白井聡氏「物価高の中で大増税。理由はシンプル。ア・メ・リ・カだが、気持ち悪いことにその4文字を誰も言わない」~12.16 カルトゆ着の政治を終わらせ、統一地方選勝利・岸田退陣拓く討論集会 ―登壇:白井聡氏(政治思想家・政治学者・京都精華大学教員)、雨宮処凛氏(作家・社会運動活動家)ほか 2022.12.16

記事公開日:2022.12.19取材地: 動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

 2022年12月16日(金)午後6時30分より大阪府大阪市の福島区民センターにおいて、「カルトゆ着の政治を終わらせ、統一地方選勝利・岸田退陣拓く討論集会」が行われた。

 登壇したのは、政治思想家・政治学者・京都精華大学教員の白井聡氏、作家・社会運動活動家の雨宮処凛氏ほか。司会進行役は弁護士・れいわ新選組のつじ恵氏。

 これは、今年9月23日(金)に行われた「異議あり国葬!9・23緊急シンポジウム『安倍銃撃死と統一教会問題』」を受けて、来年の統一地方選挙に向けた決意の集会として位置付けられたもの。

 進行役のつじ氏に国民に対して全く説明責任を果たさない岸田政権について問われ、

 雨宮氏は、生活上の悩みなどの電話相談を弁護士の方と共に受けていた状況について、「物価高で年金だけではとても暮らしていけない」「生活保護を受けているのに、物価高で5日間食事をしていない」などの切実な声を紹介した。

 また、「防衛費は43兆円なのに、社会保障費は財源がないことを理由にカット。また生活保護基準を下げられる可能性がある。普通に働いていても生活が苦しいのに、そういった状況が全く見えていないのが現政権」と憤りを隠せない模様だった。

======

 白井氏は、「311以来、最も強い最も危機感を感じている。それが防衛費大増額。いったい私たちはどこへ向かっているのかを大局的に考える必要がある。

物価高の中で大増税。理由はシンプル。ア・メ・リ・カだが、気持ち悪いことにその4文字を誰も言わない。

アメリカがそうしろと言っている。5月に日米共同記者会見において、岸田はバイデンと約束してしまった。それが実行に移されただけ。

そもそも防衛費増額を誰が言ったか? 安倍である。前回の総裁選で、安倍は非常に極端なことを言う高市を推した。穏健に見える岸田が選ばれたが、今の極端な防衛費増額は、高市が総裁選で主張していたことをやっているだけ。

言い出しっぺの安倍は死んでしまっているのに、防衛費増額は変わらない。安倍・岸田・高市全員3人とも金太郎飴で腹話術の人形。

なぜアメリカがそういうことを言ってきたのか? アメリカ・中国との対立・対決がある。20世紀半ば(第二次世界大戦)からはアメリカの時代だったが、今その地位を失いつつある。

ヘゲモニー交代=覇権国の交代が進行中だが、その対立は落としどころがないため、戦争によって解決するしかないのかもしれないという非常に恐ろしい状況下にあり、日本はウクライナのようにその先兵にされる可能性もある」と、極めて強い調子で危機感を訴えた。

■全編動画

  • 日時 2022年12月16日(金)18:30~
  • 場所 福島区民センター前(大阪府大阪市)
  • 主催 12・16討論集会実行委員会詳細

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です