「日本の空の安全はどうなっているのか」――。
2018年2月6日、8時30分から衆議院本館で立憲民主党の安全保障部会が、前日5日に佐賀で起きた陸上自衛隊ヘリ墜落事故について、防衛省からのヒアリングをおこなった。冒頭で本多平直議員が、沖縄でも米軍による不時着や落下事故が相次いでいることを受け「日本の空の安全はどうなっているのか」と、現時点でわかっている事実の説明を防衛省側に求めた。
防衛省からは防衛装備庁・プロジェクト管理部事業監理官の坂本大祐氏が、国民・地域住民への謝罪を述べた後、事故の概要を説明。それによると、墜落したのは陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地所属のAH-64D、いわゆる「アパッチ」と呼ばれる攻撃型ヘリ。これが整備点検後の試験飛行中に、駐屯地の南西約6キロメートルの地点に機首から落下して、テールローター(尾部)以外は原型をとどめない形で大破。住宅3棟が炎上、住民の小学生女児が軽症を負い、搭乗員のうち髙山啓希1等陸曹の死亡が確認された。行方不明の斎藤謙一2等陸佐に関しては、7時半に捜索が再開された。
防衛省は自衛隊の所有するヘリについて整備点検の徹底と、 事故機と同型の全機飛行停止を指示している。また、陸上幕僚監部の中に航空事故調査委員会を設置。今後、原因究明を行っていくという。
岡本章子議員は過去の類似事故について防衛省に質問した。日本が13機所有する同型機(アパッチ)の事故としては今回が初めてだとの説明を受けたが、2017年に起きた大湊沖での海上自衛隊ヘリ、浜松沖での航空自衛隊ヘリの墜落事故はいずれも事故原因は判明していないことがわかった。
今回の試験飛行に関して枝野代表は「本来の想定された飛行コースだったのか、操縦不能となって結果的に民家に墜落したのか」を明らかにするための資料提出を次回までに求め、管制官との墜落間際の交信記録についても、早い段階での公表を求めた。
群馬県防災ヘリ事故 背景要因 ドクターヘリパイロット(元)奮闘記 – Yahoo!ブログ
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