もんじゅの活断層調査は難航しそうだ。
今年7月、原子力規制委員会は専門家チームを編成し、もんじゅの原子炉直下の破砕帯(軟弱な断層)の現地調査を行い、8月26日、規制庁で評価会合が開かれた。
もんじゅ直下には「a断層」「b断層」など、8本の細かな破砕帯が存在する。破砕帯が、もんじゅから約500メートル西側にある活断層、「白木(しらき)―丹生(にゅう)断層」が動いた際に、連動するかどうかが焦点だ。
急斜面の多いもんじゅ周辺には、断層が動いた時期を測る目安となる地層が残っておらず、破砕帯の活動性を見極めるのが困難であるとされてきた。
専門家チームは会合で、敷地近辺において、年代特定の目安となる地層が残っているとみられる地点の追加調査や、敷地内の掘削現場の拡大など、追加調査の必要性を指摘。規制委・島崎邦彦委員長代理は「活動性のある断層なのかは判断が難しい段階。もう少し時間をかけて検討する必要がある」と述べ、原子力機構に追加調査を指示することを決定。追加調査には数カ月から半年程度かかる予定だ。