コンテンツ種別: 献本御礼(ブックレビュー)
【献本御礼】日本人は今、目の前にある危機を危機として認識できるのか カレル・ヴァン・ウォルフレン著『日本に巣喰う4つの”怪物”』(角川学芸出版)
ジャーナリストでアムステルダム大学名誉教授である著者のカレル・ヴァン・ウォルフレンさん御本人から『日本に巣喰う4つの”怪物”』をご恵贈いただきました。
本書は、過去にIWJの単独インタビューにも出演いただいている、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の著書で、『政治に巣喰う怪物(ポリティカルモンスター)』を4つに分類し、現時点で日本の民主主義を脅かす怪物について解説します。論点は日本だけにとどまらず、日中韓問題、そして著者が「新たなる冷戦」と位置づけるウクライナ問題まで広がり、国際的な視点から日本に襲いかかる脅威を明らかにしています。
【献本御礼】 ニール・ポストマン著, 今井 幹晴訳『愉しみながら死んでいく ―思考停止をもたらすテレビの恐怖―』(三一書房)
三一書房様から『愉しみながら死んでいく ―思考停止をもたらすテレビの恐怖―』をご恵贈いただきました。
「「では次に…」というセリフは、テレビやラジオのニュース番組でよく使われ、今までに聞いたことや見たことはこれから聞くことや見ること、あるいはこれから聞いたり見たりする可能性のあることとは関連がないことを意味する。(略)残忍な殺人も、甚大な被害をもたらす地震も、政治家の手痛い失態も、じれったい野球の得点経過も、変化する天気予報も、ニュースキャスターが「では……次に」と言うと、すべて消え失せてしまう」(本書より引用)―これは、私たちが日々体験していることではないでしょうか。
【献本御礼】小川晴久著『北朝鮮の人権問題にどう向きあうか』(大月書店)
大月書店様から『北朝鮮の人権問題にどう向きあうか』をご恵贈いただきました。
「外部から完全に遮断された広大な区域の中で、合計15万人前後とも推定される人々が、飢餓のなか、炭鉱・木材伐採などでの過酷な労働を強いられている。ほとんどの場合、釈放される可能性はなく、死ぬまで働かされる」(同書より引用)
【献本御礼】『虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸』柳澤協二著、屋良朝博著、半田滋著、マイク・モチヅキ著、猿田佐世著(旬報社)
屋良朝博様から『虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸』をご恵贈いただきました。
集団的自衛権の行使容認、辺野古移設の強行着工。日米外交の歪みを象徴する“沖縄米軍基地問題”、外交・防衛・安全保障の専門的見地から政策の「あるべき姿」を発信する一冊です。
【献本御礼】孫崎享・マーティン・ファクラー著『崖っぷち国家 日本の決断~安倍政権の暴走と自主独立への提言』(日本文芸社)
日本文芸社 書籍編集部 編集長 水波康様から『崖っぷち国家 日本の決断~安倍政権の暴走と自主独立への提言』をご恵贈いただきました。
集団的自衛権の行使、原発再稼働、特定秘密保護法の施行、格差社会の推進など、日本の大きな進路変更を目論む安倍政権の暴走で、日本はまさに「崖っぷち」に立たされています。
【献本御礼】下斗米伸夫著『プーチンはアジアをめざす~激変する国際政治』(NHK出版新書)
NHK出版社様より、下斗米伸夫著『プーチンはアジアをめざす~激変する国際政治』をご恵贈いただきました。
鳩山由紀夫元総理がクリミアを訪問したことにより、注目されているロシアの外交・安全保障政策。本書では、ウクライナ危機にはじまる現在の米国とロシアの対立を、冷戦以来の深刻な対立であると捉え、プーチン大統領による「脱欧入亜」政策の実態に迫ります。
【献本御礼】佐藤 昭夫著『「武力信仰」悪夢再現を憂える―戦後労働法を学んだ陸軍将校生徒(米寿の記)』(悠々社)
悠々社様から『「武力信仰」悪夢再現を憂える―戦後労働法を学んだ陸軍将校生徒(米寿の記)』をご恵贈いただきました。
「私は、歴史や現実を見、自分の頭で考えることを知らなかった。そのため、幼年時に植えつけられた権力による価値観の呪縛から逃れるには、復員後3年余りの日時を要した」(同書より引用)――本書は、著者の佐藤昭夫氏が仙台陸軍幼年学校卒業、陸軍予科士官学校在学(陸軍最後の将校生徒)という軍国主義一色だった少年時代の反省から、「自ら考えることの大切さ」を学び続けた記録でもあります。
【献本御礼】李信恵 著 『#鶴橋安寧―アンチ・ヘイト・クロニクル』
影書房・松浦弘幸様から『#鶴橋安寧―アンチ・ヘイト・クロニクル』をご恵贈いただきました。
著者の李信恵氏は在日コリアン2.5世、ネット媒体などで活動するフリーライター。ネットに書いた記事が発端となり、ネトウヨの標的となり、実生活でも「在特会」会長らの標的となって深刻な被害を蒙ってきました。
【献本御礼】 田中 康夫著『33年後のなんとなく、クリスタル』(河出書房新社)
河出書房新社様から『33年後のなんとなく、クリスタル』をご恵贈いただきました。
1980年、一橋大学在学中に文学賞を受賞しミリオンセラーとなった田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』はたちまち社会現象となり、”クリスタル族”と呼ばれる多くの若者を生み出しました。
【献本御礼】青山 弘之 (著, 編集), 横田 貴之 (著), 髙岡 豊 (著), 山尾 大 (著), 末近 浩太 (著), 吉川 卓郎 (著), 錦田 愛子 (著)『「アラブの心臓」に何が起きているのか――現代中東の実像』(岩波書店)
青山 弘之様から『「アラブの心臓」に何が起きているのか――現代中東の実像』をご恵贈いただきました。
シリア「内戦」、ガザ侵攻、「イスラーム国」の台頭――相次ぐ混乱の原因はどこにあるのか。エジプト、シリア、イラク、レバノン、ヨルダン、パレスチナの「アラブの心臓」諸国の実像に迫り、ステレオタイプのイメージを越えて、中東政治を的確に読み解く視座を提示する一冊です。
【献本御礼】キタハラマドカ著『暮らし目線のエネルギーシフト』(コモンズ)
北原まどか様から『暮らし目線のエネルギーシフト』をご恵贈いただきました。
本書は、東日本大震災を経て、日本の生活者がゆるやかにつながり、持続可能なエネルギー社会に向けて一歩を踏み出したいという思いから立ち上げた「あざみ野ぶんぶんプロジェクト」での2年間の活動の軌跡をまとめています。
【献本御礼】西尾正道著『がんセンター院長が語る 放射線健康障害の真実』(旬報社)
「内部被曝の線量評価を眼薬に例えれば、眼薬は点眼して使用するから高い濃度で効果が期待できるのであるが、2~3滴の眼薬を飲んで全身の投与量に換算しているようなものである」
原子力と放射線の国際機関、ICRPやIAEAなどが、科学的とはとても言えないような安全基準を制定していると言ったら、多くの人は疑うのではないでしょうか。
【献本御礼】がんのスペシャリストが語る、医療の今後 西尾正道著『がん患者3万人と向きあった医師が語る —正直ながんのはなし—』(旬報社)
北海道がんセンター名誉院長で、「市民のためのがん治療の会」顧問の西尾正道医師から『がん患者3万人と向きあった医師が語る』をご恵贈いただきました。
1981年からずっと日本人の死因の第一位にあるというがん。現在では、男性の55%、女性の45%が、がんにかかると言われています。まさに日本人にとって、国民病とも呼ぶべき病気です。
【献本御礼】小出裕章・西尾正道共著『被ばく列島 放射線医療と原子炉』(角川ONEテーマ21)
今の日本では、福島第一原発事故による健康被害を憂慮する発言をすると、「非科学的」「感情的」「風評被害」という言葉が飛んできます。しかし、それらの言葉は、被害の実態に本当にあてはまるのでしょうか?
本書は、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏と、北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏による対談です。それぞれ40年にわたって蓄積した専門分野の知見によって、「原発は事故が起こっても安全」「被曝しても安全」という新たな「安全神話」の嘘を暴き、「お金のための科学・医学」から「国民のための科学・医学」への転換を呼び掛けています。
【献本御礼】『現代思想』3月臨時増刊号 総特集:シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃
青土社の思想誌『現代思想』最新号に、1月24日に配信された「岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー」の抜粋が掲載されました。
本号は「シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃」と題され、冒頭、エティエンヌ・バリバールやアラン・バディウ、ノーム・チョムスキー、トニ・ネグリ、スラヴォイ・ジジェクといった、錚々たる顔ぶれの海外知識人による論考が並んでいます。
【献本御礼】 元シリア大使が明かす なぜイスラム国は生まれたのか、そして何を目指しているのか 国枝昌樹著『イスラム国の正体』(朝日新書)
元在シリア特命全権大使であり、著者の国枝昌樹さん御本人から『イスラム国の正体』をご恵贈いただきました。
本書は、過去にIWJの単独インタビューにも出演いただいている、国枝昌樹氏の著書で、シリア大使時代の情報ルートを使ってメディアや中東・イスラム研究者とは違ったスタンスから、イスラム国について解説を試みています。イスラム国が誕生した背景から、体制、世界中の若者を引きつけている理由、そして今後の展開まで論じています。
【献本御礼】デイヴィッド・フィンケル著, 古屋美登里翻訳『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)
亜紀書房様から『帰還兵はなぜ自殺するのか』をご恵贈いただきました。
「戦争に行く前はいい人だったのに、帰還後は別人になっていた」――心身の外傷に苦しむ帰還兵たちとその家族に取材したノンフィクションです。
アメリカでは、イラク・アフガン戦争から生還した兵士200万のうち、50万人が精神的な傷害を負い、毎年250人超が自殺しています。戦争の悲惨は、戦地を去ってからも続くことを本書は克明に描いています。
【献本御礼】 食糧をつくり、食べる権利は、それぞれの地域に住む人々にとって、生きるための固有の権利 山下惣一 、大野和興著『百姓が時代を創る』(七つ森書館)
日刊ベリタ編集長で農業ジャーナリストの大野和興氏さんご本人から『百姓が時代を創る』をご恵贈いただきました。
本書は、農民であり、作家でもある山下惣一氏と農業ジャーナリスト大野和興氏による日本の農業、農村、農民の来し方行く末をテーマとした対談の記録です。グローバリゼーションが進む農業の国際的な背景、大型農業のその後、政策から切り捨てられる大多数の百姓の生きる道について語ります。
【献本御礼】新自由主義で強者のみが肥え太り、世界中は貧困と飢餓に覆われる 大野和興 西沢江美子著『食大乱の時代―”貧しさ”の連鎖の中の食』(七つ森書館)
日刊ベリタ編集長で農業ジャーナリストの大野和興さんご本人から『食大乱の時代 ”貧しさ”の連鎖の中の食』をご恵贈いただきました。
本書は、農業ジャーナリスト大野和興氏と日本農業新聞記者を経てフリージャーナリストの西沢江美子氏が『農』と『食』に何が起こっているのかを明らかにしていきます。
【献本御礼】 グローバリゼーションの波に飲み込まれる農業。地域伝統農業復活の道はあるのか。大野和興著『日本の農業を考える』(岩波ジュニア新書)
日刊ベリタ編集長で農業ジャーナリストの大野和興さんご本人から『日本の農業を考える』をご恵贈いただきました。
農業ジャーナリスト大野和興氏が、40年間取材を続けてきた日本の農業に関して、現状の解説から、現在に至った背景・過去の検証、そしてそれらを受けて未来に続く「もうひとつの農業」を提案します。