2016年12月8日(木)、日本外国特派員協会主催で、書籍『実名告発 創価学会』著者・野口裕介氏、滝川清志氏、小平秀一氏 刊行記者会見が行なわれた。『実名告発 創価学会』は、創価学会本部の中枢から排除された3人の元青年職員が、「愛する創価のため」に内部告発に踏みきった衝撃作として話題を呼んでいる。
(取材・文:阿部洋地)
2016年12月8日(木)、日本外国特派員協会主催で、書籍『実名告発 創価学会』著者・野口裕介氏、滝川清志氏、小平秀一氏 刊行記者会見が行なわれた。『実名告発 創価学会』は、創価学会本部の中枢から排除された3人の元青年職員が、「愛する創価のため」に内部告発に踏みきった衝撃作として話題を呼んでいる。
■ハイライト
会見で滝川氏は、「本部執行部は、自民党という権力におもねるゆえに、創価三代(初代会長牧口常三郎、第二代会長戸田城聖、第三代会長池田大作)の絶対平和思想に違反する安保法制すら推進している。権力におもねるゆえに師匠(池田大作氏)も利用しているのだと、そのように私たちは確信しました」と述べた。
創価学会本部の執行部が「師匠(池田大作氏)も利用している」と指摘した滝川氏。2015年11月18日に創価学会の機関誌である聖教新聞に掲載された池田大作夫妻の写真を見た時に、「師匠(池田大作氏)のお顔に表情が無く、目には力がなかった」と感じ、「師匠(池田氏)はご病気で複雑な物事をご判断できない状態なのだ」と確信したと明かす。
さらに、「私たちは本部職員が師匠(池田大作氏)の(聖教新聞に掲載する)メッセージを代筆している実態を知っていました。本部職員が師匠の代わりにメッセージを作成して、聖教新聞に掲載し、創価学会員をあざむくために、ご判断のできない師匠を利用していると思ったのです」と訴えた。
滝川氏は、「今回の本の出版は、解雇除名となっても諦めなかったゆえに結実した、創価変革の一つの前進の証だと感じています」と述べ、創価学会の変革を求めた。
2015年、安保法案に反対する市民らが全国各地で法案に反対の声をあげた。抗議行動の場には、創価学会の旗(三色旗)がはためくことも珍しくなかった。
2015年9月11日、IWJ代表・岩上安身が、創価学会員として立ち上がり、創価学会本部前でひとりでスタンディング抗議を行った、愛知県在住の天野達志氏にインタビュー。天野氏は、公明党に不信感を抱くたびに、周囲から「自民党が暴走するところを公明党が引き止めている」と諭されてきたが、安保法案について、多くの学者が「違憲」だと指摘したことで「洗脳」が解けたと語った。「公明党をこんなふうにしてしまった学会員の責任にも気づきました」と語る天野氏のインタビュー、この機会に併せてご覧いただきたい。