「民意無視の強引な辺野古移転」市民らが移転断念求め防衛省に要望書提出 2014.7.28

記事公開日:2014.7.29取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJ・原佑介)

 沖縄・普天間飛行場の辺野古移転をめぐり、現地では激しい攻防が続いている。

 基地移設にともなうブイなどの設置作業開始が迫っていることで、キャンプ・シュワブのゲート前では7月28日、約120人の市民らが車道に座り込むなどして抗議行動に行った。一方、東京では同日、辺野古の反対運動に連帯するかたちで、「沖縄辺野古の海に杭はうたせない!防衛省前抗議行動」と題した抗議行動が防衛省前で行われた。

 「許すな! 憲法改悪市民連絡会」の菱山南帆子さんは「集団的自衛権行使の閣議決定のあと、辺野古新基地建設が戦争する国づくりと一体化して進んでいる」とスピーチし、「断固として歯止めをかけていきたい。辺野古の海を壊すのではなく、あの内閣を壊していこう」と呼びかけた。

 沖縄から電話でスピーチした沖縄平和運動センターの山城博治さんは、「夜も昼もなく24時間体制でゲート監視し、物資搬入を止めようと頑張っている」と現地の様子を報告。「みなさん、力を貸してください。辺野古の海を守ろうじゃないか。安倍内閣は凶暴だが、屈することなくがんばっていきたい」と語った。

 先週まで一週間、沖縄に滞在していたという女性は、「これまで通れた国道が狭められ、車も止められなくなっていた。沖縄の太陽は半端じゃないのに、最初は灼熱地獄でテントも張らせてくれなかった」と状況を報告した。

 さらに「10年前の海上行動がまたあるとは思わなかった。埋め立て予定地の海を船で通ったが、こんなところを埋めるなんて犯罪に等しい行為だと思った。一人でも多くの人が来ることを現地は求めている」と訴えかけた。

 参加者らは、「移転に先立ち、辺野古の海底のボーリング調査が行われる予定となっているが、その際、キャンプ・シュワブ沿岸域の立入禁止区域を、現行の50メートルから2000メートルに拡大し、もし立ち入れば『刑事特別法』で逮捕しようとしている」として、民意無視の強引な辺野古移転は、戦後、「銃剣とブルドーザー」で土地を奪ってきた行為と同じだと指摘した。

 これを踏まえ、「立ち入り禁止区域拡大の撤回」「ボーリング調査の取りやめ」「辺野古新基地移設の断念」を求める要請文を防衛省職員に提出した。

■ハイライト

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

「「民意無視の強引な辺野古移転」市民らが移転断念求め防衛省に要望書提出」への3件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見より) より:

    「辺野古の海を壊すのではなく、あの内閣を壊していこう」と菱山南帆子さん。同感です。

  2. @hage3826さん(ツイッターのご意見より) より:

    いびつな日米関係がジュゴンの海を破壊する。

  3. @amyurntさん(ツイッターのご意見より) より:

    「辺野古の海を壊すのではなく、あの内閣を壊していこう!」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です