26日に開かれた東京電力の株主総会。終了後に、脱原発・東電株主運動のメンバー約40名が集会を開き、個々人が感じたことや今後の決意を報告し合った。中でも、「(前会長の)勝俣氏の方がまだ良かった」と指摘する声が最も多かった。
下河辺会長が就任してから初となる株主総会だったが、メンバーらは少なからず「新しい」東電を期待していた。しかし、議案の審議に入る前の事前質問にあてる時間を短縮したり、発言者の言葉を途中で切るなど、下河辺会長の議事進行は前会長の対応より酷い内容に終わった。好ましくない方向で生まれ変わった「新生東電」に参加者は悔しさを滲ませた。
「決議の瞬間だけでも日本中が見ればいい。東電の体質がわかる」と語ったメンバーもいた。株主総会の透明性については、議場を報道関係者に公開し、インターネットでの中継を求める議案が上程されているが、否決されている。