「今の自民党は戦争を知らない恐ろしい子どもたち」〜全国から集まった「戦争させない」165万筆の決意表明を国会に提出――山口二郎氏、鎌田慧氏らが記者会見 2015.6.29

記事公開日:2015.6.30取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 安倍政権が夏までの成立を目指す安保法制関連法案に対し、「戦争させない」165万8955筆の署名が全国から集まった。2015年6月29日、呼びかけ団体の「戦争をさせない1000人委員会」から、ライターの鎌田慧氏、政治学者の山口二郎氏、評論家の佐高信氏らが国会への署名提出を前に記者会見を開いた。

 「署名運動はあまり力にならないと思うかもしれないが、一人一人の『戦争させない』という決意性が入っていることを強調したい。7月中には300万筆を目標にする。大空襲の記憶が残っている下町などでは反応がよく、署名簿を持ち歩く人たちが増えている」

▲165万筆以上の署名は民主党と社民党の議員6人を通じて、安倍総理と衆議院、参議院に提出された

 署名フォームは「戦争をさせない1000人委員会」のホームページから自由にダウンロードが可能。市民が自発的に署名活動に参加できる形を取っているといい、2015年1月から始まったこの署名運動は現在、第二次を募集中。7月中には300万筆達成を見込んでいるという。署名について説明した鎌田氏は次のように続けた。

 「今の自民党は戦争を知らない恐ろしい子どもたちという感じで、こんな国会議員が現れているということが恐怖です。中国や韓国を相手にして排外主義をまき散らし、アメリカについていくのでしょうけど、特定秘密保護法や先日の(沖縄2紙に対する)言論弾圧もそうですが、そうした戦争的なものが戦争につながるわけで、『戦争をさせない』という決意を込めた運動で安倍政権の野望を崩していきたい」

▲ルポライターの鎌田慧氏

■ハイライト

  • 出席者 鎌田慧氏(ルポライター)、佐高信氏(評論家)、他
  • 内容 署名提出にあたっての所感、および今後のとりくみについて
  • 日時 2015年6月29日(月) 12:30~
  • 場所 衆議院第二議員会館(東京都千代田区)
  • 主催 戦争をさせない1000人委員会

「安倍政権が体力を使い尽くす状況を作り出せているのでは」

 「国会の中では与党が圧倒的な頭数ですが、中の質はもうボロボロです」

 法案を違憲だと指摘した憲法学者を参考人に招致したり、6月25日に開かれた保守系議員有志による勉強会での百田尚樹氏の暴言騒動を起こすなど、政府・与党が「どんどんボロを出している」と批判した山口氏。今後も安保法制に対する反対世論が強まり、国会会期の延長が結果的に自民党を追い込んでいくだろうと指摘した。

 「安保法制に反対する世論がどんどん強まり、多くの普通の人々が、法案をごり押しする政府与党に対して疑問を持っている状況です。国会の会期を95日も延長したことで、安倍政権は墓穴を掘っているのではないでしょうか。

 (終戦記念日の)8月15日もある。日本の戦後の歩み、日本の平和主義をどう考えるのかといった機会がめぐってくる中で、この安保法制について議論ができることは、反対している側にとっては有益なこと。国会の中では与党が圧倒的だが、頭数が多いだけで中の質はもうボロボロです。ここからさらに、内閣支持率を下げる、支持と不支持の逆転ができれば、政府もそう無茶なことはできないのでは」

▲6月26日に参加した若者主催の集会に言及した政治学者の山口二郎氏 「若い人たちが政治に関心を持つことは久しぶりだ。自分の考えを率直に表現する新しい文化が始まっている」

 記者から今後の展開について聞かれた山口氏は、「最後は多数決で通る可能性は大きい」と前置きした上で、次のように続けた。

 「政府与党も次々と失態をさらけ出す、エラーを重ねているし、世論が動いている。内閣支持率が大きく低下している現実がある。法案を成立させることは非常に大きなコストを伴う。安倍政権が体力を使い尽くす状況は作り出せているのでは」

百田氏らの沖縄2紙に対する発言は「沖縄処分」

 質疑応答の際、沖縄タイムスの記者から、百田尚樹氏や自民党議員から出た沖縄2紙に対する言論弾圧とも取れる発言について、質問があった。鎌田氏は次のように回答した。

 「これは、『沖縄処分』というか、そういう問題なんですよね。辺野古をめぐる翁長政権に対する処分の中に、この問題が含まれている。翁長政権を潰すために、沖縄に新聞を潰せというニュアンス。琉球新報と沖縄タイムスは沖縄を代表する新聞ですから、沖縄そのものに対する処分だと私は考えています」

31歳の僧侶「7月中旬まで毎日座り込む予定」

 記者会見が開かれた議員会館前の歩道では連日、安保法制に反対する座り込み行動が行なわれている。沖縄から駆けつけたという31歳の僧侶の男性に話を聞いた。

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