッションさせていただきたいなと思い、最後丁寧にご挨拶させていただいたのです。

 今後、私どもの状況もきちんとお伝えさせていただく中で、より良い日本をつくっていくためにも、子宮頸がんを考える市民の会とか、国民の会とか、そういう方たちとともに仲良く手をとりながら行っていきたいと思っております」

松浦「たぶんどちらの会も、次代の日本をつくる子供たちを守りたいという気持ちはいっしょだと思うので、今後提携して行っていければいいと思っています」

記者「共同通信のキクチです。子宮頸がんで年間数千人も亡くなっている現状がありますが、検診については皆さんどのようなスタンスを持っていらっしゃいますか?」

隈本「皆さんにお配りしたファクトシートの3ページ目にあるデータが、日本での子宮頸がんの検診受診率です。最も進んでいるアメリカ85%に対して日本は21%、まずここを埋めるほうが先だろうという考え方です。(ファクトシートp10)http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000bx23-att/2r9852000000byb3.pdf

 これを埋めないで、ワクチンで何でも防げるというものでもない。ワクチンで防げるのは、どんなにがんばっても、全体の半分ですから、検診をしなければいけない。検診に対しても当然、人・モノ・金がかかる。これを整備するほうが、ワクチンを何百億というお金をかけて接種するよりも効果的だと私は考えます」

松浦「母親の立場から言えば、結婚する前のお嬢さんに検診、内診するのはかなりハードルが高過ぎます。お医者さんがいらっしゃいますので、佐藤さんから検診についてお願いします」

佐藤「ワクチン接種を推進した理由は、20歳から急に子宮がんが増えるというあの図ですよね。考えてもください。20歳でがんが増えるでしょうか。20歳でほとんど死亡者はいません。ならば、積極的な対策をとる必要があるのでしょうか」

池田「それを補足する表がここにあります。グラフだとわかりやすかったのですが。今あなたがおっしゃったところ、非常に重要なところです。厚労省の資料で、平成21年はぜんぶで2519名が亡くなっています。その中で若い世代に亡くなっているのは20歳から24歳は5名、25歳から29歳は24名、これは平成21年度ですが22年度は20歳から24歳は0名、25歳から29歳は0名です」

隈本「皆さんにお配りしたファクトシートの9ページです」

池田「グラフを見ていただきますとわかりますが、(がんの死亡者数は)他のがんと同様に年齢が若年層からこういう形で上がって、60代は488名、80代が461名。ここ(高齢者層)の人数を減らしていかないと、本当の意味で減っていきません。

 たとえば、薬剤で6.4年(サーバリックスの持続期間は6.4年)と言われていましたが、12歳で接種して6.4年、該当する年齢では死亡者は0という状況なのです。これを費用対効果という面で見ると、どのような効力が本当にあるのか、疑問もわくところであります」

記者「今の国の検診の政策についても、変更が必要だというお考えでしょうか? 政府は若い世代に検診を定期的にするべきだと推奨していますが、今の図を説明されている限りでは、若い世代は検診も必要ないという考えでしょうか?」

池田「たとえば段階的に子宮頸がんをなくすという考えでは、ワクチンを接種するよりも、前段階で検診を推進していくという方法のほうが自然ではないかなと思います」

松浦「杉並区ですずらんクリニックというお医者さん、ワクチンを接種していた指定のお医者さんが、このがんは空気伝染ではない、予防はできるはずなので、自分たちで予防すべきだと言っています。ですから、ワクチンは必要ない、グレーゾーンなので自分の医院ではワクチンを打たないようにしたとホームページで発表しています。そのような先生は立派だなと思います。そのような先生がいらっしゃることは報告しておきます。荻窪の先生です」

共同通信記者「先ほどのお二人の被害者保護者の方は国に報告していますか?」

被害者保護者A「医者のほうには言っていますが、まだ報告していません」

被害者保護者B「私のほうは市町村に報告して、病院のほうにも連絡しましたが、相談してみるという結果しかあがってきていません。杉並区の事例が出てからは、厚労省に報告するという連絡を受けています」

池田「実は今日、本来でしたら、ここにいらっしゃるはずだったのですが、お嬢さんの具合が非常に悪くて、娘の側を離れられず来られなかった方から手記をいただいています。ちょうどその方が、今質問してくださった内容と重複するものだったので、お話しさせていただきます。

 その方のお嬢さんは、サーバリックスを打たれたのですが、どの病院に行っても薬剤でこのような症状になったと認めてもらえず、最後に精神的な問題で、親子ともども精神科を受診してくださいと言われるのだそうです。皆さんが報道してくださった後、その方が報道機関に娘の状況を聞いてくださいとお話をし、こんなふうに困っていると記事を書いていただいたそうです。

 その記事を後生大事に持って、これでやっと先生にわかっていただけると、病院に持っていかれたそうです。富山大学付属病院の婦人科を最初紹介されて、婦人科では『サーバリックスの副反応の影響も確かにあるかもしれませんね』とお話ししてくださったそうです。その方が『副反応被害というのは他に比べて多いでしょうか?』と聞いたら、先生は『いいえ、同じです』とお話しされたらしいです。

 受診後、今度はその先生が神経科の医者に話をとおしたのですが、神経科の医者はほとんど娘さんの検査もしないで、最初から精神的なものだと言いきり、『サーバリックスって何のワクチン?』と言うそうです。持参した新聞記事を見せ『どこに行ってもこの症状がわからないお医者さんが多いので、私のことを記事書いてもらいました』と言ったら、その医者がその記事をはねつけて『私には関係ない』という意味不明な発言をしたそうです。

 実はこの方だけではなくて、お母さん方はお子さん連れて、7つも8つも病院を回るらしいのですが、どこに行っても、こんなことは見たことも聞いたこともないから、そう(副反応)じゃないだろう、精神科に行きなさいと言われるケースがほとんどです。それが、私のところに入って来ている事例です。

 その方は『サーバリックスというのは全身の痛みや歩行障害が出るという事実を日本の医師は知らないので、ぜひこの記事を見てほしい』とその医者に食いついたそうなのですが、『見る必要はない』と拒否され、なぜそこまで拒むのか違和感を覚えたそうです。足を引きずり歩く娘に向かって、『ちゃんと歩けるじゃないか』とほくそ笑むようにそのお医者さんが言うのだそうです。その方は『歩けてないですよ』と言うのですが、最終的には異常なしとされ、検査を拒否される状況が続いているそうです。

 この方たちだけではなくて、ワクチンは2007年に世界に導入されたばかりで、どのような症状を子供たちにもたらすか、日本の中で当然研鑽(深く研究すること)されていません。その辺のところを、厚労省をはじめ、医師会も、現状の被害実態をしっかり掌握しないと、症状がどのようなものかも伝えられません。

 お医者さんがこれ(副反応認定)で大丈夫ですよと、ハンコ押したのは今2000件ぐらいあります。私のところに入って来ている(情報)は、医者が全然わかってくれない事例です。この厚労省の資料にはもちろん出ていません。実態の被害ははるかに多い可能性もあるかなと思います。

 冒頭で申し上げたように、まず接種をいったん止めて、現状を確認して、子供たちの実情をぜひ掌握しながら本当に守っていきたいと、私たちは思っています。国会議員の皆様も、子宮頸がんを考える市民の会の方々も、子供たちを守りたいという気持ちから発していると思うので、そこにはまったく異論はないのではないかと思う次第です」

記者「患者が被害を直接申請する制度は?」

池田「今はないです」

隈本「PMDAに直接患者側から報告する制度ができたので、それを行うことはできます。PMDAに聞いていただければわかりますが、サーバリックスでも既に12件の請求が出て、そのうち10件(医療費・医療手当)が支給されています。急性症の失調症とか、多形紅斑型薬疹(※1)、アナフィラキーショック(※2)、さまざまなアレルギー性と疑われるようなものもたくさん出ています。

(※1)多形紅斑型薬疹:やや隆起する10mm大程の特徴的な環状浮腫性紅斑が関節伸側部や手背などに左右対称性に多発するもので、感染症(ヘルペスやマイコプラズマ)や薬剤に対する免疫アレルギーが主な病因。

(※2)アナフィラキーショック:Ⅰ型アレルギー反応(免疫のしくみと働きの「アレルギー反応」のⅠ型アレルギー)によっておこる、最も激烈(げきれつ)な症状を示す状態。
(補足 gooヘルスケア アナフィラキシーショック

 検討会にはあがったけれども、支給が決定していないものも数十件あり、その中には、ADEMのような神経症状や、ギランバレー症候群のようなものもあります。そこはぜひPMDAに追加取材をしていただいて、現状を把握してください」

池田「ただ、聞いていてわかると思うのですが、補償の内容が重要ではなくて、まずこのような障害にならないということが、第一義で大事なところです。(ワクチンの副反応に)なってしまってから、いくらお金をもらったって、お金なんていらないと、皆さん子供の健康を返してほしいとおっしゃいます。今日も顔を出されてわざわざここに来たのは、子供を診る先生を誰かご存知ではないのかと考えた行動で、子供を助けたいだけなのです。

 自分たちでワクチンを打たせたものだから、家でも何でも財産はすべて売って払う、どうしても子供を助けたいという想いで、わざわざ遠くから飛行機を乗って、電車を乗り継いでいらっしゃいました。この親心をご理解していただきたいと思います」

記者「被害者保護者の方からのご相談が200件以上あったということですが、もう少し具体的な数字はわかりますか?」

池田「最初はいろいろなところで、お知りになったり、ブログをしていたり、お話しをした方たちです。私のほうでも、そのような方のご紹介をいただき、3月15日あたりから、急に連絡が多くなりました。

 その方々の症状は、具体的に記載してくださる方もあれば、子供がこんな症状だけれど同じような症状はありますか、どこに行ったら治せるだろうか、といった内容がほとんどです。だいたい日に10件、多いときはもっと多くあります。ぜんぶで200件ちょっと超すぐらいです。中には、具体的に住所や氏名を教えてくださる方もいます。

 PMDAに12件申請があって、その中で認可されている方からもお一人ご連絡がありました。お仕事の都合上、医療と関わりがあったり、自分の仕事柄なかなか声をあげられなくて、本当に無念だというお声もあったり、自分の立場から声を発することが難しい状況だということが特徴です。圧倒的大多数が母親です。

 驚いたことに、小中学生の相談が多いかと思いましたら、結構高年齢の方もワクチンを打ってらっしゃいます。妊娠するちょっと前に打っていたりだとか、今妊娠しているけれどもという方もいらっしゃって、私もそういうときにワクチンを打って良かったのかしらと思って、お医者さんがこの薬剤をどのような扱いをしているのか、ちょっと疑問に思ったこともあります」

記者「何らかの副反応があったのが200件ですか?」

池田「そうですね。自分ではこのような症状ですが、似通った症状はありますかと尋ねる方とか。自分の家の近くの方で、同じような症状な方がいれば交流をしたいので、教えてくださいとか。深くお話しをするので、ご住所を教えていただいていいですか、と言うと、ご主人に止められているとかね。お母様がサインをしてワクチンを打たせているので、苦しい状態に置かれている母親が圧倒的大多数です。お姑さん、お舅さん、孫が急にこのような状態になって、なぜお前は調べて大事な子供に打たせなかったのか、と責められている方々もいらっしゃいます」

松浦「それではお時間になりましたので、最後に1分、佐藤先生にお話を」

佐藤「私、ワクチンで具合の悪くなったお子さんを10人ぐらい診ています。200件というのは、よっぽどひどい方です。ワクチン打った後、体調が悪い、なんかだるさが続くという方はたくさんいらっしゃいます」

松浦「質問を1件だけ、受けます」

記者「とても細かいことで恐縮ですが、今日来ている二人の方のお名前の漢字、【**01:01:25症状?】がでたのはワクチンを打ってから何日目のことだったか、お教えいただけますか」

被害者保護者A「●●です。ワクチンは3回接種して、1回目が平成23年の8月5日、2回目接種したのが平成23年の9月2日で、2回目の接種後から容態が悪くなって、だいたい秋口、10月くらいからちょっとずつ悪くなってきて、3度目打ってから症状が悪化しました。3度目は平成24年の4月5日で、6月上旬くらいから徐々に悪化しました。最終的に6月29日から2ヶ月間入院しました」

被害者保護者B「私のほうは名前を出さないでいただきたい。2回目の接種が終わりまして、1ヶ月くらいして、熱が出たり、頭が痛いなど、症状が出てきて、足が硬直したり、手がかじかんだりするような発病をしたのが、2回目の接種から3ヶ月くらい経ってからです」

記者?「ひとつだけ。ワクチンが子宮頸がんになることを防げるかどうかはまだわからない。子宮頸がんになる前段階で抑えられるということで、臨床実験中です」

池田「今、おっしゃったことはこういうことだと思います。公衆衛生としてのワクチン、パブリックヘルスみたいな感覚で考えると、当該感染症の根絶を目指すために、ある意味、ワクチンは、良薬口に苦しじゃないですが、毒ですからね。毒を体内に接種していいのは、予防接種と呼ばれるものしかありません。

 そういう意味で考えると、これを行うことによって、圧倒的大多数の人が救われるということが前提で、導入していいことだと思います。今のお話を受け取ると、いったいこれが国民、子供たちに打たせていいものかどうなのか、ということを、もっとしっかりと審議していくことが本当に大事だなと思います。

 ワクチンの有効性がどれくらいなのか、アメリカでは90%以上根絶できなければ、このようなことを行ってはいけないとか、その指標みたいなもの、接種の基準を明確にしていくことが大事だなと思っています」

松浦「さきほど嘆願書を持って行ったときに、(厚生労働省は)4ヶ月に1度、評価委員会を行うとおっしゃっていましたね」

隈本「予防接種の副反応がどれだけ出ているかは、専門家が定期的に集まってチェックをしています。ただ、被害者の方がおっしゃったように、全国のお医者さんがいろいろなタイプの副反応があるということに気がついて、積極的に報告をしてくれなければならない。自発的報告を受けとめるわけですから。

 追跡調査をするわけではないのですね。ワクチンの副反応は、気がついた人が報告をし、メーカーを通じて上がってくる、そういう意味では、一般のお医者さんたちがこのような副反応がありうることに気がついてくれなければ、一向に報告があがってこない。

 具体的に何百万人という人に接種したのですが、実際にこれが認可された時点での、日本人の副反応(の確認検査)は500人打っただけです。でも、百万人クラスに打ったときに、どのような副反応が出るのかは調べなければわからない。ぜひ調べてほしいというのが、被害者の皆さんのお気持ちです」

池田「先生、500人ずつ、1000人に打ったということになっていますが、アジュバントの違いで2種類が500人に接種されていることで、大事なのは20歳以上の方なのですね。10代には100人もやっていない。この治験は」

隈本「しかも相手(プラセボ群)はA型肝炎ワクチンです。A型肝炎ワクチンとサーバリックスを比べて、同じようなワクチンだからという理由で、どちらが副反応が多いかを調べた。500人程度の数字しか実際はない。だから、そこで出て来なかったからといって、今回のようなことが防げるということではない」

松浦「10代には臨床例がないということですか?」

隈本「10代の人も打っていますが、ごく一部です。治験対象として。10代の人を打った限定的な治験はないです」

佐藤「2009年の段階で、イギリスで自閉症の症例がちゃんと出てます。そういうことを、われわれは言語の壁で知らなかった」

隈本「最後のこのページの有効性試験のガーダシルの結果を見ていただいて、一番上の6行目になりますが、ヒトパピローマウイルス16型/18型によるAIS、前がん病変、上皮内がんと言ってもいいですが、がんの前になった状態、この状態になった人は、3年間の追跡結果で、5000人中プラセボ群では1人、ワクチン群では0人、この数字がもしワクチンのほうに低く出たら、有効性は0%になる。そういうデータしかまだない。

 国民全体にワクチンを打って、どれだけがんが予防できるか、ある意味、経過観察中、悪い言葉で言えば実験中ということですね。これは数十年経ったときに効果があったとして、日本中の子宮頸がんの半分を予防できる。そういうものだということを、国民がよく知ったうえで、時々はものすごいこと(副反応)が起きるかもしれないということを知ったうえで、選んでいるのかということが、この被害者の皆さんの言いたいことです。効果と副反応のことを本当に知ったうえで、娘さんに打っているのか、ぜひ公衆衛生政策として問いたい」

松浦「お時間もずいぶん押してしまいましたので」

記者「簡単な質問に。自治体に相談窓口を作ると書いてありますが、具体的には?【**01:10:59】」

奥山「今までのお知らせは非常にわかりにくいものでした。それに対して、厚労省は何かを指導するような立場ではないのです。そんなやり方はおかしいと厚労省に言うこともできない。厚労省が通達を出すのではなく、自治体が自主的に動かないとなかなかそういった(改善は)できない。地元の医師会も同じです。また医師会でないところでも接種しますから。国から一律に命令があるわけではありません」

隈本「訂正があります。先ほど、臨床試験で10代の方だけを対象にした副反応の調査はしていないと言いましたが、それは臨床試験の段階です。市販後では、100人規模で行っているようです。論旨は変わりません。たくさんワクチンを打ってみた結果はまだわからないということです」

松浦「それでは皆様ありがとうございました」

【文字起こし,リサーチ:ボランティアスタッフ・吉成, 校正:@KinocoMX】

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4件のコメント “2013/04/08 「なぜこんなワクチンを接種させるのか」接種中止を求める訴え~全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会による記者会見

  1.  被害にあわれた方の親御さんの気持ちを思うとやりきれない思いです。
     国も自治体も、これ以上の被害が出ないうちに即刻中止し、実体を調査すべき。
     

  2. ショックです。大急ぎで娘に接種させました。幸い副作用はひどく出ませんでしたが、
    信頼する婦人科医も積極的に進めています。
    全国規模の実態調査と、産婦人科医会での見解も見直す必要があるのでは?

  3. メディアリテラシーはある意味深刻な気がします。
    何かを行うと反対する少数意見が存在します。
    この件に関しても以前から医療関係者からの指摘が有りました。
    被害に合われた方々には残念に思いますが、
    権威による誘導には取り敢えず疑ってみて、
    反対側の情報も入手する必要が有ります。
    日本人は歴史的に共同意識が高い国民性ですから、
    多様性に弱い国民です。医療誘導社会は本当に
    我々国民の不安を取り除く事が出来るのか。
    真実を知る努力を怠らず村社会に恐れず生きて行きましょう。

  4. WHOが子宮頸癌予防ワクチン投与法を変更
     本年(2014年)10月に世界保健機関(WHO)はスイスからの報告などを基に子宮頸癌予防ワクチンの投与法を変更し,9〜13歳の女子に6ヶ月の間隔で2回筋注する方法を推奨した。日本では現在3回筋注する方法を用いているが,2回接種でも3回接種に劣らない効果が得られることが明らかとなった。日本では2009年12月〜2014年3月に約338万人が接種し,約2500人の副反応報告が厚生労働省に寄せられた。副反応報告を調べた結果1112件(45%)に重い副反応が出ており,ヒトパピローマウイルスワクチン関連神経免疫異常症候群の可能性も考えられた。3回接種を2回接種にすれば副反応が減ると思われるので,日本でも投与法の変更を検討すべきである。
    https://minoruoishi.files.wordpress.com/2014/12/e5ad90e5aeaee9a0b8e3818ce38293e4ba88e998b2e383afe382afe38381e383b3efbc92e59b9ee68ea5e7a8ae.jpg

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