「原発不良債権を隠すアベノミクスこそ、劇場型政治」 〜原発ゼロノミクスキャンペーン立ち上げシンポジウム「原発ゼロノミクス~脱原発は経済成長のチャンス~」 2013.3.27

記事公開日:2013.3.27取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

 2013年3月27日(水)14時30分より、東京都千代田区にある参議院議員会館にて、「原発ゼロノミクスキャンペーン立ち上げシンポジウム『原発ゼロノミクス~脱原発は経済成長のチャンス~』」が行われた。

 金子勝教授は、安倍内閣の支持率が、世論調査で好調を続けていることについて、「株価が上がっているだけ」と批判。「これからは、中央集権型メインフレーム社会でなく、地域分散型ネットワーク社会を早く目指すべきだ」と指摘した。飯田哲也氏は、すでに日本でも、各地域で起こり始めているエネルギー革命の現状と、世界の流れを解説した。

■ハイライト

  • 「原発ゼロノミクスキャンペーンとは」吉田明子氏(eシフト事務局、FoE事務局)
  • 「原発ゼロノミクスのグランドデザイン」金子勝氏(慶應義塾大学教授)
  • 「対談:脱原発成長論」金子勝氏 × 飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)
  • 経済界・経済学者からのメッセージ紹介
  • 主催 原発ゼロノミクスキャンペーン、eシフト(告知

 はじめに、司会者から「原発ゼロノミクスとは、原発ゼロがエコノミクスで、経済成長にとって効果がある、という考え方。日本の経済成長の足かせになっているのが、原発だ。これから日本の社会を、原発ゼロで健全化させていく」と説明があった。続いて、民主党衆議院議員の古川禎久氏と、みんなの党参議院議員の真山勇一氏が、挨拶をした。古川氏は「野田政権で、国家戦略担当大臣を拝命した。革新的エネルギー環境戦略という名の下、中央集権型日本社会を、地域循環型、ネットワーク型、地産地消型に変革し、2030年原発ゼロを目指した。安倍政権でゼロベースに戻ったが、実現できるようにがんばりたい」と述べた。真山氏は「震災から2年がたち、原発事故も風化しはじめている印象だ。残念だが、発送電分離の自由化も遅くなって、原発ゼロへの道の険しさを感じている」と語った。

 eシフト事務局の吉田明子氏が、原発ゼロノミクスキャンペーンを立ち上げるに至った背景を説明した。「eシフトとは、脱原発新しいエネルギー政策を実現する会といい、3.11以降に、いろいろなNPO、市民活動などをネットワークでつなげ、これからのエネルギー政策、市民運動としてのあり方を話し合っている。政府が、原発依存の3つの選択肢(原発0%、原発15%、原発20〜25%)についてパブコメを募集したとき、eシフトは、原発ゼロキャンペーンを行った。集まった8万9000件のパブコメの、87%が原発ゼロだった。さらに、その中の78%もが『即時・脱原発』だった。しかし、安倍政権になり、原発ゼロが振り出しに戻ってしまい、このまま再稼動になっていいのかという疑問から、原発ゼロノミクスのキャンペーンを始めた」と、主旨と活動内容を解説した。

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です