「安倍政権の立憲主義、あるいは法の支配、民主主義、表現の自由、様々な社会の基盤を壊しているという状況に対して、この総選挙でストップをかけなければならない」――。
2017年10月3日(火)13時45分から、衆議院第一議員会館1階第1面談室で行われた、「市民連合による立憲民主党代表・枝野幸男氏へ『衆議院議員総選挙における野党の戦い方と政策に関する要望』申し入れ・記者会見」の冒頭で民進党を離党した枝野氏はこのように述べ、「立憲民主党」結党の想いを語った。
市民連合は、既に2017年9月26日(火)に、野党4党(民進党、日本共産党、社会民主党、自由党)へ、衆院選に向けた要望書を提出。しかし、民進党の「解体」、希望の党への「合流」などで政局が激変したことを受け、この日、市民連合は、「立憲民主党」へ申し入れを行なった。
山口二郎・法政大学教授は、枝野幸男氏への申入れ後の記者会見で、「改めて、私たちの理念・政策と近いと思われる、立憲民主党に対して、再度、要望を提出し、枝野代表から『基本的に、同意する』と、『実現に向けて努力したい』というお答えをいただきました」と述べ、申し入れの内容を報告。「改めて市民連合と立憲民主党、それから共産党、社民党の『ブリッジ共闘』のかたちを再構築する」と、市民連合としての対応を語った(※)。
(※)なお、共闘の枠組みに自由党が含まれていないことについて、山口教授は記者会見で、「小沢代表が無所属で出馬ということですから、政党としての機能を停止したと判断せざるを得ない」と回答している。
中野晃一・上智大学教授は、「希望の党」について、「市民連合として、希望の党と共闘するということはない」と話し、「前提としている立憲主義や民主主義についての考え方が違うから、というのはあると思うので、そういう意味では、立憲民主党が立ち上がって、そこで私たちが一緒になって戦える構図ができたということは、有権者にも意味のある選択肢が与えられたということになるのではないか、と思っています」と、立憲民主党の結党に期待を寄せた。
市民連合が立憲民主党・枝野幸男代表へ改憲反対、安保法制白紙撤回などを求め、要望を提出 山口二郎氏「『実現に向けて努力したい』とお答えをいただいた」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/399757 … @iwakamiyasumi
枝野氏の背中を押すのはこういう市民の声。応援したい。
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