実践セミナー みんなで書こう! 原発「新安全基準」&「防災指針」パブリック・コメント 2013.2.9

記事公開日:2013.2.9取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・阿部)

 2013年2月9日(土)、東京・飯田橋の東京しごとセンターで「実践セミナー みんなで書こう! 原発『新安全基準』&『防災指針』パブリック・コメント」が行われた。

■ハイライト

  • ゲスト
    • 後藤政志氏(NPO APAST代表、元東芝・原子炉格納容器設計技術者)
  • 内容
    • パート1 原発「新安全基準」~再稼働に直結する議論に待った!
    • パート2 原発「防災指針~ 500μSv/時、20μSv/時の避難基準ってどういうこと?

 前半はFoE Japanの満田氏から、パブリックコメント(以下パブコメ)そのものの説明と、原子力災害対策指針(防災指針)の重要ポイントの解説がなされた。パブコメは、行政が命令等(審査基準等を含む)を定めるときに、提出期間を定めて広く一般に意見を求めなければなならいと、行政手続き法で定められているもの。原則最低30日とされているが、今回の防災指針に関してはわずか2週間。満田氏は「あまりに短過ぎる」と不満を示す。

 指針では、PAZと呼ばれる「予防的防護措置を隼部する区域」の範囲が5km、UPZと呼ばれる「緊急的防護措置を隼部する区域」が30kmとされているが、これも「あまりに狭過ぎる」。それは「今回の事故で居住制限区域や帰還困難区域となった飯舘村が30〜45kmという距離を考えれば明らか」である、という。また、「OIL1(即時の避難基準)毎時500マイクロシーベルト(以下μSv/h)」「OIL2(一時移転の基準)20μSv/h」「安定ヨウ素剤の事前配布 5km圏内」という基準も、非常に狭いものと批判する。「福島市は60km離れているが、最大で24μSv/hを観測。多くの人が自主避難を余儀なくされている」という理由による。

 その他、「20μSv/hのシミュレーション結果を公開していない」「避難が問題となるすべての自治体が原発の再稼働の判断に加わるようにして下さい」「パブコメの説明会を開催して下さい」「インターネット上だけで公開して、国民が理解できるのか?」「福島事故の検証が行われていないのに、なぜ新しい指針が作れるのか?」など様々な意見が考えられるが、「皆さんが思ったこと、感じたことをそのまま書いてみて下さい」とアドバイスした。後藤氏も「原子力規制委員会は『ある基準を持って来て、これでいいだろう?』と言って来ているに過ぎないので、これはノーでよい。事故の規模が勝手に作られている。今回の事故を見ても、こんな規模ではない。皆さんの感覚でこれはおかしいと書いて頂いて構わない」と言葉を添えた。

 約20分、実際に参加者がパブコメを書く時間が与えられ、次に後半の後藤氏の解説が始まる。

(…会員ページにつづく)

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「実践セミナー みんなで書こう! 原発「新安全基準」&「防災指針」パブリック・コメント」への1件のフィードバック

  1. 山岡宏子 より:

    原子力災害対策指針および新安全基準についてのパブリックコメント募集の期間はあまりにも短い。
    難しい内容の説明 が無い。
    国の考え方がさっぱり分からない。
    説明会を開いてもっと時間をかけて検討すべきです。
    UPZが概ね30kmとかPAZが概ね5kmとか素人には理解が難しい。又その範囲はあまりにも狭すぎる。
    安定ヨウ素剤の配布が5km圏内も狭い。

    しかしそれ以前に、放射能放出を前提にした対策指針と云うのはおかしいではないですか?
    原子力防災のため最良の選択は原発を止める事です。
    国民は、始末のつけようが無い原発はすべて「廃炉にすべき」と思っています。
    住民や被災者の意見を真摯に受け止めるべきです。
    電力会社や経済界がどんなに頑張っても、事故が起きて、人間が居なくなれば何のための電気ですか?経済ですか?
    再稼働に直結する「新安全基準」を作成するより、如何に安全に廃炉にするかを考えませんか?

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