亜紀書房様から『帰還兵はなぜ自殺するのか』をご恵贈いただきました。
「戦争に行く前はいい人だったのに、帰還後は別人になっていた」――心身の外傷に苦しむ帰還兵たちとその家族に取材したノンフィクションです。
アメリカでは、イラク・アフガン戦争から生還した兵士200万のうち、50万人が精神的な傷害を負い、毎年250人超が自殺しています。戦争の悲惨は、戦地を去ってからも続くことを本書は克明に描いています。
著者のデイヴィッド・フィンケルは「ワシントン・ポスト」紙で23年にわたり記者として働き、2006年ピュリツァー賞を受賞。その後イラク戦争に従軍する兵士たちを取材するため新聞社を退社し、バクダッドへと赴いています。
2013年、全米批評家協会賞最終候補に選ばれるなど、米国各紙で絶賛のドキュメンタリー作品です。
デイヴィッド・フィンケル著, 古屋美登里翻訳
『帰還兵はなぜ自殺するのか』
亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ16、2015.2
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