国会で公述人に非常識な「暴言」を投げつけた足立康史議員が岩上安身にTwitterでリアクション! 2016.2.28

記事公開日:2016.2.28 テキスト
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※『日刊IWJガイド』2016.2.28日号~No.1263号~より抜粋

 IWJ記者の佐々木です。2月24日、衆院予算委員会の中央公聴会で、公述人として招かれた郷原信郎弁護士(民主党推薦)が、甘利明氏の「金銭授受問題」について指摘したところ、「なぜ来たのか」「結局、郷原さんは専門家じゃないんです、政治家なんです。政治屋なんですね」「この予算委員会の場で、そうした売名行為をされたことについて批判を申し上げて、質問を終わりたいと思います」などと暴言を放ちまくった、おおさか維新の足立康史議員…。

 一昨日の『日刊IWJガイド』で、僕も「『お馬鹿議員の暴走』で済む話ではない」と憤慨しましたが、事態はさらに進行しています。

 自民党の竹下委員長も青ざめるその「非常識」ぶりに、多くの国民があきれかえっています。IWJはそんな足立議員に取材。原記者がその顛末を昨日発行のガイドに書き、「郷原信郎弁護士に国会で暴言を吐いたおおさか維新の足立康史議員をIWJが直撃取材!」と報じたところ、足立議員がTwitter上で反応。岩上さんあてにメンションを送りつけ、以下のようなやり取りに発展しました。






 …よくわかりませんが、「直撃取材!? 申し入れあったかな」と書きながら、直後にIWJを「取材を申し込んだ側」と自分で認めているわけです。ちょっと謎めきすぎています。足立議員は、足立議員の「発言の捏造(郷原さん談)」を指摘する郷原弁護士に対して、発言の訂正をした後に、「あ~面倒だな。勘違いした、と言ってるでしょう。もう、お互い忙しいんだから、次の仕事に向かいましょう。宜しくお願いいたします」とリプライしています。結構自分勝手ですよね。

 ちなみに、もちろんいただいた「アドバイス」通り、足立議員のブログは拝見しました。中には謝罪らしき文言も見受けられるものの、「ん?」と首を傾げたくなる箇所が何点か見つかりました。少し引用します。

 「衆議院規則に違反したのは、賛否がある案件(=甘利UR口利き疑惑)について『一方に偏った意見を持つ公述人』(=郷原公述人)を推薦した民主党であり、その推薦を受けて、『案件(=来年度予算案)の範囲を超えて』発言した郷原公述人だということである」

 「そもそも郷原公述人が『法律の専門家』として、いわゆる『外形的公正性』を装っているのは極めて悪質なので、それを質した次第である」

 「加えて私が郷原公述人に違和感を覚えるのは、その言い回しだ。(略)大阪ダブル選挙の際に民主党の要請を受け維新の松井一郎知事の対抗馬として出馬を検討したことをひた隠しにし、『法律家』『弁護士』等と繰り返し公正さを装っているからだ」

 (昨年6月4日の衆議院憲法審査会で)「招致された3参考人の全員が『憲法違反』との見解を示した。これを機に野党とマスコミが騒いだわけだが、当該審査会で明らかになったことは、安保法案の違憲性ではなく、参考人の選定が間違っていたということだけだ」

 …すごい書きっぷりです。凡人の僕には思いつかない発想をお持ちのお方であるようです。

 例えば足立議員は衆議院規則を持ち出し、「賛成者及び反対者があるときは、一方にかたよらないように公述人を選ばなければならない」「公述人は多様な意見をバランスよく紹介するのが任務」と書かれていますが、郷原さんが呼ばれた中央公聴会では、自民党推薦の熊谷亮丸公述人が「基本的なアベノミクスの方向性は正しい」などと発言されているわけで、これは足立議員からすれば「一方に偏った」意見ではないのでしょうか?

 また、憲法審査会で、3人の参考人全員が「安保法案は違憲だ」という見解を示したことについて、「参考人の選定が間違っていた」とすごいことを平然と述べられていますが、東京新聞の調査では、294人のうち9割が「違憲」と指摘しています。参考人を「公平」に選べば、当然、「違憲だ」と発言する人が増えるのも当然ですよね。

 また、勘違いされているのかもしれませんが、この憲法審査会は安保法案の合憲・違憲を議論するものではなく、「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件、特に憲法保障をめぐる諸問題」をテーマに議論が行われたのであって、その流れで、安保法案の違憲性についても参考人のコメントが求められたに過ぎません。足立議員は、「『安保法案は違憲だ』とは言わない、1割の学者の中から参考人を選ぶべし!」と主張されるのでしょうか?それこそ足立議員の重んじる「公平性」の精神にかけるかと思うのですが…。

 お聞きしたいことを挙げればキリがないので、秘書さんにはお伝えしましたが、明日以降、またお望み通り「取材」させていただきます。足立議員も、「またわからないことがあればご連絡ください」とおっしゃってくださったので、お言葉に甘えたいと思います。

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「国会で公述人に非常識な「暴言」を投げつけた足立康史議員が岩上安身にTwitterでリアクション!」への1件のフィードバック

  1. 武尊 より:

    コールバックして置きながら、突撃取材ってェwww
    お推ってのは立ち上げた人からして、どうにも頭の中が『変』(笑)だから集まってる人も『変』なのかなぁ、、?
    それにしてもこんな『変』な人が選挙で受かる大阪って、余にも東京に敵愾心有り過ぎ??

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