「警察が意図的に排外デモをやらせている」一水会・鈴木邦男氏、在特会らと公安の癒着を指摘 〜排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会 2013.3.14

記事公開日:2013.3.14取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)

 2013年3月14日(木)16時から、東京都千代田区の参議院議員会館講堂で「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」が行われた。東京や大阪のコリアンタウンでの、「行動する保守」を自称する市民団体らの排外デモを、有田芳生参議院議員が問題視。現行法では取り締まることのできない、「韓国人を射殺せよ」「朝鮮人は首を吊れ」などの過激なヘイトスピーチに対する法整備の必要性や、「行動する保守」参加者の実態について、登壇者らは発言を行った。

 一水会最高顧問の鈴木邦男氏は「在特会らの排外デモは、公安が余らせた予算、人員の使い道として意図的に放置している」と指摘。「警察が意図的に排外デモをやらせている」と明かした。

■ハイライト

  • 呼びかけ人あいさつ 有田芳生参議院議員
  • 「京都事件」映像上映
  • 発言 安田浩一氏(ジャーナリスト、『ネットと愛国』著者)、金尚均(キム・サンギュン)氏(龍谷大学法科大学院教授)、平山誠・参議院議員、上瀧浩子氏(弁護士)、鈴木邦男氏(一水会 最高顧問)、木村三浩氏(一水会 会長)、森達也氏(映画監督、ノンフィクション作家)
  • 会場から 野村旗守氏(ジャーナリスト)
  • 田城郁参議院議員/徳永エリ・参議院議員
  • 最後に 安田浩一氏・上瀧浩子氏

 「新大久保(東京)や鶴橋(大阪)で行われた、シュプレヒコールやプラカードを使ったデモは、表現の自由で許容できる範囲を超えている。法務委員会に所属する参議院議員として、国会でもこの問題を取り上げたい」。集会の呼びかけ人である有田氏の挨拶に続き、短い記録映像が上映された。2009年4月に、京都の朝鮮第1初級学校前で起きた、後に「京都事件」と呼ばれる、在日特権を許さない市民の会(在特会)とその一派による街宣活動を収めたものだ。

 内容のほとんどは、在特会のメンバーらが一方的にヘイトスピーチ(憎悪に根ざした発言)を行うシーンであった。上映が終わると、安田氏が「(在特会への取材を重ねている)仕事柄、この種の光景をずいぶん見てきたが、いつ見ても不快だ。この映像の例は、まだ、おとなしい方ではないか。最近の在特会による排外デモでは、在日コリアンに向けて『死ね』『殺せ』『首を吊れ』『毒を飲め』といった言葉が、頻繁に飛び出す」と報告した。

 安田氏は「在特会とその一派の主張とは、『在日コリアンには、日本人にはない諸権利が付与されており、日本人以上に自由で豊かな生活が担保されている』というものだ。そのロジックには無理がある」と批判した。「しかし、一般市民から支持を得やすいテーマがあることを、彼らは知っている」とも述べた。

 また、「在特会の会員に『差別して何が楽しいのか』と訊くと、返ってくるのは『運動することで高揚感を得られるから』という答えだ」と語り、「それはまさに、ネット上の炎上が、路上に持ち込まれた構図だ」と力説した。

 金氏は「(私は京都事件の現場にいたが)駆けつけた警察は、何もしなかった。写真を撮り、活動家の横に立っているだけ。まったく助けが得られない状況で、校内にいた150人近い児童は、一方的にヘイトスピーチ(憎悪に根ざした発言)を聞かざるを得なかった」と振りかえり、「在特会系の活動団体は、この種のヘイトスピーチは犯罪に当該しない、という安心感を持っている」と指摘した。

(…会員ページにつづく)

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「「警察が意図的に排外デモをやらせている」一水会・鈴木邦男氏、在特会らと公安の癒着を指摘 〜排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」への2件のフィードバック

  1. テント27号 より:

    院内集会で、「在特会」が議論されるのは、画期的なことだと思う。
    タブーになりがちな話題を表沙汰にする、という点に於いてだけでも、価値のある試みだとも思う。
    発言者に、「右も左もない」人選がなされていることは、おそらく賛否両論、噴出するだろう(すでにしている)。

    果たして、”レイシズム”に品格の有る無しなど、そもそもあるのか。
    果たして、在特会に持たれたから”日の丸”は泣いているのか。それ以前に、”日の丸”の意味するものは何なのか。

    全編を通し見ることで、自分の目で、耳で、感覚で、知識で、意識で、知恵で、考え判断するしかないのだろうと思う。
    また、たとえば私にとっては聞くに堪えない「在特会」の暴力的…を遥かに越えていると思われることばが、多数、引用されているのはどうなのだろう。
    東京の新大久保、大阪の鶴橋で、いまどんなことが行われているのかを「わかりやすく伝える」ための引用なのは理解できるが、それでも…という想いが、私などにはある。

    そういったことをさておいても、注目したい内容であるのは間違いない。
    この院内集会は、第二回、第三回と続いていくとの発言があった。
    回を重ねるごとに、クリアに見えてくるものーーそれをこそ、見逃さずにいたい。
    そのためにも、第一回目の映像をしっかり見て、記憶しておく必要があると私は思う。

  2. 山崎 昌子 より:

    日本に暮らす、いかなる国の人々も、本国ではともかく、日本においては表現の自由の下に、
    幸せに暮らして欲しいです。外国人でも、正当な労働に対する報酬を得て、日本の平和憲法のもとに
    生きられる国。日本は、戦後、そういう国をめざして国づくりをしてきたのではなかったのですか?
    私が大学生の頃は、たくさんの留学生が各国から来ていて、学食には、ターバン姿の女子学生や、
    家族を連れた中国の年配の留学生などが、皆な同じ食事をしていたし、韓国から留学していた美しい
    女性をいとめた大学院生もいて、日本での結婚式に招かれたりしたものです。きっと日本は、いい国
    になれる、アジアの人々の良きリーダーとなって、アジアの幸せを牽引する国になりえる、と思った
    ものです。それが、いったいどうして、このようなことになるのでしょうか。国民が高齢化して、経済が
    破綻しそうだから?日本はたしかに貧しくなったかもしれないですが、だからといって、今、この国で
    幸せを求めて暮らす人々を、表現の自由を逆手にとって迫害するなんて、日本人としてやってはいけないこと
    だと思います。

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