2023年9月29日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、437回目の原発反対八王子行動が行われた。 参加者は、まず以下のように、参加年齢層が変わりつつある原発反対全国集会について語った。
「9月18日に、原発反対全国集会が名前を変えて『ワタシのミライ』という名前で集会が行われ、代々木公園に8000人もの人たちが集まった。
今までと雰囲気が違っている。若い人が多い。ステージの前にずっと陣取った人たちの歳格好が違う。
ルポライターの鎌田慧さんが、『やっぱり若返りました』とおっしゃっていた。
内容も、気候変動に関しての意見を持っていた方から、有機農業など、いろんなものを利用した形で農産物を生産していく。またコンポストなどの形で、エネルギーのループをグルグル上手に回して行くことで再生エネルギーにできるとして、地球温暖化に対する警鐘を鳴らすといった主張が全体的に多かったと思う。
元気な音楽が聞こえてきたり、そういう若い人が訴えることが響く集会だった(中略)」
「東京新聞にも書かれていたが、あの(原子力工学博士の)小出裕章さんが、いろんなお話をしてくださった。
『なぜ汚染水をこんなに流したかったのか? これは六ケ所村再処理工場が稼働した場合の前哨戦なんだ。トリチウム汚染水はその最初の段階で、大量に流すことを実験している』とお話してくれて、そういう意味では、その後トリチウム水をどんどん流したかったんだなということがわかってきた」
「水産物輸出のことで右翼などが入っているが、中国が871億円、香港が755億円ほどの輸出先で 両方で1600億円ぐらいの輸出が減った。
日本の産業とか漁業産業の輸出額が減ったということを随分強調しているが、原因を作ったのは日本政府。日本政府が1600億円の損失を自ら招いた。招いたことによって、それを風評被害とかなんとか言いながら結局補填する。
緊急対策として207億円を計上し、そしてこれまでに関連の対策費として300億円。さらに漁連の方に、今後500億円ほどの基金を支出する。その合計で1007億円の給付をしようとしている。
1600億円と1007億円どっちが多いか? 損失の方が多いだろう。汚染水を出したことによって、『(海外から)許しませんよ』ということで、失った損失が1600億円。
それに対して日本は対策費1000億円。600億円ばかり差っ引いて損をしているままやってる。これは福島の方々だけの損失ではなく、日本漁連の日本全体の輸出品・水産業に対する損失なので、政府が被害を大きくしている。
補償金とかなんとかいうよりも、パッと汚染水を止めてしまえば、1600億円の輸出額が元に戻るんだし、本当に税制としても、どうしてそんなバカなことをしたんだろうなと思いながら、壇上の話を聞いていた。
多分皆さんも同じ気持ちだと思う。福島への支援だとかなんとか言ってるんだったら、一番の支援は汚染水止めなさいよ!汚染水のバルブ止めれば、それでもう福島への支援のお金が回りますよっていうことだと思う。
『汚染水を海に捨てるな』と書かれたポスターを貼ってらっしゃるが、一日も早く止めていくことが日本全体の利益になるし、福島に対する一番の支援になると考えている」
- 脱原発と脱化石を~気候危機の対策を急いで~9・18代々木公園に8000人(2023.9.29、社民党)
- 水産業支援に207億円追加 1000億円超に(2023.9.6、Economic News)
- 動画:小出裕章さんの訴え「汚染水問題は原子力政策の根幹」(2023.9.19、labornetTV(Youtube))
- アイキャッチ:反原発+気候変動防止 ワタシのミライのために声を上げよう 代々木公園でイベント(2023.9.18、東京新聞)