2012年4月3日(火)、自由報道協会主催で行われた「小野寺五典衆議院議員 記者会見」の模様。
(IWJ・原佑介)
2012年4月3日(火)、自由報道協会主催で行われた「小野寺五典衆議院議員 記者会見」の模様。
■ハイライト
■全編動画
昨日まで地元・南三陸にいたという小野寺議員。現地では仮設の診療所や仮設の役場がようやくオープン。そこに集まった患者や、わずかに残った経営者らは、「4月から、震災エリアの高速道路の無料化が終了し、ボランティアに来る人や、被災地の物を買って支援しようとする人が激減した」と話していたという。
石巻の瓦礫処理は、5つの焼却炉を新設する予定だが、それでも全体の3~4割しか処理できず、焼却炉建設予定地が瓦礫で埋もれているという状況も。
また、失業保険が切れ始めた人も多く、今後の安定した雇用の見通しも立っていない。また、小野寺氏が耳にした地元のお坊さんの話では、仮設住宅での自死が増えているという。一年が経ち、新たな生活の目処を立て、仮設住宅での生活から抜け出す人も目立ち、コミュニティが散り散りになったことが原因の一つではないか、とのことだ。
「仮設住宅は、5年は維持出来る設計と胸を張った大臣がいたが、ズレている。なるべく早く仮設住宅を出ていけるよう、復興を進めていくことに重点を置くべき」という小野寺氏は、政府、中央官庁の予算編成など、被災地と乖離した政策を強く批判。様々な被災地の問題が語られた。