【東京都知事選】「保育園に入れない」「普通の母親のように早く家に帰ってあげたい」宇都宮氏に寄せられた悲痛の声 2014.2.2

記事公開日:2014.2.2取材地: テキスト動画
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(IWJ・原佑介)

 多くの赤ちゃんに囲まれ、満面の笑みを浮かべる東京都知事候補の宇都宮健児氏。宇都宮氏は2月2日、銀座で開かれた「 2.2ベビーカー大行進@銀座」で、小さな子どもを抱えた親子と触れ合い、昼の銀座を歩いた。

■全編動画

  • 日時 2014年2月2日(日)13:00~
  • 場所 銀座五丁目交差点(東京都中央区)

福祉予算に重点を置くと宣言

 「若手弁護士時代、朝はわたしが子どもを保育所に送り、帰りは奥さんが迎えにいく。こうした生活の中で、保育所の必要性を強く感じた」と話す宇都宮氏。

 「1歳7ヶ月になる子どもがいて、今、保育園を探している。お母さんが働かなければ大変だから、どうしても保育園に入れたい」。参加者からこうした実情を明かされたという宇都宮氏は、待機児童、育児支援に力を入れると話す。

 石原・猪瀬都政の14年間によって、福祉予算が削られ、現在、保育園が足りていないと主張。「認可保育園に入りたい子どもたちはば2万人を越えている。待機児童は年々増え、この5年間で2.6倍も増えている。予算の組み替えをやれば十分に保育園は作れる」と述べ、「待機児童ゼロ」を実現すると誓った。

親たちとの対話集会

 ベビーカーを押した親たちと銀座を練り歩いた宇都宮氏はその後、対話集会を開いた。

 「私は保育士で、夜8時15分まで働いている。しかし、そんな時間までやっている保育園は少ないから、自分の子どもをも『二次保育』に預けなければならなくなる。働き続けて、子育てもしなければならない。普通の母親のように、早く家に帰ってあげたいと思う。保育士を増やして欲しいし、賃金を上げて欲しい」。

 こう打ち明けた女性に対し、宇都宮氏は、「私の奥さんも保育士。保育園の充実には保育士の育成、増員が絶対に必要。そして、増員するためには労働条件の改善が必要。そうしなければ保育園の質も良くならない」と回答。こうした点を、保育だけでなく、介護労働も同様に改善していくとアピール。

 そして、走り回る子ども、ベビーカーで眠っている赤ちゃんを見回し、「ここで笑っている、あるいは眠っている、私の話をあまり聴いていない子どもたちこそが主人公なんです」と、笑いを交えつつ語った。

「小学校はみんな希望通り入れる。待機児童も本気で取り組めば改善できる」

 IWJは、集会の参加者にインタビューした。2歳になる双子の娘を抱えた母親は、「待機児童の問題だけでなく、原発、戦争、ブラック企業問題、すべてがこの子たちの未来に直結する」と述べ、こうした一つひとつの対策を取る候補、という意味でも宇都宮氏を支持していると話す。

 また、待機児童問題について、「2年目から娘がニ人とも一緒の認可保育所になれたが、初年度は一人しか認可保育園に入れず、もう一人は私立の認証保育園に入れるしかなかった」と自身の体験を語り、「小学校はみんな希望通り入れるのだから、本気で取り組めば改善できるはず」と訴えた。

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