「景気の好循環を止めるわけにはいかない。この経済政策は正しいのか、間違っているのか、それを決める選挙です」
衆議院解散から一週間経った11月28日、安倍首相は解散総選挙決定後、都内では初となる街頭演説を、新宿・京王プラザ前で行った。
18時30分――選挙カーの上に安倍首相が登場。安倍首相は、政権交代後の過去2年間の成果を力説した。有効求人倍率の22年ぶりの高水準化や、高卒・大卒の内定率改善、大手企業の賃上げ率2%、パートやアルバイトの時給アップ、100万人の雇用増加、非正規から正規雇用への流れを作り上げたことをアピール。
消費税を3%上げたことで、国民の消費が伸び悩んでいる点については、10%に上げる2017年までの間に、経済界がまとまって賃上げを重ねていくことで、国民生活を豊かにする環境を作りを目指すと訴えた。
「7月1日、国民の命を幸せな暮らしを守るために、閣議決定を行った。来年(2015年)の通常国会には関連法案を出して、すきまない安全保障法制を整備していく」
安倍首相は、集団的自衛権にも言及し、「日本の国土、領海を守るため、何よりも、日本人の命を守ることを約束する」と強調すると、聴衆からは歓声が上がった。