「事実を示し、道理で説得する。そうやって議員たちの意識を変えていった」──。
宇都宮健児候補は、かつて手がけたサラ金規制法成立の経緯を語り、「私は、そういう活動を長いことやってきた。今までの経験を都政に活かし、変えていきたい」と語った。
1月25日(土)15時より、東京都中央区の数寄屋橋交差点にて、「東京都知事選 宇都宮健児候補 公開インタビュー 『法律で国を変えた男が語る、新しい東京のつくりかた』」が行なわれた。選挙カーの上で、都民の女性が宇都宮候補にさまざまな質問をぶつけた。
(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)
特集 2014東京都知事選
「事実を示し、道理で説得する。そうやって議員たちの意識を変えていった」──。
宇都宮健児候補は、かつて手がけたサラ金規制法成立の経緯を語り、「私は、そういう活動を長いことやってきた。今までの経験を都政に活かし、変えていきたい」と語った。
1月25日(土)15時より、東京都中央区の数寄屋橋交差点にて、「東京都知事選 宇都宮健児候補 公開インタビュー 『法律で国を変えた男が語る、新しい東京のつくりかた』」が行なわれた。選挙カーの上で、都民の女性が宇都宮候補にさまざまな質問をぶつけた。
記事目次
■全編動画
まず、参議院議員の吉良よし子氏が応援演説をした。「安倍政権が押し進める、原発再稼働、消費増税、特定秘密保護法に抗議する国民の声の中で、通常国会が始まった」。
「東京都知事選を、その審判にしようではないか。石原・猪瀬都政を切り替えるために、宇都宮健児氏は立候補した。特に、ブラック企業規制条例、労政事務所削減の中止などに対抗できるのは、宇都宮候補しかいない」と訴えた。
社民党東京都連幹事長の北川雄重氏は、「現場の声を汲み上げて、施策・行動できるのは、宇都宮候補だけだ。東京都知事選は、国政に影響する選挙でもある。日本は戦争をする国に向かっている。今回だけでも、安倍政権に不安を感じる人は、宇都宮候補を支持してほしい」と呼びかけた。
緑の党共同代表の高坂勝氏は、「宇都宮候補は弱者を救ってきた。一方、安倍政権は格差社会を押し進めている。それを、東京から変えていかなくてはならない。宇都宮候補は、参加型民主主義を掲げ、一番働きやすい安心できる社会を、東京からつくる。そして、原発をなくすという政策を立てた」と語った。
宇都宮候補が登場。「サラ金やオウム事件の被害者救済、年越し派遣村の名誉村長、日弁連会長として東日本大震災の被災者救済などに、今まで尽力してきた。働きやすく、暮らしやすく、希望の持てる東京を目指す」と自己紹介をした。そして、「宇都宮氏とは初対面」という会社員の若い女性がインタビュアーとなって、車上で公開インタビューが始まった。
インタビュアーが、サラ金規制法成立までの経緯と、その理由を訊ねた。宇都宮候補は「全国過半数の自治体に、条例で上限金利を引き下げさせた。マスコミ対策も徹底し、ワイドショーも利用。また、全国52弁護士会会長がリーダーになって、地元議員を説得した」と答えた。
「少数派から成功できたポイントは? 」と尋ねられると、「事実を示し、道理で説得する。被害者の声をぶつけて、議員たちの意識を変えていった」と答えた。
また、闇金業者との闘いについては、次のように語った。「いたずら電話から始まり、街宣車を横づけする、日本刀で脅す、出前の寿司を勝手に大量注文されるなど、いやがらせはたくさんあった。しかし、最後には山口組が摘発され、闇金業者は激減した」。
「そして、法改正の結果、(多重債務者の)自殺が減った。阪神淡路大震災当時は、仮設住宅にまで借金の取り立てが押し寄せたが、東日本大震災では、そういうことは見られなかった」と、法案成立の成果を語った。
経済問題について訊かれると、宇都宮候補は「老人福祉の充実、特別養護老人ホームの拡充、待機児童の削減などを話すと、『財源はどうするのか』とよく聞かれる」と述べ、「東京都には借金がない。財政の組み替えによって、財源は捻出できる。たとえば、インフラに充てた8000億円の公共事業予算の一部を、300億円しかない福祉財源に回す。かつ、福祉事業を拡充することで、被雇用者の創出も期待できる。(公共事業を請け負う業者に、自治体が労働者の賃金を指定できる)公契約条例も実現させる」と話した。
続けて、「労働者の賃金は、1997年の平均給与所得467万円が、今までの最高値。それ以来、賃金は下がり続けている。毎年、GDPが上がっていて、賃金が減っている国は日本だけ。つまり、労働者の給料25兆円が減ったことになる。そのお金は、誰かがもらっている。どこにいくかというと、株主配当や企業経営者の収入、企業の内部留保などになる」と指摘した。
「実は、この10年間で年収5000万円を超える人は3倍に増えている。貧困と格差が広がっているのだ。しかし、被雇用者の収入が増えないと、日本の屋台骨の内需は活性化しない。アベノミクスは、円安と株高だけの経済復興だ」。宇都宮候補はこのように述べ、インタビューを終えた。
その後は、宇都宮候補の街頭演説となった。「法律は、国会議員の半数の賛同を得れば、作ったり変えたりできる。私は、そういう活動を長いことやってきた。今までに得た多くの経験を、東京都政に活かし、変えていきたい。東京都には、原発以外にも、福祉、雇用、震災対策、教育、憲法など課題が山積み。かつ、オリンピックへの取り組みの問題、猪瀬前知事の金の問題も追求したい」。
「電気の最大消費地で、東電の大株主である東京都は、脱原発についても、福島の被災者支援を含めて、進めなければならない。2020年のオリンピックへの取り組みも重要だが、それで福島が忘れ去られてはならない」と、脱原発についての見解を語った。
「平和と友交の祭典がオリンピック。安倍首相は、アジアとの友交関係を壊し、世界からも警戒されている。都知事になったら、東京、北京、ソウルの平和都市会議を開催する。また、パラリンピックのためのバリアフリーも拡充させたい」。
その上で、「都知事選も、1月19日の名護市長選にならうべきだ。自民党は札束で勝とうとしたが、見事に負けた。名護市民は、金で魂を売らなかった。14年間続いた石原・猪瀬都政を変えられる。この選挙で、安倍政権の暴走もストップできる。名護市民も、福島、東北での被災者も、励ますことができる。全国の戦いだ」と訴えた。
演説終了後、宇都宮候補者と支援者たちは、歩行者天国の銀座を練り歩いた。道すがら、多くの人たちが握手を求め、声援が飛んだ。
銀座4丁目交差点に停めた車上で、演説を再開。まず、弁護士の海渡雄一氏が、宇都宮候補のやさしさと力強さ、両方を併せもった人柄を紹介。東日本大震災の時、すぐに被災地へ入り、家を失った人の住宅二重ローン問題の解決策を、国会に陳情したことも言い添えた。そして、「前回(2012年の都知事選)とは、明らかに市民の反応が違う」と、手応えがあることを喜んだ。
宇都宮候補の演説に移った。「42年間の弁護士経験を活かし、都政を刷新したい。5つの基本政策と、2つの特別政策を立てた」と前置きし、次のようにアピールした。
「世界一、東京を暮らしやすく、働きやすくする都政づくり。防災対策の充実。脱原発を進め、東電の大株主として柏崎刈羽原発の廃炉を求める。いじめのない学校をつくり、教育現場での君が代斉唱、日の丸掲揚の義務を廃止。戦争へ向かう国づくりを進める安倍政権の暴走を阻止する」。
「東京オリンピックはシンプルに、環境に配慮して開催し、カジノ計画は中止に。そして、猪瀬前知事のお金の問題を徹底追求する。都民と対話集会を開き、声を聞き、都政に反映させる。都民の手に、都政を取り戻す。都民のあなたの1票で、都政は変わる」と力強く訴えた。
選挙スタッフのレベルがひどすぎる、なんてこことは言いたくないが・・・。
寒風のなか座りこんで座談会をやらせるなんて考えたのは誰だ。聴衆は立って聞いているのに。
段取りもひどいし、聞いてられない。
うつけんさん、選挙前半・・というか昨年の年末からずっと続いてますがお疲れ様です!
ほかの候補者もうつけんさんの政策からいろいろと学んでいるのではないでしょうか。
後半は、うつけんさんが指摘してない事柄を討論会で出してくるかもしれません。
前の選挙で猪瀬さんがゴミ問題に詳しくて、周りの候補者の皆さんがションボリされてたのが記憶に残ってます。
是非うつけんさんには、ほかの候補者が出してきた議題について、都政に活かせる大事な事柄かもしれないという感じで、好奇心いっぱいに意見を引き出してください。(岩上さんのインタビューはゲストから才能を引き出しますよね。)
具体的に該当地域の区長さんや有権者との対話集会を、知事になったら行っていくなどの方針も出るといいですね。
今までも都政は活気がありましたが、有能な副知事さんを採用して、国政の堕落を刺激してください!
もう寝ます。おやすみなさいまし。