おはようございます。IWJ記者の原です。連日お伝えしておりますが、今日もまたおおさか維新の会・足立康史議員の横暴について、お話させていただきます。
2月24日、衆院予算委員会の中央公聴会で公述人として招かれた郷原信郎弁護士は、甘利明氏の「金銭授受疑惑」について、「あっせん利得処罰法の処罰の対象の、まさにど真ん中のストライクに近い事案である」と喝破。これに対し、「郷原さんは専門家じゃないんです、政治家なんです。政治屋なんですね」「そうした売名行為をされたことについて批判を申し上げる」などと噛み付いたのが、おおさか維新の会の足立康史議員です。IWJはこの足立議員の「暴言」をお伝えしてきました。
一昨日、IWJは足立議員に電話でインタビューし、その後、IWJ代表・岩上安身が郷原弁護士に生中継で単独インタビュー。「甘利問題」の核心とともに、足立・郷原両者の主張を取り上げ、足立議員の「暴言」について報じました。
そんな中で、足立議員が昨日、突如、IWJによる電話インタビューの全文を断りなく文字起こしし、IWJの質問を含めて自身のブログに掲載しました。
IWJとして、電話インタビュー内でのやりとりを足立議員側が掲載することなどは認めていません。そうした申し出もありませんでした。我々IWJは、きちんと「取材」を申し込み、足立議員自身にしっかりと許可を得たうえで50分にわたるインタビューをいたしました。これはIWJの取材成果であり、その取材成果については、「郷原弁護士へのインタビュー内で使用する」「記事にも使用する」と、足立議員に用途をお伝えし、ご本人から承諾も得ています。しかし、足立議員は、一切こちらの許可なく、無断で、IWJの取材成果を自身のブログで公開したのです。これは信義にもとるやり方ではないでしょうか。
電話インタビューで得た足立議員の主張は、やはりツッコミどころ満載。矛盾だらけです。追って記事化しますが、例えば、足立議員自身がブログで、郷原弁護士について「私が郷原公述人に違和感を覚えるのは(略)『法律家』『弁護士』等と繰り返し公正さを装っているからだ」などと書いておきながら、「僕がそう言っているんじゃなくて、世の中の人はそう思っていますよ、ということ」などと、「世の中の人」に責任転嫁する始末です。
また、昨年6月4日の衆院憲法審査会で、参考人として招致された3人の憲法学者全員が、「安保法案は憲法違反である」との見解を示したことについて、足立議員は「当該審査会で明らかになったことは、安保法案の違憲性ではなく、参考人の選定が間違っていたということだけだ」と書いていましたが、この日の憲法審査会は、安保法案だけの議論ではなく、憲法全般の議論をするものでした。つまり、それぞれ異なった憲法観を持つ参考人が、たまたま安保法案については「違憲」で一致したわけですね。これを「選定が間違っていた」というのであれば、すべての憲法審査会に、安保法案が「合憲だ」と主張する憲法学者を呼ばなければなりません。
そう指摘すると、足立議員は、「おっしゃるとおり」と認め、「いや、『間違っていた』ではくて、もしそれをことさら取り立てて、議論するのが間違っている、ということ」と話をすり替えたのです。意味がわかりますか? 「『選定が間違っていた』と書いているのでその説明はどうか」と聞くと、「本意はそういうことですよ、と伝えるのがあなたの仕事」という。屁理屈もいいところです。
発言の根拠を問うと、「外形的に」と誤魔化し続ける、そんな調子でインタビューは進みましたが、これはあくまで「インタビュー」であって、目的は「取材成果の獲得」です。議論が目的ではありませんから、おかしなところがあっても、IWJとしては反論せず、「なるほど」「わかりました」と返答し、足立議員が喋るがままに任せていました(足立議員は、僕が「同意している」のだと勘違いなさっていたようですので、これについては後に本人に説明し、誤解は解けたと思っています)。
しかし、紹介したとおり足立議員の主張はツッコミどころ満載であり、IWJとして、そのまま無批判に垂れ流すことはできません。実際に、岩上さんによる郷原弁護士インタビューの中で、電話インタビューで聴きとった足立議員の主張をパワーポイントにし、ひとつひとつ批判を交えながら取り上げました。この模様は、大急ぎで約30分のハイライト動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。
岩上さんによる郷原弁護士インタビューは視聴者の皆さんにも大変好評で、インタビュー終了後には、足立議員から僕のもとに直接電話が入り、「有意義なインタビューだった!」となぜか絶賛…。インタビュー内で使用した、足立議員インタビューの書き起こしを提供してほしい、と依頼されたのですが、これはIWJの取材成果であり、まだ記事化さえできておらず、内容が内容だけに「そのまま取り上げられない」という理由もあって、きっぱりと素材提供はお断りしました。
すると足立議員側は、自ら録音していたIWJの電話インタビューを書き起こしし、すべて掲載するという「暴挙」に出たのです。すぐにIWJは足立議員本人に電話し、「信義則違反ではないか」と抗議。ブログを取り下げるよう要請しました。すると足立議員は「岩上のボケが(素材提供を)断ってきただろ。なんでネットに出しているものを当人に渡せねぇんだよ。そういうことをやっている人間が(信義則違反などと)言えるのか?どうなんだよちょっと」と声を荒げ、いきなり電話をたたっ切る始末…。
まったく論理的ではありませんし、「岩上のボケ」という言葉も、とても国会議員の発言…いや、社会人の発言とは思えません。まさか議員の口からそんな言葉が飛び出てくるとは思っていませんでしたから、さすがに驚きました。
IWJには、「書き起こしを足立議員に提供したのか」との問い合わせもきており、大変迷惑しています。また、足立議員はブログの中で、「IWJ岩上編集長による偏向報道は看過できない」などと書かれていますが、足立議員からは、「郷原弁護士インタビューの中で、変な切り取り方をせず、ちゃんとフェアに取り上げてほしい」というふうに念を押されたので、かなりの程度、忠実に取り上げています。現に、インタビュー直後には、足立議員本人が電話をかけてきて「有意義なインタビューだった」と喜び、取り上げ方にも何ひとつ抗議しなかったわけです。これで、なぜ「偏向報道」などと言われなければならないのでしょうか。
IWJは時間をおいてかけ直し、改めてブログの削除を要求しました。この時の足立議員の主張はおおよそ次のとおりです。
「動画で文字起こしを使っているのだから(こちらもブログで使って)いいではないか。なぜ、岩上編集長は郷原弁護士インタビューの中で、おれを悪く言うのか。なんだ、あの偏向報道は。私の言っていることで、わからないことがあれば直接私に聞けばいい。なぜ私に聞かずに、一方的に私の主張に対して『意味不明ですね』などと言うのか」
さらに足立議員が、「まるでおれがわけわからんことを言っているかのように報じたんだよ?君たち」というので、こちらは「そうですよ」と即答。「はぁ?」と露骨に不快感を示されたので、「足立議員の主張を聞いた上で、それでもわからないことがあるという意味です。お話を聞いた上で、おかしい考え方だと感じたので、批判的に取り上げている」と言った旨をお伝えしました。
そのうえで、足立議員が「であれば、(また)直接おれに聞けよ。おれに対して信義則違反だとは思わない?」と言うので、「思いません」と断じると、その理由を説明する間もなく、「うん、じゃあおれも思わないからサヨウナラ…(ブツッ…ツー、ツー、ツー…)」。
…ちょっと笑ってしまいましたが、以降、電話しても出ていただけません。これが一般の方であれば「話の通じない困った人だなぁ」で終わりです。郷原弁護士は「低レベルすぎて関り合いになりたくない」とおっしゃっていましたが、その気持は当然だと思います。しかし、足立議員は国会議員。自民党中心に、国会議員の質の低下が叫ばれる昨今、ひとつひとつの失言や暴言を黙認してはならないと考えています。
IWJはさらに抗議し、ブログを取り下げていただくとともに、「岩上のボケ」「偏向報道」といった、とても国会議員とは思えない品位のない「暴言」についても撤回、訂正、謝罪していただきたいと思います。
きっと足立ってのは、自分が国会議員だということを失念している。ボケ老人と変わらんな(笑)
あ!いかん不適切発言でした。訂正しお詫びします。m(。。)m但し、老人の方だけにです。足立には謝罪する義務もなさそう(笑)
それにしても誰だよ、こんな奴国会議員に当選させた奴らは!?
ホントそいつらも『ボケ』だわ!!