立命館大学・高橋学教授が指摘「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番に懸念される」〜再稼働した伊方原発3号機は大地震に見舞われる!? 2016.8.20

記事公開日:2016.8.20取材地: テキスト動画
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(記事:原佑介、平山茂樹)

※本記事は「日刊IWJガイド」2016年8月19日号に加筆・修正を加えたものです。

 8月12日、愛媛県の中国電力伊方原発3号機が再稼働してしまった。2011年3月11日の福島第一原発事故以降、新規制基準のもとで再稼働した原発は、鹿児島県の九州電力川内原発1、2号機、福井県の関西電力高浜原発3、4号機に続いて、国内3箇所目となる(高浜原発は大津地裁による仮処分決定により停止中)。

 この伊方原発について、四国電力の佐伯勇人社長は8月15日、香川県高松市にある本店で記者会見を行い、「これだけ安全対策をした中で、60年運転というのは念頭に置くべきかなと思う」と述べ、法定の40年を超える運転延長を目指す意向を明らかにした。

 原発の運転期間は、福島第1原発事故後に改正された原子炉等規制法で原則40年に制限されているが、原子力規制委員会が認可した場合のみ、最長で20年延長して稼働できることになっている。

 しかしそもそも、伊方原発は日本最大の巨大な断層系である「中央構造線」上に位置していることから、巨大地震による被害が懸念されているのである。今年4月14日と4月16日には、中央構造線の西端で熊本・大分大地震が発生したばかり。この伊方原発は、いつ巨大地震に見舞われてもおかしくない状況にあるのだ。

▲再稼働した伊方原発3号機――写真:IWJ城石裕幸

▲再稼働した伊方原発3号機――写真:IWJ城石裕幸

 「中央構造線上の佐田岬には伊方原発があり、津波による非常用電源喪失が一番の懸念です」と指摘するのは、今年5月16日に岩上安身がインタビューした、立命館大学教授で地震学者の高橋学氏である。高橋氏はインタビューの中で、「熊本大地震が引き金では南海トラフは動かない。しかし、南海トラフは周期的に必ず動くので、熊本地震はその予兆の可能性がある」とも語った。

■イントロ

 また、高橋氏は6月にも岩上安身宛に個別にメールを寄せ、「東日本でマグニチュード7に警戒を」と呼びかけた。この高橋教授のメールは、緊急性と公共性に鑑み、高橋教授の了解のもと、記事化して特別公開している。

 天災を侮っているのか、いわゆる「原子力ムラ」の住人は全国の原発を続々と再稼働し始めたが、国民は地震への危機感をしっかり持っており、高橋氏のメールを掲載した以下の記事は、すでにFacebookで2000シェアに迫る勢いで拡散されている。

 IWJでは、8月21日(日)、熊本・大分大地震の直後である4月17日に岩上安身が行った高橋氏への直撃インタビューを再配信するので、ぜひ、ご覧いただきたい。

 高橋氏が指摘するように、伊方原発は「日本一細長い」といわれる佐田岬半島の付け根にある。もっとも懸念されるのは、万が一の過酷事故の際に半島住民の避難路が確保できるのか、という点だ。IWJでは、城石裕幸カメラマンが現地取材し、そのシビアな実態をレポートしているので、こちらのレポートもあわせてぜひご一読いただきたい。

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